平成27年度第2回 城陽市環境審議会議事録 日時 平成27年10月1日(木)午後2時00分~午後4時00分 場所 城陽市役所 第1会議室 ①平成26年度城陽市環境測定結果について ②平成26年度城陽市環境マネジメントシステム(J-EMS)実施結 議題 果の報告について ③城陽環境パートナーシップ会議事業報告について ④その他 出 席 者 委員 行政 新川会長、中川副会長、菊岡委員、中原委員、田浦委員、服部委員、 宮永委員、小林委員、塩田委員 荒木市民環境部長、東村市民環境部次長 並河環境課長、上羽環境課長補佐、可畑 <質疑等の概要> ◆ ①平成26年度城陽市環境測定結果について 事務局より説明。 会長 : ご質問やご意見はありますか。 副会長 : 地下水水質測定のうち、硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素が環境基準を超過して いる井戸がある。その他の井戸でも、環境基準未満だが高いところがある。 環境基準を満たしていても何らかの対応を検討してはどうか。 これらの井戸の周辺で、飲用の実態はあるか。 事務局 : 測定の井戸は農業用井戸で飲用ではない。周辺井戸の実態を調査することは 困難であるが、市が把握している範囲で周辺井戸の使用目的を調査したい。 委員 : 大気や水質の総量規制に関し、市で測定しているか。 事務局 : 総量規制は、特定の事業場に対しかかる規制で京都府が所管している。市で は、環境基準に基づき大気や水質の環境測定を実施している。 委員 : 河川水質測定において、宮ノ谷川のpHが高い理由は。 事務局 : 藻による光合成により河川水中の二酸化炭素の吸収量が多くなり、アルカリ 化が進んでいると考えている。宮ノ谷川は特に水量が少ないため、顕著に表れ ている。 委員 : 大気測定において、湿度が四季を通じて変化がない。数値や測定器に問題は ないか。 会長 : 再度確認し、結果が妥当か確認してほしい。 -1- 事務局 : 再度確認し、次回報告する。 委員 : 大気測定では、6月を夏季、9月を秋季と設定しており、秋季が夏季より気 温が高い現象が見られるが、4季の設定は妥当か。 事務局 : 過去の経過から、同じ測定月で測定しており、年を4つの季に分けたもので、 それぞれを夏季、秋季等と呼んでいる。 委員 : 京都府地球温暖化防止活動推進センターでは、紅葉調査など、市民参加型の 環境測定を実施している。城陽市でも、市民参加型の環境測定を検討されては どうか。 会長 : 地下水測定において、硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素の環境基準超過について は、おそらく窒素系肥料の影響が大きく、範囲も広範囲ではないと思われるが、 経年変化をしっかりモニタリングしていくと同時に、周辺地域の地下水の利用 状況の把握を検討されたい。 また、河川水量の確保は、今後重要になってくるだろう。 さらに、市民目線で環境の変化をとらえる試みも検討してほしい。 ◆ ②平成26年度城陽市環境マネジメントシステム(J-EMS)実施結果の報告につ いて 事務局より説明。 会長 : ご質問やご意見はありますか。 委員 : ISO14001が改訂されるが、J-EMSで何らかの対応をするのか。 事務局 : J-EMSは独自システムであり、本来、改訂への対応は特段必要ない。だ が、J-EMSは、ISO14001を基本としていることから、まずは今年 度中に改訂の勉強会等を実施し、改訂内容を理解したいと考えている。J-E MSのシステム変更の必要性はその後検討したい。 副会長 : エコオフィス監査について、学校も含めてはどうか。 事務局 : 小、中学校は市職員が常駐していないため、対象外としている。 副会長 : 体育館など水銀灯が設置されていれば、消費電力が大きいが、水銀灯の更新 は。また、教室のLED化は。 事務局 : 市庁舎では照明器具を順次LED照明に更新している。 すぐに更新することは難しいが、大規模改造工事などの大掛かりな工事の際 には更新を検討することとしている。教室のLED化は現時点では具体的には 予定されていないと思う。 なお、その他の学校での取組としては、中学校には、今年度エアコンが普通 教室に導入されるため、デマンド監視装置を同時導入する。また、J-EMS -2- エコスクールという市内小中学校向けのEMSを構築し、今年度から市内全小 中学校にて試行的に運用を開始した。 委員 : 京都府はESCO事業で庁舎照明をLED化した。改修時だけでなく、様々 な方策を検討されてはどうか。 委員 : 外部アドバイザーをお引き受けしているが、J-EMSはエコプランと一本 化している点がポイントであり、評価している。 また、城陽市は、20W防犯灯を全てLED化されるなど、トップの環境意 識が高いと感じる。 