緑柏(3月号) - 長崎県立佐世保南高等学校

平成26年度 学校だより
緑 柏
長崎県立佐世保南高等学校
No.120
平成27年 3月24日発行
発行責任者
宮内 博己
ストイックに「夢 」を追 いかけよ
校長室の窓から
校長
宮内博己
§ 須田さんのスピーチ
私事であるが、息子は高校時代、「うさぎやハムスターなど小動物の研究をしたい」と夢を語っていたが、今
は少し方向が変わって牛・豚を相手に奮闘中である。早いもので彼が長崎を離れて十二年、親として気掛かりな
こともある。それは、結婚しそうにないことと、AKBにお熱であること。
おの
前者と違い後者は、己が一人の意志で可能となる。尊敬するというか呆れるというべきか、彼は帰省するた
びにHKTやNMBのことまでよく語る。確かに彼女たちの楽曲に元気をもらえるが、選抜総選挙やじゃんけ
ん大会がテレビで生中継されるに至っては、正直、「なんだかなぁ」との思いがあった。しかし、ファン道に生
きる彼が語ったある話に思い直し、そして、考えさせられた。
それは、一昨年6月の第5回選抜総選挙で16位に入った須田亜香里さんのスピーチである。彼女は〝あか
りん〟と呼ばれているらしいが、そこはどうでもよい。それより、スピーチの内容だ。
「(略)本当に今日ここに立たせてくださった皆さん、いつも支えてくださる皆さん、本当にありがとうご
ざいます。私は、SKE48に入って3年半経ちました。研究生で入ってチームSに昇格させて頂いて、ずっ
と3年半、チームSとして公演させて頂いていますが、私はステージの一番隅が自分のポジションです。3年
半、ずっとそのポジションでも私を見つけてくださる方がいて、私を皆さんの瞳の中のセンターにしてくれた
から、こうやって前に進むことができて…。(略)」
§ 人生の目的とは
誰しも心の中に、何かに向かって燃える力を秘めている。人生の目的とは、その何かを明確にし、燃やし続け
ることであろう。「何か」は一つかも知れないし、その先にあるネクステージを含めた複合的な「何か」のこと
もあろう。確かなのは、多くの場合、その道のりは平たくないということである。頑張っているのに届きそうに
ない、頑張っても評価してもらえないと、悩み苦しみ、途上で諦める人もいるかも知れない。
しかし、世の中、甘くはないが捨てたもんじゃない。ストイックに追い続けていると、不思議と向こうから幸
いが寄ってくる。須田さんの言葉にあるように、「見つけてくださる方」は必ずいるのだ。
けだ
それにしても、「(私を)瞳の中のセンターにしてくれた」とは蓋し名言である。天晴れ!と感じ入る。
§ ファースト・ラビットになろう
道は開ける。それも、「ある日、突然に」である。だからこそ、簡単に諦めたりせず、追い続けよう。
AKB48の『ファースト・ラビット』も息子から紹介された。歌詞に励ましと勇気をもらえる。
「孤独な夜も 星を味方に 自分の足跡 残すんだ / どんなに 不安になっても 僕は誰よりも 走る /
傷つくたび 大人になるよ 涙流して 胸痛めて / それでも夢をあきらめない 最初のうさぎになろう」
彼は元々「うさぎ」を追いかけるつもりだったから、この曲に惹かれるのか。それとも、怯まずに、どこかに
続く洞窟を走りぬける「最初のうさぎ」になろうとしているのか…。羽田経由で勤務地に戻る彼を長崎空港まで
送った。ファン道に懸ける情熱以上に、人生の伴侶を見つけるべく誰よりも走れよと、彼の背が搭乗待合所から
.
.
固定橋に入って見えなくなるまで無言のエールを送る、こちらは老境に入った父であった。
○ 第67回卒業証書授与式を挙行
3月1日(日)
、第67回卒業証書授与式を挙行いたしました。本年度も式の前に特別表彰式を行い、県
教育委員会の優良卒業生徒表彰として小﨑愛美さん、県高体連の卒業生顕彰として井福英希君、県高文連の
卒業生顕彰として吉山紗生さんが表彰されました。
式は厳粛な雰囲気の中で行われ、卒業生代表の増元咲季さ
んは答辞の中で、「私たちは福島への修学旅行で大事なこと
を学びました。国の内外には様々な困難がありますが、厳し
い場面に直面しても現実から目をそらすことなく、力強く歩
いていきたい」と決意を述べました。
その後、全員で「蛍の光」と校歌を斉唱し会場は大きな感
動に包まれました。男子108名、女子116名の計224
名が3年間の思い出を胸に学舎を巣立っていきました。
ご多用な中にご臨席を賜りましたご来賓の皆様、保護者や
地域の皆様、本当にありがとうございました。若人たちの頑張りに今後もエールをお願いします!
○ 後期校内大会で盛り上がる
3月17日(火)
、後期の校内大会が開催されました。天候にも恵まれ、一年間同じクラスで頑張ってきた
仲間と協力しながら試合に挑む姿が見られました。また、大きな声で応援する場面があったり、息が合ったプ
レーが飛び出したりと、常時、明るい雰囲気の中で行われました。
また、運営や審判を担当した体育委員会や部活動生のおかげでスムーズに進行できました。生徒たちがテー
マとして掲げている “自主性”が様々な場面で発揮された素晴らしい校内大会となりました。
☆ 優勝 ☆
準優勝
ソフトボール(男)
2-6B
2-6A
バレー(男)
2-6A
1-4
サッカー(女)
2-1B
2-4
バスケット(女)
1-6B
2-5
○ 海外研修に出発します!
