静岡理工科大学フォーミュラプロジェクト 2015 年度チーム企画書

静岡理工科大学フォーミュラプロジェクト
2015 年度チーム企画書
目次
1. 全日本学生フォーミュラ大会とは・・・・・・・・・・・P1
2. 静岡理工科大学フォーミュラプロジェクトについて・・・P4
3. 2015 年度チームについて・・・・・・・・・・・・・・・P6
4. 2015 年度チームの取り組み・・・・・・・・・・・・・・P8
5. 2015 年度行事・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P14
6. 活動場所紹介・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P16
7. 2015 年度メンバー紹介・・・・・・・・・・・・・・・・P17
8. 年間スケジュール・・・・・・・・・・・・・・・・・・P21
9. 2014 年度スポンサー様一覧・・・・・・・・・・・・・・P22
1.全日本学生フォーミュラ大会とは
簡単に学生フォーミュラ大会の概要、大会内容等をご説明致します。
1.1 大会概要
会場:静岡県小笠山総合運動公園(エコパ)
期間:第 13 回大会:2015 年 9 月 1 日(火)~5 日(土)
(例年 9 月上旬~5 日間となっております)
主催者:公益社団法人自動車技術会
第 12 回大会(2014 年度大会)参加者数
期間中の延べ人数:14,564 名
(チーム:9,460 名
参加登録者数:5,573 名
スタッフ:1,925 名
Fig1. 昨年度大会集合写真
プレス :103 名
ゲスト
:3,076 名)
〈第 13 回大会出場チーム〉
ICV 部門 81 チーム
EV 部門 9 チーム
計 90 チーム
〈大会趣旨〉
主役である学生が自ら構想・設計・製作した車輌により、ものづくりの総合力を競い、産学
官民で支援して、自動車技術ならびに産業の発展・振興に資する人材を育成する。
〈大会種目〉
車輌を走行させ競技する動的競技、デザインやコストの口頭試問やビジネスプランをプレゼン
テーションする静的審査の2つの審査に分けられます。
動的審査・静的審査得点の合計点で大会の総合順位が付けられます。
また、動的審査に出場するためには、車検を通らなければなりません。
(1.3 にてご説明致します。)
1.2
車輌について
①主な設計要件
・タイヤがカウルで覆われず、コックピットがオープンなフォーミュラスタイルの4輪車輌。
・4サイクルピストンエンジンを使用し、排気量は 610cc 以下、過給器の装着は可。
・リストリクター(最大直径 20mm)による吸気制限を受ける。
・ホイールベースは 1525mm 以上、トレッドは大きい方に対して 75%以上にすること。
・ホイールは 8 インチ以上。
・排気音量は、排気口から水平面 45 度、50 ㎝の位置で 110dB 以下。(C 特性に変更)
②主な安全要件
・横転や衝突時などにドライバーを保護するため、コクピット周りなどの構造・材料
などが詳細規定されている。
・ドライバーの保護用具・シートベルトなどについて規定されている。
・ブレーキは 4 輪全てに作動し,独立した 2 系統の油圧回路を有すること。
1
③主な車両規定
・Formula SAE のルールおよび日本大会ローカル規則に準拠して製作されていること。
・過去の全日本 学生フォーミュラ大会に出場した車輌は、参加できない。
これらを満たした車輌の設計・製作をおこないます。
1.3
審査について
〈車検〉動的審査をおこなうための重要な審査になります。得点はつきません。
●技術検査
FSAE ルール、日本ローカルルールに定められた車輌の規定、設計要件の適合性確認のため審査員
が車輌の細部までチェックしていきます。
●チルト検査
車輌を 45 度傾斜させて燃料漏れ確認、ドライバーを乗車させ 60 度傾斜させて転倒しないことの
確認をおこないます。
●騒音審査
所定の条件で騒音レベルを確認し、110dB 以下で騒音検査に通ります。
●ブレーキ審査
4 輪ブレーキ(4 輪ロック)の作動を確認、検査します。
●レインテスト
(EV のみ)
EV フォーミュラに対し、十分に絶縁対策がされているかを確認します。
〈動的競技〉
●アクセラレーション
0-75mを走行し、加速性能を競います。
各チーム 2 名のドライバーがそれぞれ 2 回、計 4 回走行します。(以下の競技も同様)
●スキッドパッド
8 の字コースを走行し、コーナリング性能を競います。
各チーム 2 名のドライバーがそれぞれ 2 回、計 4 回走行します。
●オートクロス
