第12号 - 日本鋳造工学会 北海道支部

No.12 (2015.1)
平成 26 年度支部大会(札幌大会)
平成 26 年度北海道支部大会を,平成 26 年 4 月 18 日 ( 金 ) に
北海道総合研究プラザ(札幌市)で開催しました.午前 9 時 30 分
から研究講演会が行われ,共催団体の軽金属学会北海道支部と合
わせて 12 件の研究報告等の発表があました.
昼休みを挟んで,午後 1 時から平成 26 年度の支部総会を開催
し,平成 25 年度活動報告・会計決算,平成 26 年度活動計画および
予算,支部役員などの議案が提案され,それぞれ承認されました.
また,平成 27 年秋の第 167 回全国講演大会,平成 28 年 5 月に名
古屋市で開催される国際鋳造会議,公益法人移行に伴う支部会計
などに関する審議が行われ,いずれも支部提案のとおりが承認さ
午前は 12 件の研究発表が行われる
れました.
午後2時から特別講演が行われ,初めに「各種鋳型造型法およ
び人工砂の技術動向」と題して、永井康弘氏(群栄化学工業㈱)から,各種鋳
型造型法および人工砂の技術動向,アルカリフェノール鋳型の造型性,フラ
ン自硬性鋳型の硬化メカニズムや運用上の注意などの技術解説がありまし
た.次に,「たたら製鉄における鉧と銑」と題して桃野 正氏(室蘭工業大学
特任教授)から,大学や関係団体と取り組んできた「たたら製鉄」に関わる具
体的なデータを示しながらの研究成果が紹介されました.
最後に,隣接の北海道立衛生研究所の食堂で交流会がもたれました.本会
の柴田 尚支部長,軽金属学会北海道支部の高橋英徳支部長の挨拶に引き続
き,鴨田秀一理事の乾杯の発声で始まり開宴し,参加者相互の近況を交換し
ながら和やかな時間を過ごしました.最後は新たに本部理事に就いた清水
鋳型技術の講演をする永井氏
一道氏の挨拶で大会を締めくくりました.
鋳造現場技術研修会
平成 26 年度の鋳造現場技術研修会を,平成 26 年 4 月 17 日 ( 木 ) 午後2時から札幌高級鋳物㈱の研修室 ( 札
幌市 ) で開催しました.最初に堀川YFE委員長と奥田由利社長からの挨拶に続いて,小椋博樹製造部長から
会社の概要紹介がありました.その後,4 つのグループに分けて,鋳型造型,溶解,鋳造,後処理,品質検査,木型
製作の各工場を見学し,再び研修室にもどってから質疑応答が行われました.
工場見学の後,午後3時から同会場で技術研修会を行い,講師に極東サービスエンジニアリング北海道㈱
取締役札幌事業部長の高尾芳弘氏を迎え,
「工場の安全対策について」
と題して,工場内の安全対策に関する
講演を聴講しました.平成元年以降に現職場に移ってから発生した事故事例とその時の対応を紹介しなが
ら,危険を伴う鋳造現場において一層の安全作業を心がけるよう呼びかけました.
研修会終了後,琴似に場所
を移して交流会を行いました.
札幌高級鋳物㈱の工場を見学
News Letter No.12
高尾氏から工場の安全について講義を受ける
日本鋳造工学会北海道支部 編集委員会
日本鋳造工学会北海道支部ニューズレター
専門別研究会(企画・技術委員会)
非鉄鋳物の高度化技術研究会
第 10 回研究会を,軽金属学会北海道支部との共催で,平成 26 年
10 月 8 日 ( 水 ) 午後3時から北海道民活動センター(かでる27/
札幌市)
の 920 会議室で,神戸洋史氏
(日産自動車㈱)
を講師に迎え,
「自動車の軽量化と軽金属材料の適用」
と題し,自動車産業を取り巻
く環境とその対応について日産自動車の自動車軽量化へ向けた材
料開発の事例を紹介しながら講演が行われました.
第 11 回研究会は,表面技術協会北海道支部との共催で,平成 27
年 1 月 19 日 ( 月 ) 午後 1 時から苫小牧市テクノセンター
(苫小牧市)
の2階会議室で開催しました.
初めに,菊地拓哉氏
(㈱リガク)
から ,
X線回折計測の原理とそれを利用した残留応力や残留オーステナ
イトの計測事例の紹介が行われました.
続いて,安川昇一氏(同)か
ら可搬型X線応力測定装置の概要や特徴などの紹介があり,応力測
定装置の実機を用いて応力計測の実演が行われました.
神戸氏が自動車の軽量化について講演
鋳造技術研究会
第6回鋳造技術研究会を,平成 26 年 12 月 16 日 ( 火 ) 午後 1 時
から室蘭工業大学で,ムロランマテリア講演会との共催で開催され
ました.
講演会は,講師に鹿毛秀彦氏(㈲日下レアメタル研究所)を
迎え,
「鋳鉄の引け巣に関する考察」
とのテーマのもと,鋳鉄の凝固
メカニズムと引け巣欠陥の因果関係,溶湯処理剤に含まれる希土類
元素の効用の観点から,最近の技術動向について解説的な講演が行
われました.
X線応力測定装置による実演が行われた
全国講演大会 ~ 第 164 回(京都)大会,第 165 回(北九州)大会
本年の日本鋳造工学会全国講演大会は,第 164 回大会が平成 26 年 5 月 31 ~ 6 月 1 日を中心に京都市で,
第 165 回大会が 10 月 18 ~ 19 日を中心に北九州市で開催されました.5 月 31 日に工学会本部の総会が開
催され,引き続き行われた本部表彰式の席上,大町晃敏氏(札幌鋳物工業㈱)
が功労賞を受賞し,工学会会長か
ら賞状が授与されました.
