本人の意志決定支援を!―

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3
4 5
717
赤い羽根共同募金の記念バッジデザイン募集
市社協 人材育成の取り組み
︿特集﹀福島区
新たな地域交流の拠点
﹁コミュニティサロン﹂への支援
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7
本人の意志決定支援を!
最近の地域社会は、
無縁社会、孤立死、引
後見人活動啓発講演会を開催
の共催で、成年後見制度・市民
いさつ運動など、自分
葉であふれている。あ
関係の希薄さを表す言
きこもり、虐待など、
大阪市成年後見支援センター
では、制度を広報・啓発すると
し、3月 日(土)には「市民
― 大 阪市成年後見支援センター ― ともに、判断能力が十分でない
成し、その活動の支援をおこな
ての支援などを実施している。
を守るための相談に応じ、申立
人や家族などから、生活や財産
持っていただくために、ロゴマ
さらに、市民後見人活動につ
いて、より多くの市民に関心を
細は左記のとおり)する予定。
協、
鶴見区社協と共催で開催
(詳
ポ ジ ウ ム 」を 大 阪 市 、大 阪 府 社
後見人・成年後見制度啓発シン
じさんの顔に見覚えがあった。
隣の席に着いた禿げあがったお
て頭を刈ってもらっていたら、
言葉をかけるには勇気がいると
▼自分の体験でも、近所の人に
けは各地で広がっているのだが
から声をかけようという呼びか
ちたい。おせっかいでも。
(石)
ために、ひと声かける勇気を持
た、近隣から孤立死を出さない
分 が 孤 立 死 し な い た め に、 ま
分と同じような感覚である▼自
ありません」と言ってしまう自
は 難 し い の で、「 い え、 ど こ も
るが、言葉でその場所をいうの
はありませんか、と聞いてくれ
らうとき、どこかかゆいところ
る▼散髪屋でシャンプーしても
するには本当に大きな勇気がい
ぼんやりした関係の中で声掛け
り、僕に気づかず帰って行った。
より後に始めたのに先に終わ
けようと思っていたら、彼は僕
ってじっくり顔を確かめ声をか
信が持てなかった▼散髪が終わ
ら、何十年ぶりにもなるので確
多分、中学校時代に一緒に山歩
痛感した。先日、散髪屋に行っ
っている。市民後見人養成講座
ークのデザインを現在公募中。
を、平成
者後見人の新たな
また、第
担い手として、市民後見人を養
年度までに7回開催
きなどをしたМ君だと思いなが
し、現在206人が「市民後見
人バンク」に登録している。
後見人は家庭裁判所により選
任されるが、市民後見人は、平
日時点)106件の
Eメール:[email protected]
年1月5日を最初に(平成
年1月
大阪市成年後見支援センター(西成区出城2-5-20)
電話:06-4392-8282 FAX:06-4392-8900
成
事案に選任されている。
センターでは、選任された市
民後見人が適切に活動できるよ
う、専門職(弁護士、司法書士、
社 会 福 祉 士 )の 協 力 を 得 て 継 続
的に支援を実施している。
市民後見人には、身近な立場
で「本人を尊重し支える」とい
う市民ならではの効果も期待で
きる。
日(土)午後2時
このような市民後見人活動を
広く大阪市民に知っていただく
分、港区民センターで
ため、2月
~4時
大阪市市民後見人連絡協議会と
コーディネーター:大阪市立大学大学院 岩間伸之 教授
第2部:分科会(午後3時~4時30分)
【申込み・問合せ先】
( http://www.wel-osaka.jp/
)を参照。
kouken/
募集要領など詳細は、成年後
見支援センターのホームぺージ
21
日 時:平成27年3月21日(土・祝)午後1時30分~4時30分
場 所:鶴見区民センター
第1部:パネルディスカッション(午後1時30分~2時50分)
「地域における市民後見人活動の意義と実際」
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大阪の社会福祉 第717号.indd
︵住吉区︶つながれ すみよしの底力
︵淀川区︶﹁避難所一泊体験﹂
現代に息づく石井十次の思想から学ぶ
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2015.2
はじめまして!こんにちは♪ 特定非営利活動法人
日常生活支援ネットワーク パーティ・パーティ
市民後見人・成年後見制度シンポジウム
3
25
15
30
C O N T E N T S
発行:社会福祉法人 大阪市社会福祉協議会 編集・発行人:壺阪 敏幸 [毎月1回発行]
社会福祉
http://www.osaka-sishakyo.jp
法 人
〒543-0021 大阪市天王寺区東高津町12-10
(大阪市立社会福祉センター内) Tel.06-6765-5601
Fax.06-6765-5605 http://www.osaka-sishakyo.jp
大阪市社会福祉協議会
