2015年10月号

情報発信!!
VOL.10 2015年10月号
東海ジオテックレター
発行:東海ジオテック株式会社
TEL:0532-25-7766
上水道普及率97%を超える現在、生活用水として井戸を利用する家庭は多くはありません。しかし水を大量に必要とする工場
や農家では今でも利用され、上水道の原水として井戸水をあてている自治体もあるなど、井戸は今でもなくてはならないもので
す。 昨今企業向けの井戸は元より、震災の影響もあり災害に対する備えとして、個人向けにも井戸の需要は高まっております。
自然の恩恵を受けられる井戸。その井戸を掘る前に知っておいていただきたいことがあります。
■水量・水質
事前調査は十分に行いますが、水量・水質について必ずお客様の要望に沿えるものが得られ
るとは限りません。事前調査の結果、井戸工事をお断りする場合もあります。
■井戸工事後にかかる費用
ご要望通りの井戸が完成したとしても、その後永久にタダで水を使い続けられるわけではありま
せん。電動ポンプにかかる電気代はもちろん、長く水を使い続けるには、ポンプやその他設備、
井戸本体のメンテナンスは欠かせません。それを怠ってしまうと、水量・水質の悪化、ポンプの
故障など、さまざまな不具合を引き起こします。
■井戸は生き物
しっかりメンテナンスを行っていたとしても、時間経過や周辺の地下水利用状況などにより、水
量・水質は変化することがあります。水量・水質の悪化により、用途が制限されたり、浄化設備の
変更や設置、最悪井戸が涸れてしまったり、水質浄化に費用をあまりかけることのできない個人
のお客様は、井戸の使用ができないということになってしまいます。
■代替水源の確保
突然のポンプやその他設備の故障、水量・水質の悪化により、井戸が使用できなくなることを想
定し、代替水源の確保をしておく必要があります。特に営業用として井戸を利用している場合、
これをしていないと業務が滞り多くの損失を生むことになりかねません。
まじめに法令講座~ジオ図書館~
ガソリンスタンドの土壌汚染調査の契機 (愛知県条例と名古屋市条例の違い)
愛知県内ではガソリンスタンドを廃止するとき、土壌汚染調査・結果報告の義務が生じます(県民の生活環境の保全等
に関する条例の規定による)。名古屋市はこの規定が適用除外となるため、廃止した時点では土壌汚染調査の義務は発生
しません。名古屋市内のガソリンスタンド(営業中を含む)は土地の形質を変更するときに土壌汚染調査・結果報告の義務
が生じます(市民の健康と安全を確保する環境の保全に関する条例の規定による)。
自治体
愛知県
(名古屋市を除く)
名古屋市
ガソリンスタンドの土壌調査の契機
調査契機
全部又は一部を廃止しようとするとき
愛知県条例では調査を指定調査機関に行わせることが望ましいとしています。
500㎡以上3,000㎡未満の土地の形質の変更をしようとするとき
(3,000㎡以上の場合は土壌汚染対策法の対象)
名古屋市条例では調査を指定調査機関に行わせることとしています。
土壌汚染調査・対策、水処理、地質調査のこと等、何でもお気軽にご相談ください!
本社所在地:愛知県豊橋市明海町33番地の9
TEL:0532-25-7766