情報生体システム工学科

卒業後の進路
4年間の就学の後、半数の学生は情報通信関連企業やメーカー、医療
機器関連企業へと就職します。残り半数の学生は大学院へと進学し、学
部よりも専門的な教育・研究を通じて高度な知識・技術と高い問題解決
能力を体得したプロフェッショナルとして社会に巣立っていきます。
[主な就職先]
アロカ、オムロン、キヤノン、京セラコミュニケーション、
グーグル、九州
電力、
コーエーテクモ,新日鐵ソリューションズ、セイコーエプソン、
ソニ
ーセミコンダクタ九州、大日本印刷、東芝、
トヨタコミュニケーションシ
ステム、NEC、NTT西日本、NTTデータ、NTTドコモ、NTTドコモ九州、
日本
光電、
日立エンジニアリング、
日立ソフト、
日立メディコ、富士通、富士通
鹿児島インフォネット、本田技研、松下電器、三菱電機、南日本情報処理
センター、ヤフー、
リコーシステム開発
卒業生の声
本学科を卒業した先輩たちを紹介します.
私は2009年に博士後期課程を修了しました。 修了後は民間の会社
に就職し、いまはインターネット広告関係の会社でサービスの開発に
従事しています。働き始めてしばらく経ちますが、いろいろな専門性が
関わりあって、ひとつの製品が生まれていくんだということを強く感じ
ています。たとえば、開発、
セールス、マーケティング、
リーガル。業界自
体の歴史が短いこともあって、
メンバーのバックグラウンドは本当に
様々です。
トレンドの移り変わりがとてつもなく速い中にあって、専門
性そのものに加えて、
それをうまく活かす事が大切なのだと思います。
さて、
開発者としての専門性とはなにか、
どうやって活かせばいいの
岩川 建彦
か、
ということを語るのは難しいのですが、
ひとつ言えることは、
なにか
株式会社VOYAGE GROUP
新しいことや面白いこと、
または難しいことをしようとするときに、講義
チーフエンジニア
や研究で得たものに、
発想の面でなんども助けられたということです。
物事の全体をざっと知ったり考えたりすることは言うまでもなく大
切なことですが、一方で、課題解決の助けになるのは、
「細部」だったり
します。たとえば、
あるソートアルゴリズムの考え方を、
あるときプログ
ラムの性能向上に活かせたり、
といった具合です。
コンピュータサイエ
ンスには、
そういった「細部」の面白さが詰まっています。入学したら、
ぜひこのコンテンツを楽しんで、
力に変えていっていただきたいです。
もう1つ。
もしソフトウェア開発に興味をお持ちであれば、
とにもかく
にもプログラムを書いてみてください。
プログラミングは、モノを作る
面白さを教えてくれます。そして、モノを作る手段として、専門技能の
ピースをつなぎあわせて形にしてくれます。
そうすればより、教育課程
を楽しむことができると思います。
情報生体システム工学科
access
ヒトとコンピュータを繋ぐ! ∼未来を一緒に創造しよう∼
郡元駅 JR指宿枕崎線
たばこ産業前
鹿児島中央駅前
中洲通
都通
高見橋
唐湊
工学部前
純心学園前
高見馬場
工学部
新屋敷
中郡
郡元
天文館
市立病院前
鹿児島大学
涙橋
human body
加治屋町
神田
武之橋
鴨池
騎射場
下荒田
荒田八幡
Software
Computer
交通局前
【JR鹿児島中央駅から】
市電(所要時間:7∼8分)
郡元方面行き
「唐湊」
または「工学部前」電停下車
タクシー(所要時間:5分)
徒歩(所要時間:20∼25分)
【JR指宿枕崎線から】
「郡元」駅下車、工学部正門まで徒歩約5分
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ドを携帯電話のバーコードリーダで読み取
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鹿児島大学 情報生体
検索
鹿児島大学 工学部 情報生体システム工学科
鹿児島大学大学院 理工学研究科 情報生体システム工学専攻
〒890-0065 鹿児島市郡元1丁目21-40 TEL 099-285-8453(代表)
offi[email protected]
人
のある
味
興
ある人
に
の
ア
味
ェ
に興
トウ
●ソフ 機能や生体 のある人
味
の
●ヒト ュータに興
ピ
●コン
Programming Bioinstrumentation
受験生の皆さんは、今様々な事を考えながら進路を決めているこ
とと思います。私も当時様々な方向性を考え、悩みましたが、なりた
い自分像はありました。それは、人に何らかの形で貢献できる自分に
なるということです。その手段として医療機器などの産業機械がある
と考え、その努力ができる場所として情報生体システム工学科を選
びました。
私は計算は苦手で、電気やプログラムも最初は良く分かりません
でしたが、難しくても知ろうとする努力を認めてくれる教授や、新技