1 大阪の社会福祉 第717号(毎月1回発行) 「大阪の社会福祉」は共同募金配分金を活用して発行しています。
い く こ と で“ 細 く 長 く の 支 援
( café IMONIKAI
) や避難者
向け情報誌の発行を毎月続けて
大阪府共同募金会では、一般社団法人京都馬主協会を経由して行う標記財団の助成金に係る申請
受付を行います。
受 付 期 間=平成27年3月2日
(月)~31日(火)まで
助 成 対 象=民間社会福祉施設整備費
心となり地域の各種団体が輪
昨年 月 日から、スター
トアップ会議のメンバーが中
ラジオ体操に着目。
毎週金曜日
番で世話人となって取り組ん
港区築港
地域では、
分から、
の午前9時
港西児童遊
隣接する築
築港会館に
事業所などからも参加者が
午前9時すぎから地域住民
や近くの障がい福祉サービス
でいる。
~
園でラジオ
なわれており、毎回約
参加者は、ラジオ体操の第
1・第2で体を動かした後、
築港の歌にあわせたオリジナ
し た。「 い つ も 参 加 し て い る
議を開催。プランの「地域の
め、今年度スタートアップ会
ている」など世話人たちも手
た人の新たな参加につながっ
地域行事に参加していなかっ
る こ と が で き る 」「 こ れ ま で
高齢者が欠席すると気に掛け
つ な が り の 強 化 」「 地 域 活
年度)
」 を実現させるた
動・高齢者支援活動の推進」
ごたえを感じているようだ。
と、誰もが気軽に参加できる
外出する機会にしてもらおう
ある人や高齢者が1日1回は
れていたことから、障がいの
が、地域の課題として認識さ
孤立しがちであることなど
やひとり暮らし高齢者などが
いることや、障がいのある人
のつきあいが希薄化してきて
ワンルームマンションなど
の増加にともない近隣の人と
まれている。
の具体的な活動として取り組
~
‐みなとまちプラン(平成
人が参加している=写真。
ラジオ体操でつながる築港
ル体操でみんな一緒に汗を流
港区築港地域から
同地域で昨年度末に策定さ
れた「築港地域福祉活動計画
続々と集まる。
17
る。発災から3年半が経過し支
援が少なくなっているなか、同
問合せ=大阪府共同募金会事務局まで ☎06-6762-8717
センターとしては、里帰りバス
を”続けている。
平成27年度公益財団法人中央競馬馬主社会福祉財団助成金の申請受付
10
体操がおこ
30
の運行とともに、避難者交流会
◎デザインのきまり
①赤い羽根共同募金のイメージに合ったもの
②「赤い羽根」のデザインと「西暦」もしくは「年号」を入れる
③使用する色は概ね3色(グラデーション不可)※赤い羽根の赤色を含む
④たてよこ概ね25㎜程度で判別できるデザイン
⑤未発表のオリジナル作品で、他者の知的所有権を侵害しないもの
応募締切日=平成27年4月17日
(金)
応 募 資 格=近畿6府県(滋賀、
京都、兵庫、奈良、和歌山、大阪)に在住、または在勤・在学の方
県外避難者
分に市
人、ボランテ
人、スタッフ3人を乗せ
バスは、避難者
ィア
て、翌朝には東京に到着。続い
て、いわき市・郡山市・仙台市
と進み、石巻市で最後の避難者
が 降 車。
「 長 時 間 の 乗 車 だ が、
ボランティアが子どもたちの面
倒をみてくれるので安心して過
ごせる」と保護者どうしの会話
もはずんだようだ。
県外避難者は地元と大阪での
二重生活の経済的負担をはじ
め、家族が離れて暮らすことに
10月1日から実施予定の第69回赤い羽根共同募金の記念バッジデザインを
近畿6府県共同募金会 (滋賀、 京都、 兵庫、 奈良、 和歌山、 大阪) が合同募集
「里帰りバス」を運行
大阪市ボランティア・市民活
動センターでは、昨年末も、東
日本大震災のため、大阪府内に
日午後8時
日早朝帰阪)を運
月 日
いまも避難している人たちを対
象に里帰りバス(昨年
大阪出発‐
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立社会福祉センターを出発した
行した。
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よる精神的な負担も続いてい
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検  索
赤い羽根おおさか
詳しくは大阪府共同募金会ホームページ
http://www.akaihane-osaka.or.jpをご覧ください。
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2015年(平成27年)2月 2
人材育成の
取り組み
会」は、市・区社協を取り巻く
り、参加者
および区社協を1日かけて回
ついて検討していくうえで、他
と、施設・事業所内を見学し、
とともに、施設職員の案内のも
業活動の概要について受講する
人がそれぞれの事
課題の整理、今後の取り組みに
月 日に研修会を実
市の先進的な実践に学ぶことを
やイベントが多く企画されて
この辺りはクリエイターが
活動する場が点在し、作品展
―他にはどのような活動を?
