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東京ガスが集積・分析した
ニーズを
先取り!
データで読み解く 暮らし のトピック
2015.4.17号
40代ファミリー が住空間に求める
「コミュニケーション」
「健康」
「家事の効率化」のニーズ
10代後半から20代前半の若い頃にバブル景気を体験しており、消費意欲が高いと言われる現在の40代。
社会や企業では中枢を担っているため責任が重く多忙で、家庭では家計を支える経済的プレッシャーも大
きい世代です。ちょうど人生の折り返し点にあたる40代は、心身の休息の場となる住まいでどんな暮らし
を実現したいと考えているのでしょうか。今回は、そんな40代に焦点を当て、住空間にどのようなニーズ
をもっているのかを、東京ガス都市生活研究所の調査データを交えご紹介します。
既婚率8割、子あり2世代核家族が多くを占める40代。食費や教育費が高いのが特徴的
現在の40代のライフステージを見てみると、10人中およそ8人に配偶者がおり、世帯の構成では図1のように子どものいる核家族が6割を占めています。この世代の
子どもの年齢は乳幼児から18歳以上まで幅広い年齢層に散らばっています。
収入面で見ると40代の世帯年収は50代に次いで高い傾向にありますが、図2の「一世帯あたり一ヶ月の支出」のグラフでわかるように「食費」や「教育費」「交通
・通信費」が他の年代に比べて高い傾向にあります。中・高・大学と何かとお金のかかる年代の子どもをもつ親が多いことが反映しているとみられます。
[ 図 1] 世帯主が 40 代の世帯の構成
3%
10%
21%
5%
60%
1%
[ 図 2] 一世帯あたり一ヶ月の支出(全国)
夫婦のみ世帯
子あり 2 世代核家族世帯
夫婦と親世帯
子あり 3 世代世帯
その他の世帯
単独世帯
食料 住居 光熱・水道 家具・家事用品 被服及び履物 保健医療
交通・通信 教育 教養娯楽 その他の消費支出
20代
3.9
30代
出展:国勢調査(2005 年)
4.0
7.0
40代
子どものいる
核家族が 6 割
3.0
5.6
50代
6.7
60代
6.1
0
食費、教育費、交通・通信費が
他の年代より高い
0.9
4.4
4.3
2.7
1.6
2.9
5
10
15
20
25
30
35 万円
出典:総務省
家計調査(2009 年)
一人の時間より家族と過ごす時間を大切にしたい人は約5割。重視したい空間は「リビング」
次に住空間における40代のニーズを見てみましょう。図3は既婚男性に一人の時間より、家族と過ごす時間が好きかどうかを聞いたものです。40代では「あてはまる」
または「ややあてはまる」と答えた人の割合が約5割ともっとも高くなっていました。40代は人生の折り返し点を迎えたことで、それまでの家族や友人との関係性を見
直し、コミュニケーションの大切さに改めて気づくことのできる年代なのかもしれません。その表われなのでしょうか、40代が住まいで重視する場所としてあげたのが
「居間・リビング」です。図4は「住まいのどの部分を実現させたいか」との問いに上位5位までをあげたものですが、2位以下は男女で異なる答えになりましたが、1位
は男女ともに家族や友人との大切なコミュニケーションの場である「居間・リビング」を選びました。
[ 図 3] 一人の時間より、家族と過ごす時間が好きである
あてはまる ややあてはまる どちらともいえない
あまりあてはまらない あてはまらない
20代
17.0
30代
19.0
40代前半
15.0
40代後半
14.0
50代 8.0
60代 11.0
0
[ 図 4] 住まいのどの部分を実現させたいか
既婚男性 N=600
40 代既婚 N=800
1位
2位
3位
4位
5位
女性
居間・
リビング
キッチン
浴室
寝室
納戸などの
収納
男性
居間・
リビング
浴室
寝室
キッチン
庭・ベランダ
・テラス
34.0
26.0
32.0
40 代既婚男性の約 5 割が
一人よりも家族と過ごしたい
38.0
26.0
重視したい空間 1 位は男女とも
28.0
20
40
60
80
「居間・リビング」
100 %
暮らしに関する調査(2011 年 2 月)東京ガス 都市生活研究所
からだの衰えを感じる人は約8割に。
日々の暮らしの中で健康や美容に気を配る
人間の体力のピークは20代前半と言われています。しかし40代ともなればかなり
暮らしに関する調査(2011 年 2 月)東京ガス 都市生活研究所
[ 図 5] ここ数年、不規則な生活は年齢的にきつくなった
あてはまる ややあてはまる どちらともいえない
あまりあてはまらない あてはまらない
20代
20.4
30代
しれません。忙しい40代、残業やアフターファイブの付き合いなどで不規則な毎日
40代前半
が続くとなおさらではないでしょうか。図5のデータでも、50代、60代よりも不規
40代後半
則な生活がきついと感じている40代が多いという結果が見てとれます。体力の低
50代
29.0
60代
24.1
肌の状態など、身体のあちらこちらに気になる箇所が増えてくるのも40代です。
0
40 代は
7 割∼8 割が
体力の衰えを
感じている
33.9
下降線をたどり、通勤途中の階段などで体力の衰えを思い知らされる方も多いかも
下と切っても切り離せないのが体型や体調の変化。お腹のまわりの脂肪や加齢臭、
N=2000
26.1
48.8
31.7
44.8
39.3
42.5
44.0
44.6
20
40
60
80
100 %
暮らしに関する調査(2011 年 2 月)東京ガス 都市生活研究所