術の開発や未解明の分野に挑戦している先生がいることを知り、わ
廣野 悠太
くわくしたことを覚えています。その感覚は今の仕事でも役に立って
2011年3月
大学では非常に多くのことを学んだと感じています。それは
情報生体システム工学専攻 います。
小手先の技術や知識ではなく、物事を + に捉える事です。
博士前期課程修了
難しいことは多いですが、それを楽しむ先生方もいます。
これまで
日立アロカメディカル の小・中・高での勉強は先生から学ぶ事がほとんどだったと思いま
すが、研究には教科書はありません。なので、基本的に自分で学びま
すし、教授だろうと生徒だろうと同じように努力します。
研究では共に目標に向かって努力する、何も無いところから何か
を作り出すという初めての経験をすることができるかもしれません。
研究に限らず、学生時代には多くの仲間と思い出を作ることができ
ます。非常に楽しく、充実した毎日を過ごせることを願います。
鹿児島大学工学部
ぼくは,
人に優しい
情報システムの
エンジニアになろう
情報生体
学科
システム工
医療機器の
エンジニアを
目指そう
情報システムの充分な知識と応用力を持
ち、同時にヒトの認知や生体システムも理
解し、高い倫理性を持つ情報システム技術
者・医療機器のエンジニアを育成します。
ヒトの仕組みとコンピュータの仕組み ∼じっくり学べてしっかり活かせる∼
「コンピュータを実際に動かす」
(計算機工学)
トルを
イ
タ
業
授
「ソフトウェアは魔法の呪文?」
(ソフトウェア工学)
本学科の
介します
紹
か
「視覚情報処理に関する講義」
(画像情報工学)
つ
いく
主な研究
「ヒトの体の構造と機能を理解する」
(生体機構学)
「実践的なプログラミング技術を身につける」
(プログラミング言語)
「生体計測工学の基礎を実習する」
(情報生体システム工学実験)
生物の進化過程を模倣して問題を解こう
医工連携により、社会福祉への貢献を目指す!
! 生物が世代を重ねるに連れて環境に適応するよう自らを進化させる過
当研究グループでは、生体計測及び生体信号解析の研究を行っていま
程を模倣した遺伝的アルゴリズムや、社会性昆虫が持つ群知能を模倣し
す。特に、脳神経や筋肉の働きを電気や運動などの生体信号を用いて理
た粒子群最適化などの、Bio-inspired
解し、新しい生体計測技術などの開発を目指します。さらに、医学と工学
algorithmの研究を行っていま
す。 特に、
プログラムやアルゴリズムの自動設計、
インテリアや装飾バー
を融合・発展させることにより、社会福祉への貢献を進めています。
コードのデザイン支援、電子透かしの自動設計など、実世界の問題への
応用を行っています。
注意のスポットライトは脳の中でどのように作られるのか?
ものづくりから最先端の"こころ"の仕組みを解明する
「ウォーリーを探せ」では絵の中の多くの人物を一人一人調べてウォーリ
ヒトはどのように物を見て色や形を知覚するのか。どうして夜に眠くなっ
ー本人を探し出しますが、一人ずつ調べる時に脳内で働くのが「注意のス
て朝になると目が覚めるのか。。。私が行っている研究分野は、心理物理
ポットライト」です。薄暗い舞台の上の一部をスポットライトで照らすよう
学と呼ばれる"こころ"から人間を理解しようという学問を基礎としていま
に、注意のスポットライトで対象を
「照らして」特徴を詳しく調べ、調べ終わ
す。プログラミングや装置の設計を通じて世界でたった一つの実験装置
るとスポットライトを次の対象に向けます。注意のスポットライトが脳内で
を作っています。手づくりだからこそ、世界で最先端の科学的発見がで
どのように作られるのかわかっていませんが、私たちは鳥の脳から網膜へ
きると考えています。
向かう信号を調べることで注意の成り立ちが理解できると考えています。
システムシミュレーション
コンピュータ・グラフィクスを駆使して新しい映画やゲームを作ってみよう!
住宅地環境シミュレーション、交通システムシミュレーションをデジタル
人は視覚を通して、シーンの3次元的な情報をどのようにして得ているのか?
マップと融合した研究を行っています。身近な対象として鹿児島市に多
また、逆にどのようなコンピュータグラフィクス画像であれば、より本物らしく
く見られる丘陵地帯に造られた住宅地の道路勾配の日常生活への影響
見えるのか?このような問いに対して、私達は、実際の物体の色や形や計測し
を考えてみましょう。その影響の度合いをコンピュータを用いてシミュレ
たり、CGとして計算機上で描画することで、その解明に取り組んでいます。さ
ーションし、
どんな住宅地にも適用できる汎用的な評価値を求めるシス
らに、見えないものを見たり、頭の中で考えた映像を出来るだけそのまま他人
テムを作成するのです。また、歴史的構造物の体系的評価、
コンピュータ
に伝達したりするなど、人間視覚の拡張にも取り組んでいます。
画家、ゲームの戦略などについての研究も行っています。