平成27年度 第3回蓮田市都市計画審議会会議録

平成27年度 第3回蓮田市都市計画審議会会議録
招 集 日
平成27年9月29日(火曜日)
開催場所
蓮田市役所
開催日時
開会
閉会
出席状況
会
出席職員
傍 聴 者
1 開会
3階
304会議室
平成27年9月29日(火)午後1時30分
平成27年9月29日(火)午後2時30分
長
奥 沢
信 男
出席 ・ 欠席
副会長
本 澤
秀 一
出席 ・ 欠席
委
員
石 井
文 枝
出席 ・ 欠席
委
員
大 沢
昌 玄
出席 ・ 欠席
委
員
門 井
隆
出席 ・ 欠席
委
員
近 藤
純 枝
出席 ・ 欠席
委
員
深 江
瑞 枝
出席 ・ 欠席
委
員
藤 村
茂 樹
出席 ・ 欠席
委
員
山 口
京 子
出席 ・ 欠席
委
員
高 橋
健 一
蓮田市長
都市整備部長
都市計画課 次長兼課長
〃
副主幹
〃
副主幹
〃
主事補
郎
中野
細井
関根
髙橋
塚本
石垣
出席 ・ 欠席
和信
盛賢
守男
宏治
孝
翔太
建築指導課 課長
〃
主任
熊谷 浩
髙橋 範親
なし
(関根都市計画課長)
予定の時刻となりましたので、ただ今から、平成27年度第3回蓮田市都市
計画審議会を開会させていただきます。本日は、委員の皆様におかれましては、
お忙しい中、御出席いただきまして誠にありがとうございます。
私は、本日の司会を務めさせていただきます都市計画課長の関根と申します。
どうぞよろしくお願いいたします。
さて、本日は、「蓮田市都市計画マスタープランの見直し」について諮問させ
ていただきます。
また、その他の報告事項といたしまして、
「根金地区における都市計画法第3
4条第12号区域」にかかる「施行規則」と「運用指針」について、担当の建
築指導課から報告させていただきます。
さらに、審議会閉会後、希望者を対象に蓮田サービスエリア(新上り線)建
設事業の現場見学会を実施させていただきます。御都合のつく方は、是非御参
加ください。
それでは奥沢会長より御挨拶をお願いいたします。
-1-
2 会長挨拶
(奥沢会長)
皆さん、こんにちは。本日は平成27年度第3回の都市計画審議会ですが、
委員の皆さんには大変お忙しい中、全員の方に御出席をいただきましてありが
とうございます。本日の議事は諮問事案の都市計画マスタープランの見直しに
ついてです。都市計画マスタープランの見直しについては過去2回程、この審
議会で御説明をいただきました。また、早い段階で資料もいただきましたので、
皆さん方の御意見が反映されていると思います。今日は答申の正案にしたいと
思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。それから、この都市計画マ
スタープランですが、非常に豊富な内容になっております。市では今後この都
市計画マスタープランを基に、いろいろな施策を実施していくことになります
が、実施の過程で留意する点などお聞かせいただけるとありがたいと思ってお
ります。それから、報告事項として前回の審議会で御説明いただきました根金
地区の流通・工業等の施設を誘導する区域指定についてですが、その後詳細の
検討が進んだということで、その報告をいただくことになっております。
また、審議会終了後に新サービスエリアの見学会を用意していただきました
ので、是非そちらもよろしくお願いいたします。
本日も忌憚のない御意見、御質問、御要望をよろしくお願いいたします。
(関根都市計画課長)
ありがとうございました。
続きまして、中野市長から挨拶を申し上げます。
3 市長挨拶
(蓮田市長 中野和信)
皆さん、こんにちは。お忙しいところ大変ありがとうございます。本日は第
3回目の都市計画審議会でございます。ただ今、奥沢会長さんから御挨拶あり
ましたとおりお願いする事案がございます。特に都市計画マスタープランにつ
きましては、皆様方から暖かいいろいろな御意見をいただきながら成果品とし
て本日御提案することができました。蓮田市の大きな計画は平成20年度から
スタートしている総合振興計画がございますが、これと双璧の計画ということ
で都市計画マスタープランが位置付けてございます。高度経済成長時代は総合
振興計画にしろ、都市計画マスタープランにしろ、かなり大きな目標とか、少
