入院患者の他医療機関受診規制撤回を 入院中の患者さんの他医療機関受診の規制の撤回を求める決起集会 開催 保団連は、8月 29 日(日) に東京・新宿で「入院中の患者 さんの他医療機関受診の規制 の撤回を求める決起集会」を開 催した。決起集会には 23 都府 県から 77 人が参加。患者団体 から4人が参加、マスコミ6社 が取材を行った。 集会では、必要な医療が制限 されている実態が各地から報 告された。京都府保険医協会が 近畿の2府4件にある全病床 の半数以上が精神病床の 130 病院を対象に実施した調査(77 病院が回答、うち精神病床のみ は 62 病院)では、他院受診が 必要なケースが、「よくある」(49 病院、64%)、「ある」(23 病院、30%)、「多くはないが ある」(3 病院、4%)を合わせると 97%に上っていることが明らかとなった。 また、一般病床や療養病床入院患者についても他院受診が必要な事例や実態が全国から 報告され、 「入院中の患者の他院受診制限は、患者さんの命を脅かす政策だ、一日も早く改 善を」との声がたくさん寄せられた。 集会に出席した日本難病・疾病団体協議会の坂本秀 夫常任理事からは、「病院経営だけでなく、入院患者 にも直接・間接を問わず重大な影響を及ぼす中身」、 「各県の難病団体にも申し入れていただき、勉強会や 集会を開催してほしい」との挨拶をいただいた。 集会は、今後さらに各地でも賛同を広げ、撤回運動 を強めることを確認するとともに、「入院中の患者さ んの他医療機関受診の規制の撤回を求める決議」、 「介 護療養病床廃止を撤回し必要な医療と介護が提供で きるよう、診療報酬、介護報酬の引き上げを求める決 議」を採択した。 日本難病・疾病団体協議会 集会の模様は、m3.com、CB ニュース、メディファ 坂本秀夫常任理事 ックス、赤旗などで報道された。なお、他医療機関受 診の規制撤回と介護療養病床廃止撤回へ賛同やメッセージをいただいた議員、団体は下記 の通り。 <患者団体> 日本難病・疾病団体協議会、全国精神障害団体連合会、全国パーキンソン病友の会、スモ ンの会全国連絡協議会、もやもや病の患者と家族の会 <医療関係団体> 愛知県医師会、三重県医師会、日本医療法人協会、日本精神科病院協会(介護病床廃止撤 回)、全日本国立医療労働組合、健康保険病院労働組合 <政党> 日本共産党中央委員会 <衆議院議員> ○ 民主党(吉田統彦、黄川田徹、奥野総一郎、中津川博郷、奥田建、吉川政重、髙木義明、 柴橋正直、石田芳弘、初鹿明博、川村秀三郎、福田昭夫、前田武志、滝実) ○ 共産党(笠井亮、赤嶺政賢、穀田恵二、高橋千鶴子、志位和夫) ○ 無所属(城内実) <参議院議員> ○ 民主党(平野達男、室井邦彦) ○ みんなの党(江口克彦) ○ 共産党(田村智子、紙智子、市田忠義、井上哲士)
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