法人働楽(障
此花区梅香
地域のNPO
がい者の福祉
入居者の生活や利用者の活動、
目的に、
支援の実践などについて学ん
開催し、地域の方・メンバー
います。移り住んでくるアー
施した。
だ。
ともに楽しんでいます。
また、
ティストも増え、新しいもの
草津市立まちづくりセンター
で 開 催 さ れ た 滋 賀 の 縁( え に
働楽は平成
8年に発足しましたが、当初
作業所)で働
し)創造実践センター主催の研
当事者が安心して自立して暮
らせる地域づくりを進めるうえ
地域との接点はあまりありま
く阪憲明さん
人材育成に注力しており、今後
修会「第2回滋賀の縁塾(困難
で、社協職員として大切にすべ
なったようだ。
施設は地域の理解が必要不可
茶」を始めました。障がい者
と、作業所でも「ひまわり喫
が楽しめる。なんかいいなぁ
茶を飲みながら、自然に交流
喫茶」に参加。100円でお
所の仲間と地域の「ふれあい
ば何も始まらない」と、作業
せ ん で し た。
「何もしなけれ
かをみんなで考える。まった
法を探す。どうしたらいいの
何に対してもできない理由
を探すのではなく、できる方
―地域活動への思いは?
展開しているところです。
ちを巻き込んで新たな企画も
をかけていただき、若い人た
地域活動協議会の部会にも声
新年度に向けた
動向を共有
区社協会長会
平成 年度4回目の区社協会
長会が1月 日、シェラトン都
利用者の主体的側面を重視した
5年先を見据え、利用者サービ
事例の解決に向けたトータルサ
き視点など、再確認する機会と
を受け入れる土壌のようなも
スの質を低下せずに確実に事業
人が参加す
ポート力の向上)
」 に検討会メ
のを感じます。働楽でもアー
を進めていくため、必要な職員
ンバーの若手職員
に伺いました。
数の確保を計画的におこなうと
るとともに、滋賀県社協および
―活動のきっ
ともに、急務の課題となってい
大津市社協の取り組みなどにつ
ト展やライブ演奏を開くな
る組織の中核を担う職員や次世
いて受講し、組織化や主体形成
の方法、組織内の部門間連携や
新採研修「社会福祉施設等
見学プログラム」
地域福祉を推進していくうえ
で、社協と社会福祉法人・社会
ど、さまざまなコラボ企画を
代を担う職員の育成に取り組ん
かけは?