それは図6に明確に表れています。「体臭」「シミ・ソバカス」「体型の崩れ」
「肥満」について気にしていることを年代別に聞いたものですが、40代はすべ
ての項目でひとつ抜き出ていることがわかります。目に見えて感じられる身体の
衰えや変化にあせりを感じ、食事メニューや調理法、入浴による癒しとストレス
解消など、日々の暮らしの中で健康に気づかうようになるのもそんな理由からで
しょう。
[ 図 6] 体調や症状について、あなたが日頃気にされていること
体臭
13.8
シミ・
ソバカス
N=2000
40 代は身体の
さまざまな部分
が気になる
17.3
21.1
18.8
20 代
30 代
40 代前半
40 代後半
50 代
60 代
34.9
33.6
体型の崩れ
26.2
27.8
肥満
0
5
10
15
20
25
30
35
40 %
暮らしに関する調査(2011 年 2 月)東京ガス 都市生活研究所
週に3日以上、家族のお弁当をつくる女性は約4割。忙しい40代女性は家事を効率的にこなしたい
では、毎日の家事についての状況はどうなっていて、どんな考えを持ってこなしているのでしょうか。家事に関わる男性も増えていると
はいえ、まだまだ女性に頼っている部分が多いのが現状。
図7は自分以外の人のお弁当を作る回数を年代別に調べたものですが、40代女性は週5日以上作っている人が約4割と、他年代よりもかな
り高い比率になっています。
忙しい朝の時間をお弁当づくりにとられている女性は、その他の家事に対してどのような思いで対処しているのでしょうか。
図8は掃除や洗濯についての考えを年代別に調べたものです。40代前半では、「掃除や洗濯は、必要最低限の汚れが落ちればいい」と考
えている女性が約5割に達しています。なるべく家事には時間をとられたくない、掃除も洗濯もできるだけ効率的にこなしたい、という思
いがうかがえます。
[ 図 8] 掃除や洗濯は、必要最低限の汚れが落ちればいい
[ 図 7] 自分以外の人のお弁当を作ること
毎日 週に 5∼6 日 週に 3∼4 日 週に 1∼2 日
週 1 日未満 全く行わない・該当しない
20代 5.0
30代 11.0
40代前半 10.0
29.0
13.0
25.0
40代後半 9.0
50代 13.0
既婚女性 N=600
40 代女性の約 4 割が
週 5 日以上作っている
33.0
16.0
20代 8.0
33.0
30代 5.0
41.0
40代前半 6.0
46.0
40代後半 6.0
50代 9.0
20
40
60
80
100 %
暮らしに関する調査(2011 年 2 月)東京ガス 都市生活研究所
既婚女性 N=600
40 代前半の女性の 約 5 割は
必要最低限の汚れが落ちれば
いいと考えている
32.0
24.0
60代 6.0
60代 3.0 6.0
0
あてはまる ややあてはまる どちらともいえない
あまりあてはまらない あてはまらない
30.0
0
20
40
60
80
100 %
暮らしに関する調査(2011 年 2 月)東京ガス 都市生活研究所
お掃除ロボットや食洗機など、約4割の40代前半女性が家事をサポートしてくれる設備の購入に前向き
家事にできるだけ時間と労力をかけることなく、それでいてキッチリと効率的にこなしていくためには、40代前半女性は設備や機器にお金をかけ
てもいいと考えています。その傾向は図9でもはっきりと表れており、20代から50代の中では「あてはまる」と答えた人の割合が突出してい
ます。具体的に「お掃除ロボットや食洗機を利用して、家事の負担を減らしたい」と考えている40代前半女性は6割 にものぼります。40代
前半女性は家事を効率的にこなすために、昨今注目を集めている家事系家電の導入にも積極的な姿勢を示しています( 図10 )。近ごろでは、
省力化志向に応える家電製品がいろいろと登場していますが、最新のガスコンロも引けを取りません。調理の効率化をサポートしながら、本格
的な味わいを実現したり掃除を簡単にする機能を多数搭載。忙しい40代女性の右腕となって活躍してくれるはずです。
[ 図 10] お掃除ロボットや食洗機を利用して、家事の負担を減らしたい
[ 図 9] 家事を楽にしてくれる設備・機器にお金をかけていきたい
既婚女性 N=600
あてはまる ややあてはまる どちらともいえない
あまりあてはまらない あてはまらない
20代 8.0
30代 3.0
40代後半 6.0
50代 3.0
38.0
14.0
30代 10.0
33.0
40 代前半の 4 割以上は
お金をかけても
家事を楽にしたい
27.0
29.0
60代 8.0
0
20代
26.0
31.0
40代前半 9.0
そう思う(実現できている) そう思う(実現できていない)
既婚女性 N=600
そう思わない(実現できている) そう思わない(実現できていない)
40.0
40代前半
40代後半
40
60
80
100 %
0
暮らしに関する調査(2011 年 2 月)東京ガス 都市生活研究所
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13.0
東京ガス 住宅関連企業さま向けホームページ
44.0
40 代前半の 6 割以上が
機器の導入に前向き
32.0
50代 10.0
60代
20
42.0
45.0
14.0
38.0
20
40
60
80
100 %
暮らしに関する調査(2011 年 2 月)東京ガス 都市生活研究所
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