直線・ターン・スラローム・シケインなどによる約 800m の複合コースを1周走行
し、走行性能を競います。
各チーム 2 名のドライバーがそれぞれ 2 回、計 4 回走行します。
●エンデュランス・燃費
オートクロスのコースを周回して約 20km 走行し、耐久性、燃費を競います。
2 ドライバー制で各々のドライバーが 10km を担当し,2 人の総合タイムの早い順に、得点が与え
られます。コースから外れたり、パイロン(三角コーン)をはねたりした場合は減点となり、タ
イムから与えられた得点から引かれます。
2
〈静的審査〉
●コスト
学生に実際の生産現場のコスト観念を身につけるのが狙い。
生産 1000 台を仮定したコストテーブルに基づき、自分たちが製作した車輌の「コストレポー
ト」を事前に提出します。大会当日は、「リアルケースシナリオ」として大会直前に指定された
部品の製造工程などの口頭試問をおこない、それらの妥当性・知識・理解度を評価します。
●デザイン
自ら設計・製作した車輌のコンセプトや車輌性能、信頼性、整備性などをまとめたレポートを
事前に提出、大会当日は車輌を見ながらの審査員による口頭試問をおこないます。
●プレゼンテーション
学生のプレゼンテーション能力をつけさせるのが狙い。
自分たちのチームを会社に見立て、自ら設計・製作した車輌を商品として製造・販売するため
のビジネスケースを、事前に簡単にまとめ提出、大会当日審査員に対しプレゼンテーションし
ます。
事前に提出する資料と大会当日の審査で得点が与えられます。
Table1. 大会配点表
動的審査
配点:675 点
静的審査
配点:325 点
アクセラレーション
75 点 コスト
100 点
スキッドパッド
50 点 デザイン
150 点
オートクロス
150 点 プレゼンテーション
エンデュランス
300 点
燃費
100 点
合計
Fig2. チルト試験
75 点
1000 点(満点)
Fig3. レインテスト
3
2. 静岡理工科大学フォーミュラプロジェクトについて
静岡理工科大学フォーミュラプロジェクト(以下、本学チーム)は 2006 年に、全日本学生フォ
ーミュラ大会の会場が静岡県袋井市・掛川市の小笠山総合運動公園(エコパ)に移転したことをき
っかけに発足したチームです。チーム発足当初から ICV は単気筒エンジンにスーパーチャージャー
を搭載し過給する方法や、電子制御によって減衰力を変えることのできる磁性流体を用いた MR ダ
ンパの採用等、意欲的に車両設計・製作をしております。
2009 年からは EV の製作を始め、2011 年の EV デモ大会、2012 年の EV プレ大会を経て、2013 年
から始まった正式な EV 本大会で 2013 年、2014 年と EV 部門総合優秀賞を頂くことが出来、今年度
は三連覇を目標に活動しております。
2.1
チーム発足からのマシン紹介
Fig4. 2006 年(初)(第 4 回大会)
Fig5. 2007 年(第 5 回大会)
ICV:36 位
Fig6. 2008 年
ICV:33 位
(第 6 回大会)
Fig7. 2009 年(第 7 回大会)
ICV:12 位
ICV:36 位
Fig8. 2010 年(第 8 回大会)
Fig9. 2011 年(第 9 回大会)
ICV:46 位
ICV:46 位
4
Fig10. 2012 年(第 10 回大会)
ICV:8 位
Fig11. 2013 年(第 11 回大会)
EV プレ大会:2 位
ICV:44 位
EV:優勝(総合 38 位)
Fig12. 2014 年(第 12 回大会)
ICV:24 位
2.2
EV:優勝(総合 44 位)
本学チームの特徴
本学チームの特徴の1つは、前述した、ICV、EV の 2 台での出場です。EV 製作の発足が、全国
の学生フォーミュラチームの中で最も早い 2009 年となります。2015 年度(2015 年 9 月)大会に
ICV、EV の両部門で出場予定の大学は 4 校のみとなり、日本の中でも珍しいチームです。
2 つ目の特徴は、静岡理工科大学の所在が、大会会場であるエコパに全国で最も近い大学であ
るということから、他大学、海外チームとの交流や大会主催側のお手伝い、エコパでのボランテ
ィア等を活動の中で数多く行なっているということです。大会期間中は、他大学さんに本学の工
房や工具、用具の貸出などにも協力させていただいております。また、地域・技術イベントへの
参加数、静岡県高校生エコランや学内外の教育イベントのボランティア参加も大変多く、イベン
ト会場、マシン展示会場の場で私共の活動やマシンの PR をさせていただいております。
Fig13. 2015 年度 ICV シェイクダウンの様子