でいる。
「若手職員による検討会」
昨年6月から定期的に開催し
て い る「 若 手 職 員 に よ る 検 討
われた。
の方も常連で、地域活動との
掛けられることも。地域役員
から、メンバーが地域で声を
欠ですが、喫茶を通した交流
地域活動が生まれます。
ることから、広がりや新たな
も、既存の取り組みを工夫す
く新しいものを作らなくて
ホテル「明日香の間」でおこな
最初に、平成 年度予算編成
についての説明の後、介護保険
福祉施設などが積極的に連携・
法の改正についての説明があっ
協働をおこなっていく必要があ
た。
接点が広がっていきました。
ることから、施設の理解を深め
いずれも今後の区社協運営や
地域福祉の推進に密接に関わる
たかさを感じています。
今では働楽そのものが地域
に見守られているようなあた
く人生は楽しくなる。(笑)
れるし、やった方が間違いな
ることで新たな価値観も得ら
私は自分が働いている地域
で活動していますが、参加す
た。
が交わされた。
議題であるだけに、活発な議論
児童福祉・高齢福祉・障がい
福祉、生活保護にかかわる施設
報告がおこなわれた。
また、生活困窮者自立促進支
援事業をはじめとする平成 年
27
27
た正規職員および今年4月に採
月に新規採用し
21
度の指定管理・公募事業の状況
るため、昨年
26
11
月 日に研修会「社会福祉施
10
進めている。
業務マネジメントのヒントなど
世代をつなぐ
地域活動者に聞く
とりわけ、多様な専門性をも
った次代を担う職員の育成を図
大阪市社協では、今年度、組
織基盤の強化のひとつとして、
13
を学んだ。
15
るため、次のような各種研修を
12
用を予定している者を対象に、
18
設等見学プログラム」を実施し
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市 社 協
3 大阪の社会福祉 第717号(毎月1回発行) 「大阪の社会福祉」は共同募金配分金を活用して発行しています。
福島区
新たな地域交流の拠点
「コミュニティサロン」
への支援
0地域で開かれていますが、そ
では「ふれあい喫茶」が約30
ン」が注目されています。市内
また、サロン運営者が抱える
運営資金の問題や広報面、その
に「サロン懇談会」を開催。
サロン支援者の発掘育成のため
さらに、コミュニティサロン
開設の機運を高めるとともに、
れだけではありません。コミュ
他の課題を継続的に支援してい
地域のつながりづくりの拠点
と し て、
「コミュニティサロ
ニティサロンは、歩いていける
くために「サロン交流会」を定
『住み開き』を知
り、これだとピン
ときました」と、
サロン開設のきっ
かけを話す上垣内
さん。同じ悩みを
抱える人がざっく
ばらんに語り合え
年間
る場をつくりたい
と、両親が
営んできた焼きた
てパンの店『かど
やベーカリー』の
自宅倉庫をリフォ
ーム。学ぶ・作っ
て楽しむプログラ
ムなどを企画し、
第4回サロン交流会
期的に開催しています。
平成27年1月 第4回サロン交流会の様子
われました。
情報共有がおこな
を開く予定者との
告と新たにサロン
るサロンの活動報
区内で開かれてい
福・福サロンへ
の質疑応答の後、
は」と紹介。
ながっているので
り添うことにもつ
ている人の心に寄
介護の悩みを抱え
ています。また、
験者で構成され、そのことでサ
両親も全講座に参
サロン講座
加 し て い ま す。「 ボ ラ ン テ ィ ア
平成26年11月 ロンのめざす方向性が共有され
第1回~3回サロン交流会
人で、みな介護経
スタッフは
平成26年4~10月
ような身近なところで交流を育
平成 年1月8日「まち・か
ど や 本 舗( 福 ・ 福 サ ロ ン 実
第1回~3回サロン懇談会
むことができ、運営者の関心事
施)
」 に て 4 回 目 の「 サ ロ ン 交
ハウス連絡会との共催)
や課題意識などから、主体的に
また、形態としては、自宅の
一部を開放した住み開きや、集
サロン講座(全6回)
会場を持ち回りで
サロン交流会開催
合住宅の会館を活用したもの、
流会」がおこなわれました。
40
10
平成24年1~3月 (大阪宅老所・グループ
テーマを設定して開設できると
福祉事業所やNPOの主催によ
態になり頭を抱えてしまいまし
これまでの主な取り組み
いった魅力があります。
るもの、同じ悩みを抱える人が
サロン発足の経緯と活動内容の
(うえがいとやすこ)さんから
はじめに、まち・かどや本舗
の事務局長である上垣内安子
