労働基準監督官 ってどんな仕事? 労働基準監督制度は、1800 年代にイギリスで発足したもので ILO 条約に基づき、世界各国 に設けられています。労働基準監督官は、労働者が法律に則った正しい労働条件や安全な 職場環境で働くことができるよう指導を行う、専門職の国家公務員です。 労働基準監督官の任務は… 1.法定の労働条件を守るよう指導しています …法律に定められた労働条件について違反がないか調 査を行い、法違反が認められた場合は事業者に対し、 その是正を指導します。 2.司法処分を行っています …監督指導の結果、是正勧告に従わないなどの重大・ 悪質な法違反については、強制捜査を含む司法警察 権限を行使し、送検します。 3.労働安全衛生を確保しています …労働災害を未然に防ぐために、危険性の高い機械、 設備などについては、その場で使用停止などを命ずる 行政処分を行うこともあります。 労働基準監督官ってどんな 仕事をしているのだろう… 労働基準監督官になるには どうすればいいかなあ… 詳しくは裏面へ! 例えば、労働基準法は、労働時間や最低賃金、賃金の支払いなどについて、以下のように定めています。 一日の労働時間=原則として8時間以内 賃金支払いの五原則 一週間の労働時間=原則として40時間以内 ・通貨払いの原則 746円 ・全額払いの原則 ・毎月一回以上の原則 富山県の最低賃金 時間額 (平成 27 年 10 月 1 日から) ・一定期日払いの原則 ・直接払いの原則 労働基準監督官は、これらの定めを事業主に守ってもらうために働いています。 これらの条件が満たされていない不当な労働条件や、年次有給休暇や退職の申し出が受け入れられないなどの不 正をなくすため、労働基準監督官は定期的に、または労働者からの申告により事業場への臨検監督を行い、これによ り法令違反が認められた場合、是正指導、勧告を行い、是正を図ります。 それらの指導に従わない場合は、司法警察権を持つ特別司法警察職員として、事件捜査に当たります。司法警察 権とは、法令違反を取り締まり、送検する権限です。 また、使用者は、労働者の労働環境の安全衛生に配慮しなければいけません。労働安全衛生の確保のため、事業 場への指導を行うほか、労働災害の発生原因に関する調査や、ボイラー、クレーン等の落成検査も行っています。ま た、労働災害に遭われた労働者の方に対して保険給付も行っています。 ☆ 労働基準監督官試験の概要(平成27年度) ・試験の区分 労働基準監督A(法文系) 労働基準監督B(理工系) ・主な試験科目 基礎能力試験、専門試験(A:労働法など B:工学に関する基礎など)、記述式試験、人物試験 ・試験の日程 受付期間 4月1日(水) 9:00 ~ 4月13日(月) 受信有効 ※申し込みはインターネットより行ってください。 第一次試験日 6月7日(日) 合格者発表日 6月30日(火) 9:00 第二次試験日 7月15日(水)~7月17日(金) 最終合格者発表日 8月25日(火) 9:00 ・平成27年度 試験の実施結果および合格者の状況 労働基準監督官A(法文系) 受験者数: 3148人 一次試験合格者数: 607人 最終合格者数: 297人 倍率: 10.6倍 採用予定数: 160人 労働基準監督官B(理工系) 受験者数: 724人 最終合格者数: 120人 一次試験合格者数: 363人 倍率: 6.0倍 詳しくは人事院ホームページをご確認ください www.jinji.go.jp/top.htm 厚生労働省 富山労働局 採用予定数: 40人 (H27.9)
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