アレルギー性皮膚疾患検査薬「パッチテストパネル

2015 年 1 月
®
アレルギー性皮膚疾患検査薬「パッチテストパネル (S)」
製造販売承認取得のお知らせ
佐藤製薬株式会社(本社:東京都港区、社長:佐藤誠一)は、アレルギー性皮膚疾患検査薬「パ
ッチテストパネル®(S)
」の製造販売承認を 2014 年 12 月 26 日付で取得しましたので、お知ら
せいたします。
「パッチテストパネル®(S)」は、導入元である Smart Practice 社(本社 米国アリゾナ州フ
ェニックス)が世界各国で販売するアレルギー性皮膚疾患診断用パッチテストユニットである
T.R.U.E. TEST(Thin-layer Rapid Use Epicutaneous Test、以下「TT」
)を基に、日本人におい
て陽性率が高いとされるジャパニーズ・スタンダード・アレルゲン 25 種類(「接触皮膚炎診療ガ
イドライン」、日本皮膚科学会接触皮膚炎診療ガイドライン委員会(2009 年)*1)の内 21 種類
および TT に含まれるメルカプトベンゾチアゾールの合計 22 種類のアレルゲンを 2 枚のパネルに
配置し、患者様の皮膚に貼付するだけの簡便な方法で、一度にアレルゲン 22 種のパッチテスト
を行うことができる Ready-to-use のアレルギー性皮膚疾患検査薬です。
アレルギー性皮膚疾患は皮膚科医が診療する頻度の高い疾患であり、アレルゲンを特定し、そ
のアレルゲンとの接触を断つことができれば根治できる疾患です。
現在、アレルゲンの特定には、Finn Chamber 等のパッチテストユニットが広く用いられてお
り、ワセリン基剤又は水溶液のアレルゲン試薬を 1 種類ずつ、その都度アルミ製小皿等のパッチ
テストユニットに充填するという煩雑な操作が必要でした。
従って、パッチテストはアレルギー性接触皮膚炎のアレルゲンを特定するために必要な検査方
法でありますが、手間と時間がかかり、一般の皮膚科診療で十分に活用されているとは言えない
状況です。*2
「パッチテストパネル®(S)
」が国内で販売されることで、パッチテストが簡便かつ適切に広
く実施されるようになり、臨床現場の医師及びアレルギー性接触皮膚炎患者様にとって高い有益
性をもたらすことと考えます。
佐藤製薬株式会社は、今後も付加価値の高い製品の研究開発に取り組み、パイプラインを強化
するとともに、多様な医療現場のニーズに対応できる製品を提供してまいります。
*1
*2
日皮会誌: 119(9)1757-1793, 2009
J.Environ.Dermatol.Cutan.Allergol: 5(2) 91-102, 2011