オートポリスでは苦しみなが

2015.11.5
NEWS RELEASE
PACIFIC RACING TEAM「PACIFIC マクラーレン with μ’s」
オートポリスでは苦しみながらも 4 戦連続完走を遂げる
#9 PACIFIC マクラーレン with μ’s レース結果
2015 AUTOBACS SUPER GT 第 7 戦 SUPER GT IN KYUSHU300KM
10 月 31 日[土] 予選 天候/コース:晴れ/ドライ
予選 Q1 ポジション:23 位(1’46.627)
11 月 1 日[日] 決勝 天候/コース:曇り〜雨/ドライ&ウェット
決勝ポジション:20 位(Best Lap 1’50.130)
レースレポート
日本を代表するレースシリーズ、SUPER GT シリーズ第 7 戦が、10 月 31 日〜11 月 1 日に大分のオートポリ
スにおいて 300km レースとして開催。PACIFIC RACING TEAM の#9「PACIFIC マクラーレン with μ’s」(白坂卓
也/阪口良平)は参加 27 台中 23 位からスタートし、タイヤと路面のマッチングに苦しみながらも粘りの走りで 20
位ゴール。4 戦連続の完走を果たした。
オートポリスは阿蘇外輪山の中腹にある高地のサーキットで、アップダウンに富みチャレンジングなコーナー
もありドライバーの評価の高いコース。しかし山の中だけに悪天候に見舞われることも多く、またタイヤにも厳し
く、寒い時期にはグリップ性能の高い柔らかいタイヤを使用することからタイヤカスも多く出やすく、タイヤがタイ
ヤカスを拾ってグリップ力が低下するピックアップ現象も起きやすい。昨年同様テレビアニメ「ラブライブ!」で活
躍するスクールアイドルユニット「μ’s(ミューズ)」のメンバーが描かれたマクラーレン MP4-12C GT3 は、今季初
入賞を目指して現地入りした。
オートポリスの土曜日は快晴に恵まれたが、放射冷却のために気温は 11 月半ば並みに低い。気温 8℃と冷
えた空気のなか、公式練習がスタートした。今回予選を担当する阪口がコースインし、気温が低いこともあり序
盤に 19 位となる 1 分 46 秒 483 というタイムを出しさらにタイムアップが期待された。しかしタイヤと路面のマッ
チングに苦しみ、タイヤが早めにグリップを失うことが判明。タイヤに優しいセッティング変更を試みるも、思うよ
うな結果は出なかった。また白坂もわずか 6 周しか走れず、不安を残したままの予選となった。そして Q1 では
阪口がアタック中に第 1 ヘアピンへのアプローチでバランスを崩してあやうくクラッシュという場面だったが、右
のミラーをヒットさせただけで何とかピットへ戻った。その時点で出ていた 1 分 46 秒 627 というタイムは 23 位に
とどまり、これで決勝レースのグリッドが確定した。
決勝日は朝から曇り。天気は下り坂で午後からは弱い雨の予報も出ていたが、朝に行われたフリー走行では
17 位につけて追い上げが期待された。14 時に決勝レースのパレードラップがスタート。阪口より前のグリッドを
獲得していた車両にマシントラブルが発生したこともあり、阪口は 20 番手へ順位を上げてスタートした。3 周目
には順位を 19 位へ上げたが、早くもフロントタイヤのグリップがなくなり 5 周でピットイン。別のタイヤに付け替え
てコースへ復帰するが、24 位まで大きく順位を落とすこととなった。
阪口はタイヤ交換後は 1 分 51〜53 秒台のタイムで、慎重に周回を重ねていった。途中一部の区間では雨が
ポツポツ落ちてきた。GT500 車両にラインを外すとタイヤカスを拾ってしまうという悪循環ながら、タイヤカスを
落としてしまうスキルもあり安定したタイムで周回。他の車両の脱落もあり 21 位となり 34 周でピットインした。雨
は時々落ちてくるもコースを濡らすまでにはいたらず、ここではレインタイヤへ交換はできず。タイヤはそのまま
で給油とドライバー交代を済ませて白坂がコースへ戻った。白坂もタイヤに神経を使いながら、マシンをどうに
かコース上にとどまらせながら周回を続けた。終盤に雨の量が増えたがレインタイヤに履き替えるほどのコン
ディションでもなく、そのまま我慢の走りを続け 20 位でチェッカー。なんとか連続完走記録を 4 に伸ばしてのゴー
ルだった。
以下、チームコメント
神野元樹監督
「今回は気温も低く、マクラーレンにとって良い条件がそろっていただけに入賞を逃してしまったことが悔やまれ
ます。とはいえ、とても難しいコンディションの中でチームのみんな、とても頑張ってくれていました。有難うござ
いました。残すは最終戦のみとなりましたが、最後まで宜しくお願いします。」
牧野成伸チーフエンジニア
「走り始めから最後までタイヤと路面のマッチングがうまく合わないままで苦戦となりました。気温が低くなった
ことでエンジンのパワーダウンもなくなり、クルマ全体のパフォーマンスは上がりましたが、ドライバーには苦労
をかけました。最終戦のもてぎではこのようなことにならないようなタイヤを選び、何とかポイント獲得を目指し
たいと思います。」
白坂卓也選手
「今回は気温も落ちて標高も高いコースなので、今まで以上にエンジンも回ってくれるし期待していたのですが、
マクラーレンのウェイトバランスと選んだタイヤのマッチングが合わなかったのでしょう。数周でタイヤが摩耗し
てしまうような状況でした。なので最初のピットインで長持ちするタイヤに交換してそれで最後まで走りきりまし
た。正直雨が降って欲しかったです。残り 1 戦となりましたが、最終戦では入賞をしたいです。チームも機能し始
めているしなんとか結果が欲しいです。」
阪口良平選手
「レースはタイヤ的に厳しいことは分かっていましたが、わずか数周でグリップを失ってしまいました。チームが
頑張ってくれてクルマのトラブルもなかったですし、タイヤ交換後はコンスタントラップで走ることができましたか
ら、来年へつながるようなヒントをもらいました。もてぎのコースレイアウトとも合っているような気がするので、
最終戦はいろんな部分をうまく噛み合わせてぜひシングルを目指したいですし、その兆しは見えてきたと思い
ます。」