体験談 「自分の役割を知る」

2014 年 3 月
体験談
あいのき気功院 気功師 櫻井靖子
「自分の役割を知る」
この体験談は、私自信が、どのように天空方命術に導かれ、自分の役割を認識し、そし
て気功師になったのかということを書き記すことで、これから天空方命術を学び、一人ひ
とりが生まれてきた役割を実現していく上で、皆様の内なる力になることを願っていま
す。
天空方命術は、今ある生活に教えを取り入れることで、一人ひとりがそれぞれに導か
れ、生まれて来た役割(幸せ)を実現に導く術法です。
私にとっての天空方命術の教えは、真に神からのメッセージのようでした。天空方命術
の教えは強く私の心に響き、そして自分の直感、自分の中にある力を信じ、そのことだけ
を頼りに進んで来ました。そして、その過程においては、その信念から自分の命を懸ける
ということも経験し、その後、神々や先祖に出逢い、生きている間に共に命を高めること
の大切さを学ぶことができました。
この生き方こそが、私が心から幸せを感じる「自然体」の生き方だということを強く実
感しました。そして、私が幸せになる為に必要な力が備わった今、私は気功師になりまし
た。今は素晴らしい役割に出逢えたことに感謝しています。
参考までにお読みください。
<気との出逢い>
私は 2005 年夏にその時抱えていた病がきっかけとなり『ようのき療整院(和歌山県)
』
で初めて気功を体験し、今まで感じたことのない感覚、神秘とも思える「気」に出逢いま
した。治療台で、つぶった目の裏側ではパステル調の鮮やかな色が何色にも瞬時に入れ替
わり、何か形の持たない動くものを手先にびりびりと感じ、直感的でしたが、私はそれが
何かを知りたいと強く思いました。その後、和歌山と東京間で遠隔治療を続け、和歌山の
実家に帰省する時には集中的にようのき療整院で直接、気を通していただいて、同院の気
功教室や講座にも参加し、DVD で通信講座を受けつつ、練功を続けていきました。
<天空方命術を通しての心の修行の日々>
私の「天空方命術」の実践方法をいくつかご紹介します。
私は、最初にようのき療整院で集中的に講座を受け、天空講座ステップ①②③のテキス
トを終え、講座の DVD を全て購入して、個々に何度も何度も聴いていました。DVD は聴く
度に心に響く箇所が増え、聴けば聴くほどその言葉に宿る深い意味を吸収していくようで
した。更に、言葉にはエネルギーが宿っていて、DVD を回すと温かいエネルギーが漂い、
それが心地よく心に反応してエネルギーで体得していくようでもありました。内容やフレ
ーズが、私の心に響き共感するので、その時に響いた言葉から積極的に生活に取り入れま
した。
その時働いていた職場での実践では、現状に揺らがない強い心を養い、徐々に自分の周
りがパワースポットになっていく過程を体験することに繋がりました。
私の働いていた職場は外資系企業で、日本の経済環境が厳しく、事業縮小による数回に
及ぶ人員削減などがあり、個々の負担が大幅に増え、私の残業も増え、リモートによる自
宅での夜間勤務も余儀なくされ、日中は息つく暇もない忙しさに、その頃の私はストレス
で不眠症になり、心も折れそうになっていました。また、辞職もとがめない空気も漂い、
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仕事を続けるなら全てを受け入れるしかない環境でした。
私はここを実践の場として、まずは基本的な事から行いました。心の浄化法となる「掃
除と整理整頓」では、その教え通り、心をスーっと浄化するイメージで行うと、心が軽く
なり、物事が上手くいかない時にそうすると、流れが好転する事が増え、山積みの資料を
そんな風に整理し始めると、嬉しい偶然や運を引き寄せるのが解り、その仕事に楽しみが
プラスされていきました。
「愚痴を言わない」と言う心の浄化法では、愚痴はマイナスエネルギーを生むので、理
由はどうであれ、思っても言わないことに徹しました。食事中は特にマイナスエネルギー
を一緒に食べてしまうので、そんな会話は避けるように心掛けました。最初は意識で行い
ましたが、そのうちマイナスエネルギーを意識し始めると、口に出すのが重くて出てこな
くなり、自分の中で違いを感じてきました。
さらに、その時に響いたテーマであった「今ある場所で輝け」「闇が強ければ強い程、
光は輝いて見える」
「困難が大きければ大きい程、その輝きは増す」というフレーズに
は、そこから流れ出る言魂のエネルギーにワクワクする感じを受け、輝ける光になりたい
と強く思えました。そして簡単な事から実行しました。例えばグラフを作るような単純作
業に対しても、命を吹き込む気持ちで取り組んでみました。すると、そのグラフがキラッ
