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第26回全国介護老人保健施設大会 神奈川in横浜
特集 第26回全国介護老人保健施設大会
神奈川in横浜
第26回全国介護老人保健施設大会 神奈川 in 横浜(大会会長=赤枝雄一全老健神奈川県支部
長・神奈川県老人保健施設協会会長)が9月2日から4日までの3日間、横浜市のパシフィコ
横浜で開催された。
「高齢者が輝く未来を お洒落に!スマートな連携!」をテーマに全国から
5,453名が集まった。今回の特集では、講演やシンポジウムの内容とともに、参加者の声や各
会場の風景などについても紹介する。
東会長
黒岩神奈川県知事
日本医師会の横倉会長
山本大会実行委員長
えている。またサブテーマの『お洒落に!スマー
その上で「現在、老老介護を行っている人が
トな連携!』は、介護施設で働く皆さんの究極の
たくさんおり、今後さらに増えると予想している。
理想像だ。今後全国の老健施設の運営が安定し、
こうした人たちを在宅で支援し、疲弊した介護者
経営者や働く皆さんにもっと緩やかな時間が流れ、
をサポートすることこそが、私ども老健施設に課
会より10年ぶり2度目の大会となった。9月3
そのなかで前進するための活発な議論に集中でき
せられた大きな課題だと認識している。さらに医
日には開会式が行われた。山本登大会実行委員長
るようになればと思っている。そのためには市民、
療機関からの早期退院や在宅復帰も今般、声高々
の開会宣言に続き、赤枝大会会長が挨拶。
政治、行政の皆さんと協力していかなければなら
にいわれている。多少、認知症や ADL が悪化し
ない」と述べた。
ても退院しなければならない人たちを老健施設が
老健施設「スマートな連携を」
在宅支援の方向に舵を切る
神奈川大会は、平成17年夏に開催の第16回大
赤枝大会会長は、
「神奈川県では黒岩知事が
『いのち輝くマグネット神奈川』の実現をめざし
主催者挨拶で、全老健の東憲太郎会長は老健
受け入れ、リハビリをして少しでも在宅に戻って
ているが、私たちも今大会のメインテーマ『高齢
施設創設から四半世紀が経って、診療報酬・介護
もらい、その後もサポートを続けていく。このこ
赤枝大会会長
報酬など周りの環境や利用者のニーズが変化して
とが本来の老健施設の使命・役割だ」と述べた。
いることを指摘し、
「いまこそ老健施設は変わら
東会長は「いまこそ、その時期が来たと思っ
支部も県の重点政策の一翼を担っていきたいと考
なければならない時期にきている」と強調。
者が輝く未来を』の実現をめざしている。黒岩知
事の重点政策のロボットの活用、医療と健康、未
病を治す、福祉・介護・障害者政策など神奈川県
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ている。こうした運営をすると空床も出るが、空
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第26回全国介護老人保健施設大会 神奈川in横浜
表彰式の様子
CYBERDYNE 株式会社の山海代表取締役社長 /CEO
国立社会保障・人口問題研究所の泉田研究部長
シンポジウムⅠの様子
パネルディスカッションの様子
神奈川工科大学先進技術研究所の山本所長
慶應義塾大学の田中名誉教授
京都造形芸術大学教授の松平定知さん
床を恐れずに在宅支援を行えば、国民の理解も得
医療法人社団柏信会介護老人保健施設グリーンハ
を述べた(受賞者名は P15 〜 21)
。
ツ HAL」を開発した CYBERDYNE 株式会社
られ、国にもより理解してもらえると確信する。
ウス逗子)に三浦老健局長から表彰状と記念品が
この大会をきかっけに、多くの老健施設が在宅支
贈られ、謝辞を述べた。
援という方向に舵を切られることを期待してい
「平成27年度公益社団法人全国老人保健施設協
会表彰」としては個人表彰67名、施設表彰89施
る」と訴えた。
代表取締役社長 /CEO の山海嘉之氏による「重
厚労省の老健局長が特別講演
「ロボット」で講演・パネル
介護ゼロ社会の実現に向けた挑戦」が行われた。
続くパネルディスカッションは「ロボットが
拓く、今日・明日・未来〜神奈川からの発信〜」
。
神奈川工科大学先進技術研究所所長の山本圭治郎
来賓祝辞として、塩崎恭久厚生労働大臣(代
設が受賞。
「第25回全国介護老人保健施設大会 岩
表彰式の後の特別講演は、厚労省の三浦老健
読=三浦公嗣老健局長)
、黒岩祐治神奈川県知事、
手演題発表優秀奨励賞」としては17施設が受賞
局長による「高齢者が尊厳を保ちながら暮らし続
氏をコーディネーターに、医療・介護などの生活
林文子横浜市長(代読=柏崎誠副市長)
、横倉義
した。
けることができる社会の実現を目指して」
。2025
支援型ロボットの現状について開発メーカー、導
年をめざして構築する地域包括ケアシステム、介
入現場、行政の立場から討議した。
(P26 〜 29)
さん(沖縄県・老人保健施設嬉野の園)
、優秀奨
護保険制度の改正や平成27年度介護報酬改定、
平成26年度の調査研究事業報告では全老健の
表彰式では、
「平成27年度介護老人保健施設事
励賞を受けた鎌田健太郎さん(鹿児島県・介護老
認知症施策について解説した。
(P22 〜 25)
業功労者厚生労働大臣表彰」として50名が受賞。
人保健施設サンセリテのがた)がそれぞれ東会長
午後の記念講演Ⅰは、介護施設などに導入さ
護予防サロンの社会・地域貢献モデル事業の加藤
から表彰状と記念品を受け取り、田崎さんが謝辞
れている医療福祉ロボットである「ロボットスー
誠作業部会員、国立社会保障・人口問題研究所の
