嚥下内視鏡検査実施 昨年末に、『特別養護老人ホームなごみ』において4名 の患者さんの嚥下内視鏡検査を実施致しました。 その結果、食事の度ごとに誤嚥をしている状態が観察さ れたり、食形態に工夫が必要なケースが有ったりと様々な 課題が明らかに成りました。 今回実施した施設での介護スタッフの皆さんは、検査実 施後のカンファランスにおいても熱心に話し合いに加わっ て下さいました。 『このようなスタッフに支えられた施設に入所されてい る方は幸せだな』と思います。 実際の食事を使用しての検査 歯とお口の健康新聞 (第050854号) 検査後のカンファレンス 私共も出来る限りのご支援をさせて頂く所存です。 また、経管栄養や胃造瘻術による栄養瘻の方が施設に移 され、安定した状態に成り、お口から食事を摂りたいとい ったケースでは、嚥下内視鏡検査の下で、予測できる機能 に合わせて実際の食物の嚥下の状態を観察することで、そ の可能性等について適確な判断が可能になります。 こうした検査等も生かして、要介護認定者の約18%が、 摂食・嚥下障害を有すると推計されている皆さんへ、適切 なリハビリや食事のための支援が出来るものと思います。 当医院ではより質の高い歯科医療を安心して快適に受けていただくために、 各分野のエキスパートである歯科医師とスタッフが連携して対応しており ます。 ● ● ● ● 294-1 TEL.0276-31-5737 FAX.0276-31-4011 E-mail:[email protected] URL:http://hasegawa-dental-clinic.jp お口の乾燥と口 腔ケア 摂食嚥下セミナー 新任Dr(ドクター) 紹介 掲示板 平成24年 冬季号 No.12 お口の乾燥と 口腔ケア 摂食嚥下セミナー 250名の参加を頂き開催 (講演会) 昨年の10月25日に当院主催による第二回目のセミナーを開催しました。 今回は、介護の現場で常に関わる、食べることに焦点を当て『摂食機能から みた栄養支援』のテーマで、この分野の第一人者である日本歯科大学の口腔 介護・リハビリテーションセンター長である菊谷 武教授を講師にお迎え致 しました。 余談ですが、この講演会の三週間程前に、NHKのテレビとラジオで菊谷先 生の研究として『低栄養リスクと歯の咬み合わせの関係』として奥歯の咬み 合わせが有る人と比べ、無い人は、3倍以上低栄養リスクが高かったという 講演会 報道がありました。 先生の講演は専門職以外の方でも解かり易く、しかも高齢化社会の中で多くの皆さんに関わる話で、参加さ れた皆さん熱心に受講されておりました。 内容の一部をご紹介しますと、摂食・嚥下障害を有する患者数は78万2千人を超える と推計され、要介護認定者の18%となるとのことです。 また、日本人の死因の第5位が不慮の事故であり、 そのトップが『窒息』であるということです。 同時に高齢者の方は、摂食・嚥下機能が衰えること による誤嚥性の肺炎のリスクも高く、摂食機能を診断し、 それに合った食事の提供が、大きな課題と成っている ことを再認識致しました。 講演の後、会場の皆さんから熱心な質問も寄せられ、 講演会参加の皆様 盛会に終了することが出来ました。 会場からの質問 ドクター 新任 D r 紹介 ∼熊代祐子先生∼ こんにちは。2011年4月より群馬県太田市の長谷川歯科医院で訪問診 療をさせていただいている熊代です。平日は東京都内の大学病院に勤務して いるため、毎週土曜日のみ長谷川歯科医院でお世話になっています。群馬県 は山に囲まれていてとても自然豊かで、訪問診療で訪れる施設の患者様やス タッフの皆様にとても親切に接していただき、毎週土曜日、都内のコンクリ ート地獄から脱出してくる度に癒されています。自宅からりょうもう号に乗 り換えての2時間の道のりも小旅行気分 で楽しんでいます(^-^)私は生まれ も育ちも岡山県なものですから、自然が 大好きで、小さい頃から家族旅行でよく 山登りに行っていました。群馬県には登 ってみたい山がいくつもあるので、休み の日にぜひ挑戦してみようと思っていま す。こんな私ですが、これからもどうぞ 宜しくお願い致します。 プロフィール 平成19年 日本歯科大学生命歯学部卒業 日本歯科大学付属病院歯科医師
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