北極海航路活用戦略セミナ- in 苫小牧 2015.7.01 北極海航路を踏み台に ー北海道社会へのメッセ-ジー 北海道大学大学院 田村亨 2050 国土のグランドデザイン 北海道開発の将来展望 2014 ○食と観光で世界水準の価値創造 ・食関連産業の革新が実現し、北海道が我 が国の食と農業の中心となっている ・世界に評価される観光地となり、観光が域 外需要を取り込み付加価値を生む基幹産 業となっている ○国内外との交流・連携による 対流と活力の創出 ・北海道の固有性(文化・歴史・風土)を活か した世界とのつながりが形成されている ・地域資源の活用や交流・協働人口の増加 により、人口減少の克服に向けた元気な地 域が北海道の各地に形成されている 2 北海道の発展に資する航路か? 航路;使う上で費用が低くなれば使う(ニッチな市場)、 時間価値の高い商品の輸送 ・現在は、鉄鉱石やLNGをバルクで運んでいる → 北電や北ガスなどの戦略 将来的に、コンテナ輸送は? 農水産品の輸送は? この場合、欧州市場との直結が必要 ・ロシア・欧州と中国・韓国とを結ぶ航路の中継基地 (横浜との競争、ドック機能が持てるか、ほか) 産学官プラットフォームと投資; ・「北海道国際輸送プラットホーム」等を例とする産学官が連 携したプラットフォーム等の体制構築 ・特区制度の活用を促すなどの道外や海外からの投資の呼込み ・市民参加型金融の活用等、スモールビジネスに対する投資の 3 マッチングの仕組みを充実 北海道大学北極域研究センターの設置(平成27年4月1日) 【センター概要】 雪氷圏研究グループ 水圏研究グループ 【海氷、海洋、海洋生態系、海洋酸性化】 船舶調査や海底設置ソナーなどを活用し、北 極海と周辺海域における海流と海氷の特性と 動態を明らかにし、気候変動に与える影響を予 測する。また、海氷や海流の変化が北極海の 生物相に与える影響を評価する。 センター長 運営委員会 研究部 ・水圏研究グループ ・陸圏研究グループ ・雪氷圏研究グループ ・環境工学研究グループ ・人文社会科学研究グループ 副センター長 国際連携 支援部 ・URA 人文社会科学研究グループ 【グリーンランド、氷床、気候変動】 グリーンランドなどを中心に、氷床直接観測の ほか、衛星情報や数値モデルを活用して、氷 床の変動や気候変動への予測を行う。 陸圏研究グループ 【永久凍土、陸域生態系、炭素・水循環、自然 災害、防災】 北極圏陸域において生物と環境の相互作用を 調べ、地球環境へ与える影響やシステムを解 明する。炭素・水循環や永久凍土の現地調査 を行うと共に、大型哺乳類、魚類や、植物の移 動分散や遺伝的多様性を明らかにする。また、 火山活動や地震の観測から発生原理を明らか にし、その予測と防災情報の提供を検討する。 人 社 系・ 応用系との連携 北大の北極域研究に携わる研究者を、基礎自然 科学から応用科学や人文社会科学まであらゆる分 野から集約し、異分野連携による地球規模課題解 決のための国際共同研究・人材育成を、国立極地 研究所や海洋研究開発機構と連携して行う。また、 全学の北極域研究に関わる海外連携機関との交 流を一元的に取扱い、国際連携の円滑化を図ると ともに、URAによる異分野連携を促進する機能を 備える。 実効性のある課題解決研究と人材育成を通して、 国立極地研究所、海洋研究開発機構とともに、北 極域における我が国の政策決定にも貢献できる、 日本における北極域研究のナショナルセンターとし ての機能を有する組織となることをめざす。 【北極政策研究、資源経済、開発経済、 環境政策、少数民族、越境問題】 気候変動や北極圏の利用促進などの 人的影響が、北極圏の気候変動に与え る影響の評価と共に、環境保護のため の法制度検討を行う。また、環境保護 などの影響が現地住民に与える影響を 明らかにし、地域ステークホルダーと一 体となった課題解決の取組を進める。 環境工学研究グループ 【北極海航路、港湾土木、寒冷地住宅】 北極海航路の利用による経済影響予 測や環境インパクトの予測のほか、極 限環境下における港湾構造物などの大 型土木施設から、北海道における寒冷 地住宅の技術を導入した戸建住宅まで 網羅した研究を行う。
© Copyright 2024 ExpyDoc