これまで、J-EMSは独自システムのため、内部監査員のスキルアップを アドバイスしてきたが、監査員研修や、法令研修を実施されるなど、適宜対応 されており、このまま続けてほしい。また、環境法令については、フロンや水 銀に関する法令が改正されている。適切に確認し、対応されたい。 また、ISO14001の改訂についてリスクマネジメントが重要なポイン トになってくる。BCP(事業継続計画)等も踏まえ、J-EMSが有効で先 進的なものとなるようリスクの抽出や管理についても検討されたい。 委員 : 各課の環境目的目標について、環境家計簿の長期的な目標は。 また、エコプランについて、市の温室効果ガス排出量に対し、電気の占める 割合が大きいが、ガス化の検討は。 公用車燃料について、削減されているが、市域全体で見た場合、環境家計簿 の集計データによると、車の使用に伴う温室効果ガスの排出量は京都市に比べ かなり多い。市として車の使用を制限する取り組みは。 事務局 : 環境家計簿の長期的な目標としては、環境基本計画の指標として環境家計簿 を実施したことのある世帯の割合を掲げており、平成29年度に10%を目標 としている。直近データでは平成25年度の1.3%となっており、今後も普 及啓発に努めていきたい。 ガス化については、本庁舎については電気式空調機からガス式空調機に更新 している。本庁舎の電気使用量や契約電力は、基準年度より大きく下がってい る。 市内の車の利用の抑制対策のひとつとして、さんさんバスの利用促進がある。 今後も利用を呼び掛けていく。 委員 : 環境家計簿については、まだまだ普及していない現状がある。市としても普 及啓発に力を入れてほしい。 副会長 : エコプランの温室効果ガス排出量のうち、上下水道施設の占める割合が大き い。上下水道施設でさらなる削減が可能な部分はないか。 上下水道施設のより詳細な内訳データを次回報告してほしい。 事務局 : 上下水道施設の温室効果ガス排出量の内訳は次回報告する。 -3- 委員 : エコプランについて、排出係数が大きく増加している中で大きな目標を立て られ、取り組みを推進されている。 ひとつの取り組みとして、モデル的にゼロエミッションの施設を建築するな ども有効である。施設の大規模改修時など、モデル的な施設の建築を検討され てはどうか。 委員 : J-EMSの中で、住民等からの外部要望について、特に平成26年度に動 きはあるか。 事務局 : 外部要望については、各所管課での対応が集約され事務局に報告されるが、 平成26年度に特段の大きな動きはない。 会長 : リスクマネジメントや、防災などの社会変化に適切に対応し、環境のモデル 的な取り組みや、ESCO事業の検討等も進め、J-EMSとして取り組むべ きものをしっかりと検討し、実施されたい。 ◆ ③城陽環境パートナーシップ会議事業報告について 事務局より説明。 会長 : ご質問やご意見はありますか。 会長 : 着実に、様々な事業を実施されている。パートナーシップ会議と共に、市と しての役割を果たし、相乗効果を上げてほしい。 委員 : 様々な事業を実施しておられるが、事業結果に参加者数等を含めてほしい。 委員 : 現在、パートナーシップ会議では、幅広い世代への普及啓発を目指し、西城 陽高校と協働し、マンガ版のエコブックを作成中である。11月に発表する予 定で、市内小学校5,6年生にも配布する予定である。 会長 : 完成したら、本審議会委員へも配布してほしい。 委員 : パートナーシップ会議に講師を依頼する場合に参考となるような講師リスト 等は作成しているか。 事務局 : 特に作成していない。問合せを頂き個別に対応している。 会長 : 環境に限らず、全市的に、市民活動を支援してくれる支援者リストのような ものがあるとよいかもしれない。 委員 : 廃食用油の回収の現状は。 委員 : 廃食用油の回収については、大規模商業施設等の協力もあり、制度開始以降 随分と増えた。 ◆ ④その他について -4- 事務局より説明。 会長 : ご質問やご意見はありますか。 委員 : 前回審議会での要望を受け、環境基本計画の策定工程表を修正されており、 ありがたい。 工程表には、総合戦略について特に示されていないが、環境基本計画との連 携はあるか。 事務局 : 総合戦略については、9月議会にて骨子を公表しており、具体的な取り組み を検討している段階である。 骨子に基づき、環境基本計画との関わりも出てくると思うが、今後の調整に なってくる。 委員 : 総合戦略は、環境との関わりもあるように思うので、双方の連携をしっかり とお願いしたい。 会長 : 本日は貴重な意見を頂き、熱心に議論できた。 これで本日の審議会を終了とする。 -5-
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