OpenStackにおけるScalityの利用によるメリットと デザインガイド ニコラ

Scality SDS Day 2015 Tokyo Breakout Session #5
OpenStackにおけるScalityの利用によるメリットと
デザインガイド
ニコラ・タランゲ(Nicolas Trangez)
OpenStack Architect, Scality SA
OpenStackについて
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オープンソースのクラウドコンピューティング基盤
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特定のサービスを提供をするための複数のプロジェクト
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ストレージサービス、ネットワーキング、コンピュートなど
Infrastructure-as-a-Service (IAAS)が現在の主要なスコープ
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仮想化、統合化のためだけのソリューションではない
一部PAASのプロジェクトも存在 (e.g. Sahara for elastic Hadoop)
汎用的なサービスも存在 (e.g. Keystone for authentication)
RESTful APIを通じたオートメーション
Copyright Scality 2015
OpenStackのこれまで
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2010年にプロジェクト発足
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ユニークな協業からスタート:
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NASA: Nova (compute/VM infrastructure)
RackSpace: Swift (object storage)
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6ヶ月ごとのリリースサイクル
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リリースごとに、様々なサービスやプロジェクトが追加
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リリースごとに、OpenStack Summitを開催し、次期リリースの
方針を議論
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OpenStack Summitは、東京で今週開催中
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OpenStackの現在
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メジャーなオープンソースベンダを含む、100以上の企業が関与
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1000人以上のアクティブエンジニアによる積極的なコード開発
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現在、世界最大のオープンソースコミュニティ
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大規模にもかかわらず、非常にオープンなコミュニティ
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整備されたコミュニティ形態
明確なガイドライン、議論・決定のプロセス
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ScalityにおけるOpenStackへの取り組み
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2014年10月に、OpenStack選任チームを発足
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4名の専従体制:アーキテクト:1名、開発:2名、品管:1名
組織のスコープと特色:
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OpenStackとの連携機能に関しての開発およびメンテナンス
お客様の直接サポートおよび社内エンジニア(CSE)のサポート
ストレージ以外のOpenStackサービスへの積極関与も奨励
Scalityでは、OpenStackを積極的に活用中
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テスト環境
デモンストレーション環境
トレーニング環境
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クラウド・コンピューティング vs 仮想化
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クラウドはアーキテクチャ、仮想化はテクノロジ
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エンドユーザーに対しての柔軟なリソースアロケーション
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オン・デマンド
スケールアップおよびスケールダウン
利用実績に応じた課金
潜在的にオーバープロビジョニング
仮想化とは、IAASレイヤを実現するためのテクノロジ
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CPU (VMs), network, storage,…
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クラウド事業者における主要なチャレンジ
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いかに柔軟性の高いサービスを実現するか
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‘Always on‘ : (高い可用性の実現)
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無停止でのスケールアウト
無停止でのインフラアップグレード、ソフトウェア・ハードウェアとも
ヘテロ環境のサポート
On-demand scale up: (柔軟な拡張性)
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オーバープロビジョニング
戦略的な設備設計と予算効率
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OpenStackのストレージサービス
• 様々な要件のストレージサービスが存在するため、OpenStack基盤の
ストレージ関連コストは、非常に高くなる傾向がある
OpenStack Framework
NOVA
(Compute)
Swift
Glance
Cinder
Manila
(Object Storage)
(Image Storage)
(Block Storage)
(File Storage)
Swift –
Object data
storage
service for
large-scale
media,
archives,
documents
Glance –
image storage
repository
Cinder –
control API
for data
volumes to
store file
systems,
snapshots, …
Manila –
shared file
system
storage
Ephemeral / Transient
Storage – Local instance
storage, does NOT outlive
instances in Nova
Persistent Storage –
External data storage,
does outlive Nova
instances
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OpenStackの典型的な用途とストレージサービスの対応
Streaming video content
High-resolution image repositories
Long-term media archives
Surveillance data
Medical images
Manufacturing Simulations data
Research data for Biotech, Energy & Seismic
