高知大学 地域協働学部

地域協働学部
Faculty of Regional Collaboration
Kochi University
国立大学法人
高知大学
地域とつながる
私たちがつなげる
地域には多くの資源が眠っています。
豊かな自然、
技、
文化、
そして人。
それらの資源は全国各地にありながらその価値に気づかれず埋もれたままになっています。
地域の資源は、
「地域協働」で再発掘し磨き上げることで、
地域を、
そして日本の未来を照らす光となります。
「地域協働学部」で、
素晴らしい未来を。
I
学部長挨拶
Greeting
学部紹介
Introduction
地域でシゴトを創る人になろう
高知大学 地域協働学部 学部長
上田健作
受験生の皆さん。皆さんは、今、自分の将来について真剣に考えていることでしょ
う。自分らしさを活かしつつ仕事をして、生まれ育った地域の発展に役立ちながら
幸せに暮らしている。そんな将来でしょうか。それとも世界を股に掛けたビジネス
で活躍している姿でしょうか。地域協働学部の学びでは、どちらの将来を選んでも
それを実現できる能力を身に付けることができます。
しかし、私たちは、持続可能な地域づくりに役立ちながら幸せを追求する皆さんを
一番に応援したいと思っています。そんな皆さんが考えている仕事とは、公務員や
地元企業、非営利組織等の職員でしょうか。それとも自分で事業を起こす起業家で
しょうか。いずれにせよ、地域協働を実践する能力が不可欠です。
「協働」とは、自律した人や組織同士が立場や利害を越えて共に考え行動し、単独で
は解決できない共通の課題を解決し、新しい価値や創造物(成果)を産み出す関係や
行動様式(営み)です。従って、「地域協働」とは、地域社会が抱えている諸課題を調
和的に解決し、地域社会の再生と持続的な発展を図るための多様な地域主体(人や
組織)間の協働のことをいいます。地域協働を組織する力があれば、どんな仕事に
就いても、持続可能な地域の発展に貢献しながら、自らの幸せを実現できるのです。
地域協働学部は、そのための知識と能力を実践的に身に付けることができる日本で
初めてのカリキュラムを準備しました。高知県には、皆さんが地域協働を学ぶため
に必要な教材が全てそろっています。
皆さん。私たちと一緒に、新しい学問である地域協働を学びましょう。全力で皆さ
んをサポートします。
4
5
社会に求められている「地域協働」
Key Point!
地域協働学部 地域協働学科
C
国の「教育再生実行会議」では、今後の大学教育の在り方につ
いて、学内だけに閉じた教育活動ではなく、キャリア教育、
実習授業を軸にして
地域人材の育成に特化
カリキュラム
中長期のインターンシップ、農山漁村も含めた地域における
フィールドワーク等の体験授業を通じた社会との接続を意識
した教育を強化することを求めています。つまり、地域協働を
基盤とした実践的な教育プログラムによる「地域人材の育成を
重視すべき」と提言しています。 Curriculum
1年生
共通教育
初年次科目
共通専門科目
(社会調査論ほか)
地域協働論
地域組織論
地域社会学概論
産業論
経済学入門
組織学習論、地域計画論
行財政論、地域資源管理論
非営利組織マネジメント論
経営組織論、会計学概論
フードビジネス論
六次産業化論
地域デザイン論
地域産業政策論、農業振興論
3年生
年生
社会教育論、起業・経営実務講座
行政実務講座、実践情報処理
国際ビジネス展開論
地域産業連関論
森林経営学、国際農林水産物市場論
比較地域社会論、非営利組織論
地域スポーツ振興論
地域スポーツ社会学、環境社会学
海外サービスラーニング
実習科目
地域協働研究Ⅱ
地域協働研究Ⅲ
プロジェクトマネジメント演習
地域協働マネジメント演習Ⅰ・Ⅱ
地域協働企画立案実習
地域協働マネジメント実習
事業企画プロジェクト実習
教えるプロジェクト実習
年生
2
年生
目標
企画立案力を
身につける
2 学期
1 学期
地域協働
企画立案実習
学年ごとの積み上げ型の教育プログラム
で「地域協働型産業人材」に必要な能力を
告会では、企業経営者、社会起業家、NPO
職員など社会や地域の第一線で活躍する
