教職大学院案内 - 福岡教育大学

目指せ ﹁教職プロフェッショナル﹂
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教職大学院
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小学校
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プログラム
新設
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入学定員
教育実践力開発コース
福岡教育大学 教職大学院 案内
Fukuoka University of Education, Graduate School of Education
Division of Professional Practice in Education
国立大学法人
福岡教育大学
拡大
福岡教育大学 教職大学院 案内
専攻主任あいさつ
福岡教育大学大学院教職実践専攻(教職大学院)は、高度な実践的指導
力を身につけ、次世代を切り拓くたくましい子どもを育むことができる、
専門職業人の養成を目指し、平成21年に開設されました。本専攻は、教師
のキャリアステージと育成する専門性により3コースに分かれています。
「教育実践力開発コース(学卒者等対象)」の院生は、「生徒指導・教育相
談リーダーコース」・「学校運営リーダーコース」の現職院生と同じ学び舎
で、日常的に先輩教員と関わる経験や、現場の実際を知る機会を得ること
ができます。「授業」は現職コース院生と共に学ぶ共通科目と、コース院生
だけで学ぶコース別科目で構成されています。継続して行われる「学校実
習」は、力量向上の基盤となり、「課題演習」では各自が実践的課題に取り
組みます。これらが連動し、高度な教育実践力を身につけられるカリキュ
ラムが展開されています。こうして実践力と省察力を備え、学び続ける教
師を目指し研鑽を積んだ、修了生の多くは、県内外の学校で即戦力となる
若手教員として活躍しています。
平成28年度は、さらなる拡大・充実を目指します。まず「小学校免許状
取得プログラム(3年履修)」を開設します。また、多くの熱意ある方を受
け入れられるよう、募集定員を増やします。
宗像・福津地区および県内外の教育現場や附属学校の協力を得て、経験
豊富な実務家教員と研究者教員のもとで、理論と実践の往還により学びを
深め、教育実践の力量を多様に高められる院生生活を過ごすことができま
す。学校教育に熱意ある多くの方々の志願を期待しています。
専攻主任 西山 久子
H is ak o N is hiy am a
「 実 践 の 事 実 」か ら 学 び 、
教員紹介
青木 哲也 教授
長谷川 弘明 特任教授
青山 之典 准教授
大竹 晋吾 准教授
平石 信敏 教授
村田 育也 教授
金子 辰美 特任教授
小泉 令三 教授
西山 久子 教授
納富 恵子 教授
森 保之 教授
矢野 俊一 特任教授
若木 常佳 教授
脇田 哲郎 教授
(平成27年5月現在)
Fukuoka University of Education, Graduate School of Education, Division of Professional Practice in Education
「 知 」と「 技 」を 開 発 す る 。
教職実践専攻(教職大学院)の養成方法の特色
Point
1
Point
2
「実践の事実」から学ぶことを重視
出会い、体験した事実を科学的に分析・考察し、
新しい実践の「知」や「技」を開発する講義・演習
附属学校・連携協力校での実践体験、先進的な研究校・研究会への参加、そして
ビデオや実践記録を通しての数多くの「優れた授業」「素晴らしい教育実践」「魅
力ある教師」等の出会いなど、実践の事実からの学びを大切にします。
「実践の事実」に出会い、体験した事実を客観化し、科学的に分析・考察し、新しい実
践の「知」や「技」を開発する講義・演習を行います。この実践の事実を対象とした
高度な理論的・研究的な考察を通して、新しい教育実践を切り開く力を養成します。
Point
専任の教員だけでなく、
本学大学院の全学的な指導体制
教職実践専攻(教職大学院)の専任教員だけでなく、必要に応じて本学大学院の全学的
な体制で指導を行います。また、附属学校・園や協力校の教員との交流、3コースの院
生による協働の学びも大切にし、教員としての豊かな資質能力の養成をめざします。
Point
さまざまな教育資源(ひと・もの・こと)
との豊かな出会いの機会を持つ
学校教育を支える地域の様々な教育機関や子育てに関わるさまざまな教育資源
(ひと・もの・こと)との豊かな出会いの機会を持つことで、教育実践について
の広い視野とネットワークづくりの力や柔軟な対応力を養成します。
3
4
Point
5
修士論文に代わる
「まとめプレゼンテーション」
教職大学院では修士論文の作成はありません。それに代わって、「まとめプレゼ
ンテーション」において、2年間の学びの成果をまとめ、発表と討論を行いま
す。
福岡教育大学 教職大学院 案内
教育実践力開発コース
優れた指導力と学級経営力を兼ね備えた即戦力の育成
養成する
実践力
①教育実践を創造する力
児童・生徒をとらえ理解する力、教材づく
り・カリキュラム開発の力、授業構想づく
りの力等
②教育実践スキルと対応力
授業・学級経営における教職プロフェッ
ショナルとしての豊かな指導スキル、保護
者や地域から信頼される対応力等
③教育実践をリフレクションする力
教育実践を科学的に分析する力、教育実践
評価と実践改善をする力
④教育に対する多様なニーズに対応する力
個の課題に応ずる指導、学校適応指導、特
別支援教育等
入学定員
拡大
⑤新しい教育実践への広い視野と開発力
授業研究コラボレーションでの様々な教育
研究活動への参画、教職リーガルマインド
の養成等
入学者の主な出身大学名(50音順)
北九州市立大学 九州産業大学 九州女子大学 久留米大学 信州大学
創価大学 筑紫女学園大学 中京大学 東京理科大学 福岡教育大学
福岡女学院大学 福岡大学 名桜大学 安田女子大学 立命館大学
私たちは、教育の専門職としての知識や技術を身に
!
