4-37-1 宮城教育大学学生の懲戒等に関する規程 平成27年1月14日

4-37 宮城教育大学学生の懲戒等に関する規程
宮城教育大学学生の懲戒等に関する規程
平成27年1月14日 制定
(趣旨)
第1条 この規程は、国立大学法人宮城教育大学学則(平成16年4月1日制定。以下「学則」と
いう。)第39条に規定する宮城教育大学の学生の懲戒及び厳重注意(以下「懲戒等」とい
う。)に関し、手続その他必要な事項について定めるものとする。
(懲戒の種類及び効果)
第2条 懲戒の種類及び効果は、次のとおりとする。
一 退学 学生としての身分を失わせること。この場合、再入学は認めない。
二 停学 有期又は無期とし、この間の登校は認めない。
三 訓告 学生の行った非違行為を戒めて事後の反省を求め、将来にわたってそのようなことのな
いよう文書により注意を与える。
(厳重注意)
第3条 懲戒対象行為(学則第39条第1項に定める行為をいう。以下同じ。
)以外であっても、学生
としてあるまじき行為を行なった場合は、連携担当副学長は、学生に口頭により厳重注意を行うも
のとする。
(懲戒等の判断基準)
第4条
懲戒等は、教育的配慮を加えた上で、次に掲げる事項を総合的に考慮して行うものとす
る。
一 非違行為の動機、態様及び結果
二 故意又は過失の程度
三 被害を受けた者の精神的苦痛を含めた被害の程度
四 他の学生及び社会に与える影響
五 過去の非違行為の有無
六 非違行為後の対応
2 懲戒等の標準例については、別表に定める。
3 学生の懲戒等は、懲戒目的を達成するために必要な限度にとどめ、本人の成績及び修学状
況に関する文書で、懲戒等を受けた者及び大学関係者以外の者が閲覧する可能性のあるもの
については、原則として懲戒等を受けた旨の記載をしないものとする。
(懲戒の発議)
第5条 連携担当副学長は、懲戒対象行為を確認したときは、当該学生の所属するコース・専
攻の講座主任、専修連絡員又はユニット長と共に、速やかに学長に報告する。
2 学長は、前項の報告を受け、当該事案が懲戒対象となり得ると判断した場合は、学生生活
委員会に調査委員会を設置する。
(調査委員会の組織)
第6条 調査委員会は、次に掲げる者をもって組織する。
一
二
学生生活委員会委員長
学生生活委員会副委員長
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学生生活委員会委員長が委嘱する学生生活委員会委員 2名
四
学生生活委員会委員長が委嘱する教員
2
3
三
若干名
調査委員会に委員長を置き、学生生活委員会委員長をもって充てる。
調査委員会は、その事実確認及び関係者への事情聴取を行い、事実認定、懲戒の要否及び
内容について調査検討を行う。
(弁明)
第7条 調査委員会は、前項の事実確認を行うにあたっては、懲戒対象行為を行った学生(以
下「当該学生」という。)にその旨を告知し、口頭による弁明の機会を与えなければならな
い。ただし、当該学生が心身の故障、身柄の拘束等その他の事由により、口頭による意見陳
述ができない場合は、これに代えて文書による意見提出の機会を与えるものとする。
2
弁明の機会を与えたにもかかわらず、正当な理由がなくこれに応じない場合又は当該学生
から事実確認ができない場合は、この限りでない。
(謹慎)
第8条 学長は、当該学生の懲戒が決定されるまでの期間中に、謹慎を命ずることができる。
2 謹慎中は、調査委員会が指名する教員が教育的指導を行い、その結果を調査委員会へ報告
するものとする。
3
謹慎の期間は、停学の期間に算入することができる。
(懲戒の審議)
第9条
調査委員会は、第6条第3項の調査結果に基づき、懲戒の要否、懲戒の種類等を明記
した懲戒案、事案の概要・経緯、当該学生の弁明及び審議経緯等を明記した調査報告書を作
成し、学長に報告するものとする。
(懲戒の決定)
第10条 懲戒の決定は、調査委員会の報告に基づき、教授会又は教職大学院教員会議の議を
経て、学長が行う。
(懲戒の措置)
第11条 懲戒に伴う措置は、学長が当該学生へ懲戒通知書(別紙様式1)を交付するととも
に、当該学生の保証人に通知するものとする。
(懲戒の発効日)
第12条 懲戒の発効日は、懲戒通知書の交付日とする。ただし、特別の事情がある場合は、
この限りでない。
(懲戒に関する記録)
第13条 懲戒が行われた場合は、学籍簿に記載するものとする。
(停学中の指導体制)
第14条 学部においては学年担当教員若しくは学年担当教員が指名する者、修士課程におい
ては研究指導教員若しくは研究指導教員が指名する者又は専門職学位課程においては指導教
員若しくは指導教員が指名する者(以下、「学生指導教員」という。)は、停学の処分を受
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けた学生に対し面談を行い、その学生の生活状況、学習意欲などを確認し、助言を含めた教