人たちのアドバイスをもらいながら、1年
間の学習成果を整理します。
地域理解力を
身につける
1 学期
課題探求実践セミナー
新入生が「高知」にはじ
めてふれる場。高知のマ
チやムラで何が起こっ
て い る の か、地 域 の 人
たちは何を考えどのよ
うに行動しているのか
を 知 り、地 域 に 向 き 合
う作法を身につけます。
2 学期
地域理解実習
地域の活動の手
伝いやヒアリン
グ を 通 じ て、地
域の特性や課題
を 理 解 し ま す。
「地域理解力」の
基礎を固めます。
地域協働研究Ⅰ
6
地域課題を探し出
し、地 域 資 源 を 活
かした企画をつく
る実習を行います。
「地域理解力」を身
につけるとともに、
アイデアを発想し
形 に す る こ と で、
「企画立案力」の基
礎を固めます。
目標
学習成果報告会
着実に育成します。学年末の学習成果報
年生
事業企画
プロジェクト実習
地域資源の商品化
に向けた事業計画
づくりのプロジェ
クトを実施します。
商品開発する力、事
業を計画する力を
育て、
「企画立案力」
を発展させます。
地域協 働研究Ⅱ
学習成果報告会
人材育成プロセス
1
験や実践事例を理論化します。これをもと
に、卒業後
「地域を変える新しいリーダー」
としてどのように地域に関わるのか、将来
展望を描きます。
課題探求実践セミナー
地域理解実習
4年間の学びを統合し、地域協働の実践経
協働実践力を
身につける
1 学期
2 学期
地域協働
マネジメント実習
教える
プロジェクト実習
2年生までに身に
つけた能力や知識・
技法を活かして事
業計画を実施し、そ
の点検評価を行い
ます。やり抜く力と
リーダーシップを
育て、
「協働実践力」
の基礎を固めます。
また活動を客観的
に評価する力を固
めます。
実践した事業の結果
を地域の人と一緒に
評価して改善策をつ
くるワークショップ
を実施します。ファ
シリテーション力や
合意形成する力な
ど、地域を巻き込ん
で活動するための
「協働実践力」を身に
つけます。
学習成果報告会
演習科目
地域協働研究Ⅰ
海外特別演習、外国語特別演習
地域協働実践・卒業研究
目標
3
中心市街地活性化論、食品生化学
環境文化論、家庭経営学
コミュニティ振興論、ダンス
地域協働
マネジメント力
の統合・深化
金融・税務実務講座
ソーシャルキャピタル論、地域防災論
地域福祉論、生涯学習論
4
4年生
地域協働実践・卒業研究
講 義 科 目
教養科目
2年生
目標
地域協働研究Ⅲ
地域理解力
地域の産業および生活・文化に関する専門知識を活用して、
多様な地域の特性を理解し、資源を発見できる力
企画立案力
課題を発見・分析し、解決するための方策を立案して、そ
の成果を客観的に評価する力
協働実践力
多様な人や組織を巻き込み、互いの価値観を尊重しあいな
がら、参加者や社会にとっての新しい価値を生み出す活動
をリードする力
育成する能力
地域協働マネジメント力
地域協働マネジメントに必要な3つ
の力(地域理解力、企画立案力、協
働実践力)を身につけた「地域協働
型産業人材」を育てます。
7
実 習 フ ィ ー ル ド Field
F
仁淀川町
いの町
実習パートナー いの町是友奥名地区自治会
実 習 パ ー ト ナ ー 仁淀川町長者 だんだんくらぶ
実習パートナー 土佐せれくとしょっぷ てんこす
長者地域は2007年から高知大学の学生さんと
いの町是友奥名地区は、国道33号線沿いにあり、高
てんこすは、高知県内で作られた食べもの・飲みもの・雑
地域づくりを進めてきました。
「棚田DEキャンド
知大学からも比較的近い場所にあります。実習では、
貨など、県産品にこだわったセレクトショップです。お
ルナイト」は4人の女子学生のアイディアが発端
花街道づくりや夏祭り、自主防災組織活動や地域福
ばあちゃん手づくりの梅干から、商店街キャラクターの
でした。隔週日曜日に学生たちが開いた棚田で
祉活動などに、学生も参加してくれました。今後も、
雑貨まで、高知の逸品をたくさんの方々に届けてきまし
の「オープンカフェ」が起爆剤となり集落活動セ