集うものなどさまざまです。
サロン活動者のサポートと
新たな担い手発掘のために
紹介がありました。
た。七転八倒している時、自分
「私は両親のダブル介護を抱
え、仕事をやめざるをえない状
年 度 に「 サ ロ ン 講 座 」 を 開 催
たちが住んでいる場所を、みん
福 島 区 社 会 福 祉 協 議 会( 以
下、福島区社協)では、平成
し、その後、区内に5カ所のコ
なのためにちょ っ とだけ開く
ミュニティサロンが生まれまし
た。
平成24年6月~ 平成25年8月
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※区社協が重点事業として取り組んでいる事業を紹介しています。
2015年(平成27年)2月 4
用いて、ボランティアとの協働
によるサロンづくりを計画中で
どの特技を持つ多くの人が関
りで開くことで、サロンそれぞ
まった形はありません。サロン
成り立ち、運営方法があり、決
また、同区社協の山元智美さ
ん は、
「サロン活動には多様な
「日頃、どんなことがしんど
こ と が た く さ ん あ り ま す。
気の性質上、表に出てこない
げました。こころの病は、病
つ人が集えるサロンを立ちあ
●2年半前、精神障がいを持
(ほっこりハウス
楽しみにしています。
もたちとのふれあいをとても
さんの相談にのることや子ど
だけでなく、子育て中のお母
自身は、さまざまなイベント
催しが展開されています。私
わるようになり、さまざまな
れの個性を感じ、相乗効果が生
はもっと自由でいい。それぞれ
いのか?」など思いの丈をい
●団地で暮らす人は、近隣と
交流会に出席の
サロン主催者の声
まれています。今回の交流会に
の特色があっていいのです。社
っぱい話してもらおうと、語
の関わりに積極的でない場合
は、エコライフに関するサロン
協として、さまざまなサロンが
り合うことに特化していま
す。
を新たに開きたいというNPO
生まれることを後押ししたい」
す。参加者から「いろいろ聞
地域での居場所を
生み出していくために
からの参加もあり、さらなる広
地域でコミ
http://fukushima.kusyakyou.or.jp
トップページ→ボランティア・市民活動センター→福島区内のコミュニティサロン
人もいます。時には涙を流さ
何かしらの悩みを抱えている
の中には、話を聞いてみると
●当サロンを一人で訪れる方
西永洋子さん)
ムワークが築けています。
頼関係が深まり、良好なチー
ることで、スタッフ同士の信
きました。サロン活動を続け
化が進む中での課題がみえて
取り組みを聞くことで、高齢
うして連絡会で他のサロンの
める方も増えてきました。こ
れることもあり、自然に語り
(“うらら”サロン
合える場の必要性を感じてい
(喫茶ふれあい
小畑キミエさん)
ます。会議室でも喫茶店でも
しゃべれない“内輪の話”が
できるあったかい場になれば
いいなと考えています。
(コミュニティサロンえび庵
竹村安子さん)
●主に高齢者を対象にした曜
日と、親子を対象にした曜日
でサロンを開いています。会
を重ねるごとに、マジックな
福島区内の
コミュニティサロン
「サロン交流会の場所を持ち回
がりを感じています」と、福島
と話した。区内全
月4回
喫茶ふれあい
住民同士がお互い助け合いながら暮
らしていけるボランティア組織が運
営。
(集合住宅の会館を使ってオープン)
週1回
コミュニティサロン
えび庵
地域の井戸端として赤ちゃんからお
年寄りまでどなたでも気軽に立ち寄
っていただくサロンをめざしている。
(古民家を改装)
週2回
ュニティサロンが生まれること
村田昌子さん)
区社協の三浦宏次さん。
福・福サロン
介護体験を活かしたサロン運営をす
ることにより、地域高齢者の居場所
作りに寄与する。また、スタッフの
人材育成や交流会も企画。
(自宅を改装/まち・かどや本舗内)
もありますが、年齢を重ねて
月1回
いてもらえてよかった」など
“うらら”サロン
精神障がいを持つ人、家族に精神障
がいを持つ人々が集って歓談をする
場所。
(ななとこ庵内)
をめざし、サロンの支援に取り
区社協でも、サロン活動を支
援するだけでなく、ボランティ
月4回
り、団地内でのつながりを求
ほっこりハウス
いくうちにその意識が変わ
開催頻度
のお声をいただいており、サ
内容
ボ ラ ン テ ィ ア 有 志 に よ る、 マ ジ ッ
ク、落語、フラダンス、折り紙など
いろいろな催しを開催。
(自宅を改装)
ロンの意義を感じています。
組んでいます。
