トップメッセージ 住まいの質と環境 配慮を追求 当社の社会的使命 当社は2003年にクボタと松下電工(現パナソニック)の 住宅外装建材部門が事業統合し発足しました。 2010年に 社会の実現をめざし、地球環境との共生に取り組み、経済・ や市場ニーズに連動した商品開発の推進による提案力の 環境・社会の面でバランスのとれた事業活動を通じて省エ 向上を図りました。表面にフッ素焼付けを施した鋼板を採 ネ化による低炭素社会の構築や住宅の耐震化に貢献すると 用し、紫外線による外壁の塗膜変色や色落ち防止等の耐候 共に環境保全活動のレベルアップを図ってまいります。 性に優れる金属サイディング『はる・一番』の企画から開発・ は社名もケイミューに改め、 2013年12月で設立10周年 を迎え、今日に至っています。 “暮らしをまもる 住まいを魅 生産・販売までの一元化を行い、製販一貫体制を構築する 事業活動を通じた社会貢献 せる” の企業スローガンのもと、住宅の外廻りを通じて、安全 当社は、 “暮らしをまもる 住まいを魅せる” を企業スロー さらに今後成長が期待できるリフォーム市場では、屋根 調和型企業として「環境共生」 「安全・安心」 「住宅の美しさ」 ガンとした事業活動を通じて、住宅の外廻りで「快適」「エコ」 材において「ROOGA+遮熱ノアガードⅡ」 「カラーベスト を追求した外装建材を安定供給し、豊かで快適な住まいに そして「安全・安心」に取り組んでおり、 これからの外装建材 +熱シャット工法」や「換気役物」また、外壁材においても 貢献します。 は今以上に環境と安全性への配慮が求められます。それら 「重ね張り外張り断熱工法」 「K2耐震LaZo工法(ケイツー に配慮したデザイン性豊かで一歩先を行く外壁材、屋根材、 ラソ) ( 耐震タイプ、断熱・耐震タイプ)」などにより、住宅の 雨といの部材と工法システム等、価値あるアイデアの提供 長期耐久性や耐震性、省エネ性を向上させる商品・工法 を通じて、住む人が愛着を感じて末永く健康な生活ができ 開発促進を行い、積極的に展開を図ってまいります。 性を確保し住まいの質の向上と環境配慮を両立させる環境 事業活動と環境問題 わが国は震災を契機として顕在化したエネルギー需給構 造の問題や、今後発生が予測される大規模地震への対応の また、低炭素化社会の構築に向け住まいの省エネルギー 当社は商品のみならずサービス面においても、環境負荷 の軽減に努めています。 「KMEW端材回収システム」の から「ネット・ゼロ・エネルギー」の動きに対し、当社としても、 推進や再生資源の活用などにより、資源循環型社会の構築 大きな課題となっています。 これまで以上に長期耐久性に加えて省エネ性や耐震性に に寄与し、住まいの「快適」と「エコ」の両立の実現に貢献 優れた外装建材の提案力を高め、積極的にアプローチして してまいります。 分野においては改正省エネ基準が2015年4月から完全施 まいります。 事業活動と地球環境との共生 行されました。住宅・建築物ともに外皮性能と一次エネル 当社のオンリーワン技術である「セラミックコート」と ギー消費量を指標として、建物全体の省エネルギー性能を 「グラッサコート」の無機系塗装技術が住宅の外観の美しさ 評価することになりました。 2020年までにはすべての新築 を長く保ちます。その「セラミックコート」と「汚れを洗い 持続可能な社会を実現するために、事業活動と地球環境 住宅・建築物に適合義務化が予定されております。 流すセルフクリーニング機能」を併せ持つ「光セラ」や「親水 との共生を第一と考え、 2014年度は、地球温暖化防止、 また、大規模地震の発生に備えて建築物の地震に対する セラ」のセラミックコート外壁材と「グラッサシリーズ」の 資源循環、汚染防止等さまざまな環境保全活動に取り組ん 安全性の向上を一層促進する為、 2013年11月に施行さ グラッサコート屋根材がメンテナンスに必要な再塗装を でまいりました。「ものづくり革新活動