行政や社会福祉協議会と協働しながら、住民が共に
た。学生さんには、生産者の方々の想いをお客さまに伝
ンター「だんだんの里」ができました。今後も、学
助け合って暮らしていける「共助の環境」を一緒につ
生さんたちと一緒に夢を紡いでいきたいと願っ
くっていきたいと考えています。
西森勇幸 会長
ています。
大川村
Field Work
いの町
山、海、むら、まち
すべてが教室
土佐町
本山町
フィールドワーク
高知市
佐川町
津野町
須崎市
中土佐町
地域協働学部では、地域が抱える課題を実際に体験し、その解決に向け
て地域住民と協働しながら具体的な解決策を考え、実践することを目的
四万十町
に、1年生から3年生まで、高知県内各地をフィールドとした600時間を
香美市
南国市
日高村
檮原町
高知市
えることを通じて、地域や社会と真摯に向き合う経験を
してもらえたらと思います。
山岡美和 店長
大豊町
仁淀川町
越知町
樋口義博 区長
大豊町
実習パートナー ゆとりすとパークおおとよ
香南市
土佐市
安芸市
芸西村
馬路村
た観光施設です。実習では、施設運営のサポート、観光開
北川村
安田町
田野町
奈半利町
ゆとりすとパークおおとよは、標高750mの地に開設され
発、栽培している原木椎茸とブルーベリーを活用した商品
の開発と販売に関する企画立案および実施などを予定し
東洋町
ています。地域の視点、私ども企業の視点に学生の視点を
加えたコラボレーションによって、新たな道を見つけてい
きたいと思います。
室戸市
佐川秀昭 総支配人
超える実習科目が配置されています。
四万十市
黒潮町
黒潮町
黒潮町蜷川地区は、海岸線から2km弱の距離にある農村です。
大月町
希少な川ハゼも生息している蜷川が流れており、自然豊かな
土佐清水市
■
場所にあります。これまでにも高知大学とは、廃校を活用した
海洋堂ホビー館四万十
佐川くろがねの会は、佐川町上町地区を中心とする伝
センターの活動は、商品開発の「夢部会」、交流の場所づく
統的な建築物の保護と文化の継承に取り組む団体で
りに取り組む「集う部会」、高齢者等の見守りを担う「支え
す。2008年に地域の有志が集まり、NPO法人を設立し
合う部会」の3部会が中心となり、地区住民全員で取り組
ました。上町地区の観光ガイドのほか、歴史研究、食の
んでいます。実習では、西川地区が、いつまでも住み続け
施設「であいの里蜷川」での案内看板製作や生活史の聞き取り
研究、イベント開催などを行っています。大学生の視点
たい、安心、安全で夢のある地域になると共に、質の高い
などでのおつきあいがありましたが、地域協働学部の授業で、
で、佐川の街並みを観察し、新たな資源の発掘や観光開
「学びの場」となるように、住民と学生の新たな協働のあ
より深いおつきあいができることを喜んでいます。
8
実習パートナー 香南市西川地区集落活動センター
実習パートナー 佐川くろがねの会
三原村
実 習パートナー 黒 潮 町 蜷 川( み な が わ )地 区
香南市
佐川町
宿毛市
下村正直 区長
■
NPO法人黒潮実感センター
発の取り組みが協働で行えることを期待しています。
吉野毅 副理事長
り方を探っていきたいと思います。
香南市地域支援課
光明院修一 課長
9
学生の声 Voice of Students
学部全体の一体感、日々仲間の想いに刺激を受けます。
古川 森
Mori Furukawa (島根県立隠岐島前高校 出身)
自分の世界観を深めてくれた島根県の海士町の力になることを目指して、高知大学地域協働学部に進学しました。地
域協働学部では「地域協働論」で、地域において重要とされる「協働」というキーワードについて追求したり、
「課題
探求実践セミナー」では仲間と共にそれぞれのチームに別れ、座学だけでなく実際に地域に出て生の現場で生の声を
聞いたりと、未来の日本の地域を担うための多様な学びが用意されています。特に 4 月に行われたスタートアップ合
D
宿では、相手により伝わる話し方を意識したり、チームの意見の共通点を見つけてチーム全体が納得のいく結論を導
きだしたりし、2泊3日を通じてコミュニケーション力の向上を実感しました。また仲間と協力する場面が多くある
