海外安全対策情報(平成27年第1四半期) 在ベネズエラ日本国大使館 1

海外安全対策情報(平成27年第1四半期)
在ベネズエラ日本国大使館
1
社会・治安情勢
(1)当国では、2014年2月12日の「青年の日」以降、全国(特にカラカ
ス首都区、タチラ州、メリダ州、ララ州、カラボボ州、スリア州、アラグア
州、ボリバル州、ヌエバ・エスパルタ州等)において、数か月間に渡り、反
政府支持勢力と治安部隊及び政府支持勢力との衝突や道路封鎖が起り、多数
の死傷者や逮捕者が出た。現在、タチラ州やメリダ州を除くほとんどの地域
で沈静化してはいるが、当国の厳しい経済情勢、物資不足及び劣悪な治安状
況に対する国民の不満は解消されておらず、また、野党指導者のレデスマ・
大カラカス市長が逮捕される等、引き続き、反政府支持勢力の抗議活動等に
は警戒を要する。
(2)犯罪統計によれば、2015年に入り、強盗事件や侵入強窃盗事件等の凶
悪事件の発生件数は、対前年比で大幅に増加傾向にあることから、注意を要
する。
2
一般犯罪・凶悪犯罪の傾向
(1)邦人被害事案
1月18日、カラカス首都区チャカオ市カンポ・アレグレ地区の日本人駐在
員居住マンションの地下駐車場において、外出先から同駐在員が、自家用車(防
弾車)で自宅マンション駐車場に入り、車から降りて、エレベータへ向かって
いたところ、25歳から30歳位の男3名(以下「犯人」)から、けん銃を突き
つけられて、同駐在員の車の後部座席に乗せられた。犯人は、同駐在員を殴り
つけ、覆面を被せて、両手を縛り、居室の部屋番号、居室内の在宅者の有無、
現金等の所在を尋ねた。同駐在員が素直に、部屋番号、単身で生活している旨
及び現金の所在を答えたところ、犯人のうちの数名が同駐在員から奪った鍵を
使って、同駐在員宅へ侵入し、現金及び i-PAD 等を奪った。
(2)邦人以外の被害事案
以下のとおり、カラカス首都区においては、昼夜を問わず、あらゆる地域に
おいて、殺人、強盗事件等の凶悪事件が発生している。これまでは、リベルタ
ドール市やスクレ市ペタレ地区等においてや夜間早朝時間帯における凶悪事件
の発生が多かったが、最近では、これまで比較的治安が良いとされていたチャ
カオ市等や昼間時間帯に凶悪事件が発生している。また、ここ数か月は、生活
必需品(牛乳、小麦粉、トイレットペーパー等)や輸入品(携帯電話、自動車
部品等)の物不足が顕著になってきており、これらを狙った強窃盗事件や略奪
行為が増加傾向にある。特に、バイクに乗った強盗犯人が車両や徒歩で移動中
の被害者にけん銃を突きつけて、現金や携帯電話を強奪するという手口が引き
続き多く発生している。
ア
1月9日午前7時30分頃、カラカス首都区リベルタドール市アルタ・フ
ロリダ地区において、中国人2名がゴミを捨てるために屋外に出たところ、
武装集団から、「建物内へ入れなければ、殺す。」と脅された。建物内へ侵入
した武装集団は、中国人7名を縛って監禁し、暴行を加えた上、金庫を開け
させ、現金、ノートパソコン及びスマートフォンを奪って立ち去った。
イ
1月9日午後、カラカス首都区チャカオ市ロス・パロス・グランデス地区
のマンションに武装集団が侵入,居室内へ入ろうとしたところ,ドイツ人居
住者が抵抗したため,武装集団は被害者の頭に向けて発砲した。
ウ
1月20日未明、カラカス首都区チャカオ市ラ・カステジャーナ地区にあ
るフランス文化施設に窃盗団が侵入し、パソコンや DVD プレーヤーを窃取さ
れた。
3
テロ・爆弾事件発生状況
なし
4
誘拐・脅迫事件発生状況
2014年には、誘拐事件296件発生した(対前年比129件減)。また、
2015年は、3月18日までの11週間で73件発生しており、引き続き、短
時間誘拐等には十分な注意が必要である。また、治安機関関係者が誘拐事件に関
与している場合も多く、注意が必要である。
以上