と輝いたように見え、エネルギーを注ぎながら作っていくと、心が潤うように感じてきま
した。今度は、その輝きを維持するように取り組みました。例えばそれが却下されても、
「二度手間、三度手間」
「面倒」と思わずに、初めての事のようにまた命を吹き込みまし
た。何事にも現実に振り回されずに、心を輝かせる為に利用しているとストレスに感じる
ことが徐々に減っていくのが解りました。
次に心に響いたテーマとなった「100%マックスで働け」「自分に起こる事を全て感謝で
受け入れる」
「困難は有難い贈り物」「本当に強い人間は、ストレスに負けない強い心の持
ち主」については、心を輝かせながらこれらを実行する為には、物事に対する価値判断を
しないで、自分が理不尽だと思うことでも心を強くする為の感謝と受け取り、心が何事に
も振り回されないようにする必要がありました。
私は思い切って現状に心で抵抗せずに全てを受け入れる事にして、価値判断せずに今あ
る膨大な仕事を全部やってみようと、自ずと残業も受け入れ、完全に心のバリアを外しま
した。そして、日々心をリセットする為に、次の日は笑顔で「おはようございます。
」と
言うように心掛けました。もし、全てを受け入れると仕事で潰れないかという不安があ
り、勇気が要りましたが、その先に何があるのかを知りたくて実践しました。すると、次
に進むべき形が見えてきました。懸命に全部熟そうとしている自分に自信が持て、感情的
にならず、効率化を前提に建設的に上司と話し合う事もでき、逃げない心が出来ていきま
した。でも、そこまでは、私の頑張りを理解してくれる上司との間で超えられたことで、
ここから更に、困難に出くわしました。自分がいくら限界まで頑張っていても、全ての人
がそれを理解してくれる訳ではありませんでした。そんな事はお構いなしの厳しい言葉が
飛んできた時、涙が出るほどの怒りで、頭に熱いマイナスエネルギーが一気に上昇したこ
とがありました。その瞬間、天から大きなエネルギーのベールのようなものが頭上に降り
て来て、
「こんなことでエネルギーを消耗してはいけない」と言うように、それを一気に
浄化しました。一瞬にして大きくて温かいエネルギーに全身が包まれて落ち着き、自分の
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中から「こんなことでは地球は救えない」と心の声が聞こえて、私は目が覚めました。確
かに地球を救う人間がそんなことでストレスになっていたらいけないと思うと、ストレス
に感じるレベルが急変して心が一気に楽になりました。自分が限界にいたので、神(エネ
ルギー)は、私がそれを越える為に、気付き与えてくれたのが解りました。
「天空方命術」では、人は地球を救う力があるという教えがあります。そして、講座で
は、宇宙からのメッセージとして、今、宇宙から大きなエネルギーの波(宇宙大浄波)が
来ていて、それに対応するために地球には大きなエネルギーが必要で、そのために人間は
心の次元を上昇させて宇宙と繋がり、地球にエネルギーを届けなければいけないというこ
とを聴いていました。私がこのことを聴いた時に、それが本当に神からのメッセージだと
心に響き、自分がそう生きたいと思ったことを、この時、天空は私に思い出させてくれま
した。
その後も色々と心が変化する現象が起こりました。講座の中で「ストレスは他人に与え
ると楽になる性質がある」と言う事を知った時、
「そんな人からのストレスを受け取り、
自分の輝きを濁すのはもったいない」と思ったこともありました。そして、私のその対処
法は、心が揺らがないように丹田に力を入れて、事務的に最低限で関わるようにして、相
手が言いたい内容だけを受け取るように心掛け、そのことを終えたら、その間に何があっ
ても「終わりました」と笑顔でリセットするという方法でした。そんな風に続けている
と、ある時、一瞬、ストレスを抱えた人が、今自分がいる次元とは別の色のない世界にい
るように目に映ったことがありました。そして、その人の言の刃が私の心に突き刺さらず
に、ふわっと途中で浄化されたような感じを受け、自然と内容だけを受け取ることができ
るようになっていきました。自分の心の次元が上昇したのが解りました。すると、一気に
同じレベルのストレスが消えました。
今度は、ストレスで苦しんでいる相手を受け入れる心の余裕がでてきて、その人を自分
の心のエネルギーが包むように感じていき、自分に対して相手が穏やかに変わってくるの
が解るようになりました。ここで、天空方命術の「愛は愛に反応する」という意味が解り
ました。その現象は、私の光(命・愛のエネルギー)がその人の中にある光(命・愛のエ
ネルギー)に繋がったからだと解りました。ストレスに埋もれた相手の心に繋がるのでは