ので、学部全体に一体感があり、日々仲間の想いや考えに刺激を受けることも地域協働学部の魅力の一つだと感じて
います。私は地域が自立して事業を行う仕組みつくりを考えるために、様々な事業に挑戦する高知県のフィールドか
ら地域を活かす方法を吸収し、地域協働学部の第一期生として積極的に実習や勉強に挑戦していきたいと思います。
地域と共に問題を解決していくという経験。
進路・資格
大道 健太
Destination
Kenta Daido (三重県立津西高等学校 出身)
地域協働学部では「6次産業化人」
「産業、行政、生活・文化の各分野における地域リーダー」になるために必要
な知識や経験を、これまで地域について研究をされてきた教員の方々や実際に地域に入って活動をされてきた方々
の講話や他の学部では類を見ないほど多くの実習を通して学ぶことができます。地域協働学部には意識の高い学生
目 指 すべき4 つ の 「 地 域 協 働 型 産 業 人 材 」
が選抜されて入学してきているので、学生一人一人が自ら課題を発見し、問題の調和的解決に取り組もうとする意
識があり、すべての授業や実習が非常に充実したものになります。また教員の方々も日本初の学部の授業を私たち
学生と共に作り上げながら熱心に指導してくださいます。地域に入り、地域の方々と共に活動をしながら交流を深
め、地域を知り、共に問題解決を目指すというなかなか経験できないようなことにも年間を通して取り組むことが
産業の
地域協働リーダー
行政の
地域協働リーダー
生活・文化の
地域協働リーダ ー
地域の多様な資源(人・モノ・組織)
を活かし、協働をコーディネートし
て事業を創る人材
住民、企業と協働して、地域の課題
解決に向けた政策形成をコーディ
ネートできる行政職員等の人材
住民、企業、行政と協働して、地域
の生活・文化を支える事業をプロ
デュースする人材
6 次 産 業 化人
農林水産分野の地域資源を活かし
て起業する人材
できます。私は地域協働学部で学ぶ4年間を通して、ここでしか学べないことを自ら発見し、身につけることで、
将来の地域を、そして日本を牽引できるような人材になれるようにがんばります。
地域との強い結びつきが教えてくれる、実践的な授業。
松田 柚紀
想定される主な就職先
■農林漁業ベンチャーの起業
■フードサービスの起業
■地域資源活用ビジネス(グリーン
ツーリズム、飲食業、観光業、小
売業)の起業
■農業生産法人等の起業
■6次産業化コンサルタント
Yuki Matsuda (茨城県立牛久栄進高校 出身)
高齢化や過疎化が他の地域よりも早くから始まったことで、先駆的に地域活性化に取り組んできた高知県。そんな高
■地場産業(伝統産業)
■食品加工・流通企業
■金融機関
■広告代理店
■デザイン会社
■観光関連企業
■都市開発関連会社
■まちづくり会社
■ソーシャルビジネス・地域ビジネ ス企業
知県を代表する高知大学の地域協働学部では、さまざまなことを「地域」と結びつけて考えることができます。私は「災
■地方自治体
■コミュニティデザイナー
■国の行政機関
■ソーシャルデザイナー
防災論を学ぶことを目的に入学しました。しかし、そのためには地域防災論だけではなく、たとえば「社会調査論」
■独立行政法人
■マスコミ
で学んだことを活かして地域の人々の災害に関する現状を調査したり、復興のための雇用の活路を見出すために「産
■国際機関
■福祉関連法人・企業
業論」を学んだり……、と他の講義にも目を向けていく必要があります。そして地域協働学部では、座学だけではな
■農林漁業団体
■コンサルタント会社
く、フィールドワークを通して実践的に学ぶことができ、地域の方々との結びつきも強くなります。フィールドワー
■商工団体
■まちづくりNPOの起業
クの事前学習や振り返りなどでは、グループワークを通して意見を出し合い、自然とコミュニケーション能力が身に
■研究機関
■地域おこし協力隊
害に強いまちづくり」のために、防災や小水力エネルギーの生産・利用を地域活性化に結びつけたい!と考え、地域
つきます。このように、地域協働学部での学びは社会へ出た際に役立つことばかりです!
