有機清酒醸造元天鷹 2015 年 4 月 49 号天鷹通信 tentaka news 有機醸造元４月情報いつも天鷹をご愛顧いただき誠天鷹酒造代表取締役社長尾崎宗範「杜氏」とは。皆様ご存じのように、酒造りにおける最酒米を栽培する３人の男たちにありがとうございます。高責任者を「杜氏（とうじ又はとじ）」と言います。これは役職を表すと共に尊称で販売もあります。弊蔵ではもっと親しみを込めて「親方（おやかた）」とか「親っさん（おやっさん）」などと呼んでいますが、これは立春も過ぎ、桜昔、越後杜氏さんが来られていた名残でも開花、暖かいす。今は南部杜氏の直町昊悦（ｽｸﾞﾏﾁｺ日が続き、まさにｳｴﾂ左写真）が務めておりますので、本春本番を迎えて来は「杜氏」と呼ぶのが正式です。おります。そもそも「杜氏制度」は江戸中期より始皆様には、お変まったとされ、南部（岩手）、越後（新潟）、わりございませ但馬（兵庫）など集団名には出身地名がんか。ついています。全国数十の杜氏集団がありましたが、今では、数が少なくなっているところもあります天鷹通信 49 号をお届けします。本号は「杜氏」の特集です。どうかご覧ください。その一方で、南部杜氏協会のように、地元を授与されています。また、現在は南部杜出身者以外にも門戸を開き、流派を踏襲する氏協会の会長も務め、醸造技術の研究とならば、県外出身者でも認証し、結果、全国錬磨、後進の指導育成にあたっています。から若者が杜氏を目指して勉強に来るようにまた、栃木県では平成 18 年より、栃木なり、人数が増えているところもあります。弊県産業技術センター、栃木県庁、関東信越蔵でも竹之内が南部杜氏の称号を頂き、正国税局鑑定官室、栃木県杜氏研修会など式に南部杜氏と認めて頂いています。のご協力をいただきながら、栃木県酒造組そのほか、醸造技術を学校で学び、酒造天鷹酒造最新ﾆｭｰｽ・有機清酒の新酒が販売されます。是非、お試しを。合が中心となって「下野杜氏（しもつけとう技能士などの資格をもって酒造りをしているじ）」の認証をおこなってきました。一昨年に若い方も増えてきました。蔵によっては、「杜は、日本酒造杜氏組合連合会にも加盟を氏」ではなく、「製造部長」などと呼ぶところも認められ最も新しい、正式な杜氏集団とし出てきました。て、現在までに 21 名が認証されています。さて、弊蔵の杜氏直町ですが、その功績その資格認証試験は厳格で、酒造従事と長年にわたる優れた醸造技術が認められ、年数と従事した役職によって基本点数が加栃木県食品技術功労者、岩手県卓越技能章算され、一定数とならないと受験資格が与えられません。また、点数計算には、酒造天鷹酒造株式会社技能士一級、二級の取得、県主催のきき酒選手権での上位入賞、酒造講和会等への〒324-0411 参加、及び酒造責任者として鑑評会の入賞栃木県大田原市蛭畑実績などによっても加算されるなど、経験だ 2166 けでなく、実際の技能や実績に沿ったものと TEL: なっています。認証試験は産業技術センター長を審査長として毎年 1 回行われ、筆められる力は同じです。単に醸造技術が優記、小論、実技、きき酒、面接試験があり、秀なだけででは杜氏として認められませ 0287-98-2108 すべてが 80 点以上で合格と判定されます。ん。長期の醸造期間において蔵人をまと E-MAIL: 合格後は、後輩の指導と育成及び、組合主め、最後まで事故なく、酒蔵で求められる [email protected] 催の販促イベントなどへの参加が求められ酒質と量のお酒を期限内に造り上げねばます。弊蔵では、竹之内、大宮の 2 名（右写なりません。また、営業や出荷等の他部署真）の製造部社員が下野杜氏と認証されてとも連携し、お客様に喜んでいただけるよういます。に品質も日々向上させねばなりません。そ 0287-98-2107 FAX: 当社 Web サイト URL: www.tentaka.co.jp 「杜氏」「製造部長」など呼び方はいろいろありますが、どのような呼び方であろうと求のような意味では総合的な人間力、企画力、管理力が問われるのが「杜氏」です。 ●発売中有機純米にごり酒日本、欧州連合、アメリカ合衆国における有機認証を得ています。爽やかな辛さの薄にごりの有機清酒。軽やかな香りが新酒限定品魅力です。白身魚のお刺身やカルパッチオ等とご一緒に。 720ｍｌ 1,650 円（税抜小売価格）なお一層滑らかに、飲みやすくなりました。 ●初夏 5 月発売予定有機純米スパークリング生酒日本、欧州連合、アメリカ合衆国におけ是非、お試しください。る有機認証を得ています。大好評を得たスパークリングがさらに飲みやすくなりました。瓶内二次発酵による炭酸ガスの刺激が食欲をそそります。コクと柔らかな酸味が特徴です。 720ｍｌ 1,650 円（税抜小売価格）