し蓮田市の財政状況とか諸々の事情に若干上回っているような計画がございま
したけれども、今スタートしています総合振興計画にしろ、本日の都市計画マ
スタープランにしろ、実現可能な計画を位置付けてあるつもりでございます。
いろいろな部所の事業を盛り込んで最終的には我々が総合的にコントロールし
ながら予算とか各部所の事業とかそういうものを調整しながら盛り込んだ次第
でございますので、どうかよろしくお願い申し上げます。
また、その後に新サービスエリアの現地視察もしていただけるということで
あります。2月6日から大工事が始まりました。用地買収がおかげさまで3月
から9月まで7か月で10ヘクタール、100%の買収が終わりまして、もしか
したら最初の計画から1年早まるのではないかと期待しております。新サービ
スエリアだけではなく、いろいろな部所でハード事業が進んでいます。それが
都市計画マスタープランに全て位置付けられているわけでありまして感謝申し
上げます。
都市計画マスタープランは都市計画という文言自体がハード事業なのですが、
実は間接的な高齢者対策であったり、障がいのある方の対策であったり蓮田全
体を住みよくするための基盤整備でありますから、決してハード事業だけでは
なく、その裏には福祉だとか防災だとかいろいろな効果が期待できるわけであ
-2-
ります。我々もそれを御審議いただきまして、成果品となった暁には忠実に具
体的な仕事を遂行してまいりたいと思います。本日はその前段で御諮問申し上
げる段階でございますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。ありがとうご
ざいました。
(関根都市計画課長)
ありがとうございました。ここで、市長につきましては他用にて御退席させ
ていただくことをお許しいただきたいと存じます。
資料の確認
(略)
定足数の確認
(略)
4 議事
●蓮田市都市
計画審議会
●諮問事項
(1)「蓮田市
都市計画マス
タープランの
見直しについ
て」
(奥沢議長)
それでは、ただ今より蓮田市都市計画審議会の議事に入ります。本日の議事
は、まず、次第にあります諮問事項「蓮田市都市計画マスタープランの見直し」
についてです。
それでは、事務局から、諮問書の朗読をお願いします。
[都市計画職員から諮問書の朗読]
(奥沢議長)
それでは、「諮問事項 蓮田市都市計画マスタープランの見直しについて」、
担当事務局から内容の説明をお願いします。
(都市計画課)
蓮田市都市計画マスタープランの見直しについて、説明させていただきます。
前回の都市計画審議会の説明と重複するかもしれませんが、御了承いただきた
いと思います。
まず、都市計画マスタープランの法的根拠です。資料3都市計画法【抜粋】
をお開きください。都市計画法第18条の2に「市町村の都市計画に関する基
本的な方針」として規定されています。第1項では「市町村は、議会の議決を
経て定められた当該市町村の建設に関する基本構想並びに都市計画区域の整備、
開発及び保全の方針に即し、当該市町村の都市計画に関する基本的な方針を定
めるものとする。」とあります。第2項では、「市町村は、基本方針を定めよう
とするときは、あらかじめ、公聴会の開催等住民の意見を反映させるために必
要な措置を講ずるものとする。」とあります。当市では市の広報やホームページ
での公開、パブリックコメント等で市民の意見を反映させております。第3項
では、「市町村は、基本方針を定めたときは、遅滞なく、これを公表するととも
に、都道府県知事に通知しなければならない。」とあります。当市でも変更告示
をするとともに、成果品を県に送付する予定です。
また、都市計画マスタープランを都市計画審議会で審議していただく根拠で
すが、資料4をお開きください。蓮田市都市計画審議会条例の第1条では、「都
市計画法第77条の2第1項の規定に基づき、蓮田市の都市計画行政の円滑な
運営及び推進を図るため蓮田市都市計画審議会を置く。」と規定されています。
また、第2条では、「審議会は、市長の諮問に応じ次に掲げる事項について審議
する。」となっており、第1号では「本市が定める都市計画に関すること。」と
の規定がありますので、蓮田市都市計画マスタープランは蓮田市の都市計画に