■文化スポーツ振興団体
真の意味で成長させる起爆剤。
取得できる資格
社会調査士
地域協働学部では「社会調査士」資格を取得することができます。社会調査士資格を取得するには、標準カリキュラムとして社会調査協会
中川 喬文
Takafumi Nakagawa (高知県私立土佐高校 出身)
ここに、完璧な秀才がいたとしよう。しかし、もし彼に 4 年間積み上げてきた智慧の結晶を人とシェアする術もな
ければ、自分の理論や思想がいかに魅力的かを語るコミュニケーション能力も無いとすれば……。極論だが、すべ
ての学生に通ずる話ではないだろうか。人とのかかわり方や人間としての魅力は確実に努力で身につけられる。4
が認定した科目を履修し、単位を修得する必要があります。地域協働学部では、
「社会調査論」や「社会調査データの分析」、
「社会調査実習」
年後、「是非一緒に働きたい!」といわれるような人物に、君はなれているかどうか想像してほしい。私は、地域協
などの科目をとりそろえています。これらの科目を通じて、アンケート調査票の設計、パソコンを使っての集計・分析など、一連の社会調
働学部はその可能性を大いに秘めた学部だと思っている。フィールドワークでは様々な問題を生で見て、自分の力
査技法を身につけることができます。
「社会調査士」の資格は、就職活動などの場面で、自己アピールに活用できますし、企業や自治体の調
査業務にも活かすことができます。
不足を痛感することだろう。そこで生まれたフラストレーションは、きっと、君を真の意味で成長させる「本気と
覚悟」の起爆剤になるはずだ。矢継ぎ早に出会う新しい環境や人間関係は確かにストレスかもしれない。自信がも
てない時もあるだろう。しかし一旦グッと歯を食いしばって耐えてみようではないか。
※社会調査士資格については、一般社団法人社会調査協会の公式ウェブサイト(http://jasr.or.jp/)や、学生向け資格取得ガイド(http://www.jasr.or.jp/students/)もご覧ください。
10
11
F
教員紹介
Faculty
湊 邦生
大槻 知史
※専門分野 ■社会学・社会福祉学 ■経済学・経営学 ■農学 ■環境学 ■美術・デザイン ■スポーツ ■教育学
ソーシャル
キャピタル論
今城 逸雄
石筒 覚
俣野 秀典
大石 達良
池田 啓実
中澤 純治
比較地域社会論
中心市街地活性化論
地域産業政策論
経営組織論
国際ビジネス展開論
組織学習論
市川 昌広
藤岡 正樹
吉岡 一洋
辻田 宏
中村 哲也
内田 純一
斉藤 雅洋
地域資源管理論
地域防災論
地域デザイン論
地域スポーツ振興論
地域スポーツ社会学
地域組織論
社会教育論
上田 健作
受田 浩之
産業論
非営利組織
マネジメント論
フードビジネス論
兼務教員
兼務教員
特任教員
塩崎 俊彦
立川 明
黒笹 慈幾
環境文化論
実践情報処理
地域生活アドバイザー
M e s s a g e
鈴木 啓之
玉里 恵美子
Emiko Tamazato
地域福祉論、地域社会学概論
コミュニティ振興論、社会起業論
公務員は Public Servant であるとされますが、日本では戦前の地
今、地域は、人口減少や産業の衰退、つながりの喪失といった複
方制度の影響もあって、
「地域の統治を行っている」
「上にある存在」
雑な課題を抱え、地域の明るい未来を考えることが難しくなりつ
というイメージが強いかもしれません。これからの地域づくりは、
つあります。地域課題は、誰かが解決してくれるわけではありま
「上から」やっていくのでは、うまくいかないでしょう。地域づく
せん。最初からすごいこと、社会にいいことを目指す必要もあり
りを進めるには、住民や企業の力が必要であり、行政はそのパー
ません。自分のできることから始め、たくさん転びましょう。そ
トナーでありリーダーでなければなりません。そういうポジショ
の先に、きっとより良い地域の未来が待っています。一緒に、学
ンで行政が行うべきことを皆さんと考えていきたいと思います。
び、行動し、悩み、もがきながら、最高の 4 年を過ごしましょう。
霜浦 森平
Shimpei Shimoura
六次産業化論
「六次産業化論」の授業では、農産物加工・販売、農産品直売、
があります。けれども、その課題を解決する「鍵」が地域の中に
農村交流体験などの六次産業化の取り組みについて理論的・学術
あることに気づかない人もいるのです。実は、中山間地域では多