Fig14. エコパ周辺の地図
5
Fig15. 大会期間中の本学工房内
Fig16. 地域イベントでの PR 活動
Fig17. 鈴鹿サーキットデモラン
3. 2015 年度チームについて
2014 年 9 月に行われた第 12 回全日本学生フォーミュラ大会終了後に 2014 年度の 4 年生が引退
し、2015 年度は新 4 年、3 年、2 年、1 年のメンバーで活動に励んでおります。本年度チームにつ
いてご説明させていただきます。
3.1 チームメンバー数(2015 年 6 月初旬現在)
4 年…2 名(EV サポートメンバー1 名含む) 3 年…11 名
2 年…6 名 1 年…19 名
合計 38 名 (機械工学科 33 名、電気電子工学科 4 名、物質生命科学科 1 名)
※「Fig29. チーム体制」参照。
※「7. 2015 年度チームメンバー紹介」にて、一人ひとりの氏名、担当を掲載致します。
3.2 今年度チームの状況と課題
2015 年度チームは、第 12 回大会を終えた 9 月上旬より、19 名で活動を行なっておりました。4
月中旬に新入生 19 名が加入し、上級生が昨年度チーム体制と同様に少ない中、下級生(3・2・1
年生)の人材育成を行わなければならないということ、一人ひとりの技術力が未熟であるという
ことが懸念点として挙げられております。その為、一人ひとりの意識を見直し、メンバー全員が
責任を持って活動を行なうことを、より強化していくために、メンバーを各パートのリーダーに
任命し、責任をもって作業をすることや情報の共有化、報告、連絡、相談、安全への意識を持つ
ということの大切さを再確認し、より良いチーム運営に力を入れております。また、マシンの設
計・製作も 1 年生の技術教育を考慮した上で、2015 年度チームのマシンづくりの方針を決定致し
ました。
6
3.3 今年度車輌コンセプト
“フォーミュラカーらしさの追求“
2015 年度マシンコンセプトは「フォーミュラカーらしさの追求」に決定致しました。
「フォーミュラカーらしさ」とは、ドライバーの思うように「走る・曲がる・止まる」車輌を追
求する事、ドライビングポジションをはじめ、運転する理想的な状態を各ドライバーに提供でき
る事、生産者・整備者の目線から、製作しやすく整備しやすい事、可能な限り軽量化を行う事を
目標としました。実際の学生フォーミュラ大会の競技として考えても、大学生である本学チーム
ドライバーにとって運転しやすいマシンづくりを目指せば競技に対し有利であると考えました。
昨年度は「シンプルなマシン」をコンセプトに、メンバー全員の設計・製作の基礎知識を向上さ
せるため、基本レイアウトはそのままにメンバー全員が車輌設計や製作に携わりました。
今年度は加えて昨年度身に着けた技術力を更に伸ばすべく、今年度は自分たちで意図のあるモノ
を設計・製作し、実際のフォーミュラカーのように無駄なものを削った車両を作っていきたいと
いう考えで設計・製作に取り組みました。今年度こそはまず日本大会初の ICV、EV2 台完走を目指
し、昨年度の経験を活かし、それぞれの特色を活かしたフォーミュラカーの製作に取り組み、さ
らに上の結果を目指していく所存です。
3.4 第 13 回大会目標
「ICV と EV の全種目完走
+ 静的審査での点数を確保」
↓
「ICV 表彰台圏内・EV 三連覇」
Table2. 過去 2 年間の大会でのタイムと、第 13 回大会の目標タイム
7
4. 2015 年度チームの取り組み
4.1 車両スペック
ICV
EV
全長
2700mm
2700mm
全幅
1458mm
1460mm
ホイールベース
1600mm
1730mm
F:1180mm
F:1130mm
R:1160mm
R:1130mm
エンジン
LT-R450(SUZUKI)
水冷モータ(ダイキン工業製)
過給方式
スーパーチャージャー(AISIN)
トレッド
サスペンション形式
ダンパ
ホイール
フレーム
4.2
前後ダブルウィッシュボーン
前後ダブルウィッシュボーン
F:プルロッド式
F:プルロッド式
R:プッシュロッド式
R:プッシュロッド式
MR ダンパ
MR ダンパ
TE37(RAYS 製)
TE37(RAYS 製)
13inch(Hoosier 製)
13inch(Hoosier 製)
鋼管スペースフレーム
鋼管スペースフレーム
マシン設計・製作について
コンセプトは前述致しましたように「フォーミュラカーらしさの追求」です。本チームでは設計
段階に入る前、本学の学長、理事長、事務局長、教職員や OB の皆様をお招きし、昨年度の振り返
りをしながらコンセプトに沿った各班の目標・方針を発表致しました。