10
名称
14:53:40
2015/01/30
5
大阪の社会福祉 第717号.indd
ア・市民活動センターの拠点を
福島区内 コミュニティサロン一覧
5 大阪の社会福祉 第717号(毎月1回発行) 「大阪の社会福祉」は共同募金配分金を活用して発行しています。
合がある。いつも会っていない
ち。いい人材に会えていない場
している人にと考えが偏りが
人材といえばいつも一緒に活動
大切なことは、問題を共通認識
問題と感じなくなってしまう。
化』しないと当たり前となり、
のヒントとして「問題は『意識
黒川さんは、番組制作を通し
て感じた住民主体の地域づくり
い。③「人材は近所にいる」=
人にこそ注目すべきである。
社協フェスティバル
ど、預託のきっかけや活用への
つながれ すみよしの底力
思いが語られた。
分たちでやる。問題を誰かのせ
ンターなど、地域福祉に関する
人福祉センター、まちづくりセ
協が地域包括支援センターや老
)
同番組は、地域課題
の黒川敬さんが講師を務めた。
ット中部支社 制作事業部部長
ディレクターで、NHKプラネ
決!ご近所の底力」の元チーフ
題した講演会。NHK「難問解
い。違った意見を持った方も一
ら行動するのでは、先に進めな
はやめよう」=全員賛成してか
られるチャンス。②「全員賛成
そ、みんなの知恵や力をあわせ
①「ピンチはチャンス」=考
え 方 ひ と つ で、 ピ ン チ の 時 こ
大切な3つのポイントを紹介。
判断が求められる「クロスロー
やアイデアが続いた。
域活動の実践者ならではの意見
「町会に呼びかければ」と、地
と一緒に活動してはどうか」
生委員の力を借りる」
「子ども
る黒川さん。フロアからは「民
どうする?」と会場に投げかけ
映しながら「あなたの地域なら
組む様子について、番組映像を
た」など
な か っ
に浮かば
祉活動にエールを送った。
だと思う」と、住吉区の地域福
活動している人たちは日本の宝
ある」と解説。最後に「地域で
遠回りに見えて、一番の近道で
でも行動してみる。それこそが
やれることは、小さいことから
りするのではなく、自分たちで
いにしたり、頼んだり、任せた
住吉区社協は昨年 月7日に
第1回社協フェスティバル「つ
さまざまな事業を展開するなか
(=写真
緒に巻き込んで考えていけばい
ドゲーム」や、心や身体をほぐ
の感想が
し、自分たちでやれることは自
「孤立死防止」
また、「防災」
「交通安全」などの課題に取り
黒川さんは、番組で紹介された
で、共通課題である「見守り」
に直面した
「お困りご近所さん」
O法人マイ・ソングケアの小西
す、手と腕のアロマオイルマッ
でた。
内容をもとに、難問を解決する
をテーマに、区社協一丸となっ
が 、先 進 地 域 や 専 門 家 か ら
「妙
正芳理事長から、自ら災害弱者
サージを体験。香りのリラクゼ
「ご近所の底力!
第 2 部 は 、
つながる住吉のまちづくり」と
て企画されたものである。会場
案」
を学び、
実践するというもの。
であるなか、避難所では小さな
ーションとともに他人への思い
)や区社協の各事業
託者へのインタビューも盛り込
第1部の式典では、善意銀行
預託者表彰がおこなわれた。預
が紹介された。
(=写真
福祉活動を紹介するパネル展示
が作成した、見守りなどの地域
地域の方々
子どもや障がい者、高齢者へ少
避難所
体験の重
入り口には、区内
しでも配慮しあえる関係づくり
やりや、助け合う心の大切さを
まれ「高齢者がいつまでも元気
淀川区社協
「避難所一泊体験」
で
災害時を実感
可欠であることが確認された。
参加、住民の障がい者理解が不
時の力となる。障がい者の地域
あとの振り返りでは「はじめに
2日目は、ラジオ体操にはじ
まり、AEDの使い方を学んだ
いことを実感。
での就寝では、身体が休まらな
就寝時には、床からの底冷え
を体験し、防寒の大切さや寝袋
学んだ。
設定をめざしていきたいと区社
体験では、より実感がともなう
の体験を活かして、今後の一泊
ことの理解を深めること。今回
それぞれの設定の意味、どのよ
状態を設定することとともに、
は、極限
淀川区社協は、昨年 月 ・
日の2日間にわたり、避難所
所体験」を淀川区在宅サービス
また、万能カレースープなど
で夕食の非常食づくりに挑戦。
どんな避難所体験をするのか、
たくの未体験で、必要な物が頭
協の担当職員は語った。
うな対応が求められるかという
くりと観察した。
夜間には、非常時のとっさの
日の午後1時に参加者が集
合。さっそく災害時の避難所ま