的視点から解説するとともに、取り組みが有する経営技術的特徴
くの人が「ここに暮らし続けたい」と考えています。地元の人々
や地域における取り組みの意義について重点的に解説します。農
決に向けて実践していくことで、暮らし続けたくなる地域をつく
り、みんなで助け合って笑顔の花を咲かせていきましょう。
Jun Suto
行財政論
高知県は過疎化や高齢化が進んだ「課題先進県」といわれること
と協働して地域の課題を地域福祉の視点から考え、ともに課題解
12
須藤 順
Hiroyuki Suzuki
村の人たちと都市の人たちの協働やパートナーシップは、六次産
業化の新たな可能性を予感させてくれます。農村と都市の協働に
興味や関心がある学生さんとの出会いを心待ちにしています。
13
入 学 者 選 抜 の考え方
入試情報
Selection of Students
Admission Information
募集人員
60 名
地域協働学部の入試日程
▲
入試の基本的な考え方
地域協働学部では、意欲、関心、適性、技能、表現を重視した入学者選抜を行います。専
門の教育課程においては、実習とゼミナールを重視したカリキュラムを用意しています。
このような教育課程で学ぶには、入学時に一定の集団的行動・集団的学習や学外の「おと
な社会」とのコミュニケーションに適合する資質を持っていることが必要です。そのため、
AO 入試 I、推薦入試 I、一般入試(前期日程)のすべてに「面接」
、
「小論文」または「作文」
を課し、人物重視の選抜方法を採っています。
アドミッション・ポリシー
■選抜の方法 大学入試センター試験を課さず、本学独自の2段階選抜による試験(第 1 次選抜 200 点、第 2 次選抜 300 点)
で判定します。第 1 次選抜の合格者は AO 入試 I 募集人員の 2 倍を上限とします。
■重点評価項目 「 関心・意欲・態度」 に重点を置いて 「思考・判断」「 技能・表現」 も評価します。
本学独自の第 1 次選抜(合計 200 点)
地域協働学部では、地域理解力、企画立案力、協働実践力という 3 つの知識・能力を統合
した地域協働マネジメント力を持った人材を育成しようと考えています。そのために、次
のような資質を持った学生を募集します。
AO 入試Ⅰの 2 段階選抜
AO 入試Ⅰ 募集人員:15 名
関心・意欲・態度
思考・判断
地域社会に存在する諸課題とその実践的解決、特に地域産
論理的思考力と理性的判断力を持って物
業の振興に関心があり、積極的に地域社会の人々と協働す
事に取り組むことが必要だと考えている
ることを志向する学生であること。知に対する関心を持ち、
学生であること。自らの行動や体験につ
豊かな教養に裏打ちされた能力で課題の発見・探求とその
いて深く見つめ直し客観的に分析しよう
解決にあたることを志向する学生であること。
とする学生であること。
知識・理解
技能・表現
教科外活動
入学までの過程で理系・文
自分の表現を客観的に見つめ、他
様々な行動体験を有してお
系を問わず幅広い教科を積
者に伝わる表現を心がけており、
り、それらを自らのキャリ
極的に学び、様々な問題に
口頭と文章の両面にわたって充分
ア形成や地域社会の人々と
対する知識や関心を持って
な表現力を持ち、他者の意見を汲
の協働に活かすことを志向
いる学生であること。
み取る力のある学生であること。
している学生であること。
AO 入試Ⅰでは、2段階選抜を行います。第 1 次選抜では、出願時に提出していただく「志願票」と「講義理解力
試験」の 2 つを評価します。「志願票」は、自分の行動体験についての分析、本学部への志望理由、出身地域の社
会に対する分析などを記述していただく予定です。「講義理解力試験」は、入学直後の学生に理解できる水準の講
義を実施し、それに基づいて講義内容の要点や自分の見解を論述するなどの小論文的な記述試験を行い、「思考・
判断」と文章での表現力を評価します。第 1 次選抜の合格者は AO 入試 I 募集人員の 2 倍を上限とします。第 2
本学独自の第 2 次選抜(合計 300 点)
志願票(100 点)
講義理解力試験(100 点)
ゼミナール活動適性試験(100 点)
作文(100 点)
面接(100 点)
所定の様式に、自分の行動
体験についての分析、本学部
への志望理由、出身地域の
社会に対する分析を記入して
もらい、主に 「関心・意欲・
態度」 を評価します。
約 90 分の講義を聴いてもら
