【全空連女性委員会講習会】 平成 27 年 1 月 10 日(土) 日本空手道会館 この度、全空連に女性員会が結成され、様々な活動をしていこうという取り組みで、今回は第 1 回目の全空連四 段以上対象の技術講習会でした。約 70 名の女性空手家が集まりましたが、いつもと雰囲気は全く異なり華やかな ものでした。心なしかいい香りが漂っていました。一人一人が凛としており、さっぱりとした空気が魅力的でした。 午前中は三村由紀先生による松濤館流の基本と慈恩・観空大の形講習会。形はいつ写真を撮られても絵になるよ うに打つのだと素晴らしいアドバイスがあり、大変参考になりました。 集まった参加者は流派様々なはずなのに、皆普通に揃って形を打っていたので驚きました。 私は事前に松濤館流の立ち方と形の流れを勉強して臨んだので後れを取ることはありませんでしたが、体は慣れ ていないので苦労しました。 普段は「和道にしては腰が低いね。松濤館みたい」と言われたりしていましたが、松濤館流の中に入ると私は全 然腰高で、もっと低くしなくてはいけないとわかりました。 午後は中山三枝先生による糸東流の講習会でした。 形に入る前に糸東流方式のスピードのある突き方。大会で使用するとよい体の使い方などを繰り返し練習も含め て行いました。参考になる部分が多く、役立てられるところは大いに取り入れていこうと思います。 形講習はバッサイ大。前勉強はしていきませんでしたが、以前ニイパイポを勉強したことがあったのでそれが大 変役立ちました。 四段以上となるとみな指導者なので他流派の形も勉強しているということがよくわかりました。 私は和道流との違いを知ることが出来、とても為になりました。 違いが判るからこそ、自流派のいいところに気づくこともできます。 お昼休みにはグループディスカッションが行われました。 各都県で女性空手家の活動の状況を紹介し合いました。 例えば青森では女性の高段位者は少なく、2~3 名しかいないそうです。 三村先生と 群馬では 2~3 年前から女性委員会が結成され、練習会・審判講習会・ランチ会等を行っているそうです。会員 は 10 名ほどですが、質問もしやすく非常に良い雰囲気だそうです。 また、鹿児島では現在でも「女性は 1 歩下がっておれ」の風習がやや残っており、近年までは差別化された環境 が長く続いていたそうです。最近では講習会等の情報もやっと入ってくるようになったそうです。 また、東京では女性だけの大会を行っており、大会本部も審判員も全て女性で構成されているそうです。 大阪では LINE グループが作成され、女性なら誰でも入れ、情報交換に役立てているそうです。 会の冒頭で笹川会長から、きめ細かく忍耐力の強い女性の良いところを、空手界の発展にどうか役立ててほしい とお話がありました。 東京や大阪の現役名選手もたくさん集まり、また遠路はるばる参加者が集まるような会に参加することが出来た ことを誇りに思いました。そして空手界の躍進とこれからの更なる女性の活躍が楽しみになりました。なぜ、女性 だけの講習会だったのかが最後になってようやくわかりました。男性社会の中でも臆することなく生き生きと活躍 し、女性の大切な役割をこなせるよう団結する目的です。 私たちも小さなことにあまりこだわらず、女性同士の絆も深めてゆきましょう。 須山 利恵
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