営 業 品 目
鋳 材 … 加炭材、フェロ
…
シリコン 、フェロマン ガン
砂( オリビン 、硅砂、ジル コン、クロマ イト、各種コ ーテット )
フラン、ノーベ ーク 、その他レンジ
球化剤、スリー ブ、各種 耐火物、スチ ールショット
高周波電気炉 (
鋳 機 ……
富士電波工業)
シェル ( 浪速製作所) 、 ショット
( ニッチュ ー)
サンドブラ スト用パムコブラ スター、いわき硅砂
そ の他 …
シェル 中子 ( 各種、御相談 に応じます)
株式会社
菊 目 屋 商 店
札 幌 市 西 区 発 寒 16条 12丁 目 1番 10号
電 話 011 -6 61 -1 531
F AX 0 11 -6 64 -0 382
News Letter No.12
第 12 号 (平成 27 年 1 月発行)
東北支部との二支部合同研究会
北海道支部と東北支部との2支部合同研究会を,平成 26 年 11 月 7
日(木)午後 1 時 30 分から北海道総合研究プラザ(札幌市)の 1 階セ
ミナー室で開催しました.合同研究会は,前回平成 23 年秋に東北支部
・仙台市で開催してから 3 年ぶりの開催となり,今回は北海道支部か
ら 23 名,東北支部から 16 名の参加を得て盛大に開催されました.
はじめに,開催地を代表して 柴田 尚氏(北海道支部長/㈱日本製鋼
所)が歓迎の挨拶,続いて東北支部から麻生節夫氏(東北支部長/秋田
柴田 北海道支部長
麻生 東北支部長
大学)から挨拶がありました.引き続き、両支部の
事務局から日頃の支部事業やYFE活動の報告
がありました.その後,両支部から4件の研究報
告が発表があり,小綿利憲氏(岩手大学),岡田和
彦氏(㈱アイメタルテクノロジー),長船康裕氏
(室蘭工業大学),萩沢武仁氏(㈱日本製鋼所・室蘭)
から,それぞれの研究成果が報告されました.研
究会終了後,会場を移して交流会が行われ,にぎ
やかに交流のひと時を過ごしました.
小綿氏
岡田氏
長船氏
萩沢氏
合同研究会での講演聴講の様子
北海道・東北二支部交流会で相互の近況を交換
日本鋳造工学会北海道支部 編集委員会
日本鋳造工学会北海道支部ニューズレター
第 12 号 (平成 27 年 1 月発行)
支部企画委員会 ~ 第 167 回全国講演大会の開催準備を推進
本年度の企画・技術委員会は,平成 27 年秋の全国講演大会の準備委員会として,他の委員会メンバーを加
えた拡大委員会として開催しました.第1回拡大企画委員会を,平成 26 年 7 月 9 日 ( 水 ) 午後 1 時から北海
道総研工業試験場(札幌市)の第一会議室で開催し,全国大会
の準備に向けた今後の大まかなスケジュールとして,開催日
程を平成 27 年 10 月 23 日に技術講習会,同 24 ~ 25 日に
研究講演会,26 日に工場見学会とし,開催地は室蘭工業大学
を中心とした室蘭市内での開催としました.引き続き、各部
門ごとの担当者について話し合い,分担を決めました.また,
第2回拡大企画委員会を平成 26 年 10 月 23 日 ( 木 ) 午後3
時から㈱日本製鋼所・室蘭製作所(室蘭市)の会議室で開催
し,大会日程,各開催行事とその内容,開催会場,送迎輸送体
制,工場見学コース,準備担当者,予算などの具体的な検討を
進めました.
支部拡大企画委員会での協議の様子
支部会報編集委員会 ~ 支部会報 142 号の発行・ニューズレターは廃刊へ
第 98 回支部会報編集委員会を,平成 26 年 12 月 18 日(水)
午後 3 時から,北海道総研工業試験場の研修室で,田湯委員
長他6名の委員・事務局の出席のもとで開催し,平成 27 年 4
月発行予定の支部会報第 142 号の掲載記事について項目ご
とに執筆者・執筆依頼先および担当者を検討しました.また,
平成 27 年秋の全国大会に合わせて特集号を発行することを
検討し,先に発行した特集号を踏襲したものを発行すること
としました.
ニューズレターについては,発行当初の目的を達成したこ
とから,将来的に廃止することを支部に提案することを申し
合わせました.
第 98 回支部会報編集会議の様子
(社)
日本鋳造工学会
北海道支部からのお知らせ
○北海道支部理事会
平成 27 年定例支部理事会は,平成 27 年 2 月 10 日(火)に札幌市で開催いたします.関係者の皆様には
別途ご案内いたします.
○平成 27 年度北海道支部大会について
平成 27 年度支部大会は,平成 27 年 4 月 24 日(金)に千歳市で開催する予定です.詳細は支部理事会で
の審議を経て,後日ご案内いたします.
(社)
日本鋳造工学会
北海道支部ニューズレター
第 12 号
発 行: 平成 27 年 1 月 25 日
発行所:(社)日本鋳造工学会北海道支部
室蘭市茶津町 4 番地
㈱日本製鋼所室蘭製作所内
電話:0143-22-9226
WWW: http://www.jfs-hokkaido.jp/
News Letter No.12
日本鋳造工学会北海道支部 編集委員会