関する基本的な方針を定めるものですので、都市計画審議会で御審議をお願い
-3-
するものでございます。
続きまして、資料2をお開きください。「都市計画マスタープランの見直しの
経緯の概要」を説明させていただきます。平成27年5月27日開催の第1回
都市計画審議会で概要を説明させていただきました。また、3回の庁内調整と
1回の県調整を行いました。計画案の公表は、6月15日発行の広報はすだ及
び市のホームページでパブリックコメントを行う旨の広報をしております。パ
ブリックコメントの期間は6月15日から7月14日までの1か月間です。意
見は5名の方からいただいております。
8月19日開催の第2回都市計画審議会で事前説明をさせていただきました。
8月28日に市議会全員協議会で市議会議員の皆さんに報告させていただき
ました。
本日9月29日開催の第3回都市計画審議会に諮問させていただいておりま
す。
今後のスケジュールは、10月1日付けの予定で都市計画マスタープランの
変更告示を行うとともに、県へも通知したいと考えております。
それでは、改正案を御説明させていただきます。資料1をお開きください。
皆さまのお手元に事前に送付させていただきました「蓮田市都市計画マスター
プラン改定(案)
」です。前回の都市計画審議会でいただいた御意見やパブリッ
クコメントでいただいた御意見等を反映し修正した内容になっています。
それでは、現計画からの見直しした点や重要な点について、ポイントを絞っ
て説明したいと思います。
最初に目次がありますが、改定(案)の3ページをお開きください。都市計
画マスタープラン見直しの目的の項目です。蓮田市では、おおむね20年後の
蓮田市の都市のあるべき姿とその実現に向けての基本的な方針となる「蓮田市
都市計画マスタープラン」を平成13年2月に策定し、施策を展開してまいり
ましたが、近年各種法律の改正や新たな事業が進展するなど、都市計画マスタ
ープランを改定する必要性が高まってきました。
今回の見直しの主なポイントの一つとして、平成25年6月に改定を行った
市の最上位計画である蓮田市第4次総合振興計画基本構想に即した表現にいた
しました。さらに高虫地区産業団地構想の進展、東北自動車道蓮田サービスエ
リア(新上り線)事業の進捗を受けて、土地利用などを一体的に見直しました。
4ページをお開きください。真ん中の図でマスタープランは、県の計画であ
る「都市計画区域の整備、開発及び保全の方針」と市の計画である「第4次総
合振興計画」を上位計画として位置付けております。
一番下の欄に目標年次がありますが、平成32年、西暦2020年というこ
とで、中間見直しのため目標年次は変えません。
隣の5ページの図では、都市計画マスタープランは全体構想と地域別構想か
ら構成されていることを説明しています。
12ページをお開きください。都市づくりの基本理念は、「市民と行政の連帯
による環境重視の都市づくり」と設定しています。将来都市像は、
「優しさとや
すらぎに満ちた永住環境都市・蓮田」と設定しています。共に自然を意識した
環境重視の都市づくりを目指していると言えます。
17ページをお開きください。将来都市構造図です。総合振興計画に位置付
けのある産業集積ゾーンを点線で、黒浜笹山地区と平野地区に追加して位置付
けてございます。また、高虫地区に工業・物流拠点を位置付けております。
他には、蓮田サービスエリア(新上り線)やそのアクセスルート、
(仮称)北
部道路や地下鉄7号線の構想などが記載されております。
18ページから20ページにかけては、人口フレーム、産業フレーム、土地
利用フレームの記載がございます。平成32年時の人口については、総合振興
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計画に合わせた数字に修正しております。工業地については、高虫地区の約2
5ヘクタールを加算して考えています。
25ページをお開きください。土地利用方針図です。凡例にあるゾーン名は、
総合振興計画のゾーン名に即した表現に変えています。ただし、農業ゾーンと
田園居住ゾーンは、総合振興計画では農業系ゾーン1種類だけですが、都市計
