PDF資料 - ITソリューションのTIS Direct Web

マツモト産業株式会社
本社
創業
資本金
代表取締役社長
事業内容
URL
大阪市西区靱本町1-12-6
1919年
(設立1948年)
7億6,800万円
(2015年10月末現在)
産業機械、金属材料、
メカトロ機器 等
http://www.mac-exe.co.jp/
オンプレミスのERPの課題は?
● 5年サイクルのサーバ更新に伴う作業負荷が
増大。
● パッチ適用などメンテナンスに人手を要する。
TISを選定した理由は?
SAP® ERPを
AWSクラウド環境へ移行し
“トラブルゼロ”の安定稼働を達成
● 経験に基づいて練られた緻密なSAP環境
のAWS移行プラン。
● プロジェクト全体を統括するPMOとしての
期待。
導入成功のポイントは?
● 定例会でTISがマルチベンダー体制をコン
トロール。
● TISの技術的知見で、本番切り替え時のト
ラブルを回避。
導入効果は?
自動車メーカー等へ“溶接”に特化した産業機器や金属材料を提供するマツモト産
業株式会社(以下、マツモト産業)では、2010年導入のSAP® ERPが、5年サイクルの
● サーバ更新が不要となり社内の作業負荷
が大幅軽減。
● AWSのクラウドインフラストラクチャサー
ビスを活用し、システムの信頼性・可用性・
運用効率が大幅にアップ。
サーバ更新時期を迎えていた。AWSへの移行を提案したTISは、プロジェクト全般
の計画立案・進捗管理から基盤構築までを担い、移行後のトラブルゼロを達成した。
課題
5年サイクルのインフラ見直しが負担に
マツモト産業は、金属の溶接や切断に特化
移行し、営業から経理まで全社レベルで業務
内の限られた人数で対応するのは非常に困
した産業機器・金属材料などを強みとし、国内
効率を改善することに成功しました」
。それか
難。こうした作業負荷を、
クラウドで軽減でき
を代表する自動車メーカーや電機メーカーの
ら約2年後の2012年頃より、同社の情報企画
るのではと考えました。加えて、
リソースを柔
モノづくりを支え続けている。優れた調達力
システム課は、5年サイクルのサーバ保守終
軟に拡張できる点、BCP対策としての適性の
を備えた商社であるとともに、高精度なレー
了に備え、次期インフラのあり方について検
高さも魅力でした」。同氏は、IT業界のセミ
ザー溶接機やロボットシステムの研究開発を
討を開始した。
ナーにも足を運び、
クラウド型ERPが近い将
手がける、
メーカーとしての顔を併せ持つ。
今回のクラウド移行の計画・実行を主導し
来、主流になると確信。だが当時はまだ、
クラ
今回のAWSクラウド環境移行プロジェクト
た同課の磯本隆広氏はこう語る。
「ちょうどそ
ウドを基盤とするSAP ERPの導入例が少な
のオーナーである、同社監査役の粟木原政治
の当時、ERPをクラウドへ移行する企業が現
かったことから、次の5年もオンプレミスを継
氏は、基幹業務システムの変遷をこう語る。
れはじめていました。オンプレミスでは、サー
続する可能性を残しつつ、移行計画の立案に
バ機の選定・調達からメンテナンスまで、社
着手した。
「2010年に、従来のオフコンからSAP ERPへ
選択
TISにプロジェクト全体のコントロールを託す
こうして2014年半ば、情報企画システム課
スに、AWS
(Amazon Web Services)
上へ移
に、SAP ERPのアプリケーションのマイグレー
は複数のベンダーに対し、移行プロジェクトの
行する計画を提出する。
ション作業は、既に他のSIベンダー2社が行うと
提案を依頼。TISは、その一社として提案に参加
情報企画システム課は、各社が寄せたオンプ
決まっていました。マルチベンダー体制では、
した。
「取引関係はありませんでしたが、別の案
レミス、
クラウドの提案を比較検討。まず10年
全社が協調した動きが必要。また、SAP ERPと
件で知り合ったTISの担当者から、SAP ERPの
という長期間のコスト面の有利さから、
クラウド
連携するEDIや帳票管理など周辺システムを
情報を継続して提供してもらっていました。そ
を推す声が社内で優勢となった。
「クラウドとし
同時にAWSへ移行することとなり、
トータルの
の方のERPのスキルが非常に高いことから、提
てAWSを提案したベンダーは複数社あり、そ
移行計画の立案が必須であったため、TISにプ
案参加を打診しました」
( 磯本氏)。そしてTIS
のなかでTISは、経験に基づくシミュレーション
ロジェクト全体を統括するPMOとしての役割
は、過去の経験で得た、
クラウド移行の技術や
など、緻密な計画が印象的でしたね」
(磯本氏)
。
をお願いできないか打診しました。これを快諾
手順を集大成したソリューション
「TISクラウド
最終的にTISを選択した理由について、粟木
いただけたことが、TISへの発注の決め手とな
インテグレーションサービス for AWS」
をベー
原氏はこう語る。
「 今回のインフラ部分とは別
りました」
。
PMO:Project Management Office
マツモト産業株式会社
導入
事前のシミュレーションでリスクを回避
(磯本氏)
。
2014年12月のプロジェクト開始ととも