なく、その中にある光でした。ストレスに負けているその人の心と繋がるとストレスを受
けてしまうので、意識では心の距離を保ち、でも、相手の中の輝きに、自分の中にある
(命・愛の光)で繋がることでした。そして、自分のエネルギーが高まれば自然と繋が
り、相手のストレスさえも浄化するのが解って来ました。
そのうち以前よりもずっと心を輝かせていることが可能になり、周りから「いつも楽
しそうだね。
」って言われるようになりました。そして自然とその輝きがみんなの心と繋
がり、それが広がり、周りを包んでいくように思えました。自分のエネルギーを高める為
に、地球を救う為にと頑張っていると、そこがパワースポットのようになっていくのを私
は職場で経験しました。
一方で、私の抱えていた病は悪化していて、会社を辞めることになりましたが、これは
私の次の進むべき道へと導いていきました。体調が悪くなってから引き継ぎまでの間、私
は社内の人や運にも本当に支えられました。ちょうど日本の採用枠が開き、上司が私のサ
ポートに新人を採用してくださり、その後、私に変わる人も他チームで面接を終えた人を
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いただき、引き継ぎが最短で進みました。また、体調が悪く出社できない私に、上司や周
囲の人たちが快くサポートしてくださり、本当に励まされ、辞める日まで私は感謝でいっ
ぱいの日々を送りました。
「天空方命術」で学んだ「有難う」の意味が心に響きました。「有難う」は「難」が
「有る」と書きます。
「難」を超えると自分の力となり、その「難」に「感謝」が生まれ
ます。
「難」が「有る」から「有難う」です。言葉自体にも感謝のパワーのある素晴らし
い言魂だという事も知りました。私は天空方命術を信じて、職場で実践して本当によかっ
たと思いました。過酷な状況から私の時間を素晴らしいものに変え、自分の心の力を高め
ることができました。本当に感謝でした。
<心に響く声>
退職の原因となった病は、その後、私の心の次元を上げる為に、流れに乗せていきまし
た。まさに天空方命術の教えである「病は神からの贈り物」でした。
私の病は、最初は病院で経過を観察する程度のものでしたが、途中から病状が悪化し、
松山先生の遠隔療法を受け続けている間に、いつしか直接天空から気を受け取れるように
なり、私と気との対話が始まるきっかけとなりました。
最初、遠隔療法で気を受けた時は、気は携帯を通して流れ出てきて、患部が温かくな
り、その癒される感じがとても幸せでした。その方法が慣れてくると、今度はパワーカー
ドに念を送ってくださり、それも受け取れ、その後は、念だけで受け取れるようになって
いきました。温かい気が身体に充満したり、全身がびりびりしたり、患部にエネルギー照
射をされているように強い熱さを感じたり、様々な感じで身体が反応していました。念で
送られてくる気はリアルタイムに届くだけでなく、私が受け取れる状態になるのを待っ
て、落ち着いた時に届き、時間に関係ないことも解ってきました。その感じが嬉しくて私
は遠隔治療を楽しみにしていました。また、定期的に和歌山で連続的に治療を受け、何度
も何度も気を受ける事で、気への身体の反応が強くなってくるのも解りました。その頃、
木に手を当てると木から温かいエネルギーを受け取ったり、話している相手が私の発する
気で充満したり、和歌山の気功教室でも、より大きなエネルギーで深い瞑想に繋がれるよ
うになっていたこともあり自分でもそれが確認できていました。
しかし、一方で、病気は悪化し続けていました。ある日、夜中に激痛が走り発汗と苦し
みの中、天空から大きな気が私の頭にぐっと入り、引き込むように私を眠らせたことがあ
りました。目が覚めると痛みは引いていて、本当にその気に感謝しました。この頃から私
には天空から直接、気が届くようになり、時折、襲われる痛みの中で気との対話が始まり
ました。痛みがある度に必要に丹田呼吸も行いました。私を纏う気は私が必要な時にいつ
も救けてくれて、意志があるように感じられ、その気を感じていると、「いつも守ってい
るから。
」と心に響き、その包むような優しい温かさに苦しみの中、涙が溢れることが
多々ありました。それにその度に潜在エネルギーが引き出されているのも解りました。ま
た、
「今、高めているのは大切な人を救う力。
」と強く心に響くこともあり、それはどうい
う意味なのか知りたくて、それから 2~3 年もの間、私はその大切な人を救えないことで
後悔したくないという一心で、医師に勧められていた手術を選択せずに、時折、襲われる
激痛に耐えました。でも、そこまで耐えられたのは、私を纏う気が意志を持ち、私の心を
