特別電源所在県科学技術振興事業事業 スピネル煉瓦の耐食性におよぼす窒化物の影響 岡山セラミックス技術振興財団 研究員 前田朋之 平成21年度 研究内容 窒素は図2、3に示されるようにスラグの粘性を上げ、その結果として耐食性が向上すると考えら れる。しかし、酸化雰囲気において窒化物の多くは1000°C以下の温度領域から酸化がはじまり 窒化物から酸化物へと変化する問題がある。 MgO 新規な素材の条件 ZrO2 CaO 25 Temperature / 10 °C 耐食性、耐熱性の優れた酸化物をベースにしている スラグ粘性を高める。 0.2 1.4 Al2O3 MnO TiO2 SiO2 15 log(viscosity) η/Pa⋅s スポーリングに対する抵抗性が高い Cr2O3 25 S1 / S0 溶融物に対して濡れにくい 本研究では高温領域まで窒素を保有するSi3N4をMgAl2O4へ添加したMgAl2O4-Si3N4系煉瓦を 作製し、耐食性へおよぼす窒化物の影響を調査した。 1.0 酸化されてもFeOに反応し難い 10 これらの条件を満たしていれば優れた耐火物となりえる。 FeO 20 40 60 RO R2O3 RO2 80 0.6 0 2 4 0.0 - 0.2 - 0.4 - 0.6 Y-Mg-Si-O-N Nd-Mg-Si-O-N La-Mg-Si-O-N - 0.8 - 1.0 6 0 1 2 3 4 5 Content of Nitrogen / % Nw / % Fig.1 Melting temperature of the FeO-oxide system. Fig.2 Relation of the Slag-resistance index with the Nitrogen Content. Fig.3 Effect of nitrogen content on the viscosities of Re-Mg-Si-O-N melts at 1873 K. 平成21年度 研究成果 図4 Fig.5 MgAl2O4-Si3N4系れんが試料の配合割合と焼成後の見掛気孔率 MgAl2O4系れんが試料の配合割合と焼成後の見掛気孔率 スピネル(0.15-1 mm) 60 60 60 60 スピネル(0.15-1 mm) 60 60 60 60 スピネル[< 200 M(75 μm)] 40 40 40 40 スピネル[< 200 M(75 μm)] 40 40 40 40 3 10 Si3N4 (0.7 μm) 0.1 0.3 1 3 CMC(0.2 mass %分散溶液) 10 10 10 10 Si3N4 (0.7 μm) SiO2 (0.8 μm) 12.8 CMC(0.2 mass %分散溶液) 焼成後 見掛気孔率* 10 10 10 10 19.3 19.5 17.9 1.2 焼成後 見かけ気孔率* 19.8, 19.7 19.6, 19.9, 19.3 19.7 17.5, 17.8 ∗以外はMass% ∗以外はMass% サンプル No 1 MgAl2O4(-0.15∼1mm) 構 成 MgAl O (-200M) 2 4 内 容 Si3N4添加量 2 3 40 mass% 0 mass% 3 mass% 10 mass% サンプル No 4 60 mass% 12.8 mass% 構 成 内 容 侵食試験後 外観写真 侵食部切断面写真 侵食部切断面写真 侵食試験後のMgAl2O4系れんが試料の外観写真および切断面写真 図6 6 7 8 1 mass% 3 mass% 60 mass% MgAl2O4(-200M) Si3N4添加量 侵食試験後 外観写真 図6 5 MgAl2O4(-0.15∼1mm) 40 mass% 0.1 mass% 0.3 mass% 侵食試験後のMgAl2O4系れんが試料の外観写真および切断面写真
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