画マスタープランでは2つに細分化して表記しております。また、高虫地区は
紫色に着色し、新たに工業・流通業務系ゾーンに位置付けました。また、新蓮
田サービスエリア周辺ゾーンも青色に着色し、新たに位置付けた土地利用方針
です。また、紫色に塗られた根金地区の工業・流通業務系ゾーンについては、
県の助言により区域指定活用ゾーンのハッチをかけました。区域指定を活用し
た20ヘクタール以下の小規模の開発を目指すことにより、逆に土地区画整理
事業で20ヘクタール以上の産業団地を目指す高虫地区との違いを明確にして
おります。
32ページをお開きください。一番下の文章に「パークアンドライド」の推
進の記載があります。現在市では、バス停近くにサイクルスタンドを設置する
パークアンドライドを推進しています。バス停まで自転車で来れば無料で駐輪
でき、バス利用者の空白地帯を埋める効果もあり、昨年度は4箇所整備しまし
た。
33ページについては交通体系整備方針図です。広域幹線・地域幹線・補助
幹線道路に加え、自動車専用道路を新たに設定し、蓮田サービスエリア(新上
り線)の整備や現蓮田サービスエリアの改築など、蓮田スマートインターチェ
ンジのフル方向化を見据えた位置付けをしました。また、新サービスエリアア
クセスルートを設定し、高速自動車交通の利便性の向上を図ります。また、
(仮
称)北部道路や高虫地区の主要地方道行田蓮田線のバイパスなどの構想路線も
記載しております。交通道路は以上です。
35ページにつきましては緑地空間整備方針図です。市役所隣接地の国指定
史跡黒浜貝塚が新たに位置付けられまして、市役所と一体となった安らぎと潤
いのある公園整備により市民の憩いの空間になることが期待されています。ま
た、この図でパルシーと共に現在建設が進んでおります総合文化会館(ハスト
ピア)も公共公益施設として位置付けてございます。
37ページは河川・下水道等整備方針図です。青色が事業認可区域となって
います。その中で、高虫地区に新たに下水道等拡大計画区域として赤い斜線で
設定しました。高虫地区の工業・流通業務系ゾーンとして公共下水道、農業集
落排水、合併処理浄化槽等の組み合わせにより、適切な対応を図ります。
40ページは新市街地の形成に係る整備です。現都市マスでは、下閏戸地区、
下蓮田地区、城・南新宿地区、川島地区、黒浜地区を市街化編入の候補地とし
てきましたが、県南地域以外は埼玉県でも住宅系市街地の拡大は難しいことか
らその可能性を検討することとし、新たに高虫地区、新蓮田サービスエリア周
辺地区、根金地区を設定し、産業系土地利用の誘導に努めます。
42ページの真ん中よりやや上に、コンパクトな都市構造の維持強化として、
国が提唱するコンパクトシティの考え方を盛り込んでおります。
隣の43ページには、
「人にやさしい都市環境形成に関する方針」
として、
「バ
リアフリー化等の推進」を記載しています。蓮田駅におけるエレベーターやエ
スカレーターなどのバリアフリー施設や駅前交通広場の整備では、この方針に
基づいて整備しています。老若男女の差や障がいの有無にかかわらず、マニュ
アルがなくても間違いなく使え、かつ安全で使いやすいユニバーサルデザイン
の趣旨を踏まえながら、バリアフリー施設の整備を図りたいと考えています。
47ページからは地域づくりの基本方針として、地域別構想の記述になりま
す。市内を5つの中学校区に分け、それぞれの地域で特徴のある都市づくりを
-5-
目指していきます。内容については、全体構想を詳細に記載させていただいた
ものですので、それぞれ御確認いただければと思います。
71ページからは、計画実現に向けての方針の記述があります。行政主導で
はなく、市民の積極的な参加を得て、より実現性の高い都市づくりの推進を図
っていきます。
また、最後になりますが、都市計画マスタープランとして製本する際は、こ
の本文の他に、市長あいさつ文や参考資料として都市計画審議会への諮問・答
申書、用語解説等が掲載されます。ポイントを絞って急ぎ足になりましたが、
以上で都市計画マスタープランの見直しの説明を終了させていただきます。
質疑
(奥沢議長)
ありがとうございます。それでは、ただいまの説明に関しまして、何か御質
問御意見等がございましたら、御発言をお願いいたします。