強く支えながら、私の潜在エネルギーを本当に引き出していたことに疑いがなかったから
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でした。もう病気を治したいと言う最初の目的はすっかり無くなっていて、ただ、その声
を信じて、それに従いたかった自分がそこにありました。
そして、2011 年 7 月。いよいよ心身ともに限界を感じ、
「このままでは死ぬかも知れな
い」と心から思った時、
「もう、手放していい」と言う声が響き、ふわっと全身が軽くな
るのを感じました。私はそこで手術をすることを受け入れ、勤めていた会社を辞めまし
た。内なる声が何であるのか。高めたエネルギーで自分には何が待っているのか。大切な
人とは誰なのか?と知りたい気持ちを心に留めて、最後まで心に響く声を信じて、自分の
限界まで気を高めたことが私の自信となり、私はこの先の私の生きる道を天空に預ける決
意をして手術に挑みました。
<更なる気の高まり、自然界や宇宙と繋がるとき>
そして、2011 年 11 月の手術日に、私には更に私の潜在エネルギーを引き出す出来事が
起こりました。手術中に病状の急変により生死を彷徨い、家族が私の死を覚悟する事態が
起こり、奇跡的に一命を取りとめました。手術の前に、一瞬、このことが浮かび、その出
来事よる生命力の覚醒が頭を過ったので、それが実際に自分に起こったことには驚きまし
たが、直ぐに納得でき、私に与えられたことを心から嬉しく思いました。
その後、ICU で 3 日間を過ごし、呼吸も苦しい中、健康な状態に回復するかは経過をみ
ることになりましたが、私の心にはそんな不安よりも、その時、私の命を救う為に、必死
になってくださった医師や看護師、そして、家族や親戚、周りの人の喜ぶ姿に感謝が溢れ
ていました。私は初めて、命の大切さについて考え、命は人の心に大きく影響する尊いも
のであることを実感しました。
そして、歩けるようになって、とても朝日が見たくて、病院のデイルームに行くと、朝
日から一筋の光が私の心にスーッと届き、胸のまん中から温かい蒸気のような感じが、し
ゅわしゅわと噴き出し、すると突然、心の中から「命は自然界の一部、宇宙の一部」とい
う声が心に響き、その映像が浮かび、こうして生きていることの喜びに、生まれて初めて
心から感謝が溢れ出ました。
<与えられる力、神と共に生きる決意>
退院後、今度は私の中に神と繋がる力があることを知る経験が待っていました。
私は「気」のことをもっと知りたくなり、古事記の訳本を読んでいると、神の名前の文
字に心が温かく反応するので、その神の祀られている神社の HP を開いてみると、そこか
ら温かいエネルギーが流れでてきて、心が温かく幸せに満たされ、そこに行きたくてたま
らなくなりました。そして、
「天空方命術」の教えの「神と共に自分の役割を果たす」と
いう意味を知る為でもありました。
『天空方命術における神とは』
ここで、少し、天空方命術における神の定義をお話します。
「天空方命術」では、神は
宇宙のエネルギー(大いなる力)であると考えます。古代の人間は宇宙や自然界のエネル
ギーを神と信じ、それに通じる力がありました。人間は本当に自然体でした。神社は地球
が生命エネルギーを発するポイントに置かれ、そこに存在する山や木や瀧や温泉などをご
神体としました。ご神体のエネルギーはそこで高まり、それに引き合うように宇宙のエネ
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ルギーが繋がり、ご神体は地球と宇宙のエネルギーを循環させ、宇宙と繋がることで自然
界や人に対して、様々な役割を果たしてきました。その神とはそこに存在する宇宙の全知
全能である大いなる力のことを意味します。人にもご神体と同じように地球と宇宙のエネ
ルギーを循環させて神(宇宙のエネルギー)と繋がる能力があります。そして、人も神と
繋がるとご神体のように、生まれて来た役割を果たす力を授かることができます。その役
割とは生まれて来た使命(天命)を果たして本当に幸せになる事です。従って、
「天空方
命術」では、神社に行くと祈願するのではなく、神に「神と共に役割を果たす。
」ことを
誓い、しっかりと一体感を持ちます。
それについて、私は、今の自分が実際に神社で神を前にどう感じるのか、心からその決
意をできるのかを確かめたいこともあり、自分の心が反応するエネルギーに従って、吉
野、熊野、大和、戸隠、熱田、飛鳥、多賀、伊勢、出雲と退院 3 か月後の 2012 年 4 月か
ら 3 か月の間に、次々と神社を訪れていきました。
まだ桜が咲いていた吉野山から参拝することにしました。吉野山に着いたとき、ふんわ
りと心に温かく、清々しくも優しい吉野山の気を感じ、その心地よさに私は初めて自然界
