2015年度（平成27年度）事業計画

２０１５年度（平成２７年度）事業計画
景気は、国内及び県内ともに、個人消費などに弱さがみられるが緩やかな回復基調が続いて
いるとしている。先行きについては、緩やかに回復していくことが期待されるとする一方、消費者
マインドの弱さや海外景気の下振れなど景気を下押しするリスクに留意していく必要があるとし
ている（平成２７年１月内閣府「月例経済報告」及び２０１５年１月日本銀行下関支店「山口県金
融経済情勢」）。
２０１４年（平成２６年）の登録車の国内新車販売台数（軽自動車を除く。）は、消費増税に伴う
駆け込み需要も影響し前年比０．８％増の３２９万９８台となった。また、県内では前年比１．２％
増と全国平均よりもやや上回り４万１，３４２台となった。
なお、自動車関連団体によれば、２０１５年（平成２７年）の登録車の国内新車販売台数は、前
年より１０％以上減少するとの見通しが示されている。
このような情勢の中、２０１５年度（平成２７年度）は、組織面では一般財団法人として３年目を
迎え引き続き円滑な運営に努めるとともに、一般財団法人として当財団に義務付けられた「公益
目的支出計画」を的確に履行する。
財政面では、新車販売の鈍化及びエコカー減税の見直し・延長により、標板交付手数料及び
自動車重量税印紙・自動車取得税証紙等の売捌き手数料が減少する見込みである。
今後、平成２９年１月からの自動車保有関係手続きのワンストップサービス（ＯＳＳ）制度の本
格的全国導入、同年４月からの自動車販売に影響を及ぼす消費税１０％への増税及び自動車
取得税の廃止など、当法人の収益に大きな影響が出る制度変更が予定されていることから、引
き続き中長期的視点に立った持続可能な運営に努める。
なお、本年４月からＯＳＳ制度と関連して自動車税納税確認の電子化が予定されており、自動
車税申告受付等の県税関係受託業務への影響が予想されるため、この点にも留意をしながら
適切な運営に当たる。
１．実施事業（公益目的支出計画事業）
一般財団法人として当法人に義務付けられた「公益目的支出計画」（計画年数６９年）を引き続き
的確に履行する。これまでの実績は計画額より上回っており、２０１５年度（平成２７年度）も年度計画
額を上回る事業費を確保し、同計画の進捗を図る。
（公益目的支出計画事業）
・自動車登録番号標の封印取付け
６，５６５千円
・福祉関係団体等への寄付
３，６５０千円
・交通安全の普及啓発
２，１５０千円
合
計
１２，３６５千円
（１）自動車登録番号標の封印取付け
国から受託する封印取付け業務は、自動車登録制度において最終的に検査・登録を確定させる
業務であるため、確実な執行に努める。
２０１５年度（平成２７年度）
２０１４年度（平成２６年度）
計
実績見込み
封印件数
画
２３,０００件
２３，２００件
(２)福祉関係団体等への寄付
山口県社会福祉協議会と協議・連携し、福祉巡回車両等の購入資金の寄付を行う。寄付対象団
体は、山口県社会福祉協議会及び県内各市町社会福祉協議会とする。
２０１５年度（平成２７年度）
２０１４年度（平成２６年度）
計
実績見込み
寄付金
画
２，５００千円
５，５００千円
（３）交通安全の普及・啓発
ナンバープレート交付や自動車関係諸税の徴収にかかわっている当法人の使命として、交通安全
の普及・啓発に努める。
２０１５年度（平成２７年度）
２０１４年度（平成２６年度）
計
実績見込み
画
ラジオスポット
５００千円
１，０００千円
啓発グッズ配布
５００千円
１，０００千円
交通指導員支援
５０千円
１００千円
２．その他事業
（１）行政補完事業
ア.番号標交付
本年秋以降に「２０２０年東京オリンピック特別仕様の図柄入り番号標」の交付が開始される予定で
あるものの、新車販売の鈍化などの影響により、全体としては一連番号標・希望番号標ともに交付が