部分について対処するかといった役割分担
に、ベンダー3社は作業計画・移行準備に着
の判断など、TISのコントロールは見事の一
そして、TISの策定したプランに基づき、3
手した。TISが手がけるAWSの基盤構築で
言でした」
( 磯本氏)
。
月と7月の計2回、本番移行リハーサルが実
は、
コスト抑制のため、可能な限りAWSの標
プロジェクトを進めるなかでは、TISが有
施された。現場の切り替え作業・アプリケー
準機能を利用し、バックアップや監視の仕組
する技術的な知見が、
トラブル回避に役立っ
ションテストを取り仕切った情報企画システ
みづくりが進められた。
たことも。
「 過去のケースでは、技術上どん
ム課の小米良亮氏は、
「1回目は、移行手順
T I Sによるプロジェクト全 体 の 進 捗 管 理
な問 題 が 発 生したか、またそれを防ぐには
を実 践して所 要 時 間を確 認 。そして2 回 目
は、隔週で開催される定例会を中心として行
SAPノートと呼ばれる修正パッチのどれを適
は、24時間体制で本番と同様に移行リハー
われた。ベンダー3社とマツモト産業が、そ
用しておくべきかなど。適切な事前対策の
サルを実施しました。本番切り替えではミス
の時点で明らかになった技術的な課題を持
情報を、プロジェクトに関わる全社が共有で
が許されないだけに、万全の準備で臨みま
ち寄り、対応策を話し合う。
「どの会社がどの
きたことが 、リスク回 避につながりました」
した」
と語る。
効果
トラブルゼロの本番稼働を達成
粟木原氏は最後にこう締め括る。
「 今回の
こうして2015年8月13日・14日の両日、
BCP対策の点で強化が図れたことも成果だ
ベンダー3社と情報企画システム課により、
という。
「 AWSは、バックアップ領域のデータ
経験で、当社のIT計画は“クラウドファース
本番移行が実施された。そしてお盆休み明
を、離れた場所にある3カ所以上のデータセ
ト”が基本路線であると、社内での共通認識
けには、各現場でAWS上のSAP ERPを利用
ンターに自動的にコピーする機能を備えてい
が で きました 。今 後 も 海 外 事 業 の 展 開 や
した業務がスタートした。
「 過去の経験上、不
ます。以前行っていたテープによるバックアッ
BCP対策の強化など、
クラウドの持つメリット
具合についての苦情や問い合わせの電話が
プに比べ、信頼性が高まりました」
(磯本氏)
。
を大いに活用していきたいですね」
。
殺到することも覚悟していましたが、意外な
ことに、まったく電話がかかって来ない。これ
ほどスムーズに本番移行を迎えられたのは、
初めての経験でした」
( 小米良氏)。その後の
約2カ月間、現場から帳票出力に関する問合
せが数件あった程度で、システム領域はノー
トラブルで安定稼働を続けているという。
クラウド環境へ移行したメリットを、粟木原
AWS
VPC (Amazon Virtual Private Cloud)
パブリック
サブネット
プライベート サブネット
ERP
本番機
ERP
検証機
ERP
開発機
SolMan
機
帳票管理
本番機
EDI
本番機
BW
本番機
BW
開発機
プライマリ リージョン(東京)
氏はこう語る。
「 やはり、
5年サイクルで物理
大きいですね。また、サーバにパッチをあてる
といったメンテナンスが不要になり、作業負
荷も大幅に減りました」。さらに、障害対策・
AMI
SAP
router
バックアップ
管理
(Amazon Machine Image)
Amazon EBS
スナップショット
AWS Direct
Connect
メイン回線
サーバを入れ替える負担がなくなったことが
S3
キャリア
VPN網
インターネット
バックアップ回線
インターネットVPN
連携システム
マツモト産業 拠点
データセンター
お客様の声
TISは非常に多くの分野で専門的なソリューションを持っており、
ど
んな相談を投げかけても的確に応えてもらえる安心感があります
ね。他の一般企業がどのようにIT化に取り組んでいるかを踏まえ
た、適切なアドバイスも非常に参考になります。現在、ERPに続く
テーマとして、内部統制、危機管理の強化に取り組んでいますが、
TISの経験を活かし、ぜひ当社に足りない点をどんどん提案いただ
ければと思います。
http://www.tis.co.jp/
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TISのクラウドソリューションはこちら
マツモト産業株式会社
監査役
粟木原政治氏
マツモト産業株式会社
管理部 情報企画システム課 次長
磯本隆広氏
マツモト産業株式会社
管理部 情報企画システム課 主任
小米良亮氏
TIS クラウドインテグレーションサービス for AWS
http://www.tis.jp/service_solution/aws/
MOTHER
http://www.tis.jp/service_solution/mother/
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2015年12月作成 TJ2015-12-2P-068