平成 27 年 3 月 23 日 各位(関係先にご回覧下さい) 一般社団法人日本化学品輸出入協会 セミナー・講習会「化学産業入門」開催のご案内 日頃より当協会の活動にご支援・ご協力を賜りありがとうございます。標記テー マのセミナーを下記のとおり開催しますので、ご案内申し上げます。 本セミナーは昨年度に引き続き、 「化学産業入門」(Ⅰ)と「化学産業入門」 (Ⅱ) の2回構成とし、2日間にわたり講義することとしました。 「化学産業入門」(Ⅰ)では、現代のプラスチック産業の発展に貢献したフェノ ールをとり挙げ、この化学物質がいかに世界の歴史を変え、多くの化学工業の勃興 をもたらしたのか解説した後、化学品の取引に当たってはコンプライアンス(法令 遵守)がいかに重要であるか、具体的にはどのような法律が関係してくるかそのあ らましを説明することとしております。 また、「化学産業入門」 (Ⅱ)は化学製品の全体像、分野別概要・商品知識の基礎 を紹介することにより、化学産業に早く慣れていただくことを主眼としております。 本セミナーは、 「化学産業入門」 (Ⅰ)で化学産業に関する一般的基礎知識を得た 上で、次に「化学産業入門」(Ⅱ)で化学製品の体系や具体的な商品内容など化学 産業について理解を深めるよう構成しております。したがって、(Ⅰ)、(Ⅱ)の双 方を受講することをお勧めしますが、時間が許さない場合はいずれかを選択するこ ともできます。 また、主として新入社員など初めて化学品関係の業務に従事される方々を対象と しておりますが、化学産業全体についての講義内容ですので、すでに化学品関係の 業務に携わっている方々も奮って参加してください。 記 一.化学産業入門(Ⅰ) 1.開催日時 【東京開催】 日 時:平成27年5月19日(火)13:30~17:00(受付開始 12:30~) 会 場:薬業健保会館6階講堂(東京都千代田区永田町 2-17-2) 定 員:160名 【大阪開催】 日 時:平成27年6月15日(月)13:30~17:00(受付開始 12:30~) 会 場:薬業年金会館402会議室(大阪市中央区谷町 6-5-4) 定 員:46名 2.講義内容 第一部 世界史を変えた化学物質 ~フェノールとプラスチック時代の幕開け~〔午後1時間10分〕 19 世紀当時、患者は手術に成功しても大抵の場合感染症で死んだ。ところが やがて石炭酸溶液によって殺菌する方法が発見され、医療現場に革命が起きた。 石炭酸はコールタールから得られた。コールタールは都市のガス灯に使う石炭 ガスを造る過程で出てくる残渣物だったが、やがて無数の芳香族分子の宝庫で あることが判明する。 1900 年代のはじめ、ベークランドという若いアメリカ人が石炭酸の主成分で あるフェノールから化学合成により最初の人工高分子樹脂「ベークライト」を 作った。ベークライトは、セルロイドと異なり熱に強く、燃えたり溶けたりす ることがなかった。また、電気絶縁性にも優れており、食器、台所用品、家具 だけでなく、家電製品、自動車などありとあらゆる用途に使われるようになり、 われわれの生活や産業を多方面で変えることになった。 講義ではまず、フェノールを例として、物質の性質が化学構造(構造式)と どう関係するか、有機化学の基本から学ぶ。そしてこの単純な化合物が 20 世紀 の医療、産業、日常生活にどのように貢献したか、歴史的観点から眺めていく。 1)フェノールの化学構造 2)石炭酸の発見と殺菌作用の応用 3)様々なフェノール 4)フェノール樹脂の発明 5)プラスチックの時代 〔講 師〕 日本薬科大学教授 一般社団法人日本化学品輸出入協会アドバイザー 小林力(こばやしつとむ)氏 学歴:昭和 54 年東大薬学部卒、修士課程修了(天然物化学)、薬学博士 職歴:昭和 56 年田辺製薬入社。その後、東大、シンシナチ大学でも研究に従 事。平成 25 年田辺三菱製薬(主席研究員)勤務後、現職。 著作物: ・『薬学昔むかし』ファルマシア(平成 18 年から毎月連載 http://farumashia.pharm.or.jp/e-book/index.html) ・『新薬誕生―百万分の一に挑む科学者たち』訳 ・『Disease―人類を襲った 30 の病魔』訳 ダイヤモンド社(平成 20 年) 医学書院(平成 22 年) ・『セレンディピティと近代医学―独創、偶然、発見の 100 年』訳 中央公論 新社(平成 22 年) ・ 『モーツァルトのむくみ―歴史人物 12 人を検死する』訳 中央公論新社(平 成 23 年) ・『スパイス、爆薬、医薬品―世界史を変えた 17 の化学物質』訳 中央公論 新社(平成 23 年) ・『サルファ剤、忘れられた奇跡―世界を変えたナチスの薬と医師ゲルハル ト・ドーマクの物語』訳 第二部 中央公論新社(平成 25 年) 化学物質の国内規制法のあらまし〔午後2時間〕 化学会社や商社に入社して初めて化学品を営業活動などで取り扱う方々にと って、コンプライアンスがいかに重要か、取り扱う化学物質にどのような国内 規制法がかかわってくるかをよく理解しておくことは必須です。