(大沢委員)
37ページに調整池整備予定区域と書かれていますが、確か調整池だと下水
道施設で河川施設だと調節池になるかと思うのですが、もしこれが綾瀬川関係
の調節池の整備予定区域であれば「整」ではなく「節」の方がより良いのでは
ないかと思います。県が定める綾瀬川の河川整備計画にどう書かれているかに
もよるかとは思いますが、細かいところで恐縮なのですが、確認という意味で
質問させていただきました。
もう一点ございまして、43ページで都市景観形成に関する方針があります。
都市計画マスタープラン策定後に景観法という法律ができまして、景観行政団
体に蓮田市さんはなっていないと思いますけれども、もしなるとしますと景観
法に基づいてまたきめ細やかな景観の指導が実現化することができると思うの
ですが、景観基本計画は景観法のことは考えていないということなのでしょう
か。それとも次に景観法のことを考えようとしているのでしょうか。そちらを
お聞かせいただければと思います。
(都市計画課)
景観法については県条例を適用していまして、蓮田市は圏央道の沿線になり
ますのでそれを見据えてもう少し厳しくするようなことも今後検討していかな
ければと思っております。
(大沢委員)
蓮田市さんでは景観条例を定めておらず、県の景観条例を適用しているとの
ことでしたが、それとの整合性、当初作った時とは違った景観の考え方かと思
うのですが、一致させなくとも大丈夫ですか。あと数年での改定かもしれませ
んので、次の宿題に持っていっても構わないとは思うのですが。
(関根都市計画課長)
蓮田市は景観法の指定団体になっておりませんので、建築指導課では、県条
例に基づいて指導しています。現在のところ問題は生じておりませんので、特
段踏み込んだ表現をしなくとも良いと思っています。
(大沢委員)
次の改定の時は埼玉県の条例があるということ、それと景観行政団体をどの
ように考えていくかということ、景観関係を考えると黒浜貝塚が指定されたと
いうことで歴史的、文化的なまちづくりというところが、非常に重要な観点だ
-6-
と思いますので次の改定の時はよろしくお願いします。
(奥沢議長)
調整池の関係ですが、綾瀬川の河川整備計画上の位置付けだとすれば、御指
摘のとおり調節池が正しいと思いますので、精査してください。
それから景観の関係ですが、景観行政団体になっている市町村は結構ありま
すけれども、蓮田市はまだ指定されていないということで、県条例を活用して
いるということだと思います。県には景観ガイドラインとか景観チュックリス
トなどがあると思います。次回の見直しの際に、さらに検討していただいたら
いかがでしょうか。
(関根都市計画課長)
調整池の関係につきましては、調査し正しい表現に修正させていただきます。
また、景観の関係につきましては次回の見直しの際に検討させていただきた
いと思います。
(大沢委員)
73ページに市民参加の都市づくりの推進と書かれていまして良いなと思う
のですが、こちらにエリアマネジメントという言葉は入れられないでしょうか。
国がコンパクトシティという言葉を入れているのですが、一つはエリアマネジ
メント、エリア全体で住民の皆様にエリア全体を維持管理していただきながら
まちの持続的発展を願うという最近いろいろな地区で行われていて、折角きめ
細やかな地区整備計画とか市民の皆様によるプロジェクトの推進とかあるので
エリアマネジメントと入れておくと住民の方々が愛する蓮田づくりにつながっ
ていくと思いますので、そのような最新の言葉が入っているとまた次につなが
ると思います。
それと、最後に一点だけお願いします。11ページの今後の都市計画の方向
性についての中身の都市計画の主体の変化で『埼玉県及び蓮田市を中心とした
行政による「公共主導型都市計画」から、行政と住民の主体性と責任に基づく
「住民参加型都市計画」への変化が求められています。』とあります。これでよ
ろしいとは思うのですが少し重くないかなと思いました。よくあるのが適切な
役割分担、要は両方で適切に役割分担をしながら進めた方が良いのではないか
と思います。
「責任」と書くと何か重いものを感じてしまうような気がしますの
で、どちらかが責任を負うのではなくて、書いてあることは恐らく近いものに
