東北大学リーディングプログラム推進機構運営会議 評価助言委員会報告書(平成 年度) 26 東北大学 2015 年 月 7 博士課程教育リーディングプログラム SCIENCE FOR GLOBAL SAFETY グローバル安全学トップリーダー育成プログラム マルチディメンジョン物質理工学リーダー養成プログラム 東北大学リーディングプログラム推進機構運営会議 評価助言委員会報告書 (平成 26 年度) 東北大学 2015 年 7 月 はじめに 東北大学では、東北大学の理念である「研究第一」 「門戸開放」 「実学尊重」に基づいて、 「東北の復興・日本再生の先導」となり得るリーダーの人材育成を図ることを目的に、東北 大学リーディングプログラムが構築されてきました。 本学では、平成 24 年度及び平成 25 年度に文部科学省「博士課程教育リーディングプログ ラム」に採択され、東日本大震災に代表されるグローバルデザスターから人命・社会・産業 を守ることに貢献できるグローバル安全学リーダーを育成する「グローバル安全学トップ リーダー育成プログラム」 (平成 24 年度採択)及び、確かな基礎知識と広い視野でダイナ ミックに物質・材料分野に対応できる物質リーダーを育成する「マルチディメンジョン物 質理工学リーダー養成プログラム」 (平成 25 年度採択)の二つのプログラムが進行しており ます。 本学リーディングプログラム推進機構(現 学位プログラム推進機構リーディングプログ ラム部門)は、これらのプログラムの実施及び支援を行うことにより大学院教育の充実を 図り、広く産学官にわたりグローバルに活躍するリーダー人材の育成に資することを目的 に、2012 年 12 月に設置されました。 設置から 2 年が経過し、これまでの機構運営及び各プログラム実施について、第三者の 視点から評価・助言をいただき、PDCA サイクルを構築して改善を図るため、2015 年 3 月 に評価助言委員会を開催しました。この報告書は、委員の皆様からの意見をまとめたもの です。 最後に、ご多忙にもかかわらず、本委員会委員を快くお引き受けいただき、また、貴重な 時間を割いていただいた委員の皆様に心より感謝申し上げるとともに、本委員会で得られた 評価・ご意見を機構運営及び各プログラムの改善と発展に活かして参りたいと思っており ます。 平成 27 年 7 月 学位プログラム推進機構リーディングプログラム部門長 理事(教育・学生支援・教育国際交流担当) 花輪 公雄 目 次 1. 実施概要 1 (1)日程およびスケジュール 1 (2)委員名簿 1 (3)出席者 2 (4)配付資料一覧 3 2. 意見交換 4 3. 参考資料 13 (1) リーディングプログラム推進機構 説明資料 15 (2) グローバル安全学トップリーダー育成プログラム 説明資料 19 (3) マルチディメンジョン物質理工学リーダー養成プログラム 説明資料 41 1. 実施概要 (1)日程およびスケジュール 日時:平成 27 年 3 月 31 日(火) 会場:工学研究科・中央棟 4 階中会議室 時 間 摘 要 13:30 ~ 挨拶 東北大学リーディングプログラム推進機構長 花輪 公雄 1. リーディングプログラム推進機構の説明 13:40 ~ 2. グ ローバル安全学トップリーダー育成プログラムの概要及び 進捗状況等の説明 14:10 ~ 3. 質疑応答、意見交換 14:30 ~ 休憩 14:40 ~ 4. マ ルチディメンジョン物質理工学リーダー養成プログラムの概要及び 進捗状況等の説明 15:10 ~ 5. 質疑応答、意見交換 15:30 ~ 6. 全体意見交換 15:50 委員会終了 (2)委員名簿 氏 名 所属機関 役 職 岩崎 智哉 Swiss Re International SE 日本支店 Director 野家 啓一 東北大学高度教養教育・学生支援機構教養教育院 総長特命教授 塚越 保祐 世界銀行 駐日特別代表 戸崎 泰之 新日鐵住金株式会社 顧問 横山 直樹 株式会社富士通研究所 顧問(フェロー) 射場 英紀 トヨタ自動車株式会社 電池研究部長 ― ― 1 (3)出席者 委 員 岩崎 智哉(Swiss Re International SE 日本支店 Director) 野家 啓一(東北大学高度教養教育・学生支援機構教養教育院 総長特命教授) 塚越 保祐(世界銀行 駐日特別代表) 戸崎 泰之(新日鐵住金株式会社 顧問) 横山 直樹(株式会社富士通研究所 顧問(フェロー) ) 射場 英紀(トヨタ自動車株式会社 電池研究部長) 東北大学 ※ GS:グローバル安全学トップリーダー育成プログラム MD:マルチディメンジョン物質理工学リーダー養成プログラム 花輪 公雄(リーディングプログラム推進機構長 プログラム責任者 理事(教育・学生支 援・教育国際交流担当)) 升谷 五郎(リーディングプログラム推進機構副機構長 GS 専任教員 工学研究科・特任 教授(教育)) 佐藤 讓(リーディングプログラム推進機構副機構長 MD 専任教員 工学研究科・特 任教授(教育) ) 湯上 浩雄(グ ローバル安全学教育研究センター長 GS プログラムコーディネーター 工学研究科・教授(副研究科長) ) 長坂 徹也(マルチディメンジョン物質理工学教育研究センター長 MD プログラムコー ディネーター 工学研究科・教授(研究科長補佐)) 今村 文彦(GS ユニット長 災害科学国際研究所・教授 災害科学国際研究所長) 海野 徳仁(GS 専任教員 理学研究科・特任教授) 松本 行真(GS 専任教員 災害科学国際研究所・准教授) 久利 美和(GS 専任教員 災害科学国際研究所・講師) 松崎 瑠美(GS 専任教員 文学研究科・助教) 杉安 和也(GS 専任教員 災害科学国際研究所・助教) 地引 泰人(GS 専任教員 災害科学国際研究所・助教) 小澤 信(GS 専任教員 理学研究科・助教) 平山 祥郎(MD サブコーディネーター 理学研究科・教授) 森田 雅夫(MD 専任教員 理学研究科・教授) 土方 智美(MD 専任教員 工学研究科・特任准教授(運営) ) ― ― 2 (4)配付資料一覧 ① 事前配付資料 【東北大学リーディングプログラム推進機構】 1.体系図 2.運営会議開催状況(審議事項一覧) 3.関連規程等 ・東北大学大学院におけるリーディングプログラムに関する規程 ・東北大学リーディングプログラム推進機構設置要項 ・東北大学リーディングプログラム推進機構運営会議内規 ・東北大学グローバル安全学教育研究センター内規 ・東北大学マルチディメンジョン物質理工学教育研究センター内規 ・リーディングプログラムの授業科目、単位数及び履修方法並びに修了要件に関する内規 ・東北大学大学院リーディングプログラム奨励金等に関する要項 4.リーディングプログラム学生研究科別専攻別在籍者一覧(平成 27 年 3 月 1 日現在) 【グローバル安全学トップリーダー育成プログラム(平成 24 年度採択)】 5.プログラムの概要及び進捗状況(概略) 6.学生の選抜状況等についての基礎データ 7.申請時調書(修正変更版) 8.審査結果表 9.現地視察報告書(H25.7.31 実施) 10.PO フォローアップ報告書(H26.2.6 実施) 11.平成 25 年度実施状況報告書 【マルチディメンジョン物質理工学リーダー養成プログラム(平成 25 年度採択)】 12.プログラムの概要及び進捗状況(概略) 13.学生の選抜状況等についての基礎データ 14.申請時調書(修正変更版) 15.審査結果表 16.現地視察報告書(H26.6.26 実施) 17.平成 25 年度実施状況報告書 ②当日配付資料 1.スケジュール表 2.評価助言委員会 委員名簿 3.東北大学出席者名簿 4.リーディングプログラム推進機構 説明資料 5.グローバル安全学トップリーダー育成プログラム 説明資料 6.マルチディメンジョン物質理工学リーダー養成プログラム 説明資料 7.その他参考となる資料(学生自主企画活動報告書、ニュースレター) ― ― 3 2.意見交換 TU:本学 1.リーディングプログラム推進機構についての質疑応答・意見交換 (13:30 ~ 13:45) ○戸崎委員 ・国際共同大学院プログラムはこれから開始されるのか? TU:これからである。タイムスケジュールを決め次々と立ち上げる予定である。海外の 大学との共同学位プログラムであるため、お互いに学生を送り込み、一定期間勉強し両方 の大学から学位を出す方式を考えている。 ○横山委員 ・評価助言委員会では、何について「評価」するのか。 TU:リーディングプログラム推進機構(各プログラムへのサポートについて等)並びにグ ローバル安全学トップリーダー育成プログラム及びマルチディメンジョン物質理工学リー ダー養成プログラムの運営について評価をしていただきたい。外部からの新しい観点から 意見をいただきたい。 ○野家委員 ・学位プログラム推進機構は、今後 3 つの組織(2 部門及び 1 教育院) で統一的に運営をして いくことになるが、教員は複数の部門に関わったり、部門と教育院を兼務することになる かと思うが、過剰負担にはならないのか。 TU:できるだけ過剰負担にならないようにしたい。本機構は既存の組織を集めたもので あり、新たに本組織が出来ることで教員の負担が増えることはないと考えている。 ― ― 4 2.グローバル安全学トップリーダー育成プログラムについての質疑応答・ 意見交換(13:45 ~ 14:45) ○岩崎委員 ・平成 27 年 1 月に行われたグローバル安全学トップリーダー育成プログラムの外部アドバ イス委員会の際、当該プログラム学生の意見を聞く機会があった。学生は自分の専攻に加 えて本プログラムを履修しているが、就職する段階で自分の専門分野と本プログラムの分 野のどちらへ進むかを学生に質問したところ、圧倒的に自分の専門分野に進むという回答 が多かった。そのため、学生へのキャリアパスの提示が必要かと考えるが、今後どのよう なアクションプランで学生に提示していくのか。 TU:キャリアパスの提示は大事なことであるため、学生と面談しキャリアパスの意識を確 認している。自分の専門分野だけでなく、もっと社会に関わる仕事に就きたいと考える学 生が増えてきており、このような学生に対してキャリアパスを提示していく必要があると 考えている。工学系の学生に対しては民間企業へのキャリアパスを提示しやすいが、今ま で実績がなかった機関等へのキャリアパスの提示については現在検討している状況である。 ・日系企業でもリスクマネージャー(その企業全体のリスク責任者)を有している企業が 増えている。リスクマネージャーは自然災害及びポリティカル・リスク等の様々な視点か らリスクを把握している。そういったリスクマネージャーを招き講演してもらうことは、 学生が将来像を描きやすくなり、キャリアパス上、有効であると考える。 ○野家委員 ・文系と理系の学生の連携が上手くとれている印象を受けた。 ・プログラム 2 期生の選抜・認定の資料を見ると 2 期生の途中で編入学している学生がい るが、博士基礎能力審査(以下、「QE」という。 )との関係はどうなるか。 TU:変則であるが、博士課程前期 2 年の課程の 2 年次から編入学した学生は、博士課程後 期 3 年の課程の 1 年次が終わる際に QE Ⅲを受ける。 ・本プログラムの安全安心に関する自主的な研究は本プログラム内で行い、修士論文及び 博士論文の最終的な認定は各研究科で行うということであるが、プログラム指導教員と研 究科指導教員の指導方針の違いで学生が板挟みになることはないのか。 TU:初年度は多くあった。教員及び学生ともに、リーディングプログラムの趣旨について 理解が足らないところがあった。特に、教授の理解はあったが、助教までは理解されてい なかった状況である。これは徐々に改善されており、学生との面談によると上手く折り合 いをつけているようである。 ・京都大学のリーディングプログラムの外部評価委員を担当しているが、京都大学でも同 様の問題がしばしば起こることから、1、2 か月に一度、研究科の指導教員とプログラム指 導教員が一緒に集まる場を設けている。 ・英語は実際に使ってみないと役に立たないので、英語を使う機会を増やすと良い。東京 ― ― 5 大学の教養学部では ALESS プログラムを立ち上げ、担当教員に総長裁量経費でネイティ ブのみ 10 人ほどを採用している。理系学部の学生を中心とした 1 年生全員を対象に、夏休 み前までの半期で、ある特定の課題を与え、英語のみでプレゼンテーション及び質疑応答 を行うというプログラムを実施しており、大変効果を上げている。学生もネイティブが相 手であると対応が違ってくるので、ネイティブの雇用についても検討してみてはどうか。 ○塚越委員 ・日本人の学生が日本の大学でどのように勉強したかも大事であるが、それ以上に、留学 生が日本の大学でどういった勉強をし国際間で活躍しているかということが、その大学を 評価する重要なポイントになる。留学生の採用を増やし、優秀な留学生を育て、本プログ ラムの高い評価を得ることが重要である。 ・リーダーシップとは何か、本プログラムに相応しいリーダーとは何か、というコンセプ トをより明確にした方がよい。プログラム指導教員が、学生にどういう素養をつけたいの か、また、どういうリーダー像を持って指導するのかが大事である。 ・日本の防災に注目が集まっており、世界銀行東京事務所に於いても防災の専門家への問 い合わせが多くなっている。学生自身がグローバルにアピールするコンセプトを作ってい くことが大きな武器になると考える。 ・語学力も必要であるが、コミュニケーション力がより必要であると考えている。その素 養を 5 年間のプログラムの中で育てて欲しい。 ○戸崎委員 ・リーディングプログラム推進機構や各プログラムは期間限定か。 TU:文部科学省からのリーディングプログラムに対する支援期間はトータル7年間である。 支援の終了後は国際共同大学院プログラムに移行することにしており、 出来るだけ自前で、 あるいは新しい事業の中で進めていきたいと考えている。 ・労働安全衛生に関する人材は大学でも専門に育てており、新日鐵住金株式会社にも多く 入社しているが、防災分野を専門とする人材はおらず、現場で様々な経験を重ねた人が防 災に関する統括をすることになる。防災を専門分野とする研究室を作ってはどうか。国内 外で徹底して防災を学び、 その後経験を重ね防災分野のトップリーダーを目指してほしい。 防災分野の専門家の需要は数多くある。 ・法学研究科や経済学研究科の学生がいないのは問題である。法律及び経済は日々の生活 に関わることであり、安全安心を学ぶ学生はそれらを学ぶ必要がある。 ○横山委員 ・プログラムの印象としては素晴らしい。 ・安全安心の世界を作るためには何をすればよいのか、という発想が重要である。 ・良いプログラムであることを学生にどこまで分かってもらえているか。産業界との連携 も必要である。 ・学位記の中にプログラムを修了した旨の文章を付記するだけではなく、プログラムを積 ― ― 6 極的に企業にアピールする必要がある。 ○射場委員 ・テーマの面白さが最も大事である。この大学院でなければ出来ないテーマ、例えば文理 工が融合するからこそできるテーマがあるかと思うが、 そのようなテーマに学生が集まる。 民間サイドでも、そういったテーマで何らかの成果が出ていればその人材を採用する。成 果を出し、次につなげてほしい。 ・多数派の工学系の学生が文系の内容を学び相乗効果を上げることは考えられるが、少数 派の文系の学生が理工系のことを学び同じく相乗効果を上げるようなテーマについても丁 寧にケアをしてほしい。 TU:文学研究科における歴史の視点と理学研究科の津波に関する分野は密接にリンクし 相乗効果を上げており、今後もそのようなテーマをいくつか行っていきたい。 ・安全学に関しては、文理融合の成果が出やすい。 3.マルチディメンジョン物質理工学リーダー養成プログラムについての 質疑応答・意見交換(14:50 ~ 15:30) ○射場委員 ・材料分野の研究者は材料しか分からないという問題意識はまさにそのとおりである。材 料だけでなく、製品まで語れる人材を育成しようという思いに強く賛同するが、それに対 するアクションが実施されていない印象を受ける。インターンシップの際、材料の担当部 署だけでなく、 関連する部品等の部署にも行くなどの工夫があったらよい。 製品までのロー ドマップを理解し、材料の特性が製品にどう影響するかなど、材料と製品を繋ぐ教育が必 要である。 TU:材料分野の研究者の問題点を先に述べたことにより説明が不足したが、インターン シップの目的としては、会社の組織や組織を管理する術を学んでくるよう、学生に話して いる。 ○横山委員 ・材料分野だけでなく、他の側面を知るチャンスや環境をプログラムで与えることが必要 である。 ○戸崎委員 ・博士課程まで進んだ学生がなかなか会社で受け入れてもらえないという問題がある。材 料系の学生はほとんど修士で就職する状況である。博士で入社すると、3 年間のハンディ キャップがあり、現場の仲間意識がその 3 年でできてしまうため、修士で入社した方が圧 倒的に有利であると感じる。会社では毎月の成果報告について同期や上司などから厳しい 意見や評価を受けるなど、鍛えられる機会が非常に多くある。特に生産現場では博士課程 ― ― 7 の 3 年間が圧倒的な差に繋がっている状況である。大学でも会社と同様に鍛えられれば、 博士で入社してもすぐ追いつき受け入れられる人もいるかと思う。最近は製鉄会社でもそ ういった人材が増えてきている。 ○塚越委員 ・博士課程への進学等において、母親の意見が大きいことに鑑み実施している母親へのア プローチ方法は素晴らしい。 ・企業側が欲しいのは博士号ではなく、即実践力である。同時に、ある時期から専門性も 求められるようになる。修士で就職した学生が 3,4 年働いた後、専門性を身に付けるため に博士を取得できるような体制を作るなど、文部科学省でも柔軟に対応できるとよい。企 業と大学を行き来するような体制を作っていくことが日本全体にとっても重要であると考 える。 ・博士号を取得し会社で活躍している人等の体験談を聞くことは素晴らしい企画である。 ・私自身が人間関係の苦労により英語力、コミュニケーション力が身に付いた経験がある ことから、授業だけでなく留学等の間接的な取り組みがそれらの力を高めることに繋がる と考える。 ○野家委員 ・材料科学は東北大学の看板であるため、それを基盤にした非常にユニークなプログラム が進行しているという印象である。 ・プログラムに参画している文学研究科の「文化科学専攻」はどんな形でプログラムに貢 献しているのか。 TU:科学者倫理の面で貢献いただいている。今後は科学史に関する授業もプログラムに 取り入れたいと考えている。 ・教員のコラボレーション(異分野融合)を積極的に推し進めており、教員の協力に期待し ているということだが、具体的にどのように進めているのか。 TU:学生の論文の作成には教員のコラボレーションが必須であるため、教員の協力をお願 いしている。学生の一つの到達レベルとしては、数学者でありながら、極めて材料学に近 いセンスをお持ちの小谷元子原子分子材料科学高等研究機構教授をモデルとしている。 ・プログラム内インターンシップはユニークな試みである。共同研究には風通しの良さが 重要であると考えているため、どんどん進めてほしい。 TU:インターンシップは単なるビジットではなく、共同研究である。特に海外インターン シップでは、先生方と共通の論文を書くつもりで行くよう、学生へ伝えている。 ○岩崎委員 ・大学と民間企業とのコラボレーションは重要だと考えている。お互いから手を伸ばして いくことが大事である。 ・企業では特許を公開し、マーケットシェアを拡大することがあるが、東北大学は、グロー バルスタンダードの位置づけを目指しているのか。あるいは民間企業と共同研究をしなが ― ― 8 ら開発を進めるが、知的財産権については別の物を目指しているのか。 TU:確立的な答えは持っていない。色々な状況が考えられることからケースバイケース である。本プログラムは国の補助金事業であることから、本プログラムの研究成果で他国 が利益を得ることがあってはならないと考えている。 ・社会人学生の受け入れは推奨しているのか。 TU:社会人の再教育はプログラムのミッションではないが、企業からのインターンシップ 生がプログラムの教育に役に立つのであれば、社会人学生の受け入れも有り得ることかと 考える。 4.全体意見交換(15:30 ~ 16:00) ○射場委員 ・博士で入社した学生は、修士で入社し 3 年経過した学生に比べると、その時点では負け ているが、研究所では 2 年経てば必ず追い抜く。研究に対する PDCA(研究の計画、実験、 まとめ、報告) の回し方について、各々独自のスタイルを持っていることが追い抜く源泉に なっていると評価している。また、研究室で過ごす 5 年間で多くのことを習得することが、 仕事の回し方に活用できていると感じる。本プログラムで更に独自の地力を身に付け、ど んな状況にも対応できる学生を育てて欲しい。 TU:リーディングプログラムの正式名称は、 「博士課程教育リーディングプログラム」で あり、博士号を持って社会に出ていく人材を養成することを目的としている。本プログラ ムでも、アカデミアに残るのではなく、産業界で活躍する人材の育成のために試行錯誤を 重ねている。 TU:東北大学は高度イノベーション博士人財育成ユニットにおいて、イノベーション創発 を担う人材育成を昨年の 3 月まで行っており、単に専門分野の博士号を取るだけでなく、 社会の中で活躍できる力(人間力)やマネージメント力を付けることを目的として実施し てきた。4 月以降も大学独自にイノベーション創発塾で社会人基礎力、マネージメント力 が身に付くよう継続して行っている。イノベーション創発塾には安全安心と物質の 2 つの プログラムに属している学生もいる。「博士課程を修了した学生は専門性だけ」というイ メージを打破するよう努力している。専門性だけでなく社会の中で活躍できる力を持つ人 材を育成することが重要であると考える。 TU:博士課程のカリキュラムの一つに、イノベーション創発塾のカリキュラムをリーディ ング大学院生向けに編成した授業がある。昨年度は 3 名のプログラム学生(文学研究科、 理学研究科、工学研究科)が履修しており、プロジェクトマネージメント等を学び、学生に とって非常に刺激になったようだ。そういった学内組織の持つ資源を有効に使いながらプ ログラムをより充実させていきたい。 ― ― 9 ○塚越委員 ・国際機関で学生を採用する側は、早い時点で問題意識を持ち、何が求められているか、 どのように貢献していきたいのかを考えられる人材を求めている。学生はそういったこと について考える機会を持ってほしい。 ○戸崎委員 ・専門性だけではない学生は着実に増えている。 商社にも技術系の学生が多く入っており、 そういった経歴を持つ人の体験談を聞くこともマルチタレントな人材の育成に繋がる。 ○横山委員 ・産学が連携して研究を行うことは非常に素晴らしい。企業の研究者と一緒に研究するこ とで、大学とは異なる企業の考え方、研究の仕方を学ぶことができる。非常に役に立つこ とであり学生も成長する。 TU:一般的に企業との共同研究は研究室ベースで行っている。教育プログラムの中で企 業と連携することは難しい。特定の研究課題についてタイアップして行うものはあるが、 それを教育にどう活かすかは課題である。リーディングプログラムはそういった意味で非 常に有効である。 ・教員同士の垣根を払う事は重要であるが、本当に可能なのか? TU:教員及び研究室の垣根を払うことについては何らかの仕組みが必要であり、リーディ ングプログラムのように一つのプログラムに多くの教員が参加することはその方法の一つ かと考える。 ○岩崎委員 ・学生を採用する立場からすると、海外の学生はプレゼンテーション(自分たちの成果を 見せること)が非常に上手い。東北大学の学生は非常にレベルが高いがシャイであるため 情報発信をしない学生が多いと感じる。 ・素晴らしい 2 つのプログラムを世の中にわかりやすい形で発信して欲しい。ウェブサイ トだけでなく、インターネットでの授業内容の公開、プログラムに参画している学生の意 見、民間企業でのサクセスストーリーなどを発信することが必要である。 TU:本プログラムでは長期のインターンシップがある。学生がその期間の授業を受講で きるようにするために、インターネットで授業を配信するためのコンテンツの作成を検討 している。 ○野家委員 ・欧米では博士号を持っている人が社会で活躍している。日本でもこのようなプログラム で優秀な人材を世の中に輩出していくことが必要である。学生は博士課程の中で、自分の 専門分野の持っている社会的な意味・影響を考える機会が増えるため、むしろ博士課程の 中で教養教育が必要であると考えている。 ・この 2 つのプログラムは文理融合型であり、博士課程における教養教育を行っているプ ログラムといえる。東北大学でも本プログラムがモデルとなり優秀で、かつ世の中で役に ― ― 10 立つ学生を育成してほしい。 ○戸崎委員 ・これらのプログラムが恒常的なものになることを希望している。 TU:プログラムの終了後は、国際共同大学院プログラムに移行し継続して行うことになっ ている。委員の先生方より貴重な意見をいただき、今後のプログラム運営に反映させてい きたい。 ― ― 11 3.