第1回真室川町役場庁舎のあり方検討委員会【会議録要旨】

第1回真室川町役場庁舎のあり方検討委員会【会議録要旨】
日
時:平成 27 年 1 月 15 日(木)13 時~15 時
場
所:役場 3 階会議室
【会議次第】
1.開
会
2.委嘱状交付
3.町長挨拶
4.委員長及び副委員長選出
5.説
明
・庁舎の現状と課題について
・庁舎の耐震結果と改修について
6.検
討
・庁舎の耐震補強改修と新築について
7.閉
会
【委員の出席状況】
荒木委員、中村委員、佐藤(勝)委員、外山委員、大友委員、小松委員
佐藤(喜)委員、笹原委員、渡邊委員、佐藤(洋)委員
※欠席委員なし
【会議概要】
1.事務局(総務課長)の進行で開会
2.井上薫町長より各委員に委嘱状を交付
3.井上町長よりあいさつ
「役場庁舎耐震診断結果を受け、耐震改修計画案、概算工事費の提示を受けたが、
問題点が多くあり、将来に向けた役場庁舎のあり方は耐震改修すべきか又は他の
方法にすべきかを、町民各層から意見をいただき、判断したい。
」
4.委員長及び副委員長の選出に先立ち、各委員を事務局より紹介。
続いて、委員長等選出に入り、委員長に小松定夫委員、副委員長に佐藤喜典委員
を互選。
以降、小松委員長が議長となり進行。
5.耐震診断業務施行業者から資料に基づき「庁舎の現状と課題」、
「庁舎の耐震結果
と改修」について説明があり、各委員より質疑。
【主な質疑内容】
(委
員)補強計画について、耐震診断判定委員会における意見としては、現実的に改
修するのかという内容なのか。
(事務局)庁舎のコンクリート強度にバラつきがあるうえ、第二種構造要素に該当する
柱があり、1階と2階は柱が崩壊してしまう。
(委
員)柱に粘りを与え、持たせる手法を検討したのか。
(事務局)今回は強度を重視し、粘りを持たせることは検討しなかった。耐震診断判定
委員より補強に関しては慎重にという意見が出された。Is 値については、耐
震診断判定委員会から 0.75 以上を目指すよう指示された。
(委
員)大事なのは Is 値で、通常は 0.3 から 0.6 を押し上げていくことになるが、
今回の結果は 0.3 以下なので限界ではないかという見解なのではないか。
(委
員)
「耐震診断判定書」の手法によっては補強が可能という結果なのか。
(委
員)補強の方法として、壁やブレスを入れるなどして強度型にしている。そもそ
もコンクリートが弱いから耐震診断判定委員会でも難儀ではないかという見
解のようだ。生コンの強度は、今回 10 ニュートンで、通常は 18 ニュートンか
ら 21 ニュートンで、高いところは 24 ニュートンや 30 ニュートンである。今
回の結果は一般の土間より低い強度である。
(委
員)仕様基準も変わり、フープ間隔も現在の基準に合わないなど、昔の材料に投
資してもどうかと考える。
(委
員)補強改修しても 10 年程度といえるのか。
(事務局)改修 10 年後には現在の基準を下回るという計算になる。
6.庁舎の耐震補強改修と新築についての検討に入り、業者より資料の説明後、各委
員により質疑、意見交換。
(委
員)庁舎東側は、現在の基準を満たしているため検討には入っていないが、将来
残していくことになるのか。
(事務局)庁舎を建て替える場合、分庁という手法は無理と考える。別用途として使用
する方法も有り得るが、方向性が定まっていないため議論していない。
(委
員)現在の総床面積が約 2,300 ㎡だが、新築というのは、耐震診断した場所を取
り壊して床面積 2,000 ㎡という想定なのか。
(事務局)場所に関して特定はしていない。
(委
員)長期計画の中で、10 年後の人口の推移や職員の規模に沿って施設をつくる
ということになるのか。
(事務局)職員数のほか、庁舎の役割としての議場や町民向けの開放スペースなども加
われば、現有面積と異なると思われる。実際は新築ということになってから議
論することになる。移設などを含めれば資料記載のほか、1.5 億円から 2 億円
ほどプラスになり土地代も加わってくる可能性がある。
(委
員)方向性としては、定住自立圏構想で職員の業務が増えることはないのではな
いか。
(委
員)本検討委員会で仮に新築との判断になった場合、「庁舎新築まで」か「庁舎