~1年生27名がアメリカへ~
3月25日(水)、1年生27名が海外研修のためアメリカ・カリフォルニア州テメキュラ
市に向けて出発します。姉妹校ビスタマリエタ校との交流
のほか、ホームステイ、語学研修、ロス市内研修等が予定されています。
これまで数回にわたり事前学習を実施しました。特に3月5日(木)に
南高で実施した長崎県立大学の山崎教授による異文化コミュニケーショ
ンの講義と、3月15日(日)にハウステンボスで行われたイングリッシ
ュスクエアで、海外研修に参加するという実感を高めることができまし
た。是非多くのことを学んできてほしいと願っています。
○ TEAM69
~第1学年より~
この一年は、学習合宿や体育祭・文化祭など初めて体験する学校行事が数多くありました。学習面では、
難易度の高さや速いスピードに戸惑いつつ、何とかついていった諸君も多かったのではないでしょうか。
来年度は2年生となり、学校行事や部活動でも中心となって活躍する年となります。また、修学旅行や大
学へのオープンキャンパスを通して、自分の将来を見つめ直す行事が組まれています。
まずは、これからの春休みを規則正しい生活で過ごし、文武両道に励むことで、2年生へのスムーズな切
り替えをしてください。そして、4月には TEAM69 Ver.2 として進化した69回生の姿を見せてください。
○ 第2学年より
今年度は、夏に行われた九州大学・長崎大学へのオープンキャンパスへの参加や、12月に行われた福島
県いわき市などへの修学旅行を通して、将来の自分を考える良い機会となりました。来月からはいよいよ3
年生、受験に向けての一年がスタートします。早い人はもう受験モードに入っています。これから迎える春
休みを規則正しい生活を送ることで、3年生へ向けてスムーズなスタートを切って欲しいものです。
○ 第3学年より
~答辞の言葉から~
「時に私たちは進路選択に迷い、行き先を見失った舟のようだったと思います。港を出たもののどこに向か
っているのか分からなくなり、大海原に放り出されたような感覚に陥ること何度もがありました。そんな中、
私たち67回生の航路を導いてくださったのは紛れもなく先生方です。先生方は時に磁石やコンパスとなっ
て海図の上に道を示し、また、時に灯台となってそれぞれの針路を照らしてくださいました。卒業というこ
の日は、私たちにとって新たな船出のはじまりです。一人ひとりと向き合い、朝も夜も休日も、私たちの航
海を後押ししてくださった先生方には感謝してもしきれません。ここにいる卒業生全員が心からそう思って
います。三年間、お世話になりました。本当にありがとうございました。
(中略)
一つひとつの思い出や出会いを胸にしまって、私たちはこの愛すべき佐世保南高校を旅立ちます。私たち
が成し遂げられなかったことは、頼もしい在校生の皆さんがきっと叶えてくれると信じています。
」
先生方への感謝と在校生への激励の言葉を残して67回生は巣立っていきました。今後さまざまな困難が
あろうとも挫けることなく、一人の人間として逞しく成長されることを願ってやみません(第3学年団)
。
○ 百人一首大会
3月20日(金)の5・6校時、本校柔道場で第1学年の「百人一首大会」が開催されました。学年の先
生方も和歌を読み上げ、和やかな雰囲気で実施することができました。例年よりも遅い実施であったため
か、しっかり準備をして臨み、上の句を聞いただけで札を取る生徒の姿が数多く見られました。
この大会をきっかけに、日本の伝統文化や和歌に対して関心を持ってもらえたら嬉しく思います。
成績は以下の通りです。
【クラス成績】1位…1組
2位…5組
3位…2組
【個人成績】 1位…佐伯帆澄(37 枚) 2位…藤川成那(27 枚)
3位…紀井穂香、杉田愛歌(25 枚)
『♪佐南♪ 実はこんなことしてるんです♪』
3月16日(月)、常任委員会を中心にフィリピンの子どもたちへシューズの寄付を行うボランティア
活動を行いました。3月に卒業した生徒たちに呼びかけたところ、ダンボール6箱分
の体育館シューズが集まり、「現地の方々の役に立てれば… 」という気持ちを込めて
フィリピンへ送り出しました。この活動は毎年行われており、今後も生徒たちの自主
的な社会貢献活動の一つとして継続していきたいと思います。
○ 離・退任式
~先生方、南高のためにありがとうございました!~
【退職者】
主幹事務長
教
諭
講
師
非常勤講師
主任実習助手
業務補助員
本 村 保 彦 先生(事務室)
林 田 幸 子 先生(英語)
澁 谷 香 織 先生(国語)
竹 下 直 喜 先生(美術)
浦 喜美 子 先生(理科)
二反田 優子 先生(印刷室)
長崎県立大シーボルト校へ
【転出者】
校
長
教
諭
教
諭
教
諭
主
査
宮内 博己
千北 圭祐
石橋 可巳
近藤 美江子
竹内 朋子
長崎北高校へ
川棚高校へ
中国派遣(東北師範大学へ)
五島海陽高校へ
佐世保東翔高校へ
先生(地歴)
先生(数学)
先生(国語)
先生(国語)
先生(事務室)
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福岡市立学校教諭(新採)へ
≪4月の行事予定≫
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1日(水) 海外研修帰着(新2年)
13日(月)~17日(金) 面談週間
6日(月) 新クラス発表(新2・3年)
15日(水) 部活動・同好会編成
8日(水) 新任式、始業式、大掃除、入学式
21日(火) 生徒協議会・各種委員会結成
9日(木) 校内模試(3年)、校内実力(2年)
23日(木) 新体力テスト、身体測定
9日(木)~11日(土) 宿泊研修(1年)
24日(金) 遠足
10日(金) 校内模試(3年)
13日(月) 校内実力(1年)
27日(月) 遠足予備日
※内科検診、検尿等は4月にお知らせします。