4.2.1〈フレーム設計〉
2015 年度車輌(以下、SFP15)の設計コンセプトとして大きく 2 点に重点を置きました。
“剛性確保かつ軽量化”を達成するため、昨年の過度な軽量化による剛性不足を考慮し、パイプ
の本数を減らしながらも外形、肉厚の再選定を行うことで軽量化を達成することが出来ました。ま
た、1 年生を抜いた計 19 人で 2 台分のフレームを製作するということもあり、技術を考慮し、加工
数や加工難度を減らすことで、昨年度より短時間で製作できる形にしました。
Fig18. SFP15 フレーム
Fig19. SFP15EV フレーム
8
4.2.2〈サスペンション設計〉
メインコンセプトである“フォーミュラカーらしさ”を達成するため、昨年度までは製作の面で
容易であるよう ICV と EV の共通設計をしていましたが、今年度からはそれぞれの利点や特徴を活
かす為に、別々の設計を採用しました。
ICV では基本レイアウトの見直しを行い、重心高を昨年の 238mm から 196mm とし約 40mm の低重
心化を行った。また、定常円旋回試験の結果を元にアーム長の延長、トレッド幅の変更を行いホイ
ールストロークに対するロール量を抑制した。さらに、アンダーステア特性の原因と考えられるモ
ーメントアーム長を見直しフロント側を 825mm(昨年 709mm)リア側を 835mm(昨年 906mm)とした。
EV では加速性能を十分に活かすためにキャスタ角を 6deg に設定し直進安定性を重視しました。
また大会後に行った定常円旋回試験の結果から剛性不足による対地キャンバ変化の対策としてロ
アアームの剛性を向上させました。さらに初期キャンバ角をフロント-2deg、リア-2deg とし、コー
ナーでタイヤの最大グリップ力を発揮できるような設定をしました。
Fig20. 定常円試験中の車輌
Fig21. ICV リアセクション
4.2.3〈パワートレイン・電装設計〉
ICV パワートレインではメインコンセプトから「信頼性」というサブコンセプトをたてました。
「信頼性」では長年使用している SUZUKI LT-R450 の単気筒エンジン、スーパーチャージャ(AISIN
製 AMR300)を採用しました。これにより低速域での低速トルクを確保しています。
今年よりルール改訂となった騒音試験(A 特性→C 特性)の対策として、排気レイアウトの見直し、
変更を行いました。車用とバイク用のマフラーを繋げ、ツインマフラーとし、騒音を約 10dB 小さ
くすることに成功しました。
デフマウントでは大幅な軽量化を行いました。結果、解析の結果強度を大きく変えることなく、
CAD 上で左右合計、およそ 300g の軽量化に成功することができました。
電装班は昨年度の問題として、エンジン回転数などの車輌情報がドライバーに伝わらないという
点が挙がり、今年度はタコメータの設置を行います。さらにエンジンレイアウトを昨年度から変更
したため、それに合わせバッテリの位置を変更しました。
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Fig22.排気レイアウト
Fig23. デフマウント比較
4.2.4〈インテリア・エクステリア設計〉
昨年度に試作したエアシフタは、電磁弁の許容圧力以下で制御していたため、シフトチェンジを
行なうことができなくなってしまい、大会で採用することができませんでした。今年度は、エアシ
フタを使用せず、昨年度通りドライバサイドのシフタのみで出場を考えています。また、来年度は
機械式パドルシフトの製作を考えています。
また、今年度は車両のモックアップを製作し、各ドライバーポジション測定を行い、かつペダル
ユニットを可変式にすることで、各ドライバーにあったペダル位置変更が可能になったため、操作
性向上へと繫がりました。
Fig24. ペダルユニット
Fig25. ドライバーポジション
4.2.5〈EV パワートレイン設計〉
昨年度の不具合部分を洗い出し、大会で故障しない安全な設計、製作を目指します。改善、改
良点として昨年度ユニバーサル基板を採用していたアクセル基盤をプリント基板に変更すること
で、ノイズ、振動対策を図り信頼性を向上させます。パワーユニット系に関しては新規のモータ
を使用し、出力が 37.6kW から 56kW になり、EV の特徴である力強さがより一層増し、アクセラレ
ーション部門での 1 位を目指します。
また、昨年度製作時は作業人数が少なく、シェイクダウンが遅れてしまったため、今年度で
は、作業人数を確保するためチームメンバー全員が EV の知識を勉強し、製作に取り組みます。