建設基本構想まで」か。最終的には町民の意見や建設費の工面も出てくる。ほ
か、将来、合併となれば、その後のあり方なども含め検討しなければならない
のか。
(事務局)検討していただきたいのは、改修には問題が有る中で、新築はかなりの金額
を要するため、町でも早計に結論付けられない。町民にとって望ましいものと
し、仮に新築となれば建設委員会に切り替えなければならないと考える。現段
階では「耐震改修」
、「新築」又は「別の方法」があれば意見をいただきたい。
(委
員)ほかの方法として、これ以上の分庁は難しいのでは。
(委
員)資料 6 ページの比較データで、改修の 5 億円の内訳は。
(事務局)耐震改修とバリアフリー化の概算額が 5 億 3,100 万円で、建築 2 億 9,000 万
円、電気工事 1,400 万円、機械設備 3,325 万円が直接工事費である。仮事務所
は見込んでおらず、改修箇所を区切り職員が移動することを想定している。仮
使用としては、水道管理棟や健康管理センターなども考えられる。しかし、職
員がどこにいるかなど住民サービスが低下する可能性がある。
(委
員)昭和 38 年の新築以外は関わっていたので庁舎の構造などは理解している。
耐震診断業者から示された改修計画で費用をかけても 10 年持たないというの
は費用対効果からみていかがなものか。
(委
員)私も耐震改修する建物ではないと考える。免震工法する価値もないのでは。
防災拠点として、通信なども考慮してしっかりした形で新築の方がよいのでは。
(委
員)技術的には分からないが、やはり耐震より新築という結果か。
(委
員)新築を推進する。27 年 12 月まで耐震結果を公表する必要がある。今後新た
にどうするかを検討した方が良いのでは。
(委
員)財政面で役場の業務だけでなく、他の施設と併設して補助金を引き出すこと
の検討も必要である。
(事務局)役場新築だけの場合、補助金はない。ただし、防災拠点として再生可能エネ
ルギー利用の非常用発電や木質バイオマス等で冷暖房を整備した場合、何らか
の補助金があり、また、ほかの民間施設などと併設する場合、補助金もある。
財源は、自己財源と起債となり、基準費用の 75%が一般事業債、残り 25%は財
政調整基金等の繰入などの自己財源となる見込み。
(委
員)新築の場合は、町民の税負担が増えるのか。
(事務局)税負担は増えないようにしたいが、住民サービスの調整をする必要がある。
サービスを落とすことではなく、3 年計画を 5 年計画にするや、ほか事業を先
送りにするなどが考えられる。
(委
員)新築の場合の金額と耐用年数は、鉄筋コンクリートを参考としているのか。
(事務局)参考としたのは官公庁の積算の雑誌にある事務所という用途をもとに 30 万
円/㎡とした。
(委
員)財政面でも費用対効果を考えれば新築の方が優れている。新エネルギーなど
を最大限に活用のうえ補助金を検討して、8 億円をいかに少なくするかを模索
していくことが必要である。また耐火構造の木造も模索しながら建設した方が
よいのでは。災害拠点として、機能強化も持たせれば新築のメリットもある。
(委
員)新築となれば木造等、新たなことも考えられる。木造の限界は 3,000 ㎡程度
で、木造の耐火を使って、庁舎や学校を建てるという考えにもなっている。コ
ストは作り方次第といえる。㎡単価が 30 万円は安いような気がする。
(事務局)これまでのご意見で新築という方向となっている。手法は、木造・RC など
様々あり、東日本大震災以降、建築単価は上がっている中で、木造の事例もあ
る。近隣を見てもらったうえで、検討いただきたい。木造は、秋田県八峰町、
岩手県浄法寺町、住田町などがある。
(委
員)石巻市はデパートから庁舎に用途変更している。
(委
員)検証の方向性を決めてから視察に向かってはどうか。
(委員長)新築という検証の方向で進めたいが如何か。
【
(委
異
議
な
し
】
員)木造では県内で三川町に学校がある。
(事務局)視察先が遠方の場合は宿泊も想定しているが、できるだけ日帰りにしたい。
2 月中旬の視察日程で検討し、視察先は事務局に一任していただきたい。
(委員長)了解しました。他に意見がなければ、検討協議を終了します。
7.閉
会
以上