笑墨俳会

サークル紹介 笑
笑墨
墨俳
俳会
会
※絵は同会の皆さんの作品( 取材時に撮影)
サークルデータ
・活動内容:水墨画、俳画
・発足:1999 年
・代表:松原輝代さん
・会員:約十名
・例会:広田地区公民館-第 1(水)
川棚(絵手紙)-第 2(水)
・会費:月千円
・電話:(佐世保)58-2379(松原さん)
広田地区公民館にて
★会員の方々~
※会員のキャリアは 16 年~5、6 年。指導者レベルの方もおられる
◇私は郵便局での先生の展示が縁で習い始めました。和気あいあいとした
会で、先生は賑やかなかたですが絵には厳しいです。見る人に墨だけで色
を想像させる水墨画は技法も奥が深く、濃淡が難しいです。作品は玄関や
床の間に飾ったりします
◇例会では年齢に関係なくおしゃべりしながら取り組んでいます。先生は
飾らないかたで冗談も言えます
◇友達に誘われて入会しました。筆を持つことで日本文化に触れられます。
訂正がきかないので一筆一筆真剣に描きます。私は布袋様(福の神)の絵を
知人にあげたりしています
◇日頃の雑念を捨てて自分だけの世界に入れるのが水墨画の魅力です。描いていると精神が落ち着き
ます。題材は自分で選んでいます
松
松原
原さ
さん
んに
に聞
聞く
くそ
その
の 11.. 自
自分
分と
と水
水墨
墨画
画
松原輝代さん
★なぜ水墨画…
出会いでしょうね。なぜか前世は尼さんという気がし
ていて尼になりたかったけど、戒律が厳しそうなので
「画尼」(画僧)の道に進みました
★制作活動…
筆慣らしとしても毎日自宅で描きます。大作は半年以
上かかり、何枚か同じようなものを描いて選びます
★描きたい絵は…
30 年やって技術を習得し、自分の作品が描けるように
なりました。他の人が描いたことのないものを描きた
いです。個展でお見せできればと思います
笑墨俳会主宰。 1979 年~ 1986 年書壇院 (東京 )に
て南画、書を習う。 1986 年有田の県立窯大絵付
研修科にて下絵、上絵を習う 。1991 年~1993 年
長崎南画を習う。 1993 年横浜にある日本宗教画
禅画協会にて道釈画を習う。 1995 年島瀬美術セ
ンターにて水墨画の個展を開催。 1999 年笑墨会
を発足 (水墨 画 )。2008 年禅 画位奥伝取得。 2009
年笑俳会を発 足 (俳画 )。2010 年鎌倉建長寺、中
国少林寺より禅画藝術師取得。 2011 年島瀬美術
センターにて笑墨俳画展開催。
※東京等での個展のためにスポンサーも募集中とのこと
★佐世保と水墨画…
佐世保には潜龍ヶ滝など良い題材となる風景が幾つも
あります。一方で、水墨画の正式な指導者は極少ない。
佐世保の文化を盛り立てるためにも頑張りたいです
★禅宗とのつながり
水墨画は禅宗により発展しました。茶道や華道も含め日本文化は禅宗のものが主で
す。また、一休や良寛など禅宗のかたは人々から愛されています
★絵としての特徴
人間界には欲界、色界、無色界があり(*)、無色界の絵が水墨画です。だから彩色しま
せん。鑑賞する時は余白にも空想を入れて、その人なりの世界観が楽しめて深
みもあり、観ているだけで落ち着いたりできます
*欲界-欲にとらわれた世界、色界-欲望はほとんど超越したがまだ物質的な形(「色」)にとらわれ
た世界、無色界-高い禅定の世界で欲や物質を超越した精神的な世界
会
会の
の活
活動
動
★松原さん(講師)~
水墨画の正式な技法を基礎からしっかり学べる会です。
時間をかけて習得します。楽しい会ですが技術は厳しく
