職員の声 塚口病院 薬剤部

職員の声
塚口病院 薬剤部
平成 25 年 4 月から兵庫県立塚口病院で薬剤師として勤務し、
1 年半が経ちました。
今回は私が担当している小児科・NICU 病棟での業務についてご紹介
します。
小児科では、ぜんそくや気管支炎などの呼吸器疾患、てんかん、
川崎病、白血病など幅広い疾患の薬物療法に関わっています。
特に化学療法を行う患児には薬剤師が介入する機会も多いで
す。化学療法のレジメンチェック、抗がん剤のミキシング、副作用の
早期発見や服用アドヒアランスの向上を目指した服薬指導を行っ
ています。
小児は薬剤の服用を嫌がるケースも多く、保護者と一緒に色々
非常に細かい用量の
調製が必要です!
な服用方法を考え、服用が成功したときにはとてもやりがいを感じ
ます。
NICU 病棟では、看護師が調製した薬品鑑査、
薬効・副作用発現の有無、注射薬の配合変化等の
確認、投与時のルート・投与速度の確認、高カロリ
ー輸液の調製・組成の確認、医師・看護師等への
医薬品情報提供、医薬品管理等を行っています。
投与速度を
チェックしています!
兵庫県内には6つの総合病院と5つの専門病院があります。
様々な病院の中で、薬剤師として専門性を活かし、成長できる環境があります!
毎日指導してくださる先輩方から色々学び、きっと将来自分のなりたい薬剤師像
を見つけることができるでしょう!
みなさんも県職員の一員となり、
私たちと一緒に県立病院で働いてみませんか♪
加古川医療センターは、25科を有する総合病院で、成人疾病を対象とした高度専門病院を目指してい
ます。また、東播磨地域における3次救急医療も担っています。
私は、今年の4月に当院に配属された 1 年目の新人薬剤師です。当院の薬剤部は20
代、30 代が多く、若い薬剤師が活躍しています。今回は、私が行っている病棟薬剤業
務と肝臓病教室についてご紹介します。

病棟薬剤業務
当院では、各病棟に専任薬剤師を配置し、病棟薬剤業務を行っています。入院患者の薬物療法を評価
し、投与薬剤の選択、腎機能・肝機能に基づいた用量変更、注射剤の配合変化等について積極的に情報
提供、処方提案を行っています。また、当院の薬剤師は全員が PHS を持っており、担当病棟の医師・看
護師から直接相談を受けています。薬の専門家として、他職種と連携し、一人一人がチーム医療の一員
として携わっています。病棟業務を行う中で難しい症例に出会う
こともありますが、先輩薬剤師とディスカッションしやすい雰囲
気であり、新人の私も積極的に病棟業務を行うことができていま
す。また、薬剤部では、症例検討会や TDM フォローアップ、チ
ーム医療担当者からの指導等、病棟における薬剤師による薬学的
介入の妥当性をディスカッションする機会が多くあり、日々自己
研鑽しています。