なると思うのですが、適切な役割分担に基づく住民参加型都市計画の変化とし
て、行政が相方としてやらなくてはいけないというのはずっと残り続けている
と思いますので、
「適切な行政と住民の主体性と適切な役割分担」ぐらいの方が
良いのではないかと思います。
(関根都市計画課長)
現在の都市計画マスタープランは、2~3年の期間をかけまして地域の皆さ
んからの御意見を踏まえつつ定めたものです。今回は地域別の委員会等を開催
してはおりませんので、今の時点で大幅な方向性を変えるというのはなかなか
難しいと判断し、前回の記述についてはそのままとさせていただいております。
次回の見直しの時には、市民の方にも御参加いただき、委員御指摘の内容等に
つきまして精査させていただきたいと思います。
(都市計画課)
先ほど、お話のあったエリアマネジメントもそうなのですが、蓮田市では蓮
-7-
田駅西口地区まちづくり協議会がございまして、国土交通省のアンケートでも
エリアマネジメントとして紹介されています。毎年役員会や総会を経て、この
間は新サービスエリアを見学しましたが、そのような所で社会資本整備総合交
付金等の御意見をいただいております。このような活動から住民参加をいただ
いていると思っております。
(奥沢議長)
責任と書くと重いといえば重いと思いますが、行政が責任放棄するというの
は困りますが、趣旨は住民参加を進めるということですので、このままでいか
がでしょうか。73ページの都市づくり条例の検討の中でも、適切な役割分担
のもと、市民参加の都市づくりを進めることが書かれていると思います。
(山口委員)
私のイメージだとまちづくり条例は今回のように事業者と行政と市民という
3者が情報を共有してまちづくりを進めるということなのでとても評価できる
と思います。
(奥沢議長)
大沢委員の御意見は施策を実施する段階で留意していただきたいと思います。
(藤村委員)
18、19ページの計画フレームの想定なのですが、18ページの平成32
年の人口フレームの値は妥当だと思います。ですが、19ページの工業出荷額
の想定になりますと工業従業者数や工業出荷額の平成32年の値が急激に伸び
ているのですが、これはどのような理由なのでしょうか。
(関根都市計画課長)
1点目として、現計画の数値がこの数字を使っておりまして、改めて推計を
やり直したということではありませんので前回の数値をそのまま踏襲させてい
ただいています。2点目として、現都市計画マスタープランの中にはなかった
高虫地区等の産業団地を位置付けておりますので、蓮田市の目指すべき方向と
いたしまして工業の出荷額等もこの目標値に近づけるように努力していきたい
という努力目標ということで御理解いただきたいと思います。
(奥沢議長)
他に、全体を通じて何か御意見はございますか。
(なしとの声)
この都市計画マスタープランは結構中身が濃いものになっております。例え
ば、環境基本計画の策定、先ほど御意見のあった景観基本計画の策定、計画管
理システムや計画推進プログラムの作成など、大変意欲的なことが書かれてい
ると思います。このとおりの計画で進めていくのは大変かもしれませんが、こ
こで述べられている趣旨は行政運営に活かしていただきたいと思います。
それでは、
「蓮田市都市計画マスタープランの見直し」につきまして採決した
いと思います。「原案のとおり決定」することに御異議ございませんか。
(なしとの声)
-8-
それでは、市長へは、「原案のとおり決定」ということで、答申したいと思い
ます。
諮問事項については、以上で終了ですが、事務局で答申書(案)を用意して
いただけますか。
用意ができるまで、暫時休憩とします。
(事務局から答申案の配布)
(奥沢議長)
休憩を解き、会議を再開いたします。
答申書(案)をお手元に配布させていただきましたので、御確認願います。
何かございますか。
(なしとの声)
それでは、この(案)を取って市長に答申させていただきます。
(よいとの声)
答申書の提出につきましては、会長に御一任いただきたいと存じます。
蓮田市都市計画マスタープランの改定については以上となります。
●報告事項
(2)その他
「根金地区都
市計画法第3
4条第12号
区域の条例施
行規則と指定
運用指針につ
