学力向上等支援員派遣事業ニューズレター BEAT -Beginning Educator Assistant Team- H.27(2015)年 5月号 今年度も順調に支援スタート! 先日、大雨が降り風も非常に強かった日がありました。そんな日にも、各校に 支援に入って行ったことを聞き、当たり前ではあるのですがうれしくなりまし た。たいへんだったことでしょう。でも子どもたちは、そのようななかを通学 し、学校に来ているわけです。 雨にも負けず、風にも負けず・・・厳しい天候の日が支援開始の時期にあった 雨ニモマケズ ことは、もしかしたらみなさんにとってはプラスだったかもしれません。みなさ 風ニモマケズ んも、生徒のみなさんと同様に、一日一日、強くなっていってください。 さて、昨年度までと同様、平川中学校、大殿中学校、湯田中学校、西京高校の4 校が支援員を受け入れてくださり、順調に支援がスタートしました。支援員は昨 年より2名増の15人です。ほかにも、かつて支援員を経験した「サポーター」が支 えてくれていたり、チャンスがあれば後期からでも支援に入りたいと考えている 人が数名いてくれます。頼もしい限りです。 説明会等でもお伝えしていますが、支援員のみなさんは、無理のない範囲で、 でも「やる」と決めたことはしっかりと最後までやり抜きましょう。 来年2月までの約1年間は長丁場です。当然、雨の日、日照りの日、風の日、雪 の日もあります。気候だけではありません。何かの理由で、落ち込んだ気分のと きもあるかもしれません。沈んだ気持ちの自分を捨てて、別の自分として校門を くぐる。そんなことが必要なこともあるでしょう。それも学び。一日一日、一回 一回を大切にしてくださいね。 4月の派遣実績 派遣校 大殿中 期間:平成27年4月1日(水)~4月30日(木) 派 合計 遣 1年 4 員 3年 2年 0 0 数 4年 0 日数計 院生他 4 0 *4月は大殿中学校への支援だけでした。5月以降、他校でも支援がスタートします。 時間数計 5 17 BEAT Forward-looking 明日のために 【支援員】 今回初めて参加させていただきました。机間指導の際には、多くの生徒と関わることができ、苦手そうな生徒 も理解してくれたように感じました。しかし、その中で、どこまでのヒントが適切なのか、どこでわからなく なっているのかなどの見極めが難しく、悩みました。 次回からは、できるだけ同じクラスに積極的に入り、まずはクラス単位で苦手な子、得意な子を把握し、それ ぞれの生徒に応じた指導にあたりたいと思います。また、落ち着かない生徒に対して、どのようにアプローチす ればよいのか、今回T・Tの先生に見せていただいたことをお手本として、次回は自分がそのような対応ができる ようにしたいと思います。 【スタッフ】 今月は、指導時に、生徒からの引き出し方を意識するという目標を立てていましたね。それを意識されてみ て、どうだったですか?まだまだ支援回数が浅く、生徒との距離もあったり、生徒の理解度がわかりにくい状況 でのアプローチには苦労するかと思います。 ミーティングの時にもふれたのですが、支援は、授業時間だけにあらず。授業前後の「休み時間」は、生徒と の距離を縮める上でも効果的ですよ。「かっこいい消しゴムだね」という一言でも、大きな意味がありますよ。 大事にしたいですね。 また、「ブレイクダウンする」ということも、いろいろなことについて意識的にやってみるといいと思いま す。例えば、「生徒からの引き出し方」を意識するとき、もう一段階、あるいは二段階こまかく、具体的にして みる。例えば「おっ、いいところに気づいてるね」という言葉をなげかけるのも、安心感を与え、その方向で進 んでいいんだと考える「引き出し」になるでしょう。「生徒から引き出す」というのを、例えばどうやるのか? それが意識されていないと、抽象的なレベルで終わりかねないです。 実は私も、支援員の善さを引き出すことに悩み、でもそこに意味を見いだしています。一緒に頑張ろう! 【支援員】 初回ということで、目標に書いたように、自分に何ができるかを考えました。初日の最初の時間は上手く机間 に入っていけず、教室の後方をさまよっていましたが、時間が経つにつれて積極性が少しずつですが出てきまし た。 その中で、自分が何ができるかを考えた結果、最低限の声かけをすることだと思いました。次の活動に取り組 めていない生徒には確実な指示を出しますが、問題がわからない生徒には100(点)の答えを出さないように考 えました。答えを導き出す簡単なヒントを出すことで、生徒に考える力を身につけてほしいからです。