い、それを前提とした小論
文等の形式の筆記試験を行
い、主に「思考・判断」 を
評価します。
休憩を含め 3 時間程度のグ
ループディスカッション(指定
テーマに基づくグループ討議、
発表、質疑)を行ってもらい、
「技能・表現」の特にコミュ
ニケーション力を評価します。
ゼミナールの討議内容、チー
ム運営の仕方、自分と他のメ
ンバーの役割などについての
評価を文章にしてもらい、「技
能・表現」の特に書き言葉で
の表現力を評価します。
志願票と第 2 次選抜の内
容に基づく質問を面接の形
式で問い、 上 記の重 点 評
価項目について総合的に評
価します。
推薦入試Ⅰ 募集人員:10 名
■選抜の方法 大学入試センター試験を課さず、本学独自の試験(400 点)で判定します。
※出願資格として学校長の推薦(評定平均値 4.0 以上、各校 1 名)を求めます。
■重点評価項目 「教科外活動」と「 関心・意欲・態度」 に重点を置いて 「思考・判断」「技能・表現」 も評価します。
本学独自の試験(合計 400 点)
グループ活動および振り返り演習適性試験(200 点)
作文(100 点)
面接(100 点)
グループ活動(共同して所定時間内で行える作業や討論
など)を行ってもらい、グループ活動中の行動特性や振
り返り演習での役割などについて観察し、「技能・表現」
の特にコミュニケーション力を評価します。
グループ活動および振り返り演習適
性試験の内容に関して、文章を書い
てもらい、「技能・表現」の特に書
き言葉での表現力を評価します。
面接は、個人面接とし、志願理由書記載の志願理由を掘り下
げ、本学部で学ぶ「関心・意欲・態度」、経験・技術(農業、
水産、工業、商業、芸術・デザイン、スポーツ等)などにつ
いて確認すると共に、本学部の教育カリキュラムへの適性を評
価します。
一般入試(前期日程) 募集人員:35 名
■選抜の方法 大学入試センター試験(500 点)と本学独自の試験(400 点)の合計 900 点で判定します。
■重点評価項目 「知識・理解」に重点を置いて「関心・意欲・態度」「思考・判断」「技能・表現」 も評価します。
次選抜では「ゼミナール活動適性試験」、「作文」、「面接」を課します。「ゼミナール活動適性試験」では、グルー
大学入試センター試験(合計 500 点)
プワークでの受験者のふるまい(発言、傾聴、行動、発表、質問等)を試験官が観察し採点します。
「作文」では、
グループワークの内容、運営、自己と他者の役割等に関する振り返りを文章にしてもらいます。「面接」はグルー
プ面接で行い、受験者の意欲・関心やこの学部の教育への適性を評価します。
推薦入試Ⅰのグループ活動
および振り返り演習
推薦入試Ⅰでは、「グループ活動および振り返り演習適性試験」、「作文」、「面接」を課します。「グループ活動およ
び振り返り演習適性試験」では、短時間のグループ活動を行ってもらい、それを踏まえて、グループ内の運営やメ
3 教科 3 科目又は 3 教科 4 科目合計 500 点で実施します。
●国語(200 点)、外国語(200 点)は必須です。
地歴、
公民、
数学、
理科の4 科目から1 科目
(基
●残り1 科目は、
礎を付した理科は 2 科目)
を自由に選択できます。
(100 点)
これによって 「知識・理解」 について評価します。
本学独自の試験(400 点)
小論文(200 点)
面接(200 点)
「小論文」では地域社会の問
題に関する課題文を読んだ上
で、その論旨や受験者の見解
を論 述してもらい、「 思 考・
判断」を評価します。
グループ面接(グループ単位で提示されたテーマについて討議やプ
レゼンを行う作業を含む)を実施することで「関心・意欲・態度」、
「技能・表現」、本学部の教育に関する適性を評価します。出願書
類として志願理由および高校までの体験等の振り返りを書いていた
だき、面接の参考にします。
ンバーの果たした役割に関する振り返りを行ってもらいます。「作文」では、グループワークの内容、運営、自己
の学部の教育への適性を評価します。また、面接で受験者の意欲・関心、この学部の教育への適性をより正確に評
地域協働学部の平成 28 年度入試日程
▲
と他者の役割等に関する振り返りを文章にしてもらいます。「面接」は個人面接で行い、受験者の意欲・関心やこ
価するため、志願理由書を提出していただきます。
一般入試(前期日程)への
面接等の導入