参考資料 (1)リーディングプログラム推進機構 説明資料 東㻌 北㻌 大㻌 学㻌 㻌 リーディングプログラム推進機構について㻌 6QJQMW7PKXGTUKV[+PUVKVWVGHQT.GCFKPI)TCFWCVG'FWECVKQP2TQITCO 㻞㻜㻝㻡年㻟月㻟㻝日㻌 東北大学リーディングプログラム推進機構長㻌 東北大学理事(教育・学生支援・教育国際交流担当)㻌 花㻌 輪㻌 公㻌 雄㻌 目 的 と 役 割 ᴾ <ᴾ 目ᴾ 的ᴾ >ᴾ ᴾ 「全学的実施体制」ᴾの構築によるᴾ ᴾ 採択プログラムのᴾ「質保証」ᴾ ᴾᴾ <ᴾ 役ᴾ 割ᴾ >ᴾ ᴾᴾ ᴾ ᴾ ᵆᵏᵇ全学統一的・個別的な各種支援ᴾ プログラム内での課題解決への支援㻌 㻌㻌 ᵆᵐᵇリーディングプログラム大学院生の所属組織ᴾ 一般大学院生との区別化㻌 ᴾ ᵆᵑᵇリーディングプログラム・コース選抜と修了認定ᴾ 㻌 㻌 㻌 プログラム院生の選抜認定及びコース修了の認定などᴾ ― ― 15 プログラム院生ᴾ 認定式ᴾ (ᵐᵎᵏᵒ年ᵒ月ᵏ日)ᴾ 東北大学リーディングプログラム推進機構 副機構長(安心安全) 機構長(理事) 副機構長(物質) 運営会議㻌 (重要事項審議) リーディングプログラム 教務委員会 リーディングプログラム 入学・学位審査委員会 評価助言委員会 広報委員会 学位審査依頼 グローバル安全学 教育研究センター マルチディメンジョン物質 理工学教育研究センター センター長 センター長 副センター長 副センター長 運営委員会 プログラム実施委員会 各種委員会 各種委員会 東北大学リーディングプログラム推進機構 総㻌 㻌 長 質保証された‒ グローバルリーダー‒ の養成を強力に推進‒ 「○○○○プログラム」ᴾ 修了を学位記に付記ᴾ 東北大学リーディングプログラム推進機構 (機構長・プログラム責任者:教育担当理事) 認㻌 㻌 㻌定 +㻌 運ᴾ 営ᴾ 会ᴾ 議ᴾ 科目認定㻌 学位審査㻌 㻌 依頼㻌 合格㻌 学位審査ᴾ (大学院研究科)ᴾ 大学院研究科ᴾ 学位プログラム 科目ライブラリー リーディングᴾ 学位審査会ᴾ 博士ᵆ○○)授与ᴾ 㻌 審査依頼 ᴾ 国際高等ᴾ 研究教育院ᴾ ※プログラム参画研究科長等㻌 報告㻌 㻌 㻌 㻌 設置㻌 㻌 連携・受講 受講㻌 マルチディメンジョン物質理工学教育ᴾ 研究センターᴾ(プログラム選抜院生)ᴾ (各領域の学位プログラム実施体制)㻌 ― ― 16 指定授業科目㻌 研究教育院生㻌 ᴾ キャリア支援センター グローバル安全学教育研究センターᴾ (プログラム選抜院生)ᴾ 総長の強いリーダー‒ シップで全学的に‒ プログラムを推進‒ 連携・受講 キャリア支援 (高度イノベーションᴾ 博士人財育成ユニット)㻌 イノベーション創発塾㻌 㻌 プログラム修了学生に授与される博士の学位記 工博第‒ 号‒ 氏名 生年月日 グローバル安全学トップリーダー育成プログ ラムを修了し、本学大学院工学研究科○○専 攻の博士課程において博士論文の審査及び最 終試験に合格したので博士‚工学‛の学位を授与 する‒ ․•××年3月25日‒ プログラムの広報(ウェッブサイトやニュースレター) 機構とプログラム のウェッブサイトᴾ ― ― 17 東北大学学位プログラム推進機構ᴾ 体系図ᴾ(案)ᴾ ・ᴾ規定で設置ᴾ ・ᴾ設置予定日:ᵐᵕᵌᵒᵌᵏᴾ ・ᴾᵱᵥᵳ調書ではᴾ「国際共ᴾ ᴾ 同大学院機構」ᴾと記載ᴾ 機構長㻌 副機構長(ᵑ名以内)㻌 運営委員会(重要事項の審議)ᴾ ᴾᴾ 委員構成:総長が指名する理事・総長特別補佐等㻌 審議事項:機構の組織・人事・予算・運営等の重要事項㻌 国際共同大学院ᴾ プログラム部門ᴾ スピントロニクス㻌 㻌 材料科学㻌 宇宙創成物理学㻌 㻌 環境・地球科学㻌 データ科学㻌 㻌 生命科学(脳科学)㻌 災害科学・安全学㻌 㻌 他㻌 リーディングプログラム部門ᴾ グローバル安全学教育研究センター㻌 マルチディメンジョン物質理工学教育研究センター㻌 㻌 (現在の「東北大学リーディングプログラム推進機構」 の改組)㻌 国際高等研究教育院ᴾ 物質材料・エネルギー領域基盤㻌 㻌 生命・環境領域基盤㻌 情報・システム領域基盤㻌 㻌 デバイス・テクノロジー領域基盤㻌 人間・社会領域基盤㻌 㻌 先端基礎科学領域基盤㻌 国際共同大学院プログラム部門長㻌 リーディングプログラム部門長㻌 国際高等研究教育院長㻌 㻌 ・国際共同大学院プログラム教務委員会㻌 㻌 㻌 委員構成:副部門長、その他委員長㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 が必要と認めた者㻌 㻌 㻌 審議事項:部門の組織・人事・予算・㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 運営・教務等の事項㻌 ・国際共同大学院プログラム学位審査㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 委員会㻌 ・評価助言委員会㻌 㻌 (いずれも新設)㻌 㻌 ・リーディングプログラム教務委員会㻌 㻌 㻌 委員構成:研究科及び研究所の教授㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 又は准教授等㻌 㻌 㻌 審議事項:部門の組織・人事・予算・㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 運営・教務等の事項㻌 ・リーディングプログラム学位審査委員会㻌 ・評価助言委員会㻌 㻌 㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌 (いずれも既存)㻌 ・運営専門委員会㻌 㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌(既存:旧運営委員会の改組)㻌 㻌 㻌 委員構成:研究科及び研究所の教授㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 又は准教授等㻌 㻌 㻌 審議事項:院の組織・人事・予算・運㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 営・教務等の事項㻌 ・基盤長会議㻌 ・審査委員会㻌 ・総合戦略研究教育企画室㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 (いずれも既存)㻌 ― ― 18 (2)グローバル安全学トップリーダー育成プログラム 説明資料 2015.3.31 平成23年1月28日 㻌 グローバル安全学トップリーダー育成プログラム Inter-Graduate School Doctoral Degree Program 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 on Science for Global Safety リーディングプログラム推進機構㻌 運営会議評価助言委員会 プログラムコーディネーター㻌 湯上浩雄 工学研究科㻌 副研究科長(教育担当)・教授 㻌 グローバル安全学教育研究センター長 1 㻌 リーディング大学院プログラムが育成を目指す人材像㻌 高等教育局長・プログラム委員会委員長 日の内容㻌 2013.3.15㻌 博士課程リーディングプログラム㻌 フォーラム2012 国内外の企業・公的機関・NPO等を中心として研究以 外のフィールドでトップリーダーとして活躍できる人材 高い国際性・学際性をベースとして、俯瞰的な視点か ら社会的課題について挑戦し、解決に導ける人材 確かな研究能力をバックグラウンドに、イノベーション を牽引するプロジェクトをマネージできる人材 主体的に目標を立てて、国内外の多様なステークホル ダーを調整・統括して達成を図れる人材 㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌 2 ― ― 19 㻌 グローバル安全学リーダー養成の社会的要請 グローバル・ディザスターとしての東日本大震災ᴾ 地球規模の未曾有の災害㻌 (観測史上最大の地震・広大な津波浸水域)㻌 甚大な人的被害と原子力発電所事故:複合災害㻌 グローバル社会・産業・経済へのインパクト㻌 インフラ・ライフライン・サプライチェインの被害㻌 社会・産業・経済活動の不安定化:長期化災害㻌 地理的・社会的視点でグローバルに波及した災害の影響㻌 長期にわたる時間的スケールでの復興課題㻌 東日本大震災の教訓を踏まえた安全安心な㻌 社会構築への強い希求に応えるグローバル安全学リーダー㻌 3 補足㻙2:グローバル安全学 とは 㻌 東日本大震災が明らかにした日本の弱点と育成すべき人 材像 防災目標・手段の社会合意形成の欠如㻌 リーダー層の危機管理能力の欠如㻌 安全安心分野のリーダーに対する社会のニーズ㻌 ●㻌 想定外に対応できるリーダー㻌 ●㻌 防災・減災のために科学技術と人文社会科学的視点から㻌 㻌 㻌 㻌 全体を俯瞰する能力を有するリーダー㻌 ●㻌 グローバルな影響を軽減できる国際性や倫理観を持つリーダー㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 育成すべき人材像ᴾ 人文学の素養と明確なビジョンを持ち、学術に立脚した確かな知識をもとに 、自ら考え決断できる人材 自然災害等の多様なリスクの発生メカニズムの理解により、防災および減災 などのための工学的・社会科学的システム設計ができる人材 4 ― ― 20 本プログラムの目的と育成を目指す人材の能力 プログラムの目的㻌 ■㻌 科学・技術・人文社会科学の研究者が連携したプログラムにより自然災害を 中心とした多様なリスクに対して㻌 「安全安心を知る」、「安全安心を創る」、そして 「安全安心に生きる」ことに貢献できるグローバル安全学トップリーダー人材を養 成する㻌 ○「国際的企業リーダー」㻌 㻌㻌○「アカデミックリーダー」㻌 ○「国・地域防災リーダー」㻌 ○「国際的リスク管理リーダー」㻌 「金平糖」型人材 基本能力 㻌 㻌 専門力(グローバル安全学の基礎:コア) 㻌 㻌 +応用能力(多様な事象に対応する力:シェル) リーダーとしての能力 俯瞰力㻌 :多様な事象を整理、本質を見抜く能力 リーダーシップ:チームを纏める能力 国際性:㻌 国際的な交渉や交流ができる 社会性:㻌 リーダーとしての責任感 倫理観:㻌 グローバルリーダーとしての倫理性 5 㻌 本プログラムの実施体制㻌 グローバル安全学に関わるトップリーダー 産官連携 JAXA DOWA 産総研 JAMSTEC IBMなど ア ド㻌 㻌 自然災害科学コース バ イ㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 (安全・安心を知る) ザ 㻌 㻌 㻌 㻌 地震・火山・津波・気候変動 リ 㻌 㻌 㻌 㻌 ・低頻度巨大災害・情報リスク ー 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 ・センサーネットワーク ボ 㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌 ー ド 理学研究科 Stanford大㻌 Harvard 大, USGSなど 㻌 㻌 安全・安心工学コース㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 ヒューマン 㻌 (安全・安心を創る) 㻌 㻌 㻌 サイエンスコース 㻌 㻌 災害リスクの予防・低減技術、 (安全・安心に生きる) 㻌 㻌 㻌 㻌 防災・減災社会インフラ 㻌 㻌 㻌 㻌 エネルギーセキュリテイー 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 環境技術・ロボティクス 㻌 㻌 㻌 㻌 安全・安心の社会学 心理学、倫理学、人間社会対応 㻌 㻌 㻌 㻌 地域都市再生 高リ 度ー 技ダ 術ー 経養 営成 塾研 修 最先端の研究と教育の融合 工学研究科 機械システムデザイン工学、㻌 地学、地球物理学、天文 ナノメカニクス、㻌 航空宇宙工学、㻌 学 地震・噴火予知研究観測センター 量子エネルギー工学、㻌 電気エネル 大気海洋変動観測研究セン ギーシステム、㻌 化学工学、㻌 土木工 ター 惑星プラズマ・大気研究センター 学、都市・建築学、技術社会システム、 バイオロボティクス 東北アジア 研究セン ター 国際連携 リーディングプログラム推進機構 災害科学国際研究所 文学研究科 環境科学 㻌 研究科 法学研究科 環境科学 経済学研究科 情報科学研究 科 医工学研究科 流体科学 研究所 学術資源 研究公開 センター 6 ― ― 21 全学的推進体制の整備㻌 機構長(理事) 副機構長 運㻌 営㻌 会㻌 議㻌 (重要事項審議) リーディングプログラム 教務委員会 リーディングプログラム 入学・学位審査委員会 評価助言委員会 広報委員会 学位審査依頼 グローバル安全学教育研究センター 「安全安心 を知る」㻌 㻌 㻌 㻌 ユニット 「安全安心 を創る」㻌 㻌 㻌 㻌 ユニット 「安全安心 に生きる」㻌 㻌 㻌 㻌 ユニット センター長 副センター長 運㻌 営㻌 委㻌 員㻌 会㻌 (重要事項審議) 教育・カリキュラム 委員会 入学・学位授与㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 審査委員会 産学連携 委員会 評価委員会 広報委員会 7 外部アドバイス委員会の設置・開催 • 外部アドバイス委員委嘱 – 産学官の委員に活動内容を報告し、助言を頂く 委員氏名 現職等 備考 塚越㻌 保祐 世界銀行 駐日特別代表 岩崎㻌 智哉 SWISS RE Senior Property Underwriter 赤沼㻌 聖吾 鹿島建設 専務執行役員 東北支店長 佐々木㻌 保正 元 昭和電工株式会社 副社長 濱川㻌 佳弘㻌 株式会社日立製作㻌所究開発グループ㻌 海野㻌 道郎 宮城学院女子大学 学長 野家㻌 啓一 東北大学 総長特命教授 金森㻌 博雄 カリフォルニア工科大学 名誉教授 平成27年度から • 第1回委員会㻌 平成26年3月1日開催 • 第2回委員会㻌 平成27年1月21日開催 㻤㻌 ― ― 22 2期生の選抜・認定 • 選抜試験: • H26年2月24-26日 書類採点,2月28日 面接試験 研究科別の志願者・合格者数 志願者の属性(前年度との比較) 平成26年度 研究科 志願者 合格者 備考 志願学生数㻌 平成25年度㻌 (10月入学 3 2 文学 者を含む)㻌 0 0 法学 67㻌 41㻌 全志願者㻌 1 1 経済学 1名辞退 4㻌 11㻌 うち留学生㻌 8 7 理学 10月入学1名 3㻌 5㻌 うち他大学出身者㻌 0㻌 1㻌 うち社会人学生㻌 23 21 工学 4㻌 8㻌 うち女性㻌 4 4 情報科学 2名辞退 入学年次別の志願者・合格者数 M1 M2 D1 合計 志願者 28 9 4 41 合格者 24 8 4 36 環境科学 1 1 医工学 1 0 合計 41 36 赤字:新規参画研究科(H26年度から参画) 㻥㻌 㻌 本プログラム所属大学院生の専攻,国籍、性別㻌 現在籍者:㻹1㻌㻞㻝名、㻹2㻌㻝㻤名,㻰1㻌㻝㻡名㻌 㻌 合計㻌㻡㻠名㻌 専攻別のリーディング大学院生数 学生の国籍 10 9 8 7 6 5 日本㻌 Japan 中国㻌 China 台湾㻌 Chinese Taipei Ethiopia エチオピア㻌 4 3 2 1 0 学生の性別 Male 男性㻌 ― ― 23 Female 女性㻌 㻝㻜㻌 • 2期生キックオフ・シンポジウム実施 • • • • 日時:平成26年3月23-24日 場所:福島県いわき市四ツ倉地区、薄磯地区 参加者:2期生内定者31名、1期生17名、教職員21名 内容:津波被災地巡検、被災者の体験聴講、 㻌 㻌 現地復興協議会メンバーの講演、 㻌 㻌 グループワーク(福島高専生も参加) 四ツ倉道の駅における被災者体験聴講 薄磯地区の被災状況巡検 11 • 認定式およびオリエンテーション:平成26年4月1日 • M1:23名(奨励金支給14名,RA9名) • M2:8名(奨励金支給7名,奨励金辞退1名) • D1:2名(奨励金支給1名,RA1名) 12 ― ― 24 リーダー養成プログラムの概要@グローバル安全学教育研究センター 学部プレ プログラ ム のリ 博士論文中間審査㻌 博士基礎能力審査1㻌 (㻽㼡㼍㼘㼕㼒㼥㼕㼚㼓㻌㻱㼤㼍㼙.