本セミナーは このような方々を対象とした化学物質に関する国内規制法の入門講座です。化 学物質関係の国内規制法は多種多様ですが、その中より下記の主要な法令につ いてあらましをやさしく解説します。 ( 基本的に昨年度と同じ内容のものです。) 1)消防法 2)毒物及び劇物取締法 3)労働安全衛生法 4)化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律 5) 特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律 6)外国為替及び外国貿易法 〔講 師〕 一般社団法人日本化学品輸出入協会 化学物質安全・環境部長 荒井 研一(あらい けんいち) 学歴:東京工業大学有機材料工学科、同大学院理工学研究科修士課程修了。 職歴:昭和 54 年三井東圧化学㈱(現三井化学㈱)入社。タウリンの研究開発 から企業化、その後の製造管理まで一貫して担当し、またCD-R等の 電子情報材料の研究開発、製造管理等も担当。 3.参加費 お一人様 会員5,000円、一般11,000円(税込)(会場にて現金支 払、当日領収書発行) 4.申込方法 当協会ウェブサイト http://www.jcta.or.jp 「セミナー・講習会」メニュー よりお申込み下さい。その際、受講票もダウンロードして当日会場受付でご呈 示下さい。 申込開始日 申込締切日 会員 平成 27 年 3 月 24 日(火) 一般 平成 27 年 3 月 31 日(火) 東京 平成 27 年 5 月 14 日(木) 大阪 平成 27 年 6 月 9 日(火) 二.化学産業入門(Ⅱ) 1. 開催日時 【東京開催】 日 時:平成27年5月20日(水)10:00~16:00(受付開始 09:20~) 会 場:薬業健保会館6階講堂(東京都千代田区永田町 2-17-2) 定 員:160名 【大阪開催】 日 時:平成27年6月16日(火)10:00~16:00(受付開始 09:20~) 会 場:薬業年金会館402会議室(大阪市中央区谷町 6-5-4) 定 員:46名 2.講義内容 化学を専門に学んでこなかったけれども、仕事上、化学製品のことを理解し て慣れなければならない立場にいる方、化学会社や商社で化学製品を営業活動 などで取り扱っている方々を主な対象としています。 講習内容は、まず化学産業の特有言語(化学物質名と化学構造式)に慣れてい ただきながら、化学製品の全体像と分野別概要・商品知識の基礎を理解してい ただくことを主眼に置きます。さらに化学製品をより深く理解するために化学 産業の歴史や今後の展望など化学業界の全体像をとらえた内容についても触れ ます。(基本的に昨年度と同じ内容のものです。) 1) はじめに:新しい仕事に早く慣れるコツ 2)化学製品体系の全体像をつかむ 3)化学製品の分野別概要を理解する 4)化学産業の歴史から化学製品をより深く理解する 5)化学産業の今後の展望を考える [講師] 日本化学会フェロー 一般社団法人日本化学品輸出入協会アドバイザー 田島 慶三(たじま けいぞう)氏 学歴:東京大学工学部合成化学科、同大学院工学研究科修士課程修了 職歴: 昭和 49 年通産省入省。昭和 62 年化学会社に転職、工場、本社勤務後、 平成 20 年定年退職。現在日本化学会フェローとして活躍中。 著作物: ・『ケミカルビジネスエキスパート養成講座』(平成 22 年化学工業日報社) ・ 『化学業界の動向とカラクリがよーくわかる本』 (平成 25 年改訂 3 版秀和シス テム) ・『化学製品がいちばんわかる!』(平成 24 年技術評論社) ・『世界の化学企業』(平成 26 年東京化学同人) など 3.参加費 お一人様 会員5,000円、一般11,000円(税込) (会場にて現金支払、 当日領収書発行) 4.申込方法 当協会ウェブサイト http://www.jcta.or.jp 「セミナー・講習会」メニュー よりお申込み下さい。その際、受講票もダウンロードして当日会場受付でご呈 示下さい。 申込開始日 申込締切日 会員 平成 27 年 3 月 24 日(火) 一般 平成 27 年 3 月 31 日(火) 東京 平成 27 年 5 月 14 日(木) 大阪 平成 27 年 6 月 9 日(火) 【お問い合わせ先】 セミナーの内容等について:企画調査部/藤井 申込方法、申込締切日以降のキャンセル等について:総務部/内田 電話番号:03-5652-0014(代表) 以上
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