のエネルギーに触れたようで心が弾みました。ふと空を見上げると、松山先生の話で聴い
ていた龍雲に出逢いました。しかも蛇腹を私に向けて迎えてくれているようで、心が一気
に吉野山に解放されました。山中の水分神社や金峰神社でも、手の平や心が温かくなる感
じを受け、神の存在に出逢えたことに感謝が込み上がりました。私は、それぞれの場に 2
時間程居て、丹田呼吸でエネルギーを高め、神のエネルギーと繋がり、神に「出逢えたこ
とに感謝します。頑張ります。
」とだけしかまだ言う事ができませんでした。下山途中、
金峯山寺で特別公開が行われていたので、立ち寄ると、観音様の前に立った時、突然、今
までのエネルギーとは全く異なる、どっしりと力強く重力のあるエネルギーを受け取りま
した。しばらく動揺しましたが、エネルギーはそこで私を待ってくれていたように感じ、
何か気付きをいただいたものと受け止め、感謝で受け取ることにしました。
続いて天照大神に逢ってみたいと思い、和歌山県にある熊野本宮大社に向かいました。
本宮に近づくに連れ、エネルギーがどんどん強くなり、旧社地大斎原につくと、とても強
いエネルギーが漂い、そこにあった古い木の杭にこもったエネルギーが分かり、大地から
湧き上がるエネルギーの中で、丹田呼吸で天地を通し、素晴らしい熊野のエネルギー
(神)に出逢えた喜びとこれから出逢う天照大神への期待に胸を膨らませ、本宮大社へと
向かいました。
本宮の神域に入った時、突然、広範囲に広がるどっしり圧力があるが優しくて大きいエ
ネルギーに包まれ、なんとも言えない幸せを感じ、そのような大きな神に出逢えたことに
感謝が込み上がりました。
「熊野の神々は浄、不浄を問わずにエネルギーを与えてくださ
る」と言われるように、とても尊大で魂を大きな愛で包み込むような熊野の神に、私は自
分がそんなエネルギーになりたいと思いました。私はそのエネルギーに静かな呼吸で繋が
り、出逢えたことに心から感謝をして、
「私は役割を果たせるように頑張ります。宜しく
お願いします。
」と述べました。
その後訪れた熊野速玉大社ではスカッと澄み切った清らかなエネルギーが漂い、那智の
滝のある熊野那智大社では、静かに呼吸をすると足元からぐんぐん上がってくる力強く清
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らかなエネルギーが胸のあたりで優しく広がるのが解り、心身が浄化され、心癒される優
しい神々との出逢いに、やはり溢れるのは出逢えたことへの感謝でした。その帰りに私は
大切な気付きを得ました。那智大社からバスに乗っていると、ちょうど台風による洪水が
起こった後で、道が崩れ、家が崩壊し、木々の根が洪水で掘り起こされている光景を目の
当たりにし、言葉を失い涙が溢れました。私が素晴らしいと思っていた天候を司る自然界
の神が台風という形でこんな風になってしまうことに悲しくなりました。そして、人や
木々や動植物が巻き込まれ犠牲になることをどう思えばいいのか真剣に考えました。その
答えは、
「台風は地球にとって必要なエネルギーで、犠牲になった命は地球に浸透して地
球のエネルギーとなり、残された私たちが生きる為に支えてくれている。だから、生きて
いる私たちは感謝をして一生懸命に生きなければいけない。
」ということでした。熊野
は、私に生きていることに感謝する意味について、再び考える機会も与えてくれました。
そして、次に訪れたのは、戸隠でした。私は吉野で龍雲に出逢ってから、龍神に逢いた
いという気持ちが強くなり、戸隠神社にある九頭竜社に向かいました。途中まではバスで
も向かえますが、戸隠の自然に触れたくて、宝光社から神道を通り、戸隠 5 社を歩いて巡
ることにしました。途中、神道に入ると誰もいない山中に怖さが込み上がることがありま
したが、鶯の綺麗な鳴き声が私を癒し、目の前に一面に広がる綺麗な黄色い菜の花畑が心
を救ってくれることに感謝しながら歩いていると、大きな木の根に「ここにいてくれてあ
りがとう」と自分の声が心に響き、心が戸隠の自然と一体となっていることに気付きまし
た。自然界の見え方も違ってきて、その命を感じて、生き生きと見えてきました。そうし
て、最後の自然石の階段を上ると、切り立つ岩に覆われた険しく美しい戸隠連峰を背に、
九頭龍社が目の前に現れました。空を見ると雲が急に煙のような粘り気を出し始め、形を
変えていくので、その神秘に心を奪われていると、突然、日輪が現れ、神が自然界の力を
使って、私との出逢いに応えてくれているように思え、心は喜びと感謝に溢れ、龍神に出
逢えた嬉しさに涙が溢れました。
「天空方命術」での龍神とは、底知れぬ力で、私たちを
流れに乗せてくれる素晴らしいエネルギーです。私は、ここでも丹田呼吸でエネルギーと