要なこと
センターを会場に実施した。
ありあわせの食材でも工夫次第
状 況 付 与 が 欲 し か っ た 」「 ま っ
避難
での通路をまち歩きで体感。地
で美味しく食べられることを実
の体験をする「やすらぎ
域の情報を学習するため、避難
感した。
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所や消防設備をていねいにゆっ
12
DE
で暮らせるように活用してほし
い」
「子どもたちの育成に」 な
(下)
その後センターに戻り、NP
最終的には、日常生活におけ
る近所づきあいが、いざという
の必要性が提案された。
ながれ すみよしの底力」を開
催した。このイベントは、区社
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(左)
2015年(平成27年)2月 6
現代の子どもの貧困問題や連
鎖に対して、経済的だけでなく
理由とする差別の禁止、障害
及び民間事業者による障害を
は、国、地方公共団体など、
年4月に施行される。本法で
織された協議会での検討およ
の相談や紛争解決手段は、組
の間で合意にいたらない場合
合理的配慮を求められる側と
場合がある。法では障害者と
雑に絡みあい、判断が難しい
何が差別に相当するかは、
個別の状況、感情、環境が複
最中である。
る人々への行動規制あるいは
や、マイノリティーと言われ
れた集団以外の周辺の人々
の力に変化し、直接対象にさ
の感情を扇情させ、予想以上
ある。ヘイトスピーチは差別
の渦に飲み込まれる可能性が
は溢れやすく、自覚なく情報
い。インターネットの普及に
現代に息づく石井十次の思 想 か ら 学 ぶ
「生活文化」の貧困があり、基
者に対する合理的配慮の義務
び法務局や行政機関の苦情相
とが差別にあたるのか、対応
政機関などではどのようなこ
曖昧さを残す。
談などしか示されておらず、
る。個人が障害者施設設置の
心理的外傷体験をもたらしう
より良質悪質に関わらず情報
た石井十次の没後100年目に
本的生活習慣などを習得するな
などが謳われている。施行ま
「障害を理由とする差別の
解消の推進に関する法律(障
あたることから、十次の思想と
ど、自分で自分を律する「自律
で残り約1年となり、関係行
「目に見えないニーズ」を発見
害 者 差 別 解 消 法 )」 が 平 成
実践をこれからの社会福祉実践
心」を育むことの重要性や、本
福 祉 研 修 ・ 情 報 セ ン タ ー( 運
し、 支 援 機 関 や 団 体、 地 域 が
反対運動や差別的な発言を直
(ていだん)をおこなった。
にどう活かしていくかをテーマ
人・家族などの生活や人生から
昨年は、日本の児童福祉の父
といわれ、岡山孤児院を創設し
月6日、大阪市社会
営 : 市社協)、 大阪市社会事業
一つの事例の背後には、声
に、昨年
施設協議会、大阪社会事業クラ
要領や対応指針の作成準備の
差別とは何か問い続けること
「つながって」取り組むことの
様は、プレ企画の上映会「映画
人権について憂慮すべき社会
一方、オープンな議論には
慎重さも求められる。近年、
できると考える。
のか考える機会をもつことが
て市民は何が差別に相当する
者の声の埋没化を防ぎ、そし
ろう。議論のオープン化は弱
プンに議論する場が有用であ
能性があり、紛争事例をオー
なき多数の事例が潜在する可
に置かれているのではないだ
自ら問い続けていくべき時代
り一層、人権意識や倫理観を
難くない。私たちは、情報リ
しかし、それがどれだけの
人々の心を傷つけるか想像に
い。
差別解消法の対象にはならな
ようとも、残念ながら障害者
ターネットで国内外に発信し
接対象に働きかける他、イン
テラシーの質を磨きつつ、よ
事象が多く、なかでもヘイト
ろうか。
28
スピーチ問題は見過ごせな
―障害者差別解消法の平成 年施行をひかえ―
風をよむ
清水 由香
ブ、
(社福) 石井記念愛染園が
『石井のおとうさんありがと
必要性などが語られた。
第一部は、十次の曾孫で、宮
崎県にある(社福)石井記念友
う』
」 か ら も 知 る こ と が で き、
共催し、研修・情報センターを
愛社の児嶋草次郎理事長による
会場に講演会などを開催した。
28
ニーズを発見したら、躊躇せ
ずに飛び込んだ石井十次の生き
基調講演がおこなわれた。
る学び多い企画となった。
左から永岡さん、児嶋さん、
小谷さんによる鼎談
歴史から明日への実践につなが
宮崎での取り組みを中心に、
当時の社会状況に翻弄されなが