NEWS
新しい学校づくりのホープ
験することで、「理論と実践の融合」を図ります。事
付け、今日の学校現場における様々な困難に立ち向か
実から学ぶことで、学びの一つひとつが確かなものと
う力を持った教師になることを目指し、仲間と共に励
なる実感があります。
んでいます。
「理論と実践の融合」が具体化されたカリキュラム
本コースでは、入学後すぐに始まる実習で自己の課
や、教授の先生方の親身なご指導、現職の先生方と共に
題を自覚し、講義や演習を通して「理論」を学びま
学べる恵まれた環境の中で、未来の教育を担う者として
す。そして、実習の中でそれを踏まえた「実践」を体
の使命感を持ちながら充実した日々を過ごしています。
平成28年度より教育実践力開発コースは
10名⇨25名に増員します!
履 修 モ デ ル の イ メ ー ジ 図 (2年コースの場合)
1 年
前 期
【主な授業科目】
2 年
後 期
前 期
後 期
※共通科目22単位中18単位以上、専門科目30単位中18単位以上取得。修了要件単位48単位。
授業分析・リフレク
ションの理論と実践
学級経営の実際と分析
学級における特別支援
教育のケース研究
専門
課題演習
共通
授業
現代社会における
教育の課題
生徒指導の理論と実践
特別活動の理論と実践
教育の情報化における
課題と実践
教科における
授業実践の研究
授業構築の理論と実践
教育実践研究の理論と
授業分析トライアル
教育連携
フィールドワーク
保護者対応・
地域連携の課題と実践
課題演習Ⅰ-1
課題演習Ⅰ-2
課題演習Ⅰ-3
教育実践力開発プレゼンテーション
実習
教育実践力開発実習
TA実践インターンシップⅠ
ボランティア実習
TA実践インターンシップⅡ
教育実践コラボレーション実習
Fukuoka University of Education, Graduate School of Education, Division of Professional Practice in Education
履修モデルの概要〔小学校教員免許状取得プログラム(3年コース)〕 ※イメージです。
実 習 経 験 談
後 期
小学校教員免許状取得科目
47単位程度
3年
2年前期 附属学校での実習、研究課題設定
後期 ボランティア活動、課題演習
3年前期 TA実践インターンシップ、教育実践コラボレーション実習、課題演習
後期 TA実践インターンシップ、課題演習、
まとめプレゼンテーション
前 期
2年
1年目∼2年後期 小学校教員免許状取得に
必要な授業47単位程度を
学部で履修。教育実習は
2年次に履修。
2年前期∼3年後期 2年間で共通科目18単位以上、コース別科目18
単位以上の授業を履修。修了要件48単位。
1年
!
NEWS
小学校
免許状取得
プログラム
新設
教職大学院科目
48単位
【教育実践力開発実習】(附属学校における実習)
小山田 衣里(筑紫女学園大学卒業)
学部時代の実習との一番の違いは、教員免許状を取得して臨むことです。専門教科の
授業実践だけでなく、学校の組織の一員として、体育祭などの行事の係を担当したり、
配属学級の担任の一人として扱われたりと、現場に近い体験をさせていただきました。
「一人の教員として子ども達の前に立つということ」の責任と喜びを感じました。また、
「リフレクション」も大きな学びになりました。自身の授業実践などを振り返り、より良
い指導を行うために考え、実践することを繰り返しました。理論と実践を往還しなが
ら、新しい知識や技能が身についたように思います。現場に出た自分をイメージしなが
ら、多くのことを学べる貴重な時間でした。
VOICE: 院 生 に 聞 く !