しっかり繋がり、その龍神に出逢えて嬉しい気持ちと、いつも繋がって一緒に生きていき
たいという気持ちを伝えました。
その後、東京から和歌山に帰る予定となり、和歌山に戻った時には伊勢神宮に行きたい
と思っていたら、地下鉄の広告に「伊勢に参らばお多賀に参れ、伊勢はお多賀のお子なる
ぞ」というのを読んで、
「それもいいな。
」と思い、滋賀県は和歌山に帰る途中にあるの
で、滋賀県の多賀大社に向かうことにしました。多賀大社はその大きな社殿の裏の大地に
大きなエネルギーがあり、そこで、私は天地を通して、
「共に頑張りますので宜しくお願
いします」と決意を述べました。そして、境内にある摂社末社を巡っていると、天照大神
を祀る小さい祠の前に立った時、急に、円柱のように感じる強い引力のあるエネルギーが
私の胸のまん中に繋がり、私が引くと私を引っ張り、圧すと圧すような強いエネルギーと
繋がりました。何か大きなものを受け取っているようで、その感じが納まるまで、心を解
放して、静かな呼吸で私はエネルギーを受け取り、
「私に授かるこの役割を果たします。」
と神に誓いました。私はその時、そこに呼ばれていたから、自分が来たことが解りまし
た。
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そして、その 1 週間後に、伊勢神宮に参った時、私の神への気持ちに大きな変化が生じ
ました。伊勢神宮の正宮の前に立った時、突然、突風が起こり、白い幕がしばらく私の前
で舞い上がり続け、その風を受けて、私は目が覚めたように感じました。今までも何度
も、神々は自然界の力を使って私にメッセージを送っていたことにハッキリと気が付きま
した。その後、正宮の裏側にある天照大神の荒御霊を祭る荒祭宮に行くと、多賀大社の天
照大神の祠で起こったことと全く同じように、円柱のような強い引力のあるエネルギーが
私の胸のまん中に繋がりました。今回は神から大切な力を授かっていることが確信に変わ
り、心から神に「私を使ってください。私は授かった力を使って役割を果たします。
」と
述べることができました。この時、初めて、私は神に対して心から私の中に宿る神のエネ
ルギーと共に、役割を果たすことを誓うことができました。それは、授かった喜びという
より、自分の中から込み上がって来る責任のような、使命のような大きなものでした。そ
して、そのことに何かワクワクするような期待を感じていました。
それから 3 週間後に、今度は出雲の神々に対等な気持ちで、一緒に役割を果たすことを
誓う為に、出雲に向かいました。出雲では、神々から朝日や龍雲や日輪、蛇や亀などの自
然界の力を使ったメッセージを受け取り、ご神体と繋がったことを知らされ、また、私を
ご神体に導く為に人に出逢わせて、観光用のモニュメントではなく、本当のエネルギーが
存在する山中にあるご神体まで連れていき、私に封印されていたエネルギーを解放させた
こともありました。ここで私は初めて封印されたエネルギーの解放を経験しました。呼吸
が苦しい程の地にこもる強いエネルギーが、自分を通り抜けていくのです。神は昔、その
時代において様々な理由で封印されるようなことがありました。でも、今は地球に必要な
エネルギーで、その為の解放でした。私は 5 か所のポイントで行うことになりました。
出雲で出逢った全ての神々に、その自然界からのメッセージや、授かるエネルギーに応
えるように、丹田呼吸でしっかり繋がり、神のパートナーとしての責任が伴うことを受け
入れる決意で、神と共に生きていくことを約束しました。出雲では、2 泊 3 日に及び、
様々な偶然や出逢いに導かれるままに巡拝し、宍道湖をレンタカーで 2 往復もするような
ルートで、出雲 23 か所の神社を巡ることになりました。全てを終えた後、私は自分の身
体に全く重力が感じられず、エネルギーがみなぎり、感覚は研ぎ澄まされ、宙に浮いてい
るようなパワーに奇跡の力を実感しました。なんの迷いも疑いも不安もなく、神を信じ、
自分の力を信じ、本当の自然体となり、自分が神と一体となっていることを実感しまし
た。
この巡拝の間、私はずっと神々や自然界のエネルギーと自分の心(魂)との対話を続け
てきて、「天空方命術」にある「私たちは神と共に生きる」という意味を知ることができ
ました。神社に在る神はエネルギーであり、自然界と一体となり雲や風、太陽、動植物な
どの自然の力を使って、私たちに語り掛け、私たちと繋がり、愛(感謝)を与え、生命力
や浄化力、奇跡を起こすような大いなる力を与え、私たちの中で共に生き、大きな力で導
いてくれているのが解りました。そして、人の「自然体」とは自分の命が宇宙や自然界と