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Fig26. パワーユニット搭載レイアウト
Fig27. 新規モータ CAD
Fig28. 全体アセンブリ(ICV)
Fig29. 全体アセンブリ(EV)
11
4.3
静的審査対策
4.3.1 昨年度大会の反省
コスト審査
・補足資料の抜け、裏付け資料の不足
・車輌との整合性が低い
デザイン審査
・流用設計箇所の利点と欠点の明確化が不足
・ICV と EV の特徴を活かしたアピール不足
プレゼンテーション審査
・プレゼン発表練習に割く時間が不足していた
・ICV と EV それぞれの売りをアピールできていない
これらの反省点を踏まえ、2015 年度チームでは、全静的審査の勉強会を開き、メンバー全員が各
審査について理解し、チーム全体で審査に取り組みます。
全員で審査に対応する部分と、各パート設計班や各静的審査班に分かれて審査に取り組む部分
とを分け、特定の人しか審査についての回答が出来ないということを防ぎ、かつ自分の担当した
審査を責任持ってレポート、口頭試問が出来る体制とします。また、昨年度の反省を元に各静的
審査の取り組みを見直していきます。
4.3.2 コスト審査
1.車輌製作時に図面化を完成させる
2.裏付け資料の作成(組み立て図、組み立て手順表)
3.コストレポート提出後の設計変更の際の補足資料の追加
4.購入部品等の品番管理
コスト審査は事前レポートと審査時の車輌の整合性や、加工・組付け方法を審査するものであ
り、レポートと車輌の設計が異なっている事や寸法記入不足等での減点が非常に多く見られまし
た。今年度は図面製作の方法や、裏付け資料はもちろん、リアルケースシナリオでの自分の意見
を、はっきり話せるかが、重要となります。
4.3.3 デザイン審査
1.コンセプトから各パート設計、部品への反映を明確にする
2.ICV・EV のそれぞれの特徴を生かした設計をする
3.新規設計部品のデータ取りの重視
4.部内、OB の方の模擬審査
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昨年度のデザイン審査では、流用設計の利点や欠点を明確化出来ていなかった事やデータ不
足が原因としてあげられます。また ICV と EV では特性が大きく異なる中で、それぞれの特徴を
活かしきれていなかったと考えられます。今年度はコンセプトに沿った設計や設計変更した箇
所のデータと昨年との比較、模擬審査を行うことで、よりアピールをして得点向上を目指して
いきたいと考えております。
4.3.4 プレゼンテーション審査
1.プレゼンテーション審査担当の確保
2.ビジネス展開をするに当たって、全国あるいは世界の市場について調査する。
3.ICV、EV それぞれの市場調査、ビジネスプランを考える。
4.走行会や車輌 PR イベントでのアンケート調査
昨年度のプレゼンテーション審査では、急遽 2 チーム別の発表をすることとなり完成が遅れ、
発表練習を満足に行うことが出来ませんでした。結果 ICV は発表の声、姿勢と言った面で減点を
され、EV は利益が出る具体的な根拠・データが少ないという点で減点をされました。
今年度は、2 チームの発表を早期製作することで、大会までに練習・改善を行い万全の状態で大
会に臨みたいと考えております。
4.4
チーム体制
2015 年度チームは、昨年学んだ設計・製作技術はもちろんチーム運営に必要な知識を活かし、
更に上位に食い込めるチームづくりをしていきたいと考えております。
いままでメンバー個々の技術で出来ていたマシン設計や製作の知識、技術を、技術報告書など
の資料に残す形で、下級生や後々の代に伝承していけるようにしていきたいと思います。
指示が出るまで仕事を待つ姿勢から、自分から行動する精神を常に忘れずに、責任をもって作
業に取り組めるよう上級生を各リーダーにし、一人ひとりの技術、知識が未熟である程、チーム
全体での情報共有、作業分担が大切であると考え、各班での話し合いやミーティングの場、作業
の状況確認を例年よりも多く設けることにしました。
また、安全への意識や「チーム全員で活動をしている」という意識をより一人ひとりが持つこ
とや、チーム内での学年の枠を越えたコミュニケーションを大切にしていきたいと思います。チ
ームメンバーからアドバイザーの先生方、上級生から下級生、下級生から上級生への「報告・連
絡・相談」を普段から身に付ける体制を目指して活動して参ります。
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Fig30. チーム体制
5.