来月は、 さらに多くの生徒に声をかけていきたいです。 【スタッフ】 初回の支援で自分にできることを考えたのですね。「自分にできること」は、回を重ねる毎に、きっと深化し ていくはずです。一回一回を大切にして生徒一人ひとりにしっかりと向き合い、毎回の振り返りを大切にして、 着実な成長をするよう願っています。 「(三冠王ならぬ)三感王」を心に留めてほしいと思っています。 BEAT 一つ目は「実感」。実際に見て・聞いて・考えて学んだことは、自分のものになり、教師としての大切な知恵 や力になります。肝心なのは、物事は自分が意識して見聞きしなければ、自身に届かないということです。 二つ目は「感動」。感性を磨き、些細なことでもキャッチでき、心を動かされる人であってほしい。同時に感 動を与えられるような、人間味豊かな存在に育っていただきたい。 そして三つ目。この支援を受け入れてくださっている学校に対して、「感謝」の気持ちを常にもち続けてほし い。多くの中学生と直にふれあうことができ、教員の生の授業を何度も参観できる。教員を目指すあなたにとっ て、これほど恵まれた機会はないはずです。 回を重ねるたびに、成長していく姿を楽しみにしています。 支援員を紹介します ●教育学部 2年 -順不同、今回掲載していない方は次回掲載します- 山縣亮介 今年からこの学力向上支援に参加させていだきます。平川中に毎週金曜日の午後から支援に入り、授業はもち ろんのこと部活動にも参加させていただいています。 私は小中高と野球をやっていて、将来は地元山口県の中学校で英語を教えながら野球の指導もしたいと思って います。週に1回ではありますが、長期的に指導に入ることができるので、生徒とのコミュニケーションを大切 にして、生徒にとっても自分にとっても成長につながる活動にしていきたいと思います。まだ2年生なので、わ からないことや、困ることもあると思いますが、そこは4年生の先輩方に意見を求めて、支援員全体で共有して いきたいと思います。 ●人文学部 4年 京條実穂子 生まれは周防大島町、地元は岩国市と生まれてから現在に至るまで山口県で過ごしています。今年度の教員採 用試験では山口県の中学校英語教員を志望しております。自然と温かさであふれたこの山口県で働くことが今の 私の目標です。 学校現場での経験は昨年度の委託実習のみだったので、それだけでは現場での力は身につかないと思っていた そんな折、学力向上支援の取り組みを友人から耳にし、今年度支援に参加するに至りました。支援では学校現場 で学べることは学べる限り学び、自分が教員になった折に何ができるか見つけることを目標に取り組んでいきた いです。一年間という短い間の支援ですが、精一杯頑張ります。 ●教育学部 4年 重原杏里 平川中学校の支援に入らせていただいております。専門は数学ですが、数学に限らず、他の教科の授業にも入 らせていただいています。 私は中学生時代、社会が得意科目であったため、中学校の社会科の教員を志望しておりました。そして、実は 数学が苦手科目であり、非常に苦労してました。しかし、自分なりの勉強方法をつかみ、克服し、数学を得意科 目とすることができました。自身のそのような経験から、子どもたちの数学に対する苦手にも共感できます。そ の経験を指導に役立て、子どもたち一人ひとりに寄り添って支援をしていきたいと思っています。 BEAT ●大学院理工学研究科 1年 畑岡寛 私は学部3年生のときに学力向上支援員として西京高校でお世話になりました。そのときは数学の授業に入ら せていただきました。現場の先生方の授業や生徒との接し方を見たり、自分で生徒と触れ合うことでたくさんの ことを学ばせていただきました。今年度は支援に入ることができないのですが、自分の経験が何か力になれれば と思い、サポーターとしての参加をお願いしました。 初めて支援に入られる方は分からないこと不安なことが多いと思うので、いつでも相談等してください。自分 は、支援に入る際には毎回の目標と月の目標を立てていました。例えば、今日は生徒に自分から話しかけようと か、授業の仕方や板書について学ぼうなどです。そうすることで、自分の能力の向上にも繋がりますし、やる気 も出ます。特に初めて支援に入られる方はそういったことを考えながら支援に入るといいと思います。これから よろしくお願いします。 ●教育学部 2年 坂根絵梨奈 私は広島県出身なので、もちろんカープファンです。私自身もソフトボールをしていたので、野球観戦が好き でよくカープの試合を観に行きます。 私は将来、高校の英語の教師になりたいと思っています。