Ⅰ)20名ᴾ (㻼㼞㼛㼜㼛㼟㼍㼘㻌㻰㼑㼒㼑㼚㼟㼑) 30名ᴾ マルチディシプリナリ講義(前 期)㻌 基専 盤門 科 目 プレリサーチ (オーバービュー) インターンシップ 外国語実践研修 A研 講義 㻹㻝㻌 C-Lab. 研修(後期) リーダー養成研修等 博 士学 論位 文 審 ( 英査 語 ) 提 出 㻌 㻌 㻌 マルチディシプリナリ講義(後期)㻌 リサーチワーク スーパーインターンシップ 産官長期研修・国際研修 修 士 論 文 審 査 修士研究 B研 C研 Qualifying Exam.Ⅱ 㻮㻝~㻮㻠㻌 C-Lab. 研修(前期) 㻌 研 究 室 配 属 一 般 コ ー ス 教 育 研 究 セ ン タ ー に 配 属 㻌 Adv. Adv. セ ン タ ー 配 属 大審 学査 院 入 試 Convergence Lab. 選ー リ 抜ダ ー とー ダ 育候 ー 成補 候 ・・・ 留 補 学 生 外数等 国学の 語コ推 コー奨 ース斡 ス 旋 15名~20名ᴾ 㻹㻞㻌 博 士 学 位 審 査 リサーチワーク 特論講義 㻰㻝㻌 㻰㻞㻌 㻰㻟㻌 博士前期・後期課程:‒ ‒ リーディングプログラム院生としてグローバル安全学教育研究センター に所属し研究科・専攻を超えて一体で修学‒ 13 実 践 的 防 災 学 と 総 合 科 学 に 基 づ い た 大 学 院 教 育 カ リ キ ュ ラ ム㻌 質保証㻌 安全・安心工学コース㻌 自然災害科学コース㻌 博士研修㻌 後 㻌 期 ヒューマンサイエンスコース㻌 学位審査 リサーチワーク㻌 㻌 (必修8単位)㻌 㻯㻙㻸㼍㼎㻌研修㻌 㻌 (2単位必修)㻌 㻌 自然災害科学特殊演習㻌 㻌 実践的防災学国際研修㻌 㻌 Proposal Defense 㻌 自主企画研修㻌 㻌 㻌 リーダー論(必修)㻌 実践的防災学特論1・2、実践的防災学国際講義㻌 (4単位選択必修)㻌 課 㻌 程 㻌 マルチディシ㻌 変動地球惑星学特論㻌 プリナリ講義㻌 㻌 国際自然災害特殊講義㻌 地球表層環境変動論㻌 修士研修㻌 プレリサーチ㻌 (オーバービュー)㻌 (必修8単位)㻌 グローバルコミュニケーションスキル研修Ⅰ,Ⅱ(必修)㻌 㻌 研修㻌 㻯㻙㻸㼍㼎㻌研修㻌 㻌 (2単位必修)㻌 㻌 前 㻌 期 㻌 課 㻌 程 災害制御学特論㻌 社会行動科学特論㻌 地球環境システム学特論㻌 実践的技術政策論㻌 プロジェクト・マネージメント論㻌 アントレナーシップの経済学㻌 㻌 QE-I 英語コミュニケーション力㻌 実践的㻌 防災学㻌 の基礎㻌 安全工学フロンティア研修㻌 㻌人文社会科学基盤研修㻌 自然災害科学特別演習㻌 㻌 実践的防災学1~8㻌 (実践的防災学4単位を含む8単位選択必修)㻌 マルチディシ㻌 自然災害特論㻌㻌 プリナリ講義㻌 㻌 地震と火山㻌 国際自然災害メカニズム論㼍㻌 地球環境変動と生態系㻌 㻌 専門基盤科目㻌 㻌 㻌 (選択必修㻌 㻌 㻌 㻢単位)㻌 社会変動学㻌 社会環境倫理学㻌 リスク評価・管理学㻌 アントレナーシップの経済学㻌 総合科学㻌 の視点㻌 (メジャーから2科目㻌 その他コースから各1科目 履修)㻌 グローバル安全学㻔必修㻕㻌 各コース毎に別㻌に定める㻌 哲学㻌 防災と復興の社会学㻌 ― ― 25 災害歴史学㻌 人文学の基礎㻌 グ ロ ー バ ル 安 全 学 コ ア の 形 成 㻌 基幹科目㻌 (必修3単位)㻌 防災システム論㻌 水循環システム論㻌 エネルギー資源戦略論㻌 航空宇宙安全学㻌 QE-II 14 㻌 㻌 カリキュラム検討・改訂 • プログラム・オフィサー(PO)や外部アドバイス委員のご 指摘、ポートフォリオに記載された受講生の意見、担当 教員の提案を受けて、教務委員会・専任教員を中心に カリキュラムの検討・改訂を行った。 • 主な改定内容 • 必修科目の内容を見直した。㻌 • 前期課程「グローバル安全学」の内容を、自然災害中心から産業やエ ネルギー関連の安全も含む危機管理などに視点を拡大㻌 • 学生から継続要望が多かった前期課程「グローバルコミュニケーション 研修」のフォローアップのため、㻞年次にも英語教育科目を追加㻌 • 後期課程では、インターディシプリナリ能力を養成するために、「リー ダー論」を必修科目として新規開講㻌 • 「㻯㻙㻸㼍㼎研修」や「自主企画活動」等、学生主体の取組をすすめた。㻌 • コア科目である「実践的防災学Ⅰ~Ⅷ」を再編し、内容を分かりやす くするために副題を付した。㻌 • 各開講科目が、本プログラムで養成しようとしているどの能力に関わ るものかを分類した。㻌 15 ・ グローバル安全学の内容変更と実践的防災学の再編 平成㻞㻡年度㻌 実 践 的 防 災 学 平成㻞㻢年度㻌 理学:地震、火山噴火、気象、㻌 宙空災害㻌 Ⅰ㻌 地震、火山噴火、気象災害㻌 Ⅰ㻌 㻌 Ⅱ㻌 水災害㻌 Ⅱ㻌 工学:水災害メカニズムと対策㻌 Ⅲ㻌 地域社会、文化、歴史㻌 Ⅲ㻌 㻌 Ⅳ㻌 まちづくり㻌 Ⅳ㻌 工学:復旧と復興の計画㻌 Ⅴ㻌 地震、地盤、構造工学㻌 Ⅴ㻌 㻌 㻌 㻌 㻌㻌構造工学㻌 Ⅵ㻌 リスクマネジメント㻌 Ⅵ㻌 㻌 文学:地域社会、歴史、民俗学、㻌 宗教学㻌 工学:地震工学、地盤工学、㻌 分野横断:㻌緊急対応、レジリエンス、㻌 災害医療㻌 国際機関の防災活動、㻌 Ⅶ㻌 災害医療㻌 Ⅶ㻌 分野横断:国際機関、キャリアパス㻌 Ⅷ㻌 科学コミュニケーション㻌 Ⅷ㻌 㻌 分野横断:科学コミュニケーション・㻌 教育㻌 (基幹科目・必修)㻌 グローバル安全学(自然災害中心)㻌 (基幹科目・必修)㻌 グローバル安全学(危機管理、産業関連)㻌 16 ― ― 26 㻌 【実践的防災学】㻌 講義および研修(前期・後期) 多様な教員で展開㻌 基幹(㻝㻜)+マルチディシプリナリ(㻞㻢)科目における㻌 担当教員の延べ人数㻌 担当教員には外部機関から招いた非常勤講師 に加えて、本学教員であっても大学以外での安 全・防災に実務経験を有する者が含まれている。㻌 理学研究科㻌 非常勤講師等㻌 㻌 鏡味洋史㻌『グローバル安全学』(北大名誉教 授)㻌 㻌 都司嘉宣㻌『災害歴史学』(防災科学研究所)㻌 㻌 㻿㻚㻴㻚㻌㻷㼕㼞㼎㼥㻌㻌『実践的防災学国際講義Ⅰ』㻌 㻔㼁㻿㻳㻿㻕㻌 㻌 㻯㻚㻌㻺㼑㼣㼔㼍㼘㼘㻌 『同上』㻌㻔㻺㼍㼚㼥㼍㼚㼓㻌㼀㼑㼏㼔㻚㻌㼁㼚㼕㼢㻚㻕㻌 㻌 㻱㻚㻌㻻㼗㼍㼘㻌『同上』㻌㻔㻺㼛㼞㼠㼔㼣㼑㼟㼠㼑㼞㼚㻌㼁㼚㼕㼢㻚㻕㻌 㻌 泉耕二㻌『実践的防災学Ⅵ』(㻶㻭㼄㻭)㻌 㻌 張替正敏ほか㻌『㻯ラボ研修㻌㻯㻙㻝㻟』(㻶㻭㼄㻭)㻌 㻌㻌 実務経験者㻌 㻌 小野裕一『実践的防災学Ⅶ』㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 (国連:現・災害科学国際研究所教 授)㻌 㻞名㻌 㻤名㻌 工学研究科㻌 㻝㻜名㻌 文学研究科㻌 環境科学㻌 研究科㻌 㻞名㻌 災害科学㻌 国際研究所㻌 非常勤㻌 㻝㻝名㻌 㻡名㻌 17 プログラム授業科目㻌 実践的防災学国際講義 The Science of Global Geohazards A Leading School Program Lecture Series 2013-2014 Slides by Stephen Kirby 30 May 2013 18 Lecture on May 30 2013 ― ― 27 プログラム授業科目㻌 実践的防災学国際講義 Course Topics and Lecturers: Fall 2013 to Spring 2014 1. Global subduction systems: Order and diversity among Earth’s subduction systems. 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 Course introduction and philosophy. Stephen Kirby 2. Subduction earthquakes. 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 David Scholl University of Alaska, Fairbanks 3. Tsunamis and their sources. 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 Emile Okal, Northwestern University 4. Explosive arc volcanism and associated geohazards. 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 Chris Newhall, Singapore Insititute 5. Terrestrial slope stability and its relationships with climate and㻌 other geohazards. 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 Jonathan Gott, USGS 6. Probing the prehistoric record of past disasters. 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 James Goff, UNSW 7. The probability of event occurrence: Risk assessments and cost-benefit analysis of 㻌 㻌 research in geohazards – a contrarian view. 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 Seth Stein, Northwestern University 8. Multihazards: The hazard cross terms such as earthquake-induced landslides and 㻌 㻌 㻌 lahars, climatic effects, and wildfires. 㻌 㻌 㻌 Lucy Jones, USGS 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 Possible topic-integration symposium in the fall of 2014 19 ・ リーディング開講科目が目指す能力(平成25年度) 科目 グローバル安全学 防災と復興の社会学 災害歴史学 㻮㼍㼟㼕㼏㻌㻷㼚㼛㼣㼘㼑㼐㼓㼑㻌㼠㼛 㼁㼚㼐㼑㼞㼟㼠㼍㼚㼐㻌㻴㼕㼟㼠㼛㼞㼥㻌㼛㼒㻌㻰㼕㼟㼍㼟㼠㼑㼞 基幹科目 㻴㼕㼟㼠㼛㼞㼥㻌㼛㼒㻌㻰㼕㼟㼍㼟㼠㼑㼞 リスクと社会 確実性の探求 生命哲学概論 生きることと倫理 知の探究の起源 実践的防災学国際講義Ⅰ 実践的防災学国際講義Ⅱ 実践的防災学Ⅰ 実践的防災学Ⅱ 実践的防災学Ⅲ 実践的防災学Ⅳ 実践的防災学Ⅴ 実践的防災学Ⅵ 実践的防災学Ⅶ 実践的防災学Ⅷ 自然災害特論 地震と火山 地球環境変動と生態系 マルチ 防災システム論 ディシプリ 㻴㼥㼐㼞㼛㼘㼛㼓㼥 ナリ科目 計量行動分析 維持管理工学 エネルギー安全科学概論 㻾㼛㼎㼛㼠㼕㼏㼟㻌㼒㼛㼞㻌㻿㼍㼒㼑㻌㼍㼚㼐㻌㻰㼑㼜㼑㼚㼐㼍㼎㼘㼑 㻿㼛㼏㼕㼑㼠㼥 航空宇宙安全学 環境科学概論 㻿㼠㼞㼍㼠㼑㼓㼥㻌㼒㼛㼞㻌㼑㼚㼑㼞㼓㼥㻌㼍㼚㼐㻌㼞㼑㼟㼛㼡㼞㼏㼑㼟 リスク評価・管理学論 アントレプレナーシップの経済学 プロジェクト・マネジメント論 社会変動学 生命環境倫理学 グローバル安全学実践演習I~IV 履修 方法 必 選必 選必 俯 ① ○ リ ② 金平糖型人材 国 コ 問 ③ ④ ⑤ ○ ○ ○ 倫 ⑥ ○ 防災・安全の対象 自然 人工 社会 㼍㻕 㼎㻕 㼏㻕 ○ ○ ○ ○ ○ 選必 ○ ○ ○ ○ 選必 選必 選必 選必 選必 選必 選必 選必 選必 選必 選必 選必 選必 選必 選必 選必 選必 選必 選必 選必 選必 選必 選必 選必 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 選必 ○ 選必 選必 選必 選必 選必 選必 選必 選必 選必 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ― ― 28 ○ ○ 左記科目のうちから2単位以上選 択履修すること。 ○ ○ 左記科目から4単位以上選択履修 すること。 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○※ 左記科目のうちから必修1単位を 含め、3単位以上選択履修するこ と。 ○ ○ ○ ○ ○ 備考 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 左記科目のうちから4単位以上選 択履修すること。 20 ・ 希望するリーダータイプ別の推奨授業科目モデル(平成26年度) リーダータイプ㻌 㻌 国際㻌 㻌 「国際的企業リーダー」㻌 㻌 国際的視野を持ち、㻌 自然災害や経済リスク㻌 ― ― ― など多様なリスクに対し㻌 て的確な評価と対策が㻌 でき、事業継続マネジ㻌 実践的防災学国際講義Ⅰ又は 実践的防災学国際講義Ⅰ又は 実践的防災学国際講義Ⅰ又は メントが可能なリーダー㻌 Ⅱ(各選必2) Ⅱ(各選必2) Ⅱ(各選必2) 㻌 実践的防災学Ⅰ(理学:地震、 実践的防災学Ⅱ(工学:水災害 実践的防災学Ⅰ(理学:地震、 火山噴火、気象、宙空災害)(選 メカニズムと対策(洪水、高潮、 火山噴火、気象、宙空災害)(選 国・地域㻌 実践的防災学Ⅰ 必1) 高波、台風、津波))(選必1) 必1) 㻌 「国・地域防災リーダー」㻌 ~Ⅷ、トップリー 実践的防災学Ⅲ(文学:地域社 実践的防災学Ⅱ(工学:水災害 㻌 行政機関・研究所や防㻌 ダー特別講義 実践的防災学Ⅳ(工学:復旧と 会、歴史、民俗学、宗教学)(選 メカニズムと対策(洪水、高潮、 Ⅰ、グローバル 災センターなどにおいて㻌 復興の計画)(選必1) 必1) 高波、台風、津波))(選必1) 安全学実践演習 実践的防災学Ⅵ(分野横断:緊 実践的防災学Ⅲ(文学:地域社 国家や地域の防災対策㻌 Ⅰ~Ⅳから4単 実践的防災学Ⅳ(工学:復旧と をリードするリーダー㻌 急対応、レジリアエンス、災害医 会、歴史、民俗学、宗教学)(選 位以上。但し、実 復興の計画)(選必1) 療)(選必1) 必1) 㻌 践的防災学から 実践的防災学Ⅷ(分野横断:科 2単位以上 トップリーダー特別講義Ⅰ(選必 実践的防災学Ⅶ(分野横断:国 リスク㻌 学コミュニケーション・教育)(選 㻝㻕 際機関、キャリアパス)(選必1) 㻌 「国際的リスク管理リーダー」㻌 必1) 㻌 国際機関などで世界的㻌 防災システム論(選必2) リスク評価・管理学(選必2) 防災システム論(選必2) 4単位以上選択 プロジェクト・マネジメント論(選 Nonprofit Organizations (選必 視点から多様なリスクに㻌 履修 地域計画特論(選必2) 必2) 㻞㻕 対する危機管理が可能な㻌 2単位以上選択 Cラボ研修(いずれか)(選必2) Cラボ研修(いずれか)(選必2) Cラボ研修(いずれか)(選必2) リーダー㻌 履修 年 区分 次 単位と 履修方法 必修1単位を含 基盤科目 め、3単位以上選 択履修 6単位。但し、所 属コースの科目 から4単位以上、 専門基盤科目 他コースの科目 軍から2単位以 上 マルチディシプリナリ 2単位以上選択 科目 履修 1 , 2 同上 年 次 同上 研修科目 2単位 専門科目 国・地域防災リーダー 国際的企業リーダー 国際的リスク管理リーダー グローバル安全学(必修1) 防災と復興の社会学(選必1) History of Disaster (選必2) グローバル安全学(必修1) リスクと社会(選必2) グローバル安全学(必修1) 生きることと倫理(選必2) グローバルコミュニケーションス キル研修Ⅰ(必修1) グローバルコミュニケーションス キル研修Ⅱ(必修1) 修士研修 グローバルコミュニケーションス キル研修Ⅰ(必修1) グローバルコミュニケーションス キル研修Ⅱ(必修1) 修士研修 グローバルコミュニケーションス キル研修Ⅰ(必修1) グローバルコミュニケーションス キル研修Ⅱ(必修1) 修士研修 21 Convergence㻌 Lab.異分野交流環境での研修と講義㻌 グローバル安全学教育研究センターᴾ 教育㻌 カリキュラム㻌 㻌 自然災害科学コース 安全・安心工学コース ヒューマンサイエンスコース 担当教員㻌 所属㻌 プレリサーチ(前期課程) リサ―チワーク(後期課程) メジャーコース:指導教員㻌 マイナーコース:副指導教 員㻌 Convergence Laboratory(CLab)㻌 プログラム㻌 㻌 C-Lab 研修(プロジェクト実践(PBL)型グループ研修) 学生所属㻌 マルチディシプリナリ講義【実践的防災学等】 【国際研修・国際講義等】 㻌㻌㻌㻌㻌 インターンシップ(前期課程) リーダー養成研修 スーパーインターンシップ(後期課程) 自主企画国際WS(後期課程) 海外研修等(後期課程) 企業 キャリアパス講義(後期課程) 産・学・官共同研究(前・後期課程) 研究機関 ― ― 29 大学 22 Convergence㻌 Lab.研修例㻌㻌㻌 㻌人文社会科学基盤研修㻌 No. A-1 担当教員 文学研究科・教授・佐藤嘉倫㻌 文学研究科・助教・松崎瑠美㻌 㻌 自然災害科学特別研 修㻌 No. 担当教員 研修テーマ 概要 リスク・安全・安心・不 平等をテーマとする サマースクール㻌 㻌 スタンフォード大学「貧困と不平等研究センター」において研修を行㻌 い(㻢㻛㻝㻣-㻢㻛㻞㻟㻕、㻌現代社会におけるリスク、安全、安心、不平等の 問題を多面的に理解できる能力を身につける。また集中的に英語で 報告し議論することで、国際会議で発表する自信と技術を身につけ る。㻌 研修テーマ 概要 B-1 理学研究科地学専攻・教授・中村美千彦㻌 理学研究科地学専攻・教授・大谷栄治㻌 理学研究科地学専攻・助教・奥村聡㻌 理学研究科地学専攻・助教・木村勇気㻌 理学研究科地学専攻・助教・鎌田誠司㻌 国際高等研究教育院・助教・武藤潤㻌 災害物質分析ラボ㻌 㻌 地震や火山噴火、隕石落下などの自然災害を理解する上で欠かせ ない岩石や鉱物の合成や分析法の基礎を実習形式で学ぶと同時に、 㻔㻝㻕地震発生場や断層帯の岩石㻘㻌㻔㻞㻕火山噴出物,㻔㻟㻕落下隕石㻘㻌㻔㻠㻕地 球惑星内部構成物質(高圧合成試料)などを実際に分析しながら、 そこから得られる情報の地球科学・自然災害科学的意義を考察する。㻌 B-2 理学研究科地学専攻・教授・掛川武㻌 環境科学研究科環境化学専攻・教授・㻌 土屋範芳、理学研究科地学専攻・客員研究 員・山田亮一㻌 災害野外調査ラボ㻌 㻌 東北地方の地熱と金属資源、石油エネルギーの現状と将来にむけ ての開発展望をテーマに実習を行う。㻔㻝㻕岩手県岩手山麓葛根田~ 松川および八幡平火山で㻟日程度、㻔㻞㻕秋田県大館~鷹巣地域でで㻟 日程度。㻌 B-3 理学研究科・教授・㻌 早坂㻌 忠裕㻌 東北アジア研究センター・教授・㻌 佐藤源之㻌 理学研究科・教授・㻌 松澤暢㻌 㻌 㻌 災害観測・計測ラボ㻌 㻌 大気海洋、地震波、電磁波、レーダーなどの地球観測技術を通して 災害につながる自然現象の理解を深める。㻞㻡年度の主課題は「地球 温暖化に関するデータの読み解き方(リテラシー)やそこから得られ た大量かつ多様なデータ解析法」で、それらのデータをもとにグルー プ討論を行う。㻌 B-4 理学研究科・教授・海野德仁㻌 理学研究科・教授・西㻌㻌弘嗣㻌㻌 理学研究科・助教・黒田剛史㻌 㻌 災害モデリングラボ㻌 㻌 様々な自然現象や直接観察することが困難な現象や物体等を数値 データで表現し、最新の3次元表示システムであるミックスドリアリ ティ・システム(㻹㼕㼤㼑㼐㻌㻾㼑㼍㼘㼕㼠㼥㻌㼟㼥㼟㼠㼑㼙)を用いて現実空間に投影する 技術を習得する。それにより、自然災害の発生メカニズムを実感し、 自然災害を起こす現場で、どのようなデータ収集が必要かについて 議論する。対象とする自然現象は、地震、活断層などである。㻌 23 Convergence㻌 Lab.海外研修㻌㻌㻌 㻌 C-Lab研修A-1「人文社会科学基盤研修」 参加者 • 東北大学リーディング大学院 教員2名(文学研究科) 院生6名(工学研究科、理学研究科、文学研究科) • スタンフォード大学 教員、院生 12名(社会学) 㻌㻌 㻌㻌 㻌㻌 リーディング大学院教員・院生の報告内容 地球温暖化と貧困・不平等、水資源問題の方策と不平等、環境問題と倫理学、 リスク社会におけるコミュニケーション、豊かさと経済至上主義、制度と主体性、 災害における家族とジェンダー スタンフォード大学教員・院生の報告内容 㻌 㻌 社会階層と貧困・不平等、社会移動の機会と不平等、豊かさがもたらす影響 成果 • リスク・安全・安心・不平等に関する様々な問題・学問分野の知識を得た。 • 自身の研究テーマとリスク・安全・安心・不平等の社会問題との関連について理解 を深めた。 24 • 英語による報告とディスカッションの技術を学んだ。 ― ― 30 㻯㼛㼚㼢㼑㼞㼓㼑㼚㼏㼑㻌㻔㻯㻕-Lab研修㻌 㻌 ●CLab研修 「自然災害科学特別研修」「安全工学フロンティア研修」「人文社会 科学基盤研修」において複数の研究テーマを提供。ᴾ 異なる専攻の 学生がグループになって取り組むプロジェクトベースラーニング型・ フィールド演習型の研修。ᴾ 人文社会科学基盤研修㻌 リスク・安全・安心・不平等を テーマとするサマースクール㻌 ‒ ‒ ‒ ‒ ‒ ‒ 安全工学フロンティア研修㻌 極限環境での調査を目的とす る飛行/移動ロボットシステ ムの開発㻌 浅間山での屋外実験 浅間山での屋外実験 25 育成する人材像と分野横断プログラムのシナジー効果例 文理融合型教育㻌 「国・地域防災リーダー」㻌 㻌 「国際的リスク管理リーダー」㻌 求められる人材像ᴾ ・リスクマネジメントを可能とする人材㻌 ・災害発生時の状況を的確に判断㻌 ・災害時に拡大する社会階層や不平等性が社会シス テム㻌 㻌 に与えるリスクを理解㻌 創るᴾ 技術政策論入門㻌 リスクマネジメント論㻌㻌 (工学研究科/高度技術経営 塾)㻌 阪神淡路大震災㻌 東日本大震災㻌 高齢者の死亡率が高い㻌 生きるᴾ R i s k , S o c i a l S t r a t i f i c a t i o n , a n d n e q u a l i t y I 知るᴾ (文学研究科/スタンフォード大学・㻌 貧困と不平等研究センター)㻌 災害時:社会の不平等性・格差が拡大㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 弱者へのリスク集中が顕在化㻌 㻌 㻌㻌㻌㻌㻌㻌 㻌 社会的リスク回避の新しい視点㻌 (静岡大学)㻌 地震時滑り量分布㻌 (理学研究科:地震・噴火予知研究観測セン ター)㻌 ― ― 31 26 グローバルリーダーの養成㻌 ~国際産官学共同教育~ 外国語実践研修㻌 ・英語コミュニケーションプログラム㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 週1回2~3時間㻌 (1年間)㻌 海外研修・海外インターンシップ㻌 ・海外大学・研究所(21機関以上)㻌 ・海外企業、日本企業海外拠点㻌 世界展開企業のリスク管理㻌 グローバル人材雇用の加速㻌 㼁㻺(国連):宇宙部㻌 㻮㼛㼑㼕㼚㼓:㻴㼕㼓㼔㼑㼞㻌㻱㼐㼡㼏㼍㼠㼕㼛㼚㻌プログラム㻌㼑㼠㼏㻚㻌 GCOEの国際ネットワーク等を利用㻌 合宿形式の国際講義・セミナーおよびサマープログラム㻌 実践防災学国際講義㻌 㻔㼁㻿㻳㻿とスタンフォード大学との連携講義)㻌 実践防災学国際セミナー㻌(外国人招聘研究者によるセミナーシリーズ)㻌 国際サマープログラム㻌 㼀㼛㼔㼛㼗㼡㻌㼁㼚㼕㼢㼑㼞㼟㼕㼠㼥㻌㻱㼚㼓㼕㼚㼑㼑㼞㼕㼚㼓㻌㻿㼡㼙㼙㼑㼞㻌㻼㼞㼛㼓㼞㼍㼙㻌㻔㼀㻱㻿㻼)㻌 㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌 㻌 ・異分野・異文化の学生を同室で寝食を共に㻌 㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌㻌 ・課題を設定・討論し、共同成果発表(㻯㻙㻸㼍㼎㻚研修との連携)㻌 27 グローバルコミュニケーションスキル研修(1)㻌 前期 4~9月の水曜日午後のコアタイムに研修 Global Vision (2) : - 自己成長の実践力を高める。 チームワーク、チームづくりを考える。 個人ビジョンをさらに高い視座に置き、今後の成長へのモチベーションを 高める。 English Communication Skill Training : 【初級】㻌 Rhythm & Beat (リスニング力の向上、処理能力の向上) 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 Creative Speaking㻌 (必要な英語への気づきと対応方法の習得) 【中級】㻌 Creative Speaking 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 Active Business Communication 㻌 㻌 㻌 (ビジネスで必要なコミュニケーションの基礎の習得、学習したことをアウトプット) 【上級】㻌 Logical Communication (論理的思考と効果的なコミュニケーションスキル を養成) 㻌 㻌 㻌 㻌 Presentation㻌 (プレゼンの論理展開を学ぶ) Leadership Laboratory : - 多様性のあるグローバルな舞台でチームを率いていくリーダーシップを身に つける。 「主体的」に考え、行動するLeading From Any Chairの考え方を身につけ る。 ― ― 32 28 • 海外研修・スーパーインターンシップ等への経費支援㻌 㻌 基準決定(6月) • 派遣実績・予定 • ドイツ 航空宇宙センター(DLR)㻌 1名 1ヶ月 • オーストラリア シドニー大学 1名 2.5ヶ月 • 独立行政法人 土木研究所 1名 1ヶ月 • 米国 地質調査所(USGS)㻌 2名 1.5ヶ月(H27.2-3月予定) • 米国 カリフォルニア大学デーヴィス校 2名 1ヶ月(H27.3月予定) • ドイツ ケムニッツ工科大学㻌 1名 5ヶ月(H27.3-8月予定) 㻌 DLR Goettingenでのインターンシップ (独)土木研究所でのインターンシップ 29 㻌 㻌 㻌 キャリア支援等 • 外部講師(客員特任教授等)との懇談会・セミナー(6月) • 世界銀行在日特別代表㻌 塚越保祐 氏㻌 客員特任教授 • SWISS RE㻌 岩崎智哉 氏㻌 客員特任准教授 • 高度イノベーション博士人財育成ユニットとの連携 • 本プログラムの教育内容に合せて提供科目内容チューニング • 同ユニット 高橋富男室長を当プログラムのインターンシップ㻌 及びキャリア・コーディネータとして委嘱(7月) • 高橋コーディネーターによる活動紹介セミナー(7月) • 教育国際交流コーディネーターの委嘱(8月) • 流体科学研究所 和田直人特任教授:欧州の大学との交流等 • 産官の若手博士によるセミナー(前・後期) • 産学連携セミナーⅠ,Ⅱ • 講師の所属:技術士事務所、産総研、鉄道総研、電力中研、 海洋開発機構、石油天然ガス・金属鉱物資源機構、 㻌 㻌 㻶㻭㼄㻭、原研、国土地理院㻌等 30 ― ― 33 学生活動支援 • 学生活動費(1人50万円)を所属研究室に配分(5月) • 経費を伴う自主企画活動のテーマ募集・選定(5-8月) – 複数の研究科に属する学生が集まり、活動を企画 – 企画書:メンバー、アドバイザー(専任教員)、目的、実施方法、予算 – 応募9件、採択8件(1件は経費不要) – 活動内容によっては、 㻌 後期課程のC-lab研修の単位認定 – 成果:報告書提出、 㻌 シンポジウム(27年3月)で発表 学生自主企画活動説明会㻌 31 学生の自主企画活動とその支援(採択テーマとメンバー) ・㻌 自主企画活動テーマ㻌 メンバー 震災前後の発電におけるリスクの評価および将来の安全性向上に関する調査 研究㻌 工3名,環境1名㻌 科学技術をめぐる様々な対立調停に基づく安全・安心な社会形成へ向けて㻌 写 真①㻌 理1名,工3名㻌 分野横断型の検討に基づく火山噴火時における避難体制の提案㻌 ~インドネ シア・Merapi火山を事例として~㻌 理3名,工1名 発展途上国における自然災害に対する予防策の提案と復興の在り方について- 工2名,文1名㻌 2013年台風30号被害を対象とした現地調査㻌 写真②(フィリピン タクロバン)㻌 小・中学生を対象とする参加型防災学習の新教材の開発とアンケートによる効 果測定㻌 㻌 写真③(減災アクションカードゲーム)㻌 工3名,文1名, 理1名㻌 長期運用可能な無人火山観測装置の開発と噴煙観測システムの提案㻌 工4名,理3名㻌 地域の協働による「安全・安心」形成に関する調査研究と提案㻌 −福島県いわき 市沿岸地区を事例として−㻌 写真④㻌 文2名,理4名, 工1名㻌 ERIS Project ( Emotional Recognition, Interaction and Support Project)㻌 ①㻌 ③㻌 ②㻌 工3名,文1名㻌 ④㻌 32 ― ― 34 ・ 減災アクションカードゲーム 学生の自主企画活動「小・中学生を対象とする参加型防災学習の新 教材の開発とアンケートによる効果測定㻌 (工3名,文1名,理1名)」 による活動成果 7/20㻌 ゲーム実践:親子向け科学イベント@サイエンスデイ→年長児以上可能 8/4㻌 㻌 日英高校生サイエンスワークショップ→他言語版へ発展 9/5㻌 㻌 勉強会@仙台市役所→実践者向けマニュアル作成 河北新報(ᵗ月ᵏᵖ日)で紹介ᴾ 「カードゲームを防災教育の切り札に」 9/30㻌 ゲーム実践@放課後教室(小1:仙台市内) 10/14 ゲーム実践@小学校地域避難訓練(小3:仙台市内) 10/27㻌 教員安全研修会@幼稚園~高校の教員対象(気仙沼) 11/14㻌 ゲーム実践:地域・親子(年配者)向け科学イベント@Mフェス(仙台市内) 11/18㻌 ゲーム実践:中学校防災講演会(中1:仙台市内) 12/14㻌 ゲーム実践:地域・親子向け科学イベント@かごしま環境未来館 12/20㻌 ゲーム実践:東北大学留学生(科学者の卵養成講座合同企画) 1/14㻌 㻌 ゲーム実践:放課後教室(小5・6)@女川向学館 33 異分野交流環境での研修と交流㻌 リーディング教室での学生研究発表会 㻌 㻌 異分野専攻の学生が一同に会し、研究発表会を開催㻌 リーディング院生のコーディネートにより発表会を企画・運営。㻌 オブザーバーとして、プログラムコーディネーター、リーディン グ科目担当教員も参加。㻌 活発な意見交換が行われている。㻌 ランチミーティング㻌 毎週水曜にプログラム担当教員を囲んで㻌 ランチミーティングを開催。㻌 㻌 メンター㻌 各学生に対して異なる専門分野のプログ ラム専任教員がメンターとなり、学生の相 談に応じアドバイスを行う。㻌 㻌 34 ― ― 35 㻌 㻌 他プログラムとの交流 • 広島大学フェニックスリーダー育成プログラム(9月) • 同プログラム主催の短期フィールドワークに学生派遣 • 京都大学グローバル生存学大学院連携プログラム(9月) • 同プログラム教員・学生が来訪し、合同で講義・グループ討論 実施 • 同志社大学グローバル・リソース・マネージメント(12月) • 同プログラム教員・学生が来訪し、学生の定例全体会議見学 広島大学の短期フィールド ワークへ学生派遣 来訪した京都大学の教員・学生と 本プログラムの教員・学生 35 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 対外活動 • 国際シンポジウム開催(2月22日 東北大学川内萩ホー ル会議室:文学研究科と共催) • テーマ:「安全と安心のあいだ」 • 講演者:S. O. Hansson氏(KTH)ほか • 聴講者:約70名 • ドイツ航空宇宙センター(DLR)との共同ワークショップ 開催(10月13-14日 東北大学片平さくらホール他) • テーマ:極限ロボティクスと航空安全フロンティア • 参加者:東北大,DLR,JAXA,北海道大,九州大,名古屋大 36 ― ― 36 • 国連防災世界会議パブリック・フォーラムで シンポジウムを主催(27年3月15日予定) • テーマ − Educating Future Leaders in Global Safety: Lessons and Practice in the Affected Areas of Great East Japan Earthquake • 英語で実施 • 他リーディング大学院とのコラボレーション − 【確定】京都大学、【協議中】広島大学と高知県立大学 • 東北大学㻌 飛翔型「科学者の卵養成講座」との連携 • 学生ボランティアによる会議全体への協力 37 広報・Web管理 • ニュースレター発行㻌 • Vol. 5 (10月),Vol. 6 (27年1月) • ホームページ更新(随時) ホームページ㻌 トップページ 38 ニュースレター Vol. 5, 6 ― ― 37 ポートフォリオのWeb記入化 • ポートフォリオのWeb記入化(4月) リーディング 大学院生 Webポート フォリオ メンター 教員 活動等記入 閲覧 面㻌 談 コメント記入 コメント閲覧 QEの資料としても利用 ポートフォリ オの記入欄 㻌㻌 QE Ⅱ 対象 1回目:平成26年3月18日実施 㻌 㻌 11名受験、全員合格 2回目:平成27年3月24日予定 M1で入学し、前期課程を修了㻌 する者 1回目:平成27年3月23日予定 Ⅲ 39 学生の質保証:QE M1で入学後1~1.5年経過した 者 Ⅰ ポートフォリオの利用 M2又はD1で編入学し、後期1年 次が終わる者 1回目:平成27年3月23日予定 内容 事前提出物㻌 㻌 QEⅠ事前報告書 㻌 㻌 ①安全安心に関する考え方 㻌 㻌 ②自分の研究とリーディングプログラムとの関係㻌 等 㻌 ポートフォリオ 口頭試問:日本語および英語 事前提出物㻌 㻌 修士論文とその要約 㻌 ポートフォリオ プレゼンテーション:論文概要、安全安心との関係、 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 博士研究への展開等 口頭試問:日本語および英語 事前提出物㻌 㻌 QEⅢ事前報告書 㻌 㻌 ①安全安心に関する考え方㻌 等 㻌 修士論文とその要約 㻌 ポートフォリオ プレゼンテーション:論文概要、安全安心との関係、 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 㻌 博士研究への展開とD1での進捗等 口頭試問:日本語および英語 40 ― ― 38 㻌 㻌 㻌 3期生の募集活動 • 学会等における当プログラムの紹介 • 日本地球惑星科学連合(JpGU)㻌 (4月) • 国際社会学会(ISA)㻌 (7月) • 日本災害復興学会若手交流会㻌 (7月) • 学生募集説明会等の開催 • 新規追加研究科・専攻の教員への説明会(10月30日) • 学生への説明会:文学(12月3日)、工学(12月12日) 理学(12月4日、27年1月15日) 参加学生㻌 合計74名㻌 41 㻌 過去3年間の研究科別の応募者・合格者数㻌 グローバル安全学トップリーダー育成プログラム 応募者・合格者専攻内訳 (2015年3月11日現在) 平成25年度 平成26年度 平成27年度 研究科 専 攻 文学研究科 3専攻 法学研究科 1専攻 経済学研究科 1専攻 理学研究科 3専攻 㻝㻣 㻝㻝 㻣 㻤 㻤 㻤 㻠 㻞 工学研究科 10専攻 㻠㻝 㻞㻜 㻝㻟 㻞㻟 㻞㻝 㻝㻥 㻞㻤 情報科学研究科 1専攻 㻠 㻞 㻝 環境科学研究科 3専攻 㻠 㻝 㻝 㻝 医工学専攻 1専攻 㻞 合 計 (23専攻) 計 応募者 合格者 在籍者 応募者 合格者 在籍者 応募者 合格者 在籍者 応募者 合格者 在籍者 㻟 㻞 㻞 㻟 㻞 㻞 㻢 㻡 㻡 㻝㻞 㻥 㻥 㻜 㻜 㻜 㻝 㻜 㻜 㻞 㻞㻥 㻞㻝 㻝㻣 㻝㻢 㻝㻢 㻥㻞 㻡㻣 㻠㻤 㻝 㻝 㻝 㻡 㻟 㻞 㻠 㻞 㻞 㻥 㻡 㻡 㻟 㻜 㻜 㻞㻢 㻝㻡㻝 㻥㻡 㻤㻝 㻝 㻢㻣 㻞 㻞 㻝 㻟㻡 㻞㻠 㻠㻝 㻟㻠 㻟㻝 㻠㻟 㻞㻢 42 ― ― 39 修了後の期待されるキャリアパス グローバルディザスターを中心に多様なリスクから人命,社会,産業を守ることに㻌 貢献できるグローバル安全学リーダー人材を多様な分野に輩出㻌 43 ― ― 40 (3)マルチディメンジョン物質理工学リーダー養成プログラム 説明資料 Interdepartmental Doctoral Degree Program for Multi-dimensional Materials Science Leaders (MD program) 東北大学 博士課程教育リーディングプログラム マルチディメンジョン物質理工学リーダー養成プログラム プログラムコーディネーター 長坂徹也 東北大学工学研究科 研究科長補佐 金属フロンティア工学専攻 教授 1 マルチディメンジョン物質理工学リーダー養成プログラム /&プログラムの概略 2 マルチディメンジョン物質理工学リーダー養成プログラム ― ― 41 MDプログラムに参画する研究科・㻝㻡専攻㻌 文学研究科 文化科学専攻 理学研究科 物理学専攻、 化学専攻、 数学専攻、 天文学専攻 金属フロンティア工学専攻、 知能デバイス材料学専攻、 材料システム工学専攻、 応用化学専攻、 機械システムデザイン工学専攻、 電子工学専攻、 応用物理学専攻 工学研究科 情報科学研究科 システム情報科学専攻 環境科学研究科 環境科学専攻 薬学研究科 分子薬科学専攻 赤字は27年度より新規に参画する専攻 3 マルチディメンジョン物質理工学リーダー養成プログラム /&プログラムメンバーの構成 所属学生数 名 *年月採用 名(うち留学生名 女性名) *年月採用 名(うち留学生名 女性名) *年月採用予定 名 (うち留学生 名 女性名) MDプログラム1期生 所属専攻 1 2 1 3 1 7 所属教職員数 名 /&プログラムメンバー(参画教員) 名 (女性名を含む) /&プログラム専任教員 名 (民間企業経験者名 女性名を含む) 事務職員 名 技術職員 名 10 2 化学専攻 数学専攻 物理学専攻 機械システムデザイン専攻 知能デバイス材料学専攻 材料システム工学専攻 電子工学専攻 金属フロンティア工学専攻 4 マルチディメンジョン物質理工学リーダー養成プログラム ― ― 42 活動実績 一覧(採択~2015年3月) 2013年 10月 博士課程教育リーディングプログラムに採択 2014年 月日f月日 平成年度採用生セレクションプログラム実施 月日 平成年度採用生名)合格発表 月日 マルチディメンジョン物質理工学リーダー養成プログラム キックオフシンポジウム 月日 平成年度0'履修生名を認定 オリエンテーション実施 月日 第二回全国博士課程教育リーディングプログラム学生会議に学生派遣 月日日 -SMSE(材料科学学生シンポジウム)蔵王に学生派遣 月日 材料フェスタLQ仙台にてプログラム紹介 月日 平成年度秋入学生セレクションプログラム実施 月日 平成年度秋入学生名)合格発表 月日 平成年度秋入学生名)を認定 オリエンテーション実施 月日 北大リーディングプログラム(物質)コーディネーターと意見交換 月日 東北大学大学院生キャリアセミナーにてプログラム紹介 月日 宮城サイエンスフェスタにて学生によるアウトリーチ活動実施 月日 平成年度履修生募集説明会(理学会場) 月日 東北大イノベーションフェア(国際センター)にてプログラム紹介 月日日 韓国<RQVHL8QLYHUVLW\ +DQJ\DQ8QLYHUVLW\訪問。