2015 年度行事(2014 年 9 月中旬~2015 年 9 月上旬)
■・・・・・大会関係
■・・・・・走行会
■・・・・・イベント
■・・・・・勉強会
■・・・・・チーム内行事
■・・・・・学自研
■2014 年 9 月 21 日・・・・・・・ 電気で動くのりものフェスタ in 福田漁港
■2014 年 9 月 24 日・・・・・・・ エコパ走行会
■2014 年 9 月 27 日・・・・・・・ キッズものづくりワンダーランド
■2014 年 10 月 4 日・・・・・・・ 学生委員会・参与会・参戦報告会
■2014 年 10 月 18 日・・・・・・・ポリテックビジョン in 浜松
■2014 年 10 月 22~24 日・・・・・自動車技術会秋季大会
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■2014 年 11 月 3 日・・・・・・・ デザインレビュー0
■2014 年 11 月 8~9 日・・・・・・学生フォーミュラデモラン(鈴鹿サーキット)
■2014 年 11 月 9 日・・・・・・・ 静岡県高校生エコラン
■2014 年 11 月 22~23 日・・・・・御前崎産業祭
■2014 年 12 月 6 日・・・・・・・ 静的交流会,車検講習会
■2014 年 12 月 20 日・・・・・・・基礎技術交流会・キャリア相談会
■2014 年 12 月 23 日・・・・・・・チームエントリー
■2015 年 1 月 3 日・・・・・・・・チーム内「走り初め」
■2015 年 1 月 9 日・・・・・・・・デザインレビュー1
■2015 年 1 月 24 日・・・・・・・ 中部学術研究講演会・学生委員会
■2015 年 3 月 6 日・・・・・・・・学生委員会引き継ぎ会
■2015 年 3 月 6 日~7 日・・・・・社会人技術者との懇親会
■2015 年 3 月 15 日・・・・・・・ EV 展示&セグウェイ試乗 in エコパ
■2015 年 4 月 18 日・・・・・・・ 参与会・学生委員会
■2015 年 4 月 25 日・・・・・・・ 新生ものづくりセミナー
■2015 年 5 月 2 日・・・・・・・・ICV シェイクダウン
■2015 年 5 月 4 日~5 日・・・・・エコパ走行会
■2015 年 5 月 15 日・・・・・・・ EV ESF、FMEA 提出
■2015 年 5 月 20~22 日・・・・・ 人とくるまのテクノロジー展
■2015 年 5 月 25 日・・・・・・・ IA レポート、等価構造
■2015 年 5 月 30 日・・・・・・・ 基礎技術交流会♯1プレゼン講習会
■2015 年 6 月 10 日・・・・・・・ デザインレポート提出
■2015 年 6 月 19 日・・・・・・・ コストレポート提出
■2015 年 6 月 20 日・・・・・・・ エコパ走行会
■2015 年 7 月 4 日・・・・・・・・学生委員会
■2015 年 7 月 7 日・・・・・・・・ビジネスロジックプラン提出期限
■2015 年 7 月 9 日・・・・・・・・静岡県庁 EV 車両展示
■2015 年 7 月 11~12 日・・・・・ エコパ走行会
■2015 年 7 月 18 日・・・・・・・ キッズものづくりワンダーランド
■2015 年 7 月 18~19 日・・・・・ 富士スピードウェイ車両展示
■2015 年 8 月 4~6 日・・・・・・ 三支部合同走行会
■2015 年 8 月 11~12 日・・・・・ エコパ走行会
■2015 年 8 月 18~19 日・・・・・ エコパ走行会
■2015 年 8 月 21 日・・・・・・・ 袋井市記者会見
■2015 年 8 月 22 日・・・・・・・ 基礎技術交流会♯2プレゼン講習会
■2015 年 8 月 22~23 日・・・・・ バイクのふるさと浜松 2015
■2015 年 9 月 1~5 日・・・・・・ 第 13 回全日本学生フォーミュラ大会
その他、イベント等の日程が決まりましたら随時ご報告させて頂きます。
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6.活動場所紹介