講義や演習はとてもハイレベルです。大学の先生方の理論研究
と、現職教員の先生方(大学院生)の実践経験が時には対立し、時
には解決方法をともに見つけようとする、課題解決的な授業が多い
です。
同期生ではあるのですが、現職教員の先生方の熱意はとても高
く、大学院の先生方に対しても厳しい質問を投げかける様子をたび
現 場
で活躍する
修 了 生
の
たび見かけます。現職教員の先生方が講義や演習に真摯に取り組む
姿勢は、教育実践力開発コースの院生にはとてもよい刺激になって
います。
現職教員の先生方はよき先輩であり、私たちにとっては教師とし
ての“憧れ”ともいえる存在です。
声
井手 司(篠栗町立勢門小学校 研究主任 6年担任)
教職大学院を修了して4年が経ちました。大学院の2年間で多くのことを学び、自信
をもって教育現場に出ることができました。現場に出てからは、研究発表会での実践発
表・提案授業、教育研究所の研究所員、地区や県の教育論文での入賞、昨年度から研究
主任を任され、多くの成長の機会を頂いています。これらのチャンスを頂けたのは、教
職大学院で培った「理論と実践の融合」と「教師としてブレない軸」を大切にして教育
活動を行ってきたからだと思います。また、若手の自主サークル2つの運営にも関わ
り、仲間と切磋琢磨しながら、私が教職大学院で明確にすることができた「目指す教
師・学級・授業」の実現に向けて挑戦し続けているところです。
福岡教育大学 教職大学院 案内
教育実践力開発コースの進路等
●就職先(合格先)H22∼26年度修了生
1 期 生
福岡県(小)3名/福岡市(小)2名/福岡県(中)1名/大阪府(中)1名/神奈川県(中)1名
2 期 生
福岡県(小)5名/福岡市(小)1名/横浜市(小)1名/堺市(小)1名/福岡県(中)1名/福岡市(中)1名
3 期 生
福岡県(小)6名/北九州市(小)1名/福岡県(中)3名
4 期 生
福岡県(小)4名/福岡県(中)3名
5 期 生
福岡県(小)1名/福岡県(中)4名/鳥取県(小)1名/堺市(小)1名/山口県(高)1名/大分県(特別支援)1名
教員採用試験については、どのような取り組みをしていますか?
教育実践力開発コースでは、教員採用試験の突破が
重要な課題です。現在は大学のキャリア支援センター
で行われている研修と同時進行で、教職大学院の先生
方による充実した採用試験対策ゼミが行われていま
す。このおかげで、高い正規採用率となっています。
◆修了後の主な進路先(過去3年間)
年 度
小学校
中学校 高等学校 特別支援学校
H24
(11名)
6名
5名
0名
0名
H25
(9名)
5名
4名
0名
0名
H26
(9名)
3名
4名
1名
1名
※年度右の人数はコース所属の院生数。講師等臨時的任用を
若干名含む。
!
NEWS
採用試験で
特別措置
合格体験記
教職大学院での実践的な学びが評価されて、教員採用試験では「特別選考枠」(一次試験 筆記試験
免除など)を設けている教育委員会があります。また、1年次の合格者が採用を保証された状態で大
学院での学びを続けることができるような「名簿登載期間延長」という特別措置を取る教育委員会が
増えています。
∼教師という夢に向かって∼
綱本 佑香(教育実践力開発コース2年) 平成26年度 福岡県合格(中学校国語)
私は、教職大学院1年次に教員採用試験に合格することができました。こ
の合格は、大学院の先生方のご指導をはじめ、苦楽を共にした院生の仲間と
の切磋琢磨があってこそ掴んだものだと思っています。
教職大学院では、教授の先生方のみならず、現職教員の先生方にも多くの
ご指導をいただき、常に教師という道に向き合う環境が整っています。そん
な環境の中、理論と実践を兼ね備えた講義や演習により、毎日充実した時間
を過ごすことができています。
福岡県の場合、大学院1年次に合格すると、採用者名簿登載期間の延長が
可能です。恵まれた環境に感謝し、現場に出たときに即戦力となって教育に
貢献できるよう、修了までにより深く、広く学んで参ります。
本田 親朋(教育実践力開発コース2年) 平成26年度 北九州市合格(小学校)
私が、教員採用試験に合格することができたのは、いつでも、どこでも、
いくらでも学びを求めることができる教職大学院があったおかげです。とい
うのは、大学院の先生方、現職教員の先生方に、手厚く何度も何度もご指導
頂いたり、「教師になる」といった同じ夢を持つ同期の院生と授業外でも教
職について語り合ったりすることが合格に繋がったと考えています。
「入学すると、笑い方を忘れるほど大変な2年間が待ち受けている。」とい
う噂を聞き、恐る恐る入学した教職大学院でした。笑い方は忘れていません
が、時間と疲れを忘れ学びに集中することができています。修了までの残り
の時間が有意義なものとなるよう日々、努めていきます。