この学力向上支援のプログラムで実際に現場に行 き、生徒や先生方などとの長期的な付き合いを通して、生徒のことや先生方のお仕事などの理解を深めたいと 思っています。このように現場に行っての経験はまだあまりないので失敗することもあるかもしれませんが、失 敗を恐れず、自ら進んで主体的に生徒や先生方に関わっていくことで多くのことを学びたいと思っています。 ●教育学部 4年 太田康介 今回湯田中学校の方で英語の支援をさせて頂くことになりました。学力向上支援に参加することを決めた理由 は1年間生徒と継続して関わることが出来るためです。私は3年次の教育実習で生徒と積極的に関わることが出来 ず、生徒と関わることについて苦手意識を持っています。しかし教員を目指す上で、それは克服しなければなら ないと感じています。そのため1年間継続して授業補助という形で同じ生徒と関わることが出来れば、自らの課 題克服にもつながると思いますし、教員の仕事のやりがいを感じることが出来ると考えています。また現場の先 生方の授業もたくさん参観することができるので、自らの指導力の向上にも努めていきたいです。 第1回全体ミーティングの一コマ 4月30日(木)昼休み BEAT ●教育学部 4年 加藤明孝 週に1回大殿中学校で、主に1~3年生の数学の授業と部活動に参加しさせていただいております。私は小さい ころから剣道をしており剣道部しか経験がありません。ですので部活動の時間はいろいろな部活動を見て回り勉 強させていただいています。 今回学力支援に参加させていただくに当たり私には目標が二つあります。一つ目は生徒の成長に携わることで す。教育実習の二週間では出会うことのできない生徒の成長に一年間を通してかかわっていきたいと考えていま す。その生徒の成長の過程で自分自身も教員に向けて成長していきたいと考えています。二つ目は先生方の授業 を見せていただくことにより自分の授業力の向上につなげるとことです。現場の先生方の授業を見学させていた だくことで、どのような授業が生徒にわかりやすいのか客観的に見ることができ、先生方に質問もさせていただ けるいい機会だと感じています。自分が教壇に立つことを想定しどのように授業を進めるのかを学びたいと思っ ています。 自分にできることはほんのわずかなことだとは思いますが、生徒のために一年間一生懸命取り組んでいきま す。よろしくお願いします。 ●教育学部 4年 宮崎雅史 私は現在、体育会硬式野球部に所属していて現在も現役で活動しています。将来は中学校数学の教員を希望し ており、また、部活動も見たいと思っています。この「学力向上支援」では授業だけでなく、部活動にも参加さ せてもらえるとのことであったので参加させていただきました。 3年時の教育実習でも部活動に参加させてもらったのですが、2週間という短い期間であったため、生徒の変 化をあまり感じることはできませんでした。しかし、今回はほぼ1年間という長い期間であるので、授業でも、 部活動でも、生徒の変化をより感じられるように、活動していきたいと思います。また、この支援では自分から 積極的に行動し、少しでも多くの力をつけられるように取り組んでいきたいと思っています。1年間よろしくお 願いします。 ●理学部 4年 高野誠一郎 昨年から引き続き、西京高校で数学の支援に入らせていただいています。今年は、夏に教員採用試験が控えて いるため、前期は活動に参加できないこともあるかもしれないですが、少しでも多くのことを学べればと思って います。 少し前にあった、小さな交差点での出来事について書こうと思います。小学生の男の子が横断歩道の手前で立 ち止まり、左折してきた車に先を譲ろうとしていました。そのとき、対面から来た二人組の大学生が、我が物顔 で車の目の前を通りすぎて行きました。自分も男の子と並んで止まっていたのですが、同じ大学生としてとても 残念でした。このことは、改めて自分自身を見直すきっかけになりました。教員としての知識や技能を身に付け るだけでなく、一人の人間として成長していきたいと思います。一年間よろしくお願いします。 ●教育学部 4年 西谷和也 学力向上支援は、年間を通して支援に入れるということで興味を持ち、参加させてもらいました。まだ実際に 支援には入っていないのですが、生徒のがわからない点などをわかりやすく説明するなど、学力向上の支援をき ちんとしていきたいです。自分からも積極的に生徒と関わりをもち、より良い支援を行いたいと思っています。 授業の支援だけでなく、部活動での支援も参加できるので、いい経験にしたいと思っています。この支援での経 験は、これからの人生に活かしていけると思うので、1回1回の支援を大切に、自らの力としていきたいと考え ています。 