繋がった状態で生きることだと知りました。今まで情報社会の中にいて、五感を働かせる
ことなく、頭に頼り過ぎていて、命として与えられたその力を封じていたことに気が付き
ました。それは、特別な力でもなく、命とともにある力でした。
私はこの 3 か月の間に神々のもとを訪ねて周りましたが、それはパワースポット巡りで
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あいのき気功院 気功師 櫻井靖子
はなく、私が今こうして『気功師・天空術師』と至るために、魂に導かれたものでした。そ
のとき与えられた自由な時間も、それまでの奇跡的な手術の成功も、術後の驚く回復も、す
べて魂の計画と、天空方命術の実践の力によるものだったと解りました。これは『本当の神』
の存在と意味を知る為の訪れで、それが私の中真としっかりつながったことが解ったので、
それ以来、私は定期的に神社に訪れることはもうありませんでした。そして、これを読んで
いただいた皆さんにお伝えしたいことは、私はここでは神社巡りをお勧めしているのでは
なく、皆さんが神社に訪れる時は、皆さんにもそれぞれに導かれる形があり、その時に自分
の中真から神と繋がり、心から「共に生きる」と誓えると言う事です。
そして、更に、その後、今度は先祖に出逢い、神と共に、人の命を高め、幸せに導くこ
とを経験する出来事が起こりました。
<先祖との出逢い、命のエネルギーを高めるということ>
2012 年秋。神奈川県の市役所から、一人で住んでいた叔父が病で倒れ、和歌山に連絡が
ありました。叔父は 40 数年前に和歌山を出て以来、行方知れずになっていたので驚きま
した。祖母は叔父を気にかけたまま 101 歳まで生きましたが、叔父に会う事は叶いません
でした。それで、私は直ぐに祖母のお墓に行き「叔父さんが見つかったよ。
」と報告する
と、大きな温かいエネルギーが私を優しく包み、即座にそれが祖母だと解りました。祖母
が私に叔父への想い(愛)を与えたように感じました。そして、2013 年 1 月、母を連れて
叔父に逢いに行くことになり、叔父に祖母の話をしたいと思っていましたが、その時の叔
父は心を閉ざしていて、その時はまだ何も話すことができませんでした。
そして、2013 年 5 月、私の体調も整った頃、新たな人生の一歩を気功教室という形で踏
み出す為に、私は東京に戻りました。その頃から私は叔父と施設で会うようになり、叔父
は無口でしたが、祖父にそっくりなせいか、初めて出逢った感じがしなくて、また、施設
や市役所の方も間に入ってくださり、その頃から少しずつ距離が縮まってきました。
そして 7 月、叔父は肺炎になりそれが悪化し、命が危険な状態となり、その苦しむ姿を
見て、私は自分が無力だと、まだしっかり祖母の想いも伝えられていないのに、本当にこ
れでいいのかと、自分に何度も何度も問いかけていました。すると、駅前に神社の案内が
あり HP を開くとエネルギーが漂ってきて呼ばれた感じがしたので、そこに向かい鳥居を
入ると、圧力のある強いエネルギーが一気に私を纏いました。そして、そこに偶然通りか
かった宮司さんにそのお礼を言うと、ちょうど病院の方に行く用事があると、その後直ぐ
に車で病院まで送ってくださりました。病室で叔父に両手をかざすとサラサラとさざ波の
ような優しいエネルギーが叔父の中に入り、ゴーゴーとなっていた肺音は静まり、叔父は
一命を取り留めました。神は叔父に時間をくださいました。
それから 2 か月間、私は嬉しくて、浅草から大和市まで殆ど毎日のように叔父のいる病
院に通いました。叔父は徐々に心を開き、初めて祖母に「逢いたかった」と私に打ち明け
てくれて、そして、病気になったけど、今が一番幸せだと言ってくれました。さらに、疎
遠になっていた従妹にも会うことができて、故郷に閉ざしていた心が開いていきました。
叔父は、病になってから支えてくれた人々に、沢山の感謝をして、「ありがとう」と沢山
言うようになり、心に輝きを取り戻していきました。
最期の時、病院から叔父が私に逢いたいと連絡があり駆けつけると、叔父は最高の笑顔
で私を迎えてくれました。それから数日間、私は病院で叔父と過ごしました。何もしてあ
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2014 年 3 月
あいのき気功院 気功師 櫻井靖子
げられないと叔父に言うと、居るだけでいいと言ってくれました。叔父の体調は穏やかに
なり、数日後の夜に、大きなあくびを 7 回もして、気持ちよさそうにぐっすりと眠ったま
ま亡くなりました。苦しむことなく、穏やかに、幸せのまま最期を迎えました。
その時、私が見た、その命は岩肌を流れる水のようなキラキラとした輝きで身体から溢