肝臓病教室
当院では糖尿病・足病変・肝臓病・動脈硬化の4つのチームが生活習慣病の患者教室を行っています。
医師、薬剤師、看護師を始めとする多職種が各々の専門分野について患者さんに対し講義を行います。
私は、肝臓病チームの一員として、肝臓病に使用する薬剤について講義しています。特に副作用が多い
C型肝炎の薬を服用している患者においては、治療を完遂できるように、服薬指導と副作用モニタリン
グを丁寧に行っています。
当院では、全病棟に薬剤師を配置し、他職種と連携して適切な薬物療法の実現に貢献しています。私は、救
命救急センター(初療室、ICU、HCU・救命病棟)を担当しています。
◆当院の救命救急センターとは・・・?
兵庫県東播磨・北播磨地域を対象医療圏とし、人口約 100 万人をカバーする併設型救命救急センターで、3 次
救急医療に特化しています。年間受け入れ患者数は約 1000 件で、そのうち外傷が約4割を占め、熱傷や中毒
等の外因性疾患から、心筋梗塞や消化管出血等の内因性疾患等多岐にわたります。24 時間ドクターカーを運
行しており、2013 年 11 月からはドクターヘリの運航も開始しています。
◆担当薬剤師としてのある1日
8:45~
診療カンファレンスに参加
毎朝、担当医から過去 24 時間に搬入された新規入院患者の初療室での経過、今後の治療方針等についてのプ
レゼンテーションがあります。重症患者の病態をいち早く把握し、他職種と目標を同じにすることで、より迅
速で適切な薬剤管理指導につなげています。
9:30~
回診に参加
ICUの回診に同行します。回診では既入院患者について主治医から申し送りがあります。TDMや抗菌薬の
選択に関しては薬剤師がプレゼンすることもあります。
9:45~ 薬剤管理指導業務
各患者のベッドサイドで、バイタルサイン・検査値・病態変化を確認し、投与薬剤や投与量・投与方法、投与
ルートに関して評価します。腎機能障害・肝機能障害・透析・熱傷など、薬物動態に影響を与える因子を多く
もつ患者ばかりなので、医師からは投与薬剤の選択や投与量・投与方法についての相談が多くあります。また、
注射薬による薬物療法が中心となりますが、患者の投与ルートは限られているため、配合変化を確認、新規薬
剤の投与開始時はどのルートから投与すべきかを指示しています。
11:00
救急患者搬入!交通外傷・ショック・腹腔内出血疑い
初療室で緊急開腹術となり、大忙し!薬剤師もICUから初療室へ。患者情報確認。
出血性ショック状態であり、大量輸液、大量輸血開始。→看護師と一緒に投与薬剤を管理。
「先生!抗菌薬投与しました??」
「あ!まだや!」「どこの損傷ですか?」
「おそらく上部消化管やと思
う」「じゃあセフメタゾール1gでいきますか?」
「そうしよう!」→セフメタゾール 1g準備
「先生!持参薬確認したらワーファリンを服用しているようです!ビタミンK投与しますか?」
「まじか
~2Aお願い」→ビタミンK2A準備
「β ブロッカーも服用しています!」「だから心拍数が上がらないんやな。ありがとう。」
この日は、このあと墜落外傷(中枢性脊髄損傷疑い)、呼吸苦(重症肺炎疑い)など救急車3台搬入。
薬剤管理指導業務と並行しながら初期治療対応を行いました。重症患者さんを目の前にして、焦りや恐怖もあ
りますが、他職種と協力し合いながら1つでも多くの命を救命できるように、緊張感をもって取り組んでいま
す。
みなさんも県職員の一員となり、私たちと一緒に県立病院で働いてみませんか?
当院は、周産期・小児医療の総合施設として、
母とこどもの高度専門医療を提供しています!
薬剤部では、調剤、薬剤管理指導、無菌調製など、
様々な業務を行っています。
また当院では、2014年から新たに新生児集中治療室
(NICU)における薬剤管理指導業務を開始しました。
今回、NICU病棟での業務について紹介します!
★当院の周産期医療センター新生児科は
厚生労働省の定める総合周産期母子医療センターの指定を受け、ハイリスク妊婦
への治療、出生前診断、新生児医療、発達支援 を関連各科と連携しながら、母児
にとって最善の医療を提供することをめざしています。
NICU病棟で薬剤師は、
✿薬効・副作用発現の有無
✿注射薬の配合変化等の確認
✿投与時のルート・投与速度の確認
✿高カロリー輸液の組成の確認
✿医師・看護師等への医薬品情報提供
✿医薬品管理
等の業務を行っています。
<NICU 担当者の声>
NICUに入室している患児は未熟児がほとんどです。
正産児に比べて各種臓器機能が成長しておらず、
慎重な薬物療法が求められます。
種々の書籍を参考に患児に適した薬物療法が行え
るよう、日々の業務にあたっています。
当院では、周産期・小児の高度専門医療に携わることができます!
また、県立病院には総合病院もあり、様々な経験を積むことが可能です!
みなさんも私たちと一緒に県立病院の薬剤師として
患者様に笑顔を届けませんか?
職員の声(兵庫県立柏原病院
職員の声(兵庫県立柏原病院
薬 剤 部
薬剤部)
)
県立柏原病院は、丹波地域の中核病院・総合病院として専門
領域の治療に加え、総合診療、救急診療、がん診療等を行い地
域医療を支えています。一方、医師不足で小児科が閉鎖される
危機を地域のお母さん方が結成した小児科を守る会が食い止
めるなど、地域に支えられている病院でもあります。平成 30 年
度には柏原赤十字病院と統合編成により新病院が設置されます。
これは丹波圏域において安定的・継続的に良質な医療を提供す
るためです。
導入された DMAT カーです。
薬剤師も DMAT 隊員として活躍しています。
薬剤部では「医薬品の適正使用」・「患者様へ提供するサービスの向上」・「チーム医療の充実」を 3
本柱にし、県民の皆様へ安心で安全な医療の提供に貢献できるよう職員の資質の向上を図りながら
業務に取り組んでいます。調剤業務や持参薬鑑別、抗がん剤無菌調整、服薬指導業務、チーム医療
への参加など様々な業務があります。また、当院は災害拠点病院の指定を受けており、平時には研
修など、災害時には DMAT チームの派遣などを行います。H26 年度には DMAT カーが導入されまし
た。
私は平成26年4月に採用された1年目の職員です。薬剤師として行うこと全てが患者様の健康に
繋がっているため責任のある仕事です。配属当初は分らないことが多くありましたが、上司や先輩
からの教えを受け勉強しながら日々、業務を行ってきて今ではやりがいを持って取り組んでいます。
当院は地域的に高齢者の患者様が多いので丁寧な指導が必要です。例えば、吸入器の手技が理解
できず上手く吸入出来なかった患者様に、練習キットで繰り返し一緒に練習することで吸入方法を理
解してもらえました。それ以来、来院のたびに話しかけに来て下さり嬉しく思っています。その他に、
いくつのも医院に受診しており複数の薬を服用している患者様がおられ、適正に服用して頂くため
に古い薬や重複した薬などを整理し、1つ1つ効果などの説明をした際に「どんな薬か分かった。ちゃ
んと飲まないといけないな。ありがとう。」と言って頂いた時は、患者様の服薬アドヒアランス向上と
感謝の言葉に喜びを感じました。
また、丹波は病院薬剤師と保険薬局薬剤師の連携である薬薬連携が盛んな地域でもあります。月
に1回、合同の勉強会を行われており、毎月参加して勉強するとともに院外の薬剤師と意見交換が行
われています。高齢者は入院中も入院外でも薬を使用していることが多く、地域包括ケアを推進す
べく、薬薬連携により地域の薬剤師が協力して地域全体に渡って患者様の健康にフォローしていま
す。
柏原病院での薬剤師の仕事は地域に密着して住民の方々の健康に関わっていけることが大きな
魅力の1つです。
兵庫県薬剤師職員として働いてみませんか?
兵庫県立病院には6つの総合型病院と5つの専門病院があり、それぞれに多彩な特色があり
ます。そのため複数の病院で様々な経験をする事ができます。また、充実した研修もあります。
色々な経験を積みスキルアップしたい方、兵庫県職員として働いてみませんか?