育的指導を行うものとする。
(停学の解除)
第15条 学生指導教員は、停学を受けた学生について、その反省の程度及び学習意欲を総合
的に判断し、解除申請を連携担当副学長に提出することができる。その提出があった場合、
連携担当副学長は、学生生活委員会の議を経て、その処分の解除を学長に申請することがで
きる。
2 学長は、連携担当副学長からの申請を受け、教授会又は教職大学院教員会議の議を経て、
停学の解除を行う。
3 無期停学は、原則として1年を経過した後でなければ、解除することができない。
4 学長が停学の解除を決定したときは、当該学生及び当該学生の保証人に対し文書により通
知する。
(不服申立て)
第16条 懲戒を受けた当該学生は、事実誤認、新事実の発見、その他正当な理由がある場合
は、証拠となる資料を添えて、別紙様式2により学長に対して不服申立てを行うことができ
る。
2
前項の不服申立ては、懲戒の発効日の翌日から起算して60日以内に行わなければならな
い。
(懲戒不服審査委員会)
第17条 学長は、前条第1項の不服申立てを受理した場合には、速やかに懲戒不服審査委員
会を設置し、審査を行わせるものとする。
2
懲戒不服審査委員会は、次に掲げる者をもって組織する。
一
二
3
学長が指名する副学長
学長が指名する教員 若干名
懲戒不服審査委員会の委員には、当該事由にかかる第6条に規定する委員会の委員であっ
た者は、なることができない。
(審査)
第18条 懲戒不服審査委員会は、不服申立てに基づき懲戒の内容について審査を行い、審査
結果を学長に報告するものとする。
2
学長は、前項の審査結果を教授会又は教職大学院教員会議に附議し、その議を経て、懲戒
の不服申立ての却下又は懲戒の取消し若しくは変更を決定するものとする。
3 学長は、懲戒の不服申立てを却下したときは、別紙様式3-1、懲戒を取消し若しくは変
更を決定した場合にあっては、別紙様式3-2により、当該学生へ交付するとともに、当該
学生の保証人に通知するものとする。
(告示)
第19条 学長は、懲戒を決定したときは、別紙様式4-1、懲戒を取消し若しくは変更を決定した
場合にあっては、別紙様式4-2により、その旨を学内に告示するものとする。ただし、当該学
生の氏名及び学籍番号は明記しないものとし、告示内容については、関係者のプライバシー等を
十分配慮する。
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(逮捕・拘留時の取扱い)
第20条 学生が逮捕・拘留され、大学として本人に接見できない場合であっても、本人が罪
状を認めている場合は、懲戒を行うことができる。
2
前項と同様に大学として本人に接見することが出来ない場合で、本人が罪状を否認してい
る場合であっても、大学として懲戒の手続を開始することが妥当であると判断した場合は、
裁判の推移を考慮し、懲戒を行うことができる。
(庶務)
第21条
学生の懲戒等に関する庶務は、学生課において処理する。
(雑則)
第22条 この規程に定めるもののほか、学生の懲戒等に関し必要な事項は、学長が別に定め
る。
附 則
この規程は、平成27年4月1日から施行する。
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別紙様式1(第11条関係)
宮教大
第
号
懲 戒 通 知 書
学部・研究科
:
課
:
程
コース・専攻・専修 :
年
次
:
学籍番号
:
氏
:
名
国立大学法人宮城教育大学学則第39条及び宮城教育大学学生の懲戒等に関する規程に基づき、
下記のとおり懲戒を行う。
記
1.懲戒の内容
2.懲戒の理由
3.懲戒となった月日
平成
年
月
日
平成
年
月
日
宮城教育大学長
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別紙様式2(第16条関係)
平成
不
服
申
立
年
月
日
書
宮城教育大学長 殿
不服申立人
所属等
入学年度
学年
学籍番号
氏名
平成
年
月
日付、宮教大
第
印
号で通知のありました懲戒の決定について、
下記のとおり不服申立てをいたします。
記
1.不服申立人の住所・連絡先電話番号
〒
電話番号
2.不服申立てに係る決定内容
3.不服申立てに係る通知書の内容を知った日
平成
年
月
日
4.不服申立ての理由及び内容
5.証拠資料の種類
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4-37 宮城教育大学学生の懲戒等に関する規程
別紙様式3-1(第18条関係)
平成
不
学部・研究科
:
課
:
程
服
申
立
却
下
通
知
年
月
日
書
コース・専攻・専修 :
年
次
:
学籍番号
:
氏
:
名
上記の者からの平成
年
月
日付けによる不服申立てについては,下記の理由により
却下する。
記
平成
年
月
日
宮城教育大学長