いて」
続きまして、その他の報告事項、「根金地区都市計画法第34条第12号区域」
にかかる「蓮田市都市計画法に基づく開発許可等の基準に関する条例施行規則」
と「都市計画法第34条第12号の指定運用指針」について、担当事務局から
内容の説明をお願いします。
(建築指導課)
この度の見直しにつきましては、5月開催の都市計画審議会、その後の6月
市議会等におきまして、概要を説明させていただきましたが、再度、見直し計
画を説明させていただきましてから、「施行規則等」に移ります。
最初に資料6をご覧ください。右側の図、現行の指定区域をいったん廃止い
たしまして、都市計画マスタープランで定める土地利用方針の区域内において、
業者等からの案件ごとに「区域指定」をしていくものでございます。左側の図、
見直し計画ですが、指定面積は0.1ヘクタール以上でその合計は原則20ヘ
クタール未満。建物は、全域「工場、倉庫又は荷捌き場」といった内容で今ま
で概要説明をさせていただきましたが、この指定面積や建物用途等の見直しの
重要な基礎的部分を、現行の「蓮田市都市計画法に基づく開発許可等の基準に
関する条例施行規則」に盛り込むことといたしました。また、更に踏み込んだ
ものとして、新たに「蓮田市都市計画法に基づく開発許可等の基準に関する条
例第5条第1項第1号に係る指定運用方針」も作成し、運用していくこととい
たします。
それでは、資料8をお開きください。裏面、施行規則第3条がこの度の見直
しに当たる部分でございます。第1項の第1号及び第2号は、この条例規則制
定のもととなる法律「都市計画法第34条第12号」の趣旨を記載したもので
すので、省略させていただきます。第3号は、敷地の面積0.1ヘクタール以
上、合計で20ヘクタール未満について、第4号は、予定建築物の用途につい
てでございます。第5号は、予定建築物の高さを25メートル以下にしていた
だくものです。住工混在する地域なため、住まわれている方への配慮として、
-9-
定めるものでございます。
次に第2項及び第3項でございます。区域指定面積の合計は、原則は20ヘ
クタール未満とさせていただきますが、一つの区域指定後の建築行為が8割以
上進捗していれば合計20ヘクタール以上の区域指定も可能とするものでござ
います。
第4項は、指定した区域についてその進捗状況等によっては、廃止等もでき
ることを定めたものでございます。施行規則の説明は以上でございます。
次に、資料9をお開きください。この区域指定を実際に運用していくには、
更に踏み込んだ方針(ルール)が必要なため、新たに「指定運用方針」を策定
いたします。今までの考え方やただいまの規則と重複する部分等の主要事項以
外は説明を省略させていただきますので、御了承お願いいたします。
最初に、2「除外区域」としまして、別紙1がございます。ここでは農振農
用地、甲種及び第1種農地、その他危険地域関係区域や環境保全関係区域が列
記しておりまして、これらの区域は指定から除くことといたします。
次に4「土地利用に関する計画」としまして、別紙2がございます。区域指
定は、業者からの相談案件に基づいて行いますが、抽象的な内容ではなく、こ
れらのことが記載されている実現性のある具体的な土地利用計画がなされてい
る場合に、区域指定を行いたいと考えております。
次に9「予定建築物の用途及び指定要件」としまして、別紙4をお願いいた
します。まず「建築物の用途」ですが、規則で「流通業務施設」及び「工業施
設」と説明いたしましたが、更に踏み込んだものでございます。建築基準法で
定められており、住工混在が許容される準工業地域に建てられる工場等に準じ
て、工場、倉庫又は荷さばき場を予定しており、今まで御説明させていただき
ました用途となります。その中でも一定数量以上の危険物関係施設、特に「埃、
騒音、振動等」が著しい資材等の粉砕関係施設、都市計画決定を伴うような廃
棄物関係施設は、更に制限をかけていくものです。
続きまして、「指定要件」ですが、これは指定区域周囲の道路関係等について
でございます。区域指定に伴う建物からの車両交通量等により、地域住民の生
活環境を考慮し、狭小な道路沿い等での指定を制限していくものです。
