治安速報 【15-24】 ●治安速報(反中国感情拡大関連:タクシー乗車時における注意喚起) 平 成 2 7 年 7 月 1 1 日 在 イ ス タ ン ブ ー ル 日 本 国 総 領 事 館 (1) 10日,複数の在留邦人の方から,「タクシーに乗車した際、運転手に何国人かと聞かれ、日本人と答えたが、そ の後、タクシーの運転手が携帯電話で“中国人みたいのを乗せたけど、こいつらどうしてやろうか”等と話していたよ うだ」との情報が寄せられました。 (2)女性の邦人の方のケースは、目的地にはちゃんと到着したものの、あからさまに暴走運転をされ「怖いか?」な どと嫌がらせのように聞かれたとのことでした。また、この方の印象では、「運転手は、日本人と中国人との区別の 認識自体が無いようであった」とのことでした。他の邦人の方のケースでは、総領事館近くの有名日本食レストラン 周辺で拾ったタクシーであるとのことでした。 場所も時間帯も違うタクシーでしたが、どちらも流しのタクシーであったとのことです。 (3)上記の状況から、一部のタクシー運転手の間で、中国人に対する敵意が広がっており、乗客について中国人が いないか情報共有をしている可能性があります。また、上記事案のいずれも日本人であると説明した上でのケース であることから、日本人であると述べても信じてもらえない、もしくは、運転手が、国籍の知識が十分でなく、日本人 と中国人とを同じものと認識している可能性があることも考えられます。 (4)ここ数日、お伝えしているように、イスタンブールで、ウイグル問題よる中国、中国人等への抗議デモや、襲撃 事件が続いており、今のところ収まる気配は見えない情勢です。 (5)一方、ここ数日、何度も流しのタクシーに乗車しているが、全く問題ないという邦人も多いことから、すべてのタク シーが危険というわけではもちろんありませんが、この情勢で上記のとおり複数の事案が報告されていることから、 反中国感情が収まるまで、一定の注意が必要と言わざるを得ません。 (6)対策としては、できるだけ、使い慣れた顔見知りのタクシー乗り場を利用する。できるだけ複数で乗車する。携 帯で不自然に話し始めたり敵意ある言動があったら、すぐ止めさせて降車する。目的地と違う場所に向かわないか 注意する。携帯電話で外部の人間に状況を説明する。できるだけ、親しく話しかけて友好関係を築く。何度も、日本 人であることを強調する。 乗車前に、ドアに記載されている、タクシー番号、所属を撮影しておく。乗車前に日本人 であることを告げ、相手の反応をよく見てから乗車する、等が考えられます。 同種事案等があった場合には、警察 にも通報して対策を要請しますので、可能ならタクシーの車番情報等と共に、総領事館まで一報願います。
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