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4-37 宮城教育大学学生の懲戒等に関する規程
別紙様式3-2(第18条関係)
宮教大
第
号
懲 戒 (取消し・変更)通 知 書
学部・研究科
:
課
:
程
コース・専攻・専修 :
年
次
:
学籍番号
:
氏
:
名
国立大学法人宮城教育大学学則第39条及び宮城教育大学学生の懲戒等に関する規程に基づき、
平成
年
月
日付けで行った懲戒について、下記のとおり懲戒の(取消し・変更)を行う。
記
1.懲戒(取消し・変更)の内容
2.懲戒(取消し・変更)の理由
3.懲戒(取消し・変更)となった月日
平成
年
月
日
平成
年
月
日
宮城教育大学長
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4-37 宮城教育大学学生の懲戒等に関する規程
別紙様式4-1(第19条関係)
告
示
国立大学法人宮城教育大学学則第39条及び宮城教育大学学生の懲戒等に関する規程に基づ
き、下記のとおり懲戒を行った。
記
1.懲戒となった学生の課程等
(課程、年次を明記。
※専修又は専攻及びコースは明記しない。)
2.懲戒の種類
(退学の場合)退学
(停学の場合)停学
(期間を明記:無期又は平成
年
月
日
~平成
年
月
日)
(訓告の場合)訓告
3.懲戒となった理由
平成
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年
月
日
宮城教育大学長
4-37 宮城教育大学学生の懲戒等に関する規程
別紙様式4-2(第19条関係)
告
示
国立大学法人宮城教育大学学則第39条及び宮城教育大学学生の懲戒等に関する規程に基づ
き、平成
年
月
日付けで行った懲戒について、下記のとおり(取消し・変更)を行った。
記
1.懲戒(取消し・変更)となった学生の課程等
(課程、年次を明記。
※専修又は専攻及びコースは明記しない。)
2.懲戒(取消し・変更)の内容
3.懲戒(取消し・変更)の理由
4.懲戒(取消し・変更)となった月日
平成
年
月
日
平成
年
月
日
宮城教育大学長
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4-37 宮城教育大学学生の懲戒等に関する規程
別表
区分
懲戒等の標準例
項番
1
行 為 の 内 容
殺人、強盗、強姦、放火、誘拐等の凶悪犯罪又は犯罪行為未
懲戒等の種類
退学
遂を行った場合
犯
2
窃盗、詐欺、恐喝、脅迫、傷害、過失致死、過失傷害等の凶
退学、停学
悪犯罪又は犯罪未遂行為を行った場合
罪
3
賭博、住居侵入、万引き、傷害に至らない暴力行為等の犯罪
退学、停学
行為であって、刑法等に抵触する場合
行
4
薬物犯罪行為(薬物の所持・使用、薬物の売買・仲介)を行
退学、停学
った場合
為
5
痴漢行為(覗き見、強制わいせつ、盗撮、その他迷惑行為) 退学、停学、訓告
を行った場合
交
6
上記以外の違法犯罪行為
退学、停学、訓告、厳重注意
1
飲酒運転(酒気帯び運転を含む。以下同じ。
)
、暴走運転、無
退学
免許運転等の悪質な運転により、死亡事故、重度な後遺症を
通
事
故
・
交
通
残す人身事故を起こした場合
2
ひき逃げ、あて逃げ、飲酒運転、暴走運転、無免許運転等の
退学、停学
悪質な運転により人身事故を起こした場合
3
飲酒運転、無免許運転、暴走運転等の悪質な交通法規違反
停学
4
前方不注意等の相当な過失のある、上記以外の人身事故を起
停学
違
こした場合
反
5
上記以外の交通事故・交通違反の場合
停学、訓告、厳重注意
試
1
本学が実施する試験等における悪質な不正行為
退学、停学
験
不
正
行
為
そ
の
他
の
非
違
行
為
(身代わり受験、試験問題の不正入手等)
2
本学が実施する試験等におけるカンニング等の不正行為
停学、訓告、厳重注意
3
本学が実施する試験等における上記以外の不正行為
停学、訓告、厳重注意
1
本学の教育研究又は管理運営を著しく妨げる行為
退学、停学
2
本学の財物に対し、著しく物的損傷を与えた行為
退学、停学
3
未成年者又は飲めない者に飲酒を強要し、重大な事態を生じ
退学
させた場合
4
未成年者又は飲めない者に飲酒を強要した場合
停学、訓告、厳重注意
5
本学構成員に対する暴力行為
停学、訓告
6
上記以外の非違行為
停学、訓告、厳重注意
(注)1.試験不正行為1、2に該当する行為を行なった場合、当該行為を行った学期全ての科目において不
合格とする。
2.行為の内容は標準的な例を掲げたものである。各区分の項番の最後に掲げる「上記以外の行為の内容」に
おける懲戒等の種類にあっては、社会情勢等(判例や他大学の状況等)を総合的に考慮して行うものとする。
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