「国道、主要地方道である県道又は幹線の市道沿い」の区域とさせていただ
きます。またはこれら道路から近接した区域ならば指定可能としたものでござ
います。排水、上水は区域指定の段階とはいえ、その見通しをつけておくもの
でございます。以上で、
「根金地区都市計画法第34条第12号の指定区域」に
かかる「施行規則」と「運用方針」についての説明は終らせていただきます。
今後のスケジュールでございますが、都市計画マスタープランの見直しに合
わせ、10月1日付けで現行の区域指定の廃止告示を行うとともに、この度の
施行規則の改正及び運用指針の公表を行ってまいります。以上でございます。
(奥沢議長)
ありがとうございました。なかなか法律用語がたくさんあって難しい内容で
すが、分かりやすく御説明いただきました。皆さんからいただいた御意見、例
えば周辺環境との調和についても予定建築物の用途とか区域指定の方法等で配
慮されていると思います。
先ほどの説明ですが、20ヘクタール未満で区域指定をして、その開発が8
割進んでいれば、隣接地であっても、さらに20ヘクタールの区域指定が可能
ということですか。
(建築指導課)
具体的にお話した方が分かりやすいと思いますので例を申し上げます。
- 10 -
最初に10ヘクタールを区域指定したとします。そうすると追加指定できる
区域は20-10ということで10ヘクタール未満ということになります。と
ころが最初に指定した10ヘクタールのうち8割しか建築行為が進んでいない
とします。そうしますと2ヘクタールの未利用区域が残っていますので、20
-2ということになり18ヘクタール未満で追加指定できるということです。
従いまして、進捗状況によって根金地域全体として20ヘクタール以上の指定
が可能となるということですが、当初は20ヘクタール未満で区域指定してい
くということでございます。
(奥沢議長)
分かりました。こちらの区域指定は蓮田市にとって非常に重要なエリアです
ので是非実現させていくようにお願いしたいと思います。
それでは、報告事項の根金地区の区域指定につきましては以上で終了したい
と思います。
以上で、予定しておりました本日の議事につきましては、終了いたします。
続きまして、次第にはありませんが、次回の予定など事務局から報告・連絡
いただく事項はございますか。
次回の予定
について
(関根都市計画課長)
次回の審議会は、諮問事項として「①蓮田駅東口地区地区計画の変更につい
て」と「②桜台地区地区計画の変更について」を予定しております。
また、報告事項として「③蓮田都市計画事業蓮田駅西口第一種市街地再開発
事業の変更について」を予定しております。
「蓮田駅東口地区地区計画の変更について」は、地区計画の制限は全く変わ
りませんが、建築基準法の条項ずれによる変更を行うものです。また、「桜台地
区地区計画の変更について」は、地区計画の「位置」に「大字馬込」と記載さ
れているものを馬込下蓮田土地区画整理事業の換地処分に伴いまして「馬込6
丁目」と住居表示を変更する軽微な変更です。開催の時期につきましては、奥
沢会長と日程調整させていただきたいと存じますが、おおむね来年の2月から
3月頃に開催したいと考えております。
また、この都市計画審議会終了後に、希望者を対象に蓮田サービスエリア(新
上り線)の現場見学会を実施いたします。本日の最後の資料で現在の状況が御
覧いただけます。現地の方で別の資料を御用意しておりますので、そちらで御
説明させていただきたいと思います。
現場説明会終了後、この場所には戻らずに解散させていただきますので、書
類等はお持ちください。
以上でございます。
(奥沢議長)
以上をもちまして、本日の議事につきましては、全て終了とさせていただき
ます。以上で議長の任を解かせていただきます。ありがとうございました。
(関根都市計画課長)
閉会の挨拶を、本澤副会長にお願いいたします。
5 閉会挨拶
(本澤副会長)
本日は大変お疲れ様でした。皆さんの御協力により無事開催することができ
ました。この後、現場見学会があるということですので、皆さんの御意見をお
寄せいただければと思います。本日は大変お疲れ様でした。
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