一般入試(前期日程)では、センター試験によって基礎学力を評価する他、本学の独自試験として「小論文」と「面
接」を課します。「小論文」では地域社会の問題に関する課題文を読んだ上で、その論旨や受験者の見解を論述し
てもらい、「思考・判断」を評価します。「面接」では、簡単なグループ作業(討論や共同作業など)を含むグルー
プ面接を行います。グループ作業を行ってもらうのは、受験者の協働人材の出発点となる資質ー異なる視点を持っ
た他者と協力して行動する資質ーを確認するためです。また、この面接において、受験者の意欲・関心やこの学
部の教育への適性を評価します。なお、面接で受験者の意欲・関心、この学部の教育への適性をより正確に評価す
るため、志願理由書を提出していただきます。
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AO 入試Ⅰ日程
推薦入試Ⅰ日程
一般入試 ( 前期日程 )
学生募集要項配付
4月下旬
6月下旬
11月中旬
出願期間
8月13日
(木)〜8月17日
(月)
11月1日
(日)〜11月5日
(木)
1月25日
(月)〜2月3日
(水)
試験日
9月1日
(火):第1次選抜
9月25日
(金)
:第2次選抜
11月14日
(土)
2月25日
(木)〜2月26日
(金)
合格発表
9月7日
(月)
:第1次合格者発表
10月1日
(木):第2次合格者発表
12月1日
(火)
3月7日
(月)
入学手続期間
10月2日
(金)〜10月13日
(火)
12月2日
(水)〜12月11日
(金)
3月8日
(火)〜3月15日
(火)
15
Access Map
高知
I.C
須崎
JR土讃線
伊野
I.C
南国
I.C
高松・徳島
▼
アクセスマップ
JR高知駅
▼
高知駅前
ごめん
室戸
JR朝倉駅
はりまや橋
上町2丁目
朝倉(高知大学前)
▼
いの
高知大学
四万十
路面電車
(とさでん交通)
高知龍馬
空港
桟橋通5丁目
桂浜
朝倉キャンパス
▼
▼
R55
▼
所要時間
■高知龍馬空港から 車で約45分。空港連絡バスで約35分「はりまや橋」か、約40分「JR高知駅」下車→バス、路面電車またはJR土讃線へ乗り換え。
■はりまや橋から 車で約15分。バスで約20分「朝倉高知大学前」下車。路面電車で約30分「朝倉(高知大学前)」下車すぐ。
■JR高知駅から 車で約20分。バスで約25分「朝倉高知大学前」下車。路面電車で約30分「朝倉(高知大学前)」下車すぐ。JR土讃線下り約15分「朝倉駅」下車徒歩約3分。
■高速道路から 高知インターチェンジから車で約30分。伊野インターチェンジから車で約5分。
朝倉キャンパスマップ
Campus Map
路面電車
正門
▼
10
12
11
朝倉(高知大学前)
2.総合研究棟・理学部1号館
3.本部管理棟
7
9
5
6.教育学部2号館
7.教育学部3号館
8.教育学部1号館
14
2
9.教育学部51番教室
19
13
26
5.保健管理センター
3
6
21
27
4.非常勤講師宿泊所
4
1
8
1.総合研究棟・地域協働学部・土佐さきがけ
プログラム
10.教育学部音楽棟
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15
18
12.プール
13.理学部情報科学棟
14.理学部2号館
15.共通教育1号館
16
28
11.教育実践総合センター
16.共通教育2号館
17
17.共通教育3号館
18.人文学部棟
19.メディアの森
20
20.学生会館
22
21.北体育館
22.理学部地震観測所
23.理学部水熱化学実験所
24.地域連携推進センター
25.南体育館
23
24
26.特別支援学校校舎
27.特別支援学校日常生活訓練施設
28.プール
25
29.国際連携推進センター
地域協働学部に関するお問い合わせ先
高知 大 学 地域協働学部
〒780-8520 高知市曙町2-5-1 TEL:088-888-8042 FAX:088-888-8043 E-mail:[email protected]
高知大学ホームページ:www.kochi-u.ac.jp/ 地域協働学部ホームページ:www.kochi-rc.jp/
入試に関するお問い合わせ先
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国立大学法人
学務部入試課入試実施係 TEL:088-844-8153 FAX:088-844-8147