プログラムを紹介 月日日 英国&DPEULGJH8QLYHUVLW\(東北大学'D\訪問。プログラムを紹介 月日 英国材料学会にてプログラム紹介 月日 ギリシャ・アテネ工科大学訪問。プログラムを紹介 月日 平成年度履修生募集説明会(工学会場) 2015年 月日 平成年度履修生募集説明会(0'講義室会場) 月日日 米国 0,7、5LFH8QLYHUVLW\、%RVWRQ8QLYHUVLW\訪問。プログラムを紹介 月日 東北大学・北海道大学物質リーディング合同シンポジウム 月日 4((0終了生認定審査) 月日 平成年度採用生 セレクションプログラム 実施 月日 平成年度採用生 合格発表 ※青文字は教務関係の活動 個別の実績についてはこの後説明いたします。 5 マルチディメンジョン物質理工学リーダー養成プログラム /&プログラム教育カリキュラムの特徴 MD Program Features 東北大学の英知を結集 基礎のしっかりした、広い視野でダイナミックに物質・材料分野に対応できる物質リーダーを育成するために、 東北大学が誇る英知を結集しました。物質・材料科学分野を中心に、約名のコア教員、准教授、助教クラスの 若手の約名の教員、更に約名の専任教員・スタッフが教育および研究指導を行います。 参画教員の専門分野は、物質・材料科学のほぼ全分野をカバーしていますが、中でも東北大学の世界的 強みであるスピントロニクスや固体物性、ベースメタル工学の精鋭が揃っています。 産学連携教育 履修生は 指導教員および新設の「マルチディメンジョン物質理工学教育研究センター」委員(プログラム参画教 員)および東北大学の既存組織を活用して新設する産学連携プラットホームの企業委員との協議によって、年一貫 の博士論文研究テーマおよび連携企業を決定し、「履修生・指導教員・企業委員」の体制で博士論文研究を進めます。 また連携企業には履修生の長期インターンシップの受け入れ先として、また講師として現役社員の派遣を行うなど、 さまざまな局面で学生の教育に加わると共に、履修生の選考、修了審査にも参画し、即戦力となる博士の育成に大き な役割を担います。 種類のインターンシップ 企業インターンシップに加え、所属研究室外の研究文化を経験する学内インターンシップ、また海外の大学や企業での海外イン ターンシップを月単位の長期間にわたり実施。所属研究室以外の研究文化を体験することで、一つの研究室のスタイルや考え方 に捉われない多面的な見方ができる人材育成を目指します。 オーバービュー 異なる研究・開発カルチャーへの理解と経験を通して、幅広い俯瞰力を身に着けるため、履修生は、所属する研究室とは原則的 に専攻が異なる他の研究室において、ヶ月以上の期間で異なる研究課題と取り組み、その課題についてのオーバービューと成 果発表を行うことで、幅広い知識、研究能力、俯瞰力、独創性を磨きます。 6 マルチディメンジョン物質理工学リーダー養成プログラム ― ― 43 特徴的なカリキュラム • 企業インターンシップ • 海外インターンシップ • プログラム内インターンシップ • • • • • グローバルコミュニケーションスキル研修 オーバービュー (2 topics) 特別講義(ノーベル賞受賞者などを招聘) 社会科学(科学者倫理) 計量経済学(ゲーム理論)な 修了に必要な単位 MD master student 38 単位 ➡ 通常の修士学生と比較すると +8単位 MD Ph.D. student 22 単位 ➡ 通常の博士学生と比較すると +6単位 7 マルチディメンジョン物質理工学リーダー養成プログラム 特徴的なカリキュラム(実例) グローバルコミュニケーションスキル研修 材料科学分野の英語にも精通した英語を母国語とする 外国人教員による少人数英語・コミュニケーション授業 .K\9GDGEM特任准教授によるグローバルコミュニケーション研修Ⅰ リーダー養成講座 著名講師による特別講義や国内外で開催されるシンポジウムへの/&プログラム生派遣 などの多彩なカリキュラムで構成 ノーベル化学学賞受賞者 ダン・シェヒトマン博士 特別講義 ,5/5'(材料科学学生 シンポジウム)でのポスター発 表 全国リーディング大学院会議 (@熊本大学)に学生名を派遣 8 マルチディメンジョン物質理工学リーダー養成プログラム ― ― 44 MDプログラム大学院生の活動実績 9 マルチディメンジョン物質理工学リーダー養成プログラム インターンシップ実績 初年度から積極的にインターンシップを開始しています。 海外インターンシップ 名 マサチューセッツ工科大学 (米国・ボストン) ゲーテ大学(ドイツ・フランクフルト) ライス大学(米国・テキサス州ヒューストン) 企業インターンシップ 名 セイコーインスツル株式会社 キーサイト・テクノロジー・インターナショナル 日立製作所(/ 名) 株式会社デンソー 日本電気株式会社(0'%) ,('スチール株式会社 株式会社キグチテクニクス プログラム内(学内)インターンシップ 2名 工学研究科知能デバイス材料学専攻 ⇒ 金属材料研究所計算材料科学センター毛利研へ 実験系研究室から材料計算学の研究室へ。 工学研究科知能デバイス材料学専攻 ⇒ 工学研究科 金属フロンティア工学専攻 及川研へ 粉体加工によって作製された材料の中で、実用化された材料に関する オーバービュー論文を作成。 10 マルチディメンジョン物質理工学リーダー養成プログラム ― ― 45 海外インターンシップ マサチューセッツ工科大学 (米国・ボストン) 2014年9月~2015年1月 早水良明 片桐究(M2) ※東北大学工学研究科MITプログラムと連携 ゲーテ大学(ドイツ・フランクフルト) 2014年10月~12月 黒子めぐみ 小林亮太(M1) ライス大学(米国・テキサス州ヒューストン) 2015年1月~2月 松澤 智(M1) 11 マルチディメンジョン物質理工学リーダー養成プログラム 企業インターンシップ() 12名がインターンシップ終了または実施中 • セイコーインスツル株式会社 生技開発部・生技開発一グループ 小玉 脩平 (M1) 【企業担当者の評価】 呑み込みが早く、取り組んでもらった課題についての目的や内容をしっかり 理解した上で業務を進めてくれたこと等から、柔軟性の高さを感じました。 実習中の小玉脩平君 • キーサイト・テクノロジー・インターナショナル 製品開発部(M2 2名) 岡田篤 都澤章平(M2) 【企業担当者の評価】 岡田篤さんは文献やInternetを活用して自発的に未知の関連技術を調査、習得して研修を進め、与えられた研究 課題に十分な成果を上げました。発表資料作成も優れており高度な内容をわかりやすく説明していただきまし た。分野に依存しない一般的な研究手法を確立されていると感じました。 • JFEスチール株式会社 スチール研究所 分析・物性研究部 佐伯成駿(M2) 【企業担当者の評価】 実習期間中の課題については,予想以上の成果が挙げられた。業務執行能力は問題なし。即,戦力になる。 計算科学という基礎的な分野を企業で遂行することの意義・注意すべき点を感じてもらうようにした。 計算の目的・目標を専門外の人にアピールすることの難しさを実感したことを,今後の勉強に役立てて欲しい。 12 マルチディメンジョン物質理工学リーダー養成プログラム ― ― 46 • 企業インターンシップ() 日本電気株式会社 スマートエネルギー研究所 アダム バドラ チャハヤ (M2) 【企業担当者の評価】 実験系研究の経験はほとんど無いとのことでしたが、素子の試作、計測、解析までの一貫した作業について、 速やかに 習得し、効率的に作業を行っていました。指導担当の元、専門的な知識を活かした解析などを行 い、学術的にも新たな知見の獲得につながる成果を短期間でまとめました。 • 株式会社デンソー 基礎研究所先端研究室 柳 淀春(M2) 【企業担当者の評価】 柳さんのお陰で、こちらの研究もずいぶん加速しました。また、研究以外にも職場の行事等に積極的に参加して 頂き、職場の雰囲気も明るくなりました。今回のインターンシップは我々も得るものがたくさんあり感謝しています。 高野 彬(M2) 【企業担当者の評価】 短期間でしたが、課題を咀嚼し真摯に取組んでいました。テーマの 性質上、弊社内で業務をする機会が少ない異例なインターンシップ でしたが、モチベーションを切らさず活動している姿がみられまし た。今回経験したPDCAの回し方を自身の研究に活かして成長して もらえればとおもいます。 日立製作所(M1 4名) • 佐竹遥介・関根和希・古谷 拓希・前田舜太 柳淀春君 株デンソー 研究室のみなさんと 13 マルチディメンジョン物質理工学リーダー養成プログラム プログラム内インターンシップ 束村基之(/) 所属)工学研究科知能デバイス材料学専攻 ⇒ 金属材料研究所計算材料科学センター毛利研へ 実験系研究室から材料計算学の研究室へ。 /&プログラムの先輩から聞いた『クラスター変分法』の話をきっかけに計算材料学に興味をもち、 基礎から習得中 片岡紘平(/) 所属)工学研究科知能デバイス材料学専攻⇒工学研究科 金属フロンティア工学専攻 及川研究室へ 粉体加工によって作製された材料の中で、実用化された材料に関するオーバービュー論文の作成を おこなう。具体的には、磁石材料等を中心に粉体から作製される磁性材料のプロセス特徴と その組織と磁性特性の関連を系統的にまとめる プログラム内インターンシップをきっかけに 東北大学内での異分野融合研究も促進しています。 14 マルチディメンジョン物質理工学リーダー養成プログラム ― ― 47 受賞・特許出願等 (受賞) 古谷拓希(M1) 2014年9月25日 日本鉄鋼協会 第168回秋季講演大会学生ポスターセッション 努力賞 「高窒素オーステナイト系ステンレス鋼の 微細組織形成に及ぼす磁場の影響」 (特許出願中) 柳 淀春 2014年4月出願(共同出願者: 好田誠、小野宏史) 15 マルチディメンジョン物質理工学リーダー養成プログラム 学会発表等(口頭発表) 小林 亮太 日本物理学会2014年秋季大会 「準一次元有機強相関有機導体 $¥alpha,¥alpha ‘-(BPDT-TTF)_2ICl_2$の絶縁体状態の研究II」 柳 淀春 第62 回応用物理学会春季学術講演会 「Weak anti-localization in CuPt thin film with different Pt concentrations」 第62 回応用物理学会春季学術講演会 「Thickness dependence of spin relaxation in polycrystalline AlO /Pt / GaAs」 髙野 彬 第53回セラミックス基礎科学討論会 「水和されたLiBH4のイオン伝導特性」 佐伯 成駿 日本金属学会第155回秋季大会 「セメンタイトの熱力学的安定性に及ぼす合金元素の効果」 日本金属学会第154回春季大会 「クラスター変分法を用いたFe-(Ti,V)-C 3元系の 自由エネルギー計算」 片桐 究 日本金属学会第155回秋季大会 「溶融塩中でのサファイアの窒化還元による 窒化アルミニウムの製造」 古谷 拓希 溶接学会全国大会 平成26年度秋季大会 「フェライト系耐熱鋼の摩擦攪拌に伴う 微細フェライト・マルテンサイト組織の形成」 山田 大貴 数学と生命現象の連関性の探求 「Turingの数理モデリング再考」 16 マルチディメンジョン物質理工学リーダー養成プログラム ― ― 48 学会発表等(ポスター発表) 山林 奨 錯体化学会第64回討論会 「[M(II)(edta)]を骨格とした新規2次元磁性体の構造とその磁気特性」 NGUYEN HUNG TUAN The 48th Fullerenes-Nanotubes-Graphene General Symposium 「Thermoelectric power of carbon nanotubes from firstp principles」 柳 淀春 第62 回応用物理学会春季学術講演会 「大気中熱処理によるスピンゼーベック起電力の向上」 都澤 章平 第19回 半導体スピン工学の基礎と応用 PASPS-19 「Temperature dependence of in-plane magnetic anisotropy in (Ga,Mn)As codoped with Li」 古谷 拓希 第168回秋季講演大会 「高窒素オーステナイト系ステンレス鋼の 微細組織形成に及ぼす磁場の影響」 溶接学会全国大会 平成26年度秋季大会 「フェライト系耐熱鋼の 摩擦攪拌に伴う微細フェライト・マルテンサイト組織の形成」 髙野 彬 第10回固体イオニクスセミナー 「LiBH4の化学的特性に及ぼす水の影響」 17 マルチディメンジョン物質理工学リーダー養成プログラム 国際会議(口頭発表) 白井 翔太 ICPS2014 (International Conference on the Physics of Semiconductor), USA Austin, Texas “Filling Factor Dependence of AC-Electric-Field-Induced Nuclear Spin Resonance” 柳 淀春 前田 舜太 International Conference on Solid State Physics and Materials (SSDM 2013), Japan, Fukuoka “Thickness dependence of spin relaxation in MgO/Pt/GaAs