指導します。例会は一人一人に合わせた個別指導です
松
松原
原さ
さん
んに
に聞
聞く
くそ
その
の 22..水
水墨
墨画
画の
の特
特徴
徴
★技法
蘭、竹、菊、梅の「四君子」に基本が詰まっています。それぞれに線の描き方
や墨の濃淡など習得すべき技法が含まれ、本来の南画指導ではそれを 1 年に 1
つずつ練習し、そのあとから花鳥風月、達磨、山水などを描きます。筆と墨の
使い方もですが、特に水の使い方が難しく、5 年位やらないとボカシはうまくできま
せん
★初心者へのアドバイス
基礎をしっかり教わることが大事です。我流では限界に突き当たります。オリジナ
ルの絵まで描けるようになるには、一に努力二に努力、毎日精進あるのみです
★必要な道具
筆(水墨画専用/羊毛)、墨(書道と違う)、硯、紙などです
****************************************************************************
[取材後記…松原輝代さんの絵には正当技法の継承者ゆえの本物感がある。しか
も、表紙の『輪廻』( 原爆を題材にした慈愛溢れる絵/全国美術誌にも掲載)のよ
うに大胆かつ繊細なオリジナル絵も描かれる。まさに天衣無縫の水墨画家。佐世
保が誇るべき文化人の一人である。]
参考:水墨画の歴史 ※江戸時代まで
水墨画は中国で唐代後半に山水画の技法として成立し、宋代には文人官僚の余技として四君子の水墨画
が描かれた。また、禅宗の普及に伴い禅宗的な故事・人物画が水墨で制作された。日本には鎌倉後期に禅と
ともに中国から伝わったとされる。両国間で禅僧の往来が盛んになり、宋・元の新様式の絵画としても流入し
た。禅宗で法の伝承証明用の肖像画や祖師画の需要があった。また、道釈画(道教・仏教の人物画)や四君
子も描かれた。14 世紀の代表的な水墨画家としては、可翁、黙庵、鉄舟徳済などが挙げられる。
室町時代は日本水墨画の全盛期。足利氏が禅宗を庇護したこともあり、禅文化が栄え、如拙(代表作:『瓢
鮎図』(ひょうねんず))、周文、雪舟、明兆(みんちょう)をはじめ、優れた画僧を輩出した。そして、 それまでは
宗教画、花鳥画が中心だった日本の水墨画で、本格的な山水画が描かれるようになる。
なかでも雪舟(1420-1502/1506)は、幼い頃お仕置きで柱に縛られた際、落ちた涙で足を使い鼠を描き、
それが本物の鼠に見えた逸話で有名。彼は明に渡り宋・元の絵画を学び、その画才は中国の人々をも驚か
せた。作品には「秋冬山水図」「山水長巻」「天橋立図」などがあるが,がっしりした構成,淡彩の中の優れた色
彩感や明澄さなどで,水墨画の最高峰とされるのみならず、日本画様式の画風を創始した人である。
江戸時代には、前期に俵屋宗達や尾形光琳が活躍し、後期に新しい画風を取り入れた南画(18 世紀前半
に清国から長崎に/池大雅、与謝蕪村など)と、円山四条派(円山応挙、松村呉春など)が盛んになった。
SASEBO 市民文化ネットワークでは、市民の生きがい・仲間作りのため、趣味サークルの発展に
取り組みます。特にさほどメジャーでないタイプのサークル (*)を増やしたいです。
*例-テーブルゲーム 、ラジコン 、野鳥観察、釣り、キャン プ、ガーデニング 、 DIY 、月 1 回食事会、鉄道マニア、…
☆取り組み 1 サークルの立ち上げ支援
メンバー集め、会則作り、初期の会合場所や活動発表機会の提供、HP 作成支援など
☆取り組み 2 趣味サークル合同祭の開催
「市民協働交流月間」でサークルと共催で趣味の展示・実演などを行う~合同祭の実現