- 1 - トピー工業、中国で建機足回り部品を集約、今期中に

◇トピー工業、中国で建機足回り部品を集約、今期中に特別損失を計上
-ショベル用はトピー履帯に集約、超大型ホイール部品子会社は解散-
トピー工業は 11 月5日、建設機械及び鉱山機械需要の大幅な減少に対応するため、中国の生
産拠点集約等による構造改革を実施すると発表した。それに伴い、2016 年3月期第2四半期連
結決算で約 52 億円、通期でも約 45 億円を特別損失として計上する見込み。
トピー工業は、拡大する中国の建設機械需要を捕捉するため、2002 年に「青島トピー機械有
限公司」、2011 年に「トピー履帯(中国)有限公司」を設立、建機用足回り部品の供給能力を
増強してきた。しかし、中国経済の成長鈍化等による急激な需要減少の影響を受け、人員の適
正化や両社の一体運営等のコスト改善に取り組む中、短期的な需要回復が見通せないことから、
青島トピーの事業を休止、トピー履帯中国に集約することにした。トピー履帯中国は、今後の
見通し等を勘案し、健全性の観点から同社の事業用資産について減損処理を実施したうえ、さ
らなるコスト改善と建機メーカーのニーズに柔軟に対応する生産体制の確立を図り、グループ
の総力を挙げて収益力向上に取り組んでいく。
また、鉱山向け超大型ホイールの供給能力拡大及び部品調達の多様化を図るため、2012 年に
「天津トピー機械有限公司」(天津市)を設立したが、鉱山開発の縮小による急激な需要減少
の影響を受けている。この間、人員の最小化等コスト改善に取り組む中、今後の需要見通し等
を勘案、生産体制を総合的に検討した結果、天津トピーを解散(2016 年3月予定)することに
した。今後は、鉱山向け超大型ホイールの部品生産から組み立てを綾瀬製造所(神奈川県綾瀬
市)に集約、収益基盤の強化に取り組んでいく。
これらの構造改革により、2016 年3月期第2四半期連結決算で、トピー履帯中国の収益性低
下に伴う減損損失と青島トピーの休止及び天津トピーの解散に伴う損失の事業再編損約 52 億
円、通期連結決算では、天津トピーの清算結了に伴う為替換算調整勘定取崩益等による約7億
円を相殺した事業再編損約 45 億円を特別損失として計上する見込み。
<青島トピー機械有限公司>
▽所在地:青島経済技術開発区▽董事長:木下浩幸▽資本金:
6,000 万元▽設立:2004 年 10 月▽出資比率:トピー工業 85%、トピー実業 10%、小松(中国)
投資有限公司5%
<トピー履帯(中国)有限公司>
▽所在地:青島高新技術産業開発区▽董事長:木下浩幸▽
資本金:4億 9,100 万元▽設立:2011 年8月▽出資比率:トピー工業 100%
<天津トピー機械有限公司>
▽所在地:天津市西青経済技術開発区▽董事長:木嶋伸一▽資
本金:1億 300 万元▽設立:2012 年5月▽出資比率:トピー工業 100%▽清算結了:2016 年3
月(予定)
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