ＤＩ（ディフュージョン・インデックス）方式とは？ＤＩは各調査項目について判断の状況を示す。ゼロを基準として、プラスの値は景気の上向き傾向（｢良い｣）の回答割合が多いことを示し、マイナスの値は景気の下向き傾向（｢悪い｣）の回答割合が多いことを示す。 ◎ＤＩ=（増加・好転など｢良い｣の回答割合）－（減少・悪化など｢悪い｣の回答割合） ※設備投資は割合（％）ＤＩ方式平成２７年１月～３月期実績平成２７年４月～６月期予測《調査機関》萩商工会議所業況は持ち直しの動きを示しているものの一部業種に足踏み景況の概要平成２７年４月実施の景況調査の集計結果は以下のとおり。（調査対象企業：萩市内６０社、回収率９３％）生産・売上前期比は季節的要因等で建設業以外の業種が減少している。前年同期比では小売業が▲70.0 ポイントと最も減少幅が大きく、続いて卸売業が▲22.2 ポイントとなっており、他の業種はそれぞれ増加となった。今後（4～6 月期）の見通しでは、観光シーズンを迎える観光関連業の 66.7 ポイントを最大として、製造業・サービス業が増加と予測、建設業・小売業は減少と予測している。収益前期比は、生産・売上同様で建設業以外の業種が減少。前年同期比は、観光関連・製造・サービス業が増加、小売業は▲50.0 ポイント、卸売業は▲33.3 ポイントと減少している。今後（4～6 月期）の見通しでは、製造・サービス・観光関連業は増加、卸売・小売業が横ばいで、建設業が減少と予測。資金繰り小売業は前期比・見通しとも悪化、建設業・卸売業は見通しが悪化となったが、その他の業種は好転及び横ばいとなり、平均では悪化傾向だった前年、前々年からプラスに転じた。従業員数建設業の年の 50.0 ポイントを最大に、全業種とも不足感が強い。経営上の問題点人材の確保難が 29.1％と最も多く、続いて需要の停滞 25.5％、仕入価格の上昇 16.4％と続いており、その他には、設備店舗の老朽化や同業他社との競争激化、人件費等経費の増加、後継者問題、消費者ニーズ変化への対応、大型店進出による競争激化などが挙げられている。今後の業界動向各業界の景気見通しは、観光関連業の 55.6 ポイントを最大として、製造業・サービス業が改善傾向と予測しており、建設・卸売業は停滞すると予測。景況に関する生の声 ■大河ドラマによる来客数の増加が著しい（特産品製造） ■買替えの低迷（事務用品卸） ■昨年は消費税増税による駆込み需要で売上増加したため今年の昨年対比は減少、業界は市場規模の減少等で厳しく大手問屋が数件倒産した（専門品店） ■昨年 3 月は増税前の駆込み需要で売上が伸びたが、今年はそうした要因がなかったものの 4 月に入り好調に推移。（大型店）■大河ドラマの影響で来客数が増加している（観光土産品店） ■観光業に関しては外的要因が働き状況好転（旅館） ■ＴＶで紹介されたことから来客数が増加、今後更なる放映効果を期待（特産品製造） ■大河ドラマの影響等で 3 月中旬以降観光客数は前年比で増加、景気動向は未だ地方や一般消費者レベルでは改善していない（特産品販売）項生産・売上目／前前業種期年製造業卸売業小売業サービス業観光関連業平　均前年平均前々年平均比 50.0 ▲ 60.0 ▲ 66.7 ▲ 20.0 ▲ 50.0 ▲ 33.3 ▲ 28.6 ▲17.9 ▲33.3 比 10.0 20.0 ▲ 22.2 ▲ 70.0 12.5 44.4 ▲ 1.8 16.1 ▲17.5 ▲ 40.0 30.0 0.0 ▲ 20.0 12.5 66.7 7.1 0.0 ▲7.0 比 40.0 ▲ 60.0 ▲ 22.2 ▲ 30.0 ▲ 12.5 ▲ 11.1 ▲ 16.1 ▲7.1 ▲25.0 比 0.0 10.0 ▲ 33.3 ▲ 50.0 12.5 55.6 ▲ 1.8 5.4 ▲8.9 ▲ 30.0 20.0 0.0 0.0 37.5 44.4 10.7 ▲5.4 ▲14.3 10.0 0.0 0.0 ▲ 20.0 12.5 33.3 5.4 ▲3.6 ▲7.1 ▲ 10.0 10.0 ▲ 11.1 ▲ 10.0 37.5 44.4 8.9 0.0 ▲12.5 27年3月末 50.0 10.0 11.1 30.0 25.0 33.3 26.8 19.6 15.8 ( 実績 ) 50.0 10.0 22.2 20.0 12.5 33.3 25.0 23.2 21.4 ( 計画 ) 30.0 30.0 33.3 30.0 0.0 33.3 26.8 23.2 23.2 ▲ 20.0 20.0 ▲ 11.1 0.0 12.5 55.6 8.9 ▲21.4 ▲17.5 同期 27年4月～6月期見通し前建設業期収前年同期益 27年4月～6月期見通し資金繰り前期比 27年4月～6月期見通し従業員数設備投資業界動向