Regulatory compliance data
Objects
Document repositories
Static content for web servers
Design data files
Log data
Messaging/Email
Volume Snapshots
File
Systems
Image
Repo
Boot
Volume
OS + App Stack image repo (Linux/Win)
OS images
Megabytes
OpenStack Swift
(Object storage)
OpenStack Cinder (Block volumes)
OpenStack Manila (Shared file storage)
OpenStack Glance (Image repository)
HDD/flash storage
Gigabytes
Terabytes
Petabytes
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Scality RINGとOpenStack Swiftとのインテグレーション
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オブジェクトストレージサービス
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マルチテナントアカウント、buckets/containers対応
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Scality RINGの実績のあるオブジェクトストレージ機能
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標準APIの利用
Scalityの高い信頼性、スケーラビリティ、容易な管理・運用性をフル活用
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Scality RINGとOpenStack Swiftとのインテグレーション
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RINGの設計方針:Swiftの標準コードベースの拡張
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OpenStack Swiftのデータ保護はレプリケーションのみ (ECはベータ)
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APIの互換性を確保
Swift extensions (‘middleware’)のサポートを保持
最新のSwift機能に追従
Scality RINGの活用により、レプリケーション、イレイジャー・コーディング、
ジオ・レプリケーションが利用可能
Scalityの連携機能により、複数のSwiftポリシのサポート、コネク
タ・フェイルオーバーをサポート
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Scality RINGとOpenStack Cinderとのインテグレーション
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パーシステントなストレージボリューム提供のためのサービス
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仮想マシンのためのデータボリューム
ほとんどがReadの処理特性
IOPS要件はそれほど高くない
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Scality上位リリースと併せてDriverを提供
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ScalityのSOFS(Scale Out File System)を利用したブロックサービス
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Scality SOFS利用時に選択可能なデータ保護機能が利用可能
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Scality RINGとOpenStack Cinderとのインテグレーション
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ほとんどのCinder機能をサポート
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Create / Extend / Delete
Snapshots (QCOW2)
Backups
コンシステンシーグループは、現時点ではネイティブサポートしていません
Copyright Scality 2015
Scality RINGとOpenStack Glanceとのインテグレーション
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仮想マシンのOSイメージサービス
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一時的領域: NovaがVMの一次領域として利用
RING + Glanceの連携は、別途提供の専用ドライバによって実現
ScalityのRESTコネクタを経由して、OSイメージをオブジェクトとし
てハンドリング
Scalityが持つ、データ保護機能やジオ・ディストリビューション機能
を利用可能
Copyright Scality 2015
Scality RINGとOpenStack Manilaとのインテグレーション
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ファイル共有のためのファイルシステムサービス
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NFSおよびSMB/CIFSをサポート
RING + Manilaの連携は、別途提供の専用ドライバによって実現
ScalityのNFSまたはSMBコネクタを経由してボリュームを作成および
エクスポート
テクノロジープレビューとしてリリース
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マルチテナント、スナップショットの対応を計画中
Copyright Scality 2015
Scality & OpenStackのお客様事例
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米国の大手サービスプロバイダ
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OpenStack Swiftのテスト環境へ導入
数PBまで拡張の時点でRINGに移行
3拠点での分散構成、12PBの総容量、10以上
の大規模アプリケーション実行基盤として利用
エンタープライズ企業向けのArchive as-aService も提供中
Numergy: 仏のPublic IAASプロバイダ
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2012年にSFR and Bullの合弁で設立
フランス政府からの支援も受けている事業者
SwiftのバックエンドにScalityを利用
Cinder + Scality SOFSの導入が進んでいる
Copyright Scality 2015
HP Helion Certified
Copyright Scality 2015
まとめ: Scality RINGとOpenStackのインテグレーション
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Scality RINGは、OpenStackの全てのストレージサービスと連携可能
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RINGにより、一つのストレージ基盤に統合可能
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TCOの削減が可能:ハードウェアに縛られないSDSのメリット
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柔軟性と優れた拡張性により、クラウドユーザーにメリットを提供
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Scalityの実績のあるデータ保護機能をOpenStackに提供
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Scalityは今後もOpenStackの成長に貢献
Copyright Scality 2015
Copyright Scality 2015