2015.1.30 さわかみファンド 月次レポート お客さまから最近よく頂くご質問に 社長の澤上龍がお答えします! 代表取締役社長 澤上 龍 Q1 ここ 2-3 年総口数が減少しており、また顧客数も増えていないことについてどのように考えていますか? ファンドの売却益に対する税率が 10% から 20% に戻ったこと、信託財産留保金の完全撤廃など口数減少のきっかけは複数あ ると思います。一部のファンド仲間からは、インターネット取引の簡便性が解約を加速させたのではないかとお話をいただくことも あります。しかし根本的には、 「さわかみファンド」もお陰様で 15 年の長寿ファンドとなってきており、これまで長期保有されてき た皆様が昨今の上昇相場で利益確定されているのが大きな理由だと考えています。私自身、厳しい相場環境を乗り切ったファンド 仲間の皆様には、上昇相場の中で一度プチ贅沢するのもありですね、とお手紙を書きました。 2015 年は一時的な相場の調整もありうると想定しており、 長期投資家にとって久々の買い時が来ると思われます。その時こそ、 「さ わかみファンド」はファンド仲間の皆様と同じ想いで一斉買い出動できれば幸いです。次の上昇気流に乗るためには下げ相場で応 援したい企業の株式を目一杯買っておかないといけません。ご解約・一部引出しをされているファンド仲間からは、 「次の買い時に は戻ってくるよ」とのお言葉もいただきます。リーマンショック等を乗り越えられた皆様は、私どもが思う以上に長期投資に馴染ん でおられます。 また当たり前のことですが、この 15 年でファンド仲間の皆様の年齢も同じだけ上がり、全体的には資産を増やすステージから使 うステージに変化してきました。 「暴落時に戻ってくるよ」も大変嬉しいお言葉ですが、弊社としては今後、これから資産形成をし ようという世代にも長期投資の素晴らしさを知っていただきたいと考えており、徐々に活動が広がっています。無論、定期定額購 入が大きな効果を発揮する点もお伝えしています。 目の前の総口数減少及び顧客数の伸び悩みは構造上の問題もありますが、それは弊社の至らなさと捉え、変わることなく一般生 活者の財産形成のお手伝いを永続的にさせていただければと邁進する所存です。 「さわかみファンド」が皆様のお役に立てると信じ ています。 長期投資だより 1 月号で現金比率を 30%まで引き上げたいと書いてありましたが、 Q2 現金比率は何を見ればわかりますか? 毎月月末にお送りしている月次レポートの二枚目、ポートフォリオ裏面ページの一番下をご覧ください。純資産総額と記載されて いるのが、 「さわかみファンド」が皆様からお預かりしている全資金となります。その純資産総額を 100%とすると、その上の小計 が実際に組み入れている資産 (現在は日本株式のみ) ですので、 差し引いた残りが現金という仕組みです。少しわかり難いですね・ ・ ・。 近日中に、このポートフォリオの表記方法をリニューアル予定です。長期投資の醍醐味がわかるようなデータも掲載してまいります。 それ以外では、同じく月次レポートのトップページのグラフに純資産総額を黒で、その表面に重ねて国内株式をグレーで描いてい ます。この差、 つまり黒い部分が現金比率です。数値こそ記載しておりませんが、 時間軸で現金の待機状況が把握可能となっています。 先のご質問で、次の調整相場を皆様と共に買い出動したいと申し上げました。誤解を恐れずに言うと、本当は「さわかみファンド」 の保有を忘れてしまうくらい、ファンド仲間の皆様には安心・信頼いただける実力を備えねばならないと社内で話しております。そ もそも「さわかみファンド」は、皆様に人生そのものを充実していただきたいと願い、資産形成のことは「さわかみファンド」に 任せておけば大丈夫だ、という存在になるため設定されました。ファンド仲間の皆様ご自身が相場を考えるのではなく、本来は「さ わかみファンド」内でこの現金比率を随時調整し、買い時・売り時を見定めていきます。皆様には引出し自由の積立預金のように ご利用いただけることが理想です。 現在、30% の現金を作ろうと少しずつ保有株式の売却を進めております。今の純資産総額(3000 億円)でいうと約 900 億円 分となります。これは次の買い時を想定した現金の準備で、調整相場が来たらこの現金を虎視眈々と待っていた株式に一気に振り 向けます。これが長期運用です。このように、 「さわかみファンド」では日本株式のみならず外国株式や債券などに、世界のマネー の大きな潮流を捉えながらアセットアロケーションを図ってまいります。ファンド仲間の皆様におかれましては、お金のことでご心 配なさらず、ご自身の人生をお楽しみください。できましたらカッコ良いお金の使い方を実践いただけると幸いです。皆様が豊かな 世の中へと意思を持ってお金を使うことで、そこで選ばれた企業が更に活躍し、巡り巡って皆様の資産に戻ってくるはずです。世の 中の成長、それを支える企業の成長…そのような企業を暴落時に応援する投資家に対し結果的に「戻ってくる」のがリターンです。 それが弊社の考える長期投資です。 ※さわかみファンドにおけるリスク・手数料については、最終ページに記載の「ご留意事項」をご覧ください。 2
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