BEAT ●理学部 2年 井本圭祐 私は、今回の学力向上支援に参加することで実際の教育現場でしか学べない貴重な経験をしたいと思います。 実際に支援先の生徒と接することで、抱える悩みや勉強の仕方など様々な面で相談に乗りたいです。また生徒が 充実した学校生活を送れるように、少しでも力になりたいと思います。 実際の教育現場で、ご活躍されている先生方を目撃し、日々教員を目指す原動力になっています。また、先日 大雨に負けずに登校する生徒の健気な姿に元気を頂きました。それと同時に大学生である自身も中学生に負けな いように頑張らなければいけないと思いました。 最後に自己紹介を少ししたいと思います。大分県出身、19歳、A型。趣味は読書や野球観戦、映画鑑賞など多 岐にわたります。笑顔がトレードマークです。よろしくお願いします。 ●大学院理工学研究科 1年 原田 霞 趣味: アロマオイル集め 好きなこと: 自転車で出かけること 特技: アーチェリー 学力向上支援を通して身に付けたいこと:生徒との関わり方や、先生方の授業の作り方について支援に入ってい る間、たくさん質問させて頂きたいです。そして、その技術を自分のものにしていきたいです。 最後に一言: まだまだ未熟な私ですが、支援員のみなさんとの交流や、支援の活動を通してたくさんのことを学 んでいきたいです。 ●人文学部 3年 財津柊平 大学では西洋史、特にアメリカ現代史について勉強をしています。趣味は卓球、野球観戦、朗読などです。 本年度から西京高校にて支援させていただくことになりました。教育実習の関係で、支援に入るのは6月から です。他の支援員の方よりも若干遅いスタートになりますが、むしろ実習で学んだことを忘れないチャンスだと 思っています。 そうはいっても、私はまだまだ未熟で、わからないことばかりです。また、時間は限られ、多くはありませ ん。しかし、その時々を大切にし、先生方や生徒たちから、授業、学校生活についてなど、多くのことを学び とっていきたいと思っています。同時に、他の支援員の方との交流も刺激にしていきたいと思っています。よろ しくお願いいたします。 ●人文学部 3年 杵嶋綾音 今年度から、学力向上支援に参加させていただいております。担当教科は日本史です。教育現場で指導のお手 伝いをさせていただくいい機会をいただき、授業のスタイルや指導方法などを実際に生徒と触れ合いながら積極 的に学んでいきたいです。 サークルは、考古学部に所属しています。考古学とは言っても、実際に発掘はしませんが山口市内にある古墳 や神社、お寺といった歴史的な場所を自転車で部員のみんなと一緒に回っています。時には、県外まで公共交通 機関で行くこともあります。体力は使いますが、勉強にもなりますし、何よりも楽しいです。 趣味は読書です。歴史関係の本を読むことが多いですが、それ以外のジャンルも何でも読みます。これからよ ろしくお願いします。 BEAT 5月号クイズ 【問題】 現在NHK大河ドラマ『花燃ゆ』でも話題となっている吉田松陰ですが、山口県萩市に生まれ、松下村塾では久 坂玄瑞、高杉晋作、伊藤博文などの面々を教育しました。 その吉田松陰の思想に大きな影響を与えた孟子の言葉で、松陰の言葉としても知られているものを、次の漢字 を並びかえて漢文として作ってください。 之 至 未 誠 而 不 動 也 者 有 事務局から 今年度から前原隆志先生にスタッフとして加わっていただきました。スタッフの担当体制は次のようになっ ています。 佐々廣子・・・大殿中支援員2名に対するコメント 佐々木司・・・代表、大殿中、湯田中担当 霜川正幸・・・西京高校担当 前原隆志・・・平川中担当 支援員のみなさんにお願いがあります。説明会等でもお伝えしていますが、本プログラムは、各学校、山口市 教育委員会のご協力によって成り立っているものです。支援に入らせていただくクラスの先生、生徒のみなさ ん、そして各学校の校長先生、諸先生、受け入れ窓口になってくださる先生方・・・。多くの方々に支えられて います。 上記スタッフのコメントにもあったように「三感王」を心に留めて、「感謝」の気持ちを忘れずに、 支援に入ってください。 各学校の先生方、本年度も快く支援員を受け入れてくださったことにあらためて感謝申し上げます。そのご恩 に報いるためにも、学び、指導、支援、成長を確かなものにしていきます。どうぞ、よろしくお願い申し上げま す。 事務局スタッフ 佐々廣子・佐々木 司(代表)・霜川正幸・前原隆志・・・50音順 代表メイルアドレス:[email protected] 代表電話:083-933-5456
© Copyright 2025 ExpyDoc