れ出て、しばらくして、私の中に温かい大きなエネルギーとなり入りました。あの肺炎の
時に、神は私を使って叔父の命を長らえたのは、この為だと解りました。叔父は本当に幸
せになる事が出来ました。感謝で高められた命は、大きな力となり、受け継がれ、この世
で生きるものの中で、支援のエネルギーとなり、生き続けることを、叔父は命を持って私
に教えてくれました。
<生まれた役割を知る>
叔父との出逢いで、私は、ようやく、生まれて来た私の役割を知ることができました。
気功師として、その高めたエネルギーで、人を救い、その心を救い、命を輝かせるという
ことでした。その為に、私には命を懸ける程の大きなエネルギーが必要だったことも解り
ました。私にはそれが見えていた訳ではなく、ただ、天空方命術の言葉が私の心に響くの
で、それを実行し、自分を信じて、自分の魂を信じて、導きを信じて、恐れる事無く、そ
れに向かって進んで来ただけでした。そして、私に必要な力まで高まった時、私の「幸せ
の形」が解りました。
今、私に通じている宇宙、神々、先祖のエネルギーは、私を支援して、必要な時に発動
して、
「私の魂が救うべき魂」を救い、その人を幸せへと導きます。私は、その時、感謝
に包まれ、喜びを感じます。
<皆さんへ>
私の体験談を読んでくださりありがとうございました。
これは「天空方命術」を実践した先で「幸せの形」が「気功師」であった私の経験で、
皆さんにもそれぞれに導かれる「幸せの形」があります。
人は幸せになる為に生まれて来ました。その理由は、私たちを存在させた宇宙のエネル
ギーの性質からも理解できます。宇宙は生命体であり、成長する過程で星々を誕生させ、
自然界や私たちも誕生させて来ました。そして全てはエネルギーで繋がっています。人が
心の力を高め、宇宙のエネルギーとしっかり繋がるとき、人は大いなる力に幸せへと導か
れます。健康になる為の治癒力や問題を解決する為の気付き、素晴らしいご縁や偶然、奇
跡や神業なども起こり、私たちを生まれたときに与えられた幸せへと導いていきます。
天空方命術は個々の生活で自然に行えるシンプルな実践法です。今までこの情報化社会
に適応することで閉ざされてきた自分の中にある「自然体の自分」を解放します。する
と、宇宙や地球、自然、神、先祖のエネルギーとしっかり繋がり、どんどん幸せへと導か
れていきます。それは一人ひとりに与えられた幸せです。
天空方命術の実践の中で最も重要なのは、「丹田呼吸」と「感謝行」です。
「丹田呼吸」は細胞に酸素を届け、細胞を活性させ、細胞に秘めた力を引き出します。
さらに、丹田のエネルギーを高めるので、宇宙の無限の愛と光のエネルギーが丹田に向け
て流れ込んで来て、エネルギーが自然と繋がっていきます。また、その深い呼吸で、心に
優しい無限の宇宙の愛のエネルギーを満たし、浄化し、心の力を高めていきます。
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あいのき気功院 気功師 櫻井靖子
「感謝行」は心の修行です。最初は、身近なことから意識で高めていきます。例えば、
心地よい風にふと安らぎを感じたらそれは感謝の心です。そして、困難にも感謝します。
その困難は神から与えられ、自分が越えられる範囲であることを受け入れると、様々な形
で神が自分を支援していることが見えてきます。そして、困難に出逢ったことが、感謝に
変わっていきます。そうして繋がる大いなるエネルギーは、私たちの中に眠っている真の
力を引き出します。
普段の生活を少し意識的に取り組むことで、自分の中にある命のエネルギー(気)が次
元上昇し、大いなる力に守られ、導かれる幸せな人生を送ることができます。
私は東京浅草で、あいのき気功院と気功教室「心のちから」という形で皆さんを大いな
る力に繋げていきます。
あいのき気功院では、個別対応で、直接的に心と身体に一人ひとりに必要な気(エネル
ギー)を入れ、言魂により眠っている真の力を引き出し、一人ひとりの「幸せの形」へと
導きます。気は受ける度に高まっていきます。また、スモールセミナーを企画し、そのエ
ネルギーで高次元の瞑想へと導いていきます。
気功教室「心のちから」では、気を充満させた教室で、皆さんが気と慣れて、大いなる
力に繋がるトレーニングを行っています。ようのき療整院松山喜代英先生の開発した特別
な丹田呼吸法を用い、最大限にエネルギーを高めて、気功玉に入り、高次元の瞑想へと導
きます。誰しもが気を体験できる場であり、重ねる度にエネルギーの次元は上昇していき
ます。
このような形で皆さんと出逢えたご縁に感謝して、皆さんを心よりお待ちしています。
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