平成27年度 7月号 第4号 丘の学び舎 平成27年7月1日 品川区立荏原第五中学校 校 長 加藤 敏 あきら 諦 め る こ と の 意 味 校 長 加藤 敏 期末考査が終わり、1学期も残すところ3週間余りとなりました。先週は、1組の連合移動教室が長野県 菅平高原で行われ、天候にも恵まれて予定した行程を全て実施することができました。目的の一つ「自分の ことは自分でする。 」ことを意識しながら、他校との交流を深め、実りの多い二泊三日を過ごすことができ ました。また、7年生の2組~5組は本日(1日(水))から福島県裏磐梯方面での移動教室に出かけます。こ れまでの3ヶ月間で身に付けてきた中学生としての姿を学校とは違う場所で発揮し、学年集団としての力を どれくらい伸ばすことができるのか楽しみにしたいと思っています。あわせて、各学年とも1学期のまと め・振り返りとともに夏休み・2学期に向けての心構え作りを行っていきます。学期末から夏休み初めにか けて予定している家庭訪問・三者面談の中で、一人一人の伸びたところ、これから力を入れたいところなど 確認をしていきます。短時間ではありますが意義のあるものにしたいと考えております。保護者の皆様には お時間を割いていただきますが、よろしくお願いいたします。 さて、先月行った9年生の修学旅行の1日目に訪れた薬師寺で、修行僧の方から印象に残るお話しをして いただいたので、少し紹介したいと思います。 『「諦める」という言葉から、皆さんはどのような印象をもつでしょうか。一般的には、マイナスのイメ ージでとらえられる言葉ではないでしょうか。この「諦」という文字の意味は、 「明らかなもの」 「動かしが たい事実」「真理」ということです。例えば、この世に生あるものは、人であっても動植物であっても必ず 死を迎えます。これは、私たちの力ではどうすることもできない真理であり、明らかなことです。仏教を学 ぶ者は、「諦める」という文字から「諦観」という言葉を使います。「諦」は明らかなもの、「観」は見る。 つまり「諦観」とは「明らかなもの、物事の真理を見る」ということになります。諦めることは決してマイ ナスなことではなく、正しいこと、あるべき姿をしっかりととらえることであり、人としてどのように生き るべきなのかということを考えることなのです。 』 日常生活の中では、 「途中で投げ出さず諦めずに最後までやり通せ。」といった声掛けをすることがしばし ばあります。確かに、励ましの意味をこめて「諦めるな!頑張れ!」と言いますし、言われることでくじけ そうな気持ちを奮い立たせることができますから、 「諦めるな」と言うことは悪いことではないと思います。 しかし、 「人を傷つけてはいけない」 「ルールは守らなければならない」といったことは、どのような理由が あっても動かすことのできない「諦か」なことです。これは「当たり前のことを当たり前にする。」という ことにもつながるのではないかと思います。理由や理屈のいかんにかかわらず「ダメなものはダメなのであ る」として、時には「諦める」ことが大切なのだと考えながら、このお話を聞いていました。 9年生はこれから進路決定のために多くの者が「受験」に臨みます。「自分の実力はこんなものだから勉 強をしても仕方がない。 」と「諦める」のか。 「受験はしなければならないものである」と「諦めて」勉強に 集中するのか。どちらの「諦め」をもつのでしょうか。 「やらなければならないことなのだから、気持ちよ くやるべきことをやろう。 」といった前向きな諦めの気 持ちをもって、五中の子ども達には日々の生活を送ら せたいと思います。 思います。 < お 礼 > 先月の学校公開では、3日間で延べ 160 名余りの 参観をいただきました。授業の進め方などについて も貴重なご意見をいただきました。今後の授業改善 に活かしてゆきたい思います。ありがとうございま した。更に多くの皆様の参観をお待ちしています。 修学旅行に行ってきました!! 6月9日から2泊3日で、奈良・京都に行ってきました。心配されていたお天気でしたが、一度 も傘を差すことなく見学することができました。 1日目、京都に着くとすぐに奈良へ移動し、東大寺大仏殿、薬師寺、法隆寺と周りました。どの 見学先でも古人の偉業に生徒たちは息をのむ様子が見られました。 2日目は、事前に計画を練りとても楽しみにしていた班別行動です。朝8時から夕方5時半まで、 班ごとに京都市内の寺社仏閣を見学しました。全く知らない土地で、多くの班が道に迷い、思い通 りにいかないこともありましたが、班員が知恵を出し合い、協力し合うことで、全班が時間内に帰 宅することができ、責任ある姿を見せてくれました。宿舎で生徒の帰宅を待っていると、身振り手 振りを交えて各見学先の様子を話してくれ、その姿からとても充実した班別行動がうかがえました。 3日目は、クラスごとにバスで回りました。2組・3組は清水寺、金閣寺、北野天満宮、4組は 清水寺、金閣寺、伏見稲荷大社に行きました。北野天満宮では学問の神様ということもあり、真剣 に受験合格を祈っている姿が印象的でした。4組は千本鳥居で有名な伏見稲荷大社で写真をたくさ ん撮り思い出を作りました。 今回の修学旅行は、とても充実した修学旅行でした。出発前から持ち物に忘れはないか、何回も確 認するほど楽しみでした。みんなで新幹線に乗ること、クラス皆で京都を歩き回ることなど、ほぼ全 てが新鮮でした。1 日目はガイドさんに連れられて、東大寺・薬師寺・法隆寺を回り、それぞれの歴史 や外観、良いところを学びました。2 日目は班員で京都市内を巡りました。最初は二条城に行きました。 徳川慶喜が、大政奉還を行った場所として有名なので、とても気になっている場所でした。次は銀閣 寺に行きました。銀閣寺は金閣寺ほど派手ではないけれど、僕は銀閣寺の方が好きなので良かったで す。そして最後に伏見稲荷大社に行きました。 「重かる石」を持った時、重かったので今後が怖いです。 3 日目は、清水寺・金閣寺・北野天満宮を回りました。清水寺が絶景でした。この修学旅行は、色々な ことがありとても良い思い出になりました。 (2組 石井 裕介) 一番印象に残った寺社仏閣 ○建仁寺…落ち着いた雰囲気で境内を全て見ることが出来たし、双龍図や風神雷神図屏風も見られたか ら。 (3 組 佐藤 遥紀) ○三十三間堂…1001 体の千手観音の中には、必ず自分に似ている顔があるということで、探すのがとて も楽しかったから。 (4 組 石井 和希) ○金閣寺…金色がとてもきれいなのと、金閣寺のまわりの池がガイドブックで見るよりも大きかったの が印象に残っているから。 (2 組 松崎 美優) 1日(水) 7年磐梯移動教室始 13日(月) 学年朝礼 2日(木) 8年都学力調査 14日(火) 保護者会 3日(金) 8年 D 級ポンプ訓練 17日(金) 終業式 7年磐梯移動教室終 4日(土) 9年租税教室 6日(月) 全校朝礼 10日(金) 漢字検定・避難訓練 21日(月) サマースクール始 三者面談・家庭訪問始 27日(月) サマースクール終
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