緩和ケア通信 No.66 - 総合病院 水島協同病院

水島協同病院 緩和ケア通信.No.66 (発行日 2014 年 11 月)
緩和ケアチーム 今回の編集:大室 里美
☆☆ご紹介☆☆
当院で採用中のオピオイド換算表をイーフェンバッカル錠の採用に伴い更新しました。
また、下記に示した「オピオイドスイッチングのタイミング」が広報でも閲覧可能になりました。
「広報」→「薬剤情報」→「オピオイド換算表」
「オピオイドスイッチング」にそれぞれ掲載していますので
ご参照下さい。
オピオイドスイッチングとは:オピオイドの①副作用により鎮痛効果を得るだけのオピオイドを投与でき
ないときや、②鎮痛効果が不十分な時に、投与中のオピオイドから他のオピオイドに変更する事を言います。
以前はオピオイドローテーションと言う言い方が主流でしたが、海外ではこのような表現をされる事が多く
それに準じる事が多くなってきています。
また、スイッチングを行う際、換算比とタイミングが重要になってきますのでご参照下さい。
製剤ごとのオピオイド切替のタイミング目安
内服1日2回製剤 MSコンチン → デュロテップMTパッチ
最終内服投与と同時に貼付開始
オキシコンチン
注射剤
モルヒネ注 次回の内服予定時刻から少量から注射剤を開始
フェンタニル注 (または半分の流速で開始、6-12時間後に目標量とする)
内服1日1回製剤 パシーフ
→ デュロテップMTパッチ
最終内服投与後12時間後に貼付開始
注射剤
モルヒネ注 次回の内服予定時刻から少量から注射剤を開始
フェンタニル注 (または半分の流速で開始、6-12時間後に目標量とする)
デュロテップMTパッチ
→ 内服1日2回製剤 MSコンチン MTパッチ剥離後、6-12時間後に内服薬開始
オキシコンチン
→ 内服1日1回製剤 パシーフ
→ 注射剤
モルヒネ注 MTパッチ剥離後、6-12時間後に少量から注射薬開始
フェンタニル注 (または6時間後に半分の流速で開始、8-12時間後に目標量とする)
注射剤
モルヒネ注 → 内服1日2回製剤 MSコンチン 注射の中止と同時に内服薬開始
フェンタニル注
オキシコンチン
内服1日1回製剤 パシーフ
デュロテップMTパッチ
貼付開始後、6-12時間後まで持続注併用
※デュロテップMTパッチは剥離後、17時間で血中濃度が50%低下します
※高用量(モルヒネ換算量120mg/日以上)の場合、一度に変更せず、20-50%ずつ、数回に分けての変更が推奨されます。
緩和医療薬学会
水島協同病院
緩和ケアチーム・薬剤部/2014/10/9作成
甘野老(あまどころ)
:百合科の植物。花言葉:
「元気を出して」
、
「心の痛みのわかる人」