らも、十次と彼を支えた関係者
による理想郷づくりや、十次の
没後に岡山孤児院が解散した後
も、彼から薫陶を受けた弟子た
年に十次の
ちによる「石井記念協会」の起
ちあげ、また昭和
己教授、児嶋理事長による鼎談
理事と、日本福祉大学の永岡正
第二部は、浪速区にある(社
福)石井記念愛染園の小谷啓二
について学んだ。
戦災孤児救済に取り組んだ歴史
孫が石井記念友愛社を創設し、
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7 大阪の社会福祉 第717号(毎月1回発行) 「大阪の社会福祉」は共同募金配分金を活用して発行しています。
大阪の
社会福祉
vol
717
士がしんどいときもあるけれど、お互い
に支え合いながら、がんばっていること
を社会にPRする「ポジティブキャンペ
ーン」をいろいろな団体や人を巻き込み
ながら展開しています。
これらの展開が、東日本大震災の被災
地障がい者救援活動を、関西からみんな
で応援していく、東北と交流をしていく
活動にもつながりました。この活動を通
じ、いろいろな立場の人たちが住んでい
る地域や活動を超え、出会うことで、芽
生えるものや、それぞれに根付いている
NPO法人のご紹介
平成27年2月発行(毎月1回発行)
「パーティ・パーティ」はその名の通
り、どんな障がいがあっても自分の住み
たいまちで暮らす、行きたい時に行きた
いところへ出かける、ワイワイ楽しく生
活していくことを、ワイワイ楽しく応援
していく活動を1996年から取り組んでい
ます。私たちのなかには重度の障がいが
ありながら長年、地域でひとり暮らしや
夫婦で暮らしているスタッフもおり、
「支援する・される」ではなく、介助活
動を社会に根付かせるために、障がい当
事者・支援職・介助者、私たちの活動↙
“ワイワイ楽しく”人と人の出会いを大切に
特定非営利活動法人 日常生活支援ネットワーク パーティ・パーティ
27
訃 報
5
93
歳)。
11
元市社協副会長の森田禅朗氏
が、 平 成 年 1 月 日、 逝 去
10
(享年
年2月から平
森田氏は平成
成 年 月まで市社協副会長に
就 任。 市 社 協 の 発 展 に 貢 献 さ
25
れ、市民生委員児童委員協議会
12
会長、大阪府共同募金会会長な
26
どを歴任された。
平野区社協会長の日下俊弘氏
が、 平 成 年 月 日、 逝 去
4
78
歳)。
26
(享年
年 月に区
日下氏は、平成
社協会長に就任。区社協の発展
に貢献されていた。
No.
【 訂 正 】
716)5面
本紙1月号(
に掲載しました、平野区社協会
長名について、次のとおり訂正
19
します。
1
正 会長職務代理者
黒田 義博
誤 会長 日下 俊弘
※なお、 月 日より田中智偉
子氏が会長に就任されました。
今 月 号 の「 手 話 入 門 」
は、都合により休載いたし
ます。ご了承ください。
発行/社会福祉法人 大阪市社会福祉協議会 〒543-0021 大阪市天王寺区東高津町12-10(大阪市立社会福祉センター内)
Tel.06-6765-5601 Fax.06-6765-5605 http://www.osaka-sishakyo.jp
33
生活文化を尊重しあえるような機会をと
い う 思 い か ら、2011年 以
降、毎年11月23日に「東北
⇔関西ポジティブ生活文化
交流祭」を開催しています。
福祉制度は変遷されます
が、人と人が出会うことで
芽生えていくものを大切に
する私たちの活動は、これ
からもいろんな方々に関わ
っていただきな
がら続けていき 住所 〒556-0012 大阪市浪速区敷津浦東3-6-10
Tel/Fax 06-6649-0455
たいと思いま
HP http://www.e-sora.net/party2/
す。
↘を応援してくれる方々も一緒となり、
この19年間、悪戦苦闘してきました。
最初は4人の障がい当事者と3人のサ
ポーターでスタートした活動が、2015年
現 在、 登録している障がい利用者130
人、登録サポーター120人(法人スタッ
フも含む)となりました。主な活動はホ
ームヘルプ・ガイドヘルプを軸に相談支
援事業や、障がい児童の応援、デイサー
ビスなどです。
私たちは支援する人たちの応援にも取
り組んでいます。入口としての資格講座
を年10回開催。また、障がい者支援って
パワフルで面白くて、活動している人同
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