農学の源流から21世紀を開拓する 1876 (明治9) 年に創立された札幌農学校は, 農学部の源流であると同 時に, 北海道大学の源流でもある. その範はアメリカの大学に求められ, 当時 マサチューセッツ農科大学学長であったクラーク博士が招かれた. クラーク は実験, 実証を尊び, 経験, 応用を旨とする実学主義と全人教育を行い, 北 大学風の基礎を作った. 以来, 本学部は, 7学科61分野からなる我が国有数の農学の拠点教育 研究機関へと発展してきた. また, 日本, さらには世界の関連分野をリードする 数多くの指導者や研究者を輩出してきた. 我が農学部にとって, 広大な自 然に恵まれた北海道は, 無双の研究フィールドであり, 精神の礎である. 日本 の食糧基地に発展した農業地帯は, 開拓者精神(フロンティアスピリット) に よって築かれた我ら先輩の壮大な研究成果である. 21世紀をグローバルな視点で 見るとき, 地球環境, エネルギー, 食 糧, 栄養, 健康の持続的確保と改 善は人類の重要課題である. 今 や農学は農業学から総合先端科 学に発展し, これらの生存基盤に かかわる問題を解決する鍵を握 っている. 21世紀を担う受験生諸 君, 大志を抱き北大農学部に来 たれ. 48 農学部本館夜景 編 集 後 記 農学部広報誌第2版が発行されて14年近くが経過しました.この間に農学部では,演習林,農場,植物園,牧場など附属施設を中心に 組織が大きく変わりました.また旧版には説明が不十分な箇所がいくつか見られました.そこでこれらを書き改め,この改訂版を作り ました.これから受験を控えた高校生の皆さんへ,新しい北大農学部の魅力を少しでも伝えられたらと思います. 編集委員一同 石井一暢,秋野聖之,貴島祐治,坂下明彦,渋谷正人,若松純一,横田 篤 2013年7月 謝 辞 写真を快く利用させていただいた以下の方々にお礼申し上げます. 表紙写真 (野幌原始林に咲く大花之延齢草) :西 諭氏 1∼2ページ(ポプラ並木) 3ページ(農学部本館) 8ページ(旧昆虫学および養蚕学教室, 新渡戸稲造像) 47ページ(旧昆虫学および養蚕学教室) :横田 篤氏 7ページ (ポプラ並木) 8ページ (モデルバーン) :楠本義治氏 48ページ (農学部本館夜景) :舘下秀敏氏 また,ここにお名前は挙げませんが,ご寄稿いただいた多くの方々に感謝致します. 1994年3月初版 1996年9月初版改訂 第1刷発行 第1刷発行 1999年7月第2版 2002年7月第2版改訂 2003年7月第2版改訂 2004年7月第2版改訂 2005年7月第2版改訂 2006年7月第2版改訂 2007年7月第2版改訂 2008年8月第2版改訂 2009年7月第2版改訂 2010年7月第2版改訂 2011年7月第2版改訂 2012年7月第2版改訂 2013年7月第2版改訂 第1刷発行 第1刷発行 第2刷発行 第3刷発行 第4刷発行 第5刷発行 第6刷発行 第7刷発行 第8刷発行 第9刷発行 第10版発行 第11版発行 第12版発行
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