Fukuoka University of Education, Graduate School of Education, Division of Professional Practice in Education
江
亮(教育実践力開発コース26年卒)
平成26年度 福岡県合格
(中学校数学)
京都郡苅田町立苅田中学校
「5期生全員合格」という偉業を達成できたのは、大学院の先生方の熱心
なご指導をはじめ、1年目に合格した院生の献身的なサポートと「全員で合
格する!」という強い思いがあったからだと確信しています。採用試験に向
けて院生同士で、採用試験対策を企画・運営し、計画的に準備をしていまし
た。講義や実習の合間での対策は精神的・体力的にもきついことがありまし
た。しかし、その困難が院生の絆を強くし、同僚性が構築できたのだと思い
ます。合格の近道は「教職への熱い思い」と日々の学びを「つなぐ」こと、
そして「同僚性の構築」だと思います。合格のための勉強ではなく教師に
なってから必要な勉強にすることが重要ではないかと思います。
中原 佳栄(教育実践力開発コース26年卒)
平成26年度 鳥取県合格
(小学校)
鳥取市立面影小学校
学校現場に出て、一ヶ月が経ちました。こうして子どもたちと笑顔で楽し
い毎日が送れているのは、教職大学院に行き採用試験に合格できたからです。
大学院の授業は、自分の考えを発言する機会がたくさんあります。『自分
ならどうか』を考えながら話を聞く姿勢を2年間で培うことができました。
このことは採用試験にも、教育現場に出た現在でもいきています。
合格をつかむことができたのは、大学院の先生方のご指導をはじめ、同じ
志を持った仲間と切磋琢磨できたからだと思います。教師になるという志の
もと、院生で勉強会を開き、試験対策の計画を立てて主体的に取り組んだこ
とが5期生全員合格につながったのではないかと思います。
FAQ 院生生活について
Question 教職大学院の生活はどのようなものですか?
一言で言えば、教育実践力向上を目指す毎日です。
そのために、学校現場で通用する生活習慣、直面する課題克服の
実践力を身につけていきます。具体的には、理論と実践の往還を基盤
に据えた授業、臨床的研究を推進する課題演習、様々な学校現場に
おける実践知を学び取る実習がカリキュラム化されています。
教育実践力向上は容易ではありませんが、大学院の先生方、現職
院生の方、そして同じ志をもつ仲間との有意義な学びが教職大学院
にはあります!
Question 入試に向けたアドバイスはありますか?
入試では、「教職大学院」についての理解が問われます。教職大
学院は、教員の専門職大学院として設置されています。その目的
は、教員の専門職としての力量を高めること、将来において教育界
をけん引するリーダーを育てることにあります。入試では「論文」
「プレゼンテーション・面接」がありますが、一貫して受験者の志
望動機を聞きます。
教育実践力向上に向けた熱い思いを語ってください!
教職実践専攻(教職大学院)概要
教育実践力開発コース
【修了年限】
2年コース
3年コース(小学校免許状取得プログラム)
【修了要件】
48単位以上
48単位以上(+小学校教員免許状取得47単位程度)
【学
教職修士(専門職)
教職修士(専門職)
【取得免許】
教育職員免許状(専修)
教育職員免許状(専修)
【入学定員】
前期15名 後期10名
【対 象 者】
大卒者(卒業見込みの者を含む。)または、社会人
で教育職員免許状(小または中の一種)を有する
者、又は取得見込みの者
大卒者(卒業見込みの者を含みます。)又は社会人
等で、小学校以外の校種の教諭1種免許状又はい
ずれかの校種の教諭2種免許状を有する者で、小
学校教諭1種免許状を取得しようとする者
【選抜方法】
論文・プレゼンテーション・面接
論文・プレゼンテーション・面接
位】
生徒指導・教育相談リーダーコース
学校運営リーダーコース
【修了年限】
2年
2年
【修了要件】
48単位以上
48単位以上
【学
教職修士(専門職)
教職修士(専門職)
【取得免許】
教育職員免許状(専修)
教育職員免許状(専修)
【入学定員】
前期若干名 後期8名程度
前期若干名 後期7名程度
【対 象 者】
現職教員または社会人で教育職員免許状(小中高
の一種)を有し、原則として10年以上の教職経験
(常勤講師を含む。)のある者
現職教員で教育職員免許状(小中高の一種)を有
し、原則として10年以上の教職、経験(常勤講
師を含む。)のある者
【選抜方法】
口述試験
口述試験
位】
国立大学法人
福岡教育大学
大学所在地:811-4192(個別番号) 福岡県宗像市赤間文教町1-1
電 話 番 号:0940-35-1212(総合インフォメーション)
0940-72-6012・6013(教職大学院)
0940-35-1235(入試に関する事項)
ホームページ http://www.fue.ac.jp/
E-mail [email protected]