VOL. 21 2015.7 東近江市 蒲生医療センター 広報誌 発行者:がもう医療センターだより編集委員会 住所:東近江市桜川西町340 電話:0748-55ー1175(代) 大腸がんの早期発見に 大腸がんとは?日本の大腸がん 大腸がんは、長さ2mの大腸(結腸・直腸・肛門)に発生するが んで、日本人ではS字結腸と直腸にできやすいと言われています。 大腸がんを患われる方、大腸がんが原因で死亡される方は年々増 加傾向にあり、死亡数は結腸がん、直腸がんを合わせると、女性で は1位、男性では3位*となっています。 * 国立がん研究センターがん対策情報センター 早期の段階では自覚症状なし “最新がん統計および“大腸がん”より出典 大腸がんは、早期発見であれば高い確率で治すことができます が、一般的に早期の段階では自覚症状はありません。したがって無 症状の時期に発見することが重要となります*。 大腸CT検査とは? そこで最近注目されているのが大腸CT検査で す。大腸内視鏡検査に比べ苦痛が少なく、多量の下 剤を飲まなくてよかったり、短時間で検査が終わる という長所があります。 大腸CT検査費用:医療保険が適用されます。 1割負担の方で2,500円程度 3割負担の方で7,000円程度 ※なお、検査食費3食分1,800円が別途必要 大 腸 C T を お 勧 め し ま す 。 右 の 表 で ひ と つ で も 当 て は ま る 方 は 、 あなたの大腸は大丈夫ですか? □ 健診で便潜血陽性を指摘された □ 便に血が混じることがある □ 残便感がある □ 便が細くなった □ おなかが張る感じがある □ 下痢と便秘を繰り返す □ 原因なく体重が急に減った □ 血縁に大腸がんになった人がいる 午後3時~45分程度 参加費無料 事前申し込み不要 日時 テーマ 7月 8日 7月22日 8月12日 8月26日 9月 9日 9月30日 細菌性食中毒・寄生虫 肌トラブル・虫刺され 腎臓の健康・脱水 不整脈にご用心 がん検診 予防接種全般 内容 食中毒の季節。寄生虫を持ち込まないために! 野外には色々な敵がいっぱい!家族でご用心! あなたも「かくれ脱水」の危険あり!? 不整脈に気づきやすい季節です! ぜひおすすめのがん検診はこれ。 この頃予防接種が増えてます。総まとめ。 担当講師 陌間 北川 北川 陌間 北川 陌間 大輔 貢嗣 貢嗣 大輔 貢嗣 大輔 マダニ類やツツガムシ類は、森林や草地などに生息する吸血性のダニ です。これらのダニは病原体を持っていることがあり、咬まれると感 染する恐れがあります。春から秋にかけては特に注意が必要です。 どんな感染症があるのか? ※発症するのは稀です。 フタトゲチマダニ 写真:国立感染症研究所ホームページより 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)【媒介ダニはマダニ類】 潜伏期間は6日~2週間、発熱や消化器症状*などが出現、重症化し死亡することもあります。 (*消化器症状:食欲低下・嘔吐・下痢・腹痛など) 日本紅斑熱【媒介ダニはマダニ類】 潜伏期間は2日~8日、症状は高熱と斑丘湿疹などで、主に西日本でみられます。 ツツガムシ病【媒介ダニはツツガムシ類】 潜伏期間は5日~14日、症状は発熱や発疹、リンパ節の腫れなどで、全国的に生息しています。 マダニのライフサイクル マダニは、幼ダニ期から若ダニ期を経て 成ダニへ成長します。 卵(17~30 日) マダニの唯一の栄養源は、動物の血液で す。発育期ごとに異なる動物に寄生し、血 を吸い終わると脱落し、脱皮や産卵、他の 成ダニ (3~11 日) 動物へ寄生する機会を待ちながら自然環 幼ダニ (3~8 日) 境の中で生息しています。幼ダニ~成ダニ にかけて3度寄生・吸血を繰り返すので、 若ダニ “3宿主性マダニ”といいます。マダニの (3~8 日) ほとんどが3宿主性マダニです。 ダニに咬まれないための対策 吸血しているマダニ ①草むらや藪の中に入る時は、肌が露出しないよう袖口をしぼれる長袖・長ズボン、手袋、足を覆う長靴 などを着用しましょう。薄い色の服はくっついたダニを見つけやすくなります。 ②ダニの生息域とされる草むらや森林では、長時間寝転んだり座ったりするのは避けましょう。また、脱 いだ服を置いておくのも避けましょう。 ③服の上や肌の露出部分には、防虫スプレーを噴霧しましょう。 ④野外活動後は、家に入る前に服をはたき、咬まれていないかも確認しましょう。すぐに入浴し、体や頭 をよく洗い、新しい服に着替えましょう。脱いだ服は放っておかないで、すぐに洗濯しましょう。 ダニに咬まれた場合には・・・ マダニ類の多くは、人や動物に付着すると皮膚に口器を突き刺 し、長時間(長いもので10日間ほど)吸血します。無理に引き 抜こうとすると、マダニの一部が皮膚内に残り、皮膚が化膿した り、マダニ類の体液を逆流させてしまう恐れがあります。吸血中 のマダニを見つけた場合は、引き抜こうとせず、必ず医療機関で 処置してもらいましょう。 発熱や発疹などの症状が出た場合は、速やかに医療機関を受診 し、野外で活動したことを伝えてください。 左:吸血前 (2~3mm) 右:吸血後 (1cm前後) ※ここで記載しているマダニ類は、家庭内に生息するダニ(衣類・寝具に発生するヒョウヒダニや食品に発生するコナダニ)とは種類が異なります。
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