layers” The 41st Int. Symp. on Compound Semicond. ISCS2014, Montpellier, France “Disordered one-dimensional transport defined by a triple-gate structure” 18 マルチディメンジョン物質理工学リーダー養成プログラム ― ― 49 国際会議(ポスター発表) 山林 奨 ICMM2014, Russia, Saint Petersburg “Relationship between Molecular Packing and Magnetic Properties of Terbium(III)-Phthalocyaninato Double-Decker Complex“ 白井 翔太 RIEC International Workshop on Spintronics, Japan, Sendai “Nuclear Spin Resonance mediated by oscillating electric field in a wide range of filling factors” 片桐 究 Joint symposium of material science and engineering, Japan, Sendai “Synthesis of aluminum nitride crystal in the media of molten salt” 淀春 International Conference on Physics and Applications of Spin Phenomena in Solids(PASPS VIII), USA, Washington D.C. “Epitaxial growth of a Pt thin film on MgO (111) substrate and its transport properties” 柳 Charge and spin transport in non-metallic systems and confined geometries, Germany, Mainz “Comparing spin relaxation in polycrystalline Pt thin films to that in single crystalline Pt thin films” Joint symposium of material science and engineering, Japan, Sendai “Spin relaxation in AlO / Pt / GaAs structure depending on Pt thickness” 19 マルチディメンジョン物質理工学リーダー養成プログラム アウトリーチ活動 古谷 拓希(M1) 2014年11月15日(土) 第3回宮城サイエンスフェスタ 開催場所:宮城県立仙台第三高等学校 (文部科学省指定スーパーサイエンスハイスクール) 研究ポスター発表 仙台三高の生徒に加え、宮城県内の高校生、小・中学生を 中心とした来場者に、研究内容の解説と 模範となる研究成果の発表を行った。 髙野 彬(M2) 2014年4月25日(金) 東北大学第103回サイエンスカフェ 開催場所:宮城県立仙台第三高等学校 テーマ「固体のなかでイオンがうごく!?~次世代電池のための 新材料~」 (演者:高村仁教授)についての来場者同志の 討論テーブルでファシリテーターを担当 古谷 拓希 宮城サイエンスフェスタのポスター発表中 20 マルチディメンジョン物質理工学リーダー養成プログラム ― ― 50 他機関・産業界との協力関係の構築 21 マルチディメンジョン物質理工学リーダー養成プログラム 他大学・リーディングプログラムとの協力関係の構築(1) 北海道大学#ODKVKQWUプログラムとの協力関係の構築 (北日本の物質プログラムが連携) 10月11日 北海道大学Ambitious石森プログラムコーディネーターと意見交換 11月14日 北大リーディング 特任教員来校 2015年3月10-11日 東北大学-北海道大学 リーディングプログラム合同シンポジウムを開催 来年度以降も継続し、交互にホスト校として 合同シンポジウムを実施する事で合意 22 マルチディメンジョン物質理工学リーダー養成プログラム ― ― 51 他大学・リーディングプログラムとの協力関係の構築(2) 他大学・連携研究機関との協力関係の構築 インターンシップ・交換留学相手先としての連携も見据え、 MDプログラムについて教員向けの説明を実施。 11月4日-5日 12月9日-10日 12月12日 1月22日-29日 3月5日-8日 韓国Yonsei University, Hangyan University 英国Cambridge University ギリシャ・アテネ工科大学 米国 Rice大学, MIT, Boston大学 北京科技大(冶金与生態工程学院、材料科学与工程学院) 2015年4月 連携研究機関の物質・材料機構、高エネルギー加速器研究機構(物構研)を訪問予定 23 マルチディメンジョン物質理工学リーダー養成プログラム 企業との協力関係 協力関係の構築 トヨタ自動車、デンソー、新日鐵住金、JFEスチール、日立金属、IH I、住友金属鉱山、三菱マテリアル、東芝、 パナソニック、日立製作所、 東レ、NEC、富士通、キヤノン、三菱化学、旭化成、ミシュラン、NTT 講師派遣 トップリーダー特別講義講師派遣実績 年月日 7#%, 新倉氏 QE1 審査参加企業 トヨタ、デンソー、日立製作所、東芝、キヤノン、新日鐵住金、JFEスチール、三菱化学、 キーサイト H27年度 学生選考参加企業 日立製作所、東芝、新日鐵住金、JFEスチール 24 マルチディメンジョン物質理工学リーダー養成プログラム ― ― 52 学生支援の取組 25 マルチディメンジョン物質理工学リーダー養成プログラム 学生支援の取組(全般) インフラサポート ◆設備 年月 総合研究棟11階に専用講義室・談話室・自習室が完成 専門書などの書籍、学生専用のパーソナルコンピューターなどの機材も充実 ◆材料系オンラインデータベース5RTKPIGT/CVGTKCNUの導入 オーバービュー課題への活用を期待 ◆研究費の支給 一人万円の研究費を年月に支給 → 実験のための試薬や機器の購入のほか、学会参加、海外研修などに使用 人的サポート ◆定期面談の実施 毎月一回専任教員(森田教授・佐藤教授)が面談を実施 研究・メンタル面などきめ細かいサポートを実施中 インターンシップ学生へはスカイプや電話でフォローし、学生との密なコンタクトを重視 → 実例)/+6派遣生の体調不良や現地での盗難事故などのサポートを行った ◆若手教員の採用 三石 史人助教 理学研究科数学専攻・#JOCF4KFYCP6TGUPC0WITCJC助教 理学研究科物理学専攻 → メンターとして学生のサポートも担当予定 来年度は若手教員による学生サポートメンタープログラムを立ち上げ予定 26 マルチディメンジョン物質理工学リーダー養成プログラム ― ― 53 学生支援の取組(奨励金制度) 趣旨 リーディング大学院生に選抜された学生が、プログラム履修に 専念できるように給付型の支援経費(奨励金)を給付する。 給付対象者 (1)博士課程(前期・後期)に在籍し、プログラムに選抜された学業成績等が優秀な者 (2)1年間継続してプログラムに所属することができる者(社会人学生は対象外) (3)独立行政法人日本学術振興会特別研究員事業その他の給付型の支援経費を受給して いない者 給付額 修士課程: 15万円/月 博士課程: 20万円/月 27 マルチディメンジョン物質理工学リーダー養成プログラム 学生サポート体制(インフラ整備 1) 講義室 プレゼンテーションに必要な機材も 談話室 充実した講義室 研究室以外の人脈を広げる 学生同士の交流広場 また専門教材・語学教材も充実。 自習室 画像処理ソフトウエアなどをインストール したPCを設置。研究や成果発表に活用 28 マルチディメンジョン物質理工学リーダー養成プログラム ― ― 54 学生サポート体制(インフラ整備 ) 材料系オンラインデータベースの導入 Springer Materials(Springer-Veriag社、購入済み) 特徴 1.世界で最も充実した材料系データベース 2.パスワードでWebに接続して利用する 3.中核はSpringer-Veriag社の持つ、全400冊以上の Landolt-Börnsteinシリーズ 4.他に、無機固体、熱物性、吸着、高分子のデータベースが含まれる 5.特にオーバービューの作成において文献検索等の強力なツールと なることが期待される。 29 マルチディメンジョン物質理工学リーダー養成プログラム 学生サポート体制(インフラ整備 ) 物質理工学に特化した英語教材(オンライン学習用)を開発 専門分野の論文を使った学習が可能 (収録されている論文) 習熟度確認テスト も収録 用語解説を確認し ながら学習 30 マルチディメンジョン物質理工学リーダー養成プログラム ― ― 55 学生サポート体制(インフラ整備 ) 業績管理ポートフォリオシステム導入 学生の研究成果・業績管理のためのオンラインシステム(Lilia)稼働 論文、特許、学会発表、アウトリーチ活動など研究教育活動を オンライン上で学生個人が登録・管理できるデータベースを作成 • 希望に応じてオンラインで公開も可能 ➡ 就職活動にも役立つポートフォリオ 31 マルチディメンジョン物質理工学リーダー養成プログラム 学生サポート体制(インフラ整備 ) 業績管理ポートフォリオシステム(Lilia)付帯システム 特別講義など個別に参加者の登録・集計が必要なイベントについて オンライン上で申込みができデータベースでの管理が可能。 学生の利便性向上とともに教務担当事務の負担も軽減 32 マルチディメンジョン物質理工学リーダー養成プログラム ― ― 56 その他の取組 33 マルチディメンジョン物質理工学リーダー養成プログラム /&プログラムの広報活動(全般) ホームページでの情報発信 MDプログラムホームページに加え、東北大学、工学研究科、理学研究科のホームページを利用し、日英語での 情報発信を行う。 ニュースレター発行(LATTICE) コンセプト:つなげる・つながる 結晶構造(LATTICE)のように、プログラム学生、メンバー、協力企業や社会がつながっていくことをイメージ また学生のロールモデルとして社会で活躍する博士号ホルダーを紹介「企業のハカセをたずねて」連載など、学 生の社会進出に向けての動機づけの役割も担う 東北大学1$の博士人財を紹介 34 マルチディメンジョン物質理工学リーダー養成プログラム ― ― 57 /&プログラムの広報活動(学内学部生) H27年度4月入学生向けに3回の募集説明会を実施。 MDプログラムの活動状況を説明すると共に、現役のMDプログラム学 生による発表や参加者の疑問や相談に個別に対応するQ&Aセッション を実施。きめ細かい対応が好評。 プログラムコーディネーター、サブコーディネーター他教員名+現役/&プログラム学生名が対応 35 マルチディメンジョン物質理工学リーダー養成プログラム /&プログラムの広報活動(学外) 科学技術イベントでの広報活動 月日 材料フェスタKP仙台 (東北大学・産総研・物質材料機構 共催:仙台国際センター) ブース展示 来場者の企業、大学生へ/&プログラムを紹介 月日 東北大学 大学院生キャリアセミナー プレゼンテーション 東北大学学生に向けて/&プログラム概要説明 月日 東北大学イノベーションフェア(東北大学主催:仙台国際センター) ブース展示 主に宮城県内の企業向けの展示説明会 博士人財の活用を訴求 月日 英国材料学会 英国の材料関係の教員・学生向けにプログラムを紹介 材料フェスタで高校生に博士号 取得の意義を伝える 大学院生キャリアセミナーで 質問に答える長坂コーディネーター 36 マルチディメンジョン物質理工学リーダー養成プログラム ― ― 58 今後の取り組み ✓学生数倍増に伴う学生間、教員・学生間コミニュケーションの充実 ✓インターンシップ協力企業の更なる発掘(業種の拡大) ✓DC進学する一期生への対応 ・研究との両立(イベントへの積極的な参加は抑制気味?) ・学内インターンシップは早期に経験、企業とは実のある研究を ✓留学生の海外インターンシップの取扱い ✓他大学との交流の拡大 ✓情報発信の拡大 37 マルチディメンジョン物質理工学リーダー養成プログラム ご清聴ありがとうございました 今後ともマルチディメンジョン物質理工学リーダー養成プログラムへの ご指導、よろしくお願い申し上げます。 38 マルチディメンジョン物質理工学リーダー養成プログラム ― ― 59 東北大学リーディングプログラム推進機構運営会議 評価助言委員会報告書(平成26年度) 発 行 2015年7月 発行所 東北大学学位プログラム推進機構リーディングプログラム部門 Division for Leading Graduate School Programs Tohoku University Institute for Promoting Graduate Degree Programs 〒980-8576 仙台市青葉区川内41 Tel 022-795-4946 Fax 022-795-7555 http://lgs.tohoku.ac.jp/index.html E-mail: [email protected]
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