平成27年度総務厚生常任委員会行政視察報告 1 視察日 平成27年7月28日(火)から30日(木)まで 2 視察地 兵庫県洲本市 (面積182.38㎢、人口約 46,800人) 愛媛県新居浜市(面積234.46㎢、人口約123,400人) 広島県尾道市 (面積285.09㎢、人口約143,400人) 3 視察項目 兵庫県洲本市 愛媛県新居浜市 広島県尾道市 その他 委員長 副委員長 委員 委員 委員 委員 委員 委員 随行 お帰りなさいプロジェクト(定住促進事業)について 公共施設等総合管理計画(アセットマネジメント)に ついて おのみち幸齢プロジェクトについて 北淡震災記念公園内野島断層保存館 しまなみ海道サイクリングロード 4 参加者 和田 安司 小林 勇治 髙瀬 由子 櫻井 惠二 関 由紀夫 石井 侑男 中村 有子 大島 文男 相馬 香織(議会事務局副主幹) 5 事前勉強会の開催(6月18日(木)午前10時00分~午前11時10分) 視察に先立ち、第1委員会室において、横塚順一総合政策課長及び村上治良総合 政策課政策企画担当グループリーダーより、矢板市「暮らし」のびのび定住促進補 助金について、三堂地陽一総務課長及び関谷一男総務課管財担当グループリーダー より、矢板市の総合管理計画策定の進捗状況について、石﨑五百子高齢対策課長及 び加藤清美高齢対策課高齢福祉担当グループリーダーより、本市高齢者の状況と第 6期矢板市高齢者プランに基づく各種取組についての説明と質疑応答を行い、矢板 市の現状把握と課題等に対し委員各位の理解と、委員会として共通認識を図り行政 視察へ臨んだ。 1 6 視察概要 (1)北淡震災記念公園内野島断層保存館(7月28日(火)12:50~13:50) 兵庫県洲本市訪問の前に、淡路市の旧北淡町にある「北淡震災記念公園内野島断 層保存館」を視察した。 野島断層保存館は、平成7年の兵庫県南部地震の際地表に露出した断層面の一部 を保存したものである。震災の語り部として当時の様子や教訓を伝える米山(こめ やま)副館長からの説明を頂いたのち館内を見学した。 町内3,900戸の内3,300戸が全半壊の被害を受け、39名の犠牲者を出 す中、地域コミュニティの強さ、とりわけ556名の現役消防団と約500名の消 防団OBの活躍により、およそ300名を救出、行方 不明者は0名であったなど貴重なお話を伺った。また、 兵庫県南部地震と東北地方太平洋沖地震の揺れの違い を体験できるコーナー、両震災の映像や南海地震への 備えを大型スクリーンでみる震災シアターなどにより、 防災減災への思いを新たにした。 (2)兵庫県洲本市(7月28日(火)14:40~16:30) 洲本市では、定住促進事業である「お帰りなさいプロジェクト」として、新規転 入やUターンを促進し、また、若年層、子育て世代及び島外への通勤者を応援する ことにより、人口流出を防ぎ、定住人口の増加を図 ることを目的に、平成25年度から申請受付をして いる。 転入世帯定住促進補助金等交付事業、新婚世帯住 宅対策補助金等交付事業、出産祝金支給事業、島外 通勤者交通費助成事業の4つの事業で、7つの補助 金・助成金を支給するものである。 (3)愛媛県新居浜市(7月29日(水)13:15~14:30) 総務省は、平成26年4月に地方公共団体に対し、公共施設等の総合的かつ計画 的な管理を推進するため、速やかに「公共施設等総合管理計画」の策定に取組むよ う要請を行い、矢板市でも取組を始めたところである。 新居浜市の公共施設等総合管理計画(アセットマネジメント)は、総務省のホー ムページ上で策定事例として紹介されているところから視察をお願いした。 新居浜市によるアセットマネジメントは、長期的かつ経営的な視点で公共施設を 2 管理・活用・処分する取組で、将来的な施設の老朽度合いや発生する維持管理費用 を予測し、その予測に立って計画的に施設の修繕、改修、処分、統廃合を行うもの である。 一般的にアセットマネジメントは、橋梁・公園・下水道等のインフラを除く市営 住宅、学校、庁舎等の公共施設を指す場合があるが、新居浜市はインフラを含む施 設を指したうえ、基本方針が策定されていた。 平成23年度より一般財団法人建築保全センタ ーの提供するシステムであるBIMMS(ビーム ス)を導入し、公共施設の保全情報を一元的に管 理。平成24年度から施設保全計画の作成に取組 み、平成26年度からは「公共施設白書」の作成 を行い、平成28年度を目途に「公共施設再配置 計画」の作成を進めている。 (4)しまなみ海道サイクリングロード(7月29日(水)16:00~17:30) 新居浜市視察の後、サイクリングロードとして国際的に人気のある西瀬戸自動車 道(海の道と書くしなまみ海道)を通り、乗り捨て可能なレンタルサイクルのター ミナルと自動車道の隣を疾走するサイクリストの姿を見ながら尾道市へと向かった。 (5)広島県尾道市(7月30日(木)9:00~10:40) 尾道市は、先進的な包括ケア体制を持ち、地域包括ケアシステム構築のモデルと なった地域でもある。 急速に高齢化が進む中、 「超高齢化社会」という言葉のマイナスイメージを払しょ くし、年を重ねるごとに幸せを感じられる、幸いの齢と書く「幸齢社会」を目指す おのみち幸齢プロジェクトは、平成26年度より事業化されたものである。 高齢者の生きがいづくり、健康づくり、安心に暮らすための環境づくりの3本を 柱に、10数種の事業を展開している。 その内容のすばらしさはもとより、各種 事業が平成25年9月から12月にかけて、 若手有志職員によるプロジェクトチームによ る提言書をベースとし、平成26年度には予 算化し具体的施策として展開しているところ に驚き、説明頂いた方々の生き生きとした姿 と共に感動を覚えた。 3
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