武日本医師会会長、斎藤十朗全国社会福祉協議会
会長(代読=髙井康行副会長)が挨拶した。
受賞者を代表して角野
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子さん(神奈川県・
受賞者を代表して協会表彰を受けた田崎琢二
髙椋清理事を座長に、大河内二郎学術委員長、介
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第26回全国介護老人保健施設大会 神奈川in横浜
特別企画の様子
小泉衆議院議員による介護応援メッセージ
シンポジウムⅡの様子
作家の林真理子さん
社会福祉法人元気村の佐々木亀一郎グループ統括本部長/
理事評議員
かわさき記念病院の福井病院長
大会旗が、大阪大会の川合大会会長に引き継がれた
大阪大会の川合大会会長
泉田信行社会保障応用分析研究部長が報告した。
平定知さんによる「
『その時歴史が動いた』の現場
シンポジウムⅠは、
「報酬改定の流れから読み
から〜『花燃ゆ』の世界〜」が行われた。
(P34)
取れる老健施設の方向性〜地域包括ケアと老健
〜」
。平成27年度の介護報酬改定を議論した社会
保障審議会介護給付費分科会の分科会長で慶應義
塾大学名誉教授の田中滋氏が座長を務め、国立国
アンチエイジングを語る
認知症テーマにシンポジウム
特別共催セミナー「介護応援メッセージ」は、
法人花咲会かわさき記念病院病院長の福井俊哉氏
神奈川県老人保健施設協会と全国老人保健施設連
を座長に、漫画家の岡野雄一氏、介護ジャーナリ
盟の共催。自由民主党衆議院議員の小泉進次郎氏
スト/介護福祉士の小山朝子氏、大和市役所健康
が、老健施設で働く職員・スタッフに向けてエー
づくり推進課主査の田中和美氏、株式会社さくら
ルを送った。
コミュニティーケアサービス代表取締役の稲田秀
記念講演Ⅱは、
「法人独自の外国人の雇用の経
樹氏の4名のシンポジストで認知症高齢者をめぐ
る諸課題について討論した。
(P50 〜 53)
最終日となる9月4日は、特別企画「一生輝
験と実践」
。社会福祉法人元気村グループ統括本
宮啓氏、日本介護支援専門員協会会
き続けるためのアンチエイジング〜 125歳を目指
部長/理事評議員で全国個室ユニット型施設推進
長の鷲見よしみ氏、全老健副会長の折茂賢一郎氏
して〜」で幕開けとなった。プロスキーヤーでク
協議会理事の佐々木亀一郎氏が、施設における
作家の林真理子さんによる「私の仕事から」が行
によって今後の老健施設のあり方について議論し
ラーク記念国際高等学校校長の三浦雄一郎氏、女
アジアからの外国人雇用の実践を語った。
(P48
われた。
(P54)
た。
(P30 〜 33)
優でヘルスケアカウンセラーの石井苗子氏、順天
〜 49)
際医療研究センター企画戦略局長・国際医療協力
局長の宇
市民公開講演Ⅰは、元・NHK 理事待遇アナウ
ンサーで現在は京都造形芸術大学教授を務める松
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堂大学大学院教授の白澤卓二氏の3氏が若さを保
つ秘訣を語った。
(P46 〜 47)
大会最後のプログラムの市民公開講演Ⅱは、
閉会式では、全老健の東会長が挨拶し、
「参加
シンポジウムⅡは、
「認知症高齢者が地域で輝
された皆さまにとっていい勉強になり、研鑽を積ま
く未来に〜いつでもどこでも社会参加〜」
。医療
れたことと思う。施設に帰ったら、勉強されたこ
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第26回全国介護老人保健施設大会 神奈川in横浜
中大会副会長
医療研究会の様子
川合大会会長は、
「テーマは『めっちゃ好きや
ねん老健』
。これは利用者の方々だけでなく、ス
タッフも “ お金は少ない ” と思っていても、“ で
もめっちゃ好きやねん ” という気持ちを表した。
皆さま方と、エネルギーをお互いに注入できるよ
うに、大阪でお待ちしている」と挨拶した。最後
に中佳一大会副会長による閉会宣言が行われ、神
奈川大会は成功裏に幕を閉じた。
研修会の様子
とをフィードバックしていただきたい」と述べた。
第9回の老健医療研究会開く
認知症や看取りなど研修会
初日の9月2日には、老健医療研究会が開催
続く赤枝大会会長は、
「全国から多くの方に駆
された。9回目となる今回は、腫瘍クリニックハ
けつけていただいた。今回の大会テーマにあるよ
ンブルグ外科内視鏡顧問の堂元又巌氏の「ドイツ
うに、高齢者の輝く未来を語り合った大会であっ
の介護システムについて」
、介護老人保健施設若
たと感じている。本大会で吸収されたことを仕事
宮苑施設長の矢島祥吉氏の「地域包括ケアと老
でいかしていただければと思う」と述べた。
健の役割―高崎モデル―」
、新座志木中央総合病
挨拶を終えた赤枝大会会長に、東会長から感
謝状が贈呈された。大会旗は、赤枝大会会長から
東会長に返還され、東会長から次回大阪大会の川
合秀治大会会長に引き継がれた。
院名誉院長の加藤治文氏の「高齢社会における医
療」の講演3題が行われた。
(P60 〜 63)
また、同日は全老健主催の研修会が実施され
た。研修会のカリキュラムは、①認知症②看取り
次回第27回全国介護老人保健施設大会 大阪は
③リハビリテーション④ケアマネジメント―
平成28年9月14日から16日までの3日間、大阪
の4つ。各研修では講義のほか、ディスカッショ
市で開催される。
ンや実習などが行われた。
(P56 〜 59)
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