お詫びとご報告 弊社は 10 月上旬、弊社東京京浜島出荷場から養殖ヒラメを出荷し納品させて頂いており ました会社様から、当該養殖ヒラメによるクドア・セプテンプンクタータが原因の食中毒被 害発生(患者数 2 名)の報告を受けました。その調査の過程で、弊社が当該会社様に、愛媛 産の大きなサイズの養殖ヒラメを納品させていただいたのが始まりの取引で、その後、当該 会社様の理解を得ないまま、サイズを優先し愛媛産と韓国産の両方の養殖ヒラメを出荷し ていたことが判明いたしました。弊社の取り扱う養殖ヒラメにつきましては、所定の検査を 経て、出荷が認められた魚を仕入していたものですが、それでも食中毒被害が発生したとの 報告を受けたことは痛恨の極みであり、被害に遭われたお客様には大変申し訳なく心から 謝罪をいたした次第です。また、当該会社様にも多大なご迷惑とご心配をお掛けいたしまし たこと深くお詫び申し上げます。 なお、今回の件以外の商品につきましては、弊社取扱商品についての食中毒の報告はなく、 また、産地が曖昧なままで出荷している商品はございません。ご理解とご了承を頂ければ幸 いでございます。 弊社は本件を、重く、真摯に受け止め、再発防止に努め、従前以上に信頼され、ご愛顧を 賜れるよう精進して参る所存です。ご迷惑をお掛けしましたこと、謹んでお詫び申し上げま す。 この度のことにつきましては、社内の管理不行き届きとコンプライアンスの認識の甘さ の致すところであり、今後は全社員で真摯に受けて止めると共に再発防止と改善に努めて まいる所存でございます。 ※再発防止策について ・所定の検査に加え、仕入業者と協力してクドアの自主検査を追加で行います。 ・会社名と産地が一体印刷のラベルが貼られた箱の使用を撤廃し、必ず個別に産地ラベルを 貼り、その産地を再確認の上出荷します。 ・産地の指定された商談については全社員で情報の共有化をはかります。 ・二重三重のチェック体制を構築すると共に社内での牽制機能を強化します。 ※韓国産養殖ひらめの安全性について ・韓国産養殖ヒラメを日本に輸出できるのは、日本に申請を出し、登録された生産者のみで す。この登録を受けている生産者は、全体の半分以下です。 ・韓国の生産者が日本へ養殖ヒラメを輸出するは、所定のクドア検査が義務付けらており、 その検査証明書と原産地証明書が必須です。 ・加えて、日本に輸入時には、厚生労働省管轄の検疫場にてランダムなモニタリングも行わ れます。 ・このように、韓国産養殖ヒラメについては、基準に沿った厳しい検査が行われており、安 全性に相当の配慮がなされた上で輸入されています。韓国産だから安全でないということ は決してありません。 ・他方、日本の国産ヒラメ生産者には、全国一律のクドア検査は義務付けられておらず、生 産者が自主的行っているケースが多いのです。韓国産は、両国政府の合意の下、所定の検査 や手続きが課せられているのです。 ・この度、取引先の会社様から、弊社が出荷した韓国産ひらめが原因で食中毒が発生したと の報告を受け、クドアによる食中毒と判断した当該管轄保健所に対し、そのように判断した 資料の提出を要求していますが、本日現在、当該保健所からは詳細な説明や資料の開示を受 けておりません。また、取引先の会社様にも、調査をお願いしているところです。 ・出荷したのと同じロットのヒラメは、本件後弊社でしばらく保管しており、弊社の管轄保 健所からの確認調査もありましたが、弊社は本日に至るまで出荷停止命令などの措置は一 切受けておりません。 ・また、弊社及び仕入業者は、それぞれ独自の判断で、本件食中毒の原因と疑われているヒ ラメと同じロットのヒラメからサンプルリング調査して精密なクドア検査を実施しました が、顕微鏡検査でも、遺伝子検査でも陰性の結果でした。 平成 27 年 10 月 19 日 株式会社ダイニチ
© Copyright 2024 ExpyDoc