減少すると見込み、交付枚数を自動車関係団体の新車販売見込みを参考に前年度の８８％と想定
する。
なお、新たな東京オリンピック特別仕様の図柄入り番号標の交付に関しては、交付手数料の認可、
仕入れシステムの構築、希望番号システムの更改、寄附金取扱手続きシステムの確立など、その交
付が円滑に対応できるよう準備する。
２０１５年度（平成２７年度）
２０１４年度（平成２６年度）
計
実績見込み
画
登録番号標
一連番号標
８０，０００枚
９１，０００枚
希望番号標
４０，０００枚
４５，２００枚
計
１２０，０００枚
１３６，２００枚
車両番号標
２，２００枚
２，４００枚
１２２，２００枚
１３８，６００枚
合計
イ. 印紙・証紙類売捌き
新車販売の鈍化、エコカー減税の見直し・延長、さらに課税減免車の浸透などを見込み、重量税
印紙や県証紙の売捌きは、前年度の９５％を想定する。
２０１５年度（平成２７年度）
２０１４年度（平成２６年度）
計
実績見込み
画
検査登録印紙
３３５，０００千円
３６０，０００千円
審査証紙
６０，０００千円
６０，０００千円
紙
１，５２０，０００千円
１，６００，０００千円
重量税印紙
６，９００，０００千円
７，２６０，０００千円
収入印紙
１２，０００千円
１２，０００千円
８，８２７，０００千円
９，２９２，０００千円
県
証
計
ウ. 山口県の「自動車税、自動車取得税窓口業務」の受託
２０１２年（平成２４年）４月以降、県からの受託を継続してきた。現契約期間は本年９月までである
ことから、対象期間である４月から９月までの半年分を事業計上する。
また、本年４月から自動車税納税確認に関する電子化システムの稼働に伴い自動車税申告受付
等の業務の減少による受託費の削減が予想されるものの、引き続き受託できるよう、一般競争入札
による次期契約の獲得に努める。
エ. 自動車保有関係手続きのワンストップサービス（OSS）化への対応
既に１１都府県において新車新規登録を対象に運用されており、国土交通省は、２０１７年（平成２
９年）１月から、すべての登録申請と継続検査を対象に全都道府県での本格的運用を計画している。
これが本県でも実施されると収益への大きな影響が予想されることから、引き続き情報収集に努め、
制度実施の進捗状況を見極めながら対応していく。
（２）公益支援事業
厳しい運営状況にあるが、自動車関係団体が行う公益事業への支援などを引き続き行う。
２０１５年度（平成２７年度）
２０１４年度（平成２６年度）
計
実績見込み
画
一般寄付
５，６００千円
５，６００千円
特別寄付
１，８００千円
２，２５０千円
計
７，４００千円
７，８５０千円
（３）会館運営事業
自動車会館入居関係団体と連携し、円滑な会館運営と維持管理に努める。また、今後の大規模修
繕に対応できるよう修繕引当資産として３，０００千円を計画的に積み立てる（本年度末修繕引当資
産予定額２７，５００千円）。
また、軽自動車検査協会山口事務所の移転計画は遅れているが、会館入居関係団体の退去は、
会館運営に影響が生じることから、同移転計画の進捗を注視しながら対応を検討していく。
３．その他
（１）個人情報保護の徹底
「個人情報取扱規程」に沿って職員に周知するとともに、コンプライアンス委員会を開催して対応
状況を検証し、法令遵守の徹底に努める。
また、県から受託した県税窓口業務については、特に県が示す「個人情報取扱特記事項」を遵守
する。
（２）職員研修の充実
自動車関係諸税の改正、希望番号システムの更改、また自動車保有関係手続きのワンストップサ
ービスの進展など当法人を取り巻く情勢は大きく変化していることから、職員研修を行い、円滑な業
務運営に努める。

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