チームが活動する活動場所をご紹介致します。
Fig31. チームの本拠地
Fig32. 作業場
Fig33. 設計部屋(パソコン室)
「すずよクリエイティブハウス」の1階をチームの本拠地として使わせて頂いております。ここで
は車輌の組み付け、溶接、グラインダー加工をおこなえる作業場と設計・書類作成がおこなえる小
部屋があります。
工作センターでは旋盤、フライス盤、マシニング、ワイヤー放電、簡易プレス機があり、主に部
品を製作するために欠かせない場所です。大学や工作センターの職員の方にも大変お世話になって
いることを忘れず、日々活動しております。また、昨年 7 月に完成した「やらまいか創造工学セン
ター」も設計時に使用できる CAD の入ったパソコンが設置された解析室、シャシーダイナモ等を使
わせていただけるようになり、活動や実験の幅が広がりがりました。
Fig34. 工作センター(建屋外観と室内)
Fig35. やらまいか創造工作センター
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7. 2015 年度メンバー紹介
機械工学科 3 年
千頭和 優斗
チームリーダー
テクニカルリーダー
機械工学科 3 年
石井 はるか
マネジメント班(チーム運営)
機械工学科 4 年
大坪 恭平
マネジメント班
機械工学科 3 年
川合 貴士
フレーム班兼
マネジメント班(会計・スポンサー)
機械工学科 3 年
鈴木 和輝
フレーム班兼
マネジメント班(5S・教育)
機械工学科 3 年
竹内 佑真
機械工学科 3 年
鈴木 一輝
機械工学科 4 年
埋田 祐希
EV サポートメンバー
機械工学科 3 年
杉山 尚也
インテリア・
エクステリア班リーダー
機械工学科 3 年
鈴木 恭介
パワートレイン班
パワートレイン班リーダー
(駆動系担当)
(エンジン担当)
機械工学科 3 年
堀江 貴博
機械工学科 3 年
松本 和也
パワートレイン班
フレーム班リーダー
パワートレイン班
(吸排気担当)
(ICV 担当)
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(EV 担当)
電気電子工学科 3 年
木村駿吾
サスペンション班兼
機械工学科 2 年
一木 龍也
パワートレイン班
新村 磨矢
パワートレイン班兼
マネジメント班(チーム運営)
電気電子工学科 2 年
高橋 亮介
サスペンション班
機械工学科 1 年
影山 稜真
坂本 和哉
インテリア・
エクステリア班
マネジメント班(学自研)
機械工学科 2 年
機械工学科 2 年
機械工学科 2 年
牧野 駿
パワートレイン班兼
機械工学科 2 年
水島 永雅
サスペンション班
マネジメント班(チーム運営)
機械工学科 1 年
機械工学科 1 年
18
青山 千晃
金子 慶生
機械工学科 1 年
機械工学科 1 年
池ノ谷 敏広
兼古 舜也
機械工学科 1 年
城井 一芳
機械工学科 1 年
寄特 涼平
機械工学科 1 年
菅澤 滉大
機械工学科 1 年
杉浦 聖大
機械工学科 1 年
機械工学科 1 年
古谷 優知
機械学科 1 年
機械工学科 1 年
長谷川 稜
機械工学科 1 年
矢野 幸子
機械工学科 1 年
電気電子工学科 1 年 中村 稜
19
山本 涼太
機械工学科 1 年
佐藤 悠斗
鈴木 祥
望月 勇旭
電気電子工学科 1 年
物質生命科学科 1 年
田淵 聖之
大泉 巧
〈お世話になっている先生方〉
土屋 高志
機械工学科
先生
教授
自動車部 顧問
高林 新治
さん
情報センター課長
FA(ファカルティ・アドバイザ)
中田 篤史
電気電子工学科
講師
ESA(エレクトリカル・システムアドバイザ)
日々の活動の監督やご指導ご鞭撻を頂いております。
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先生
8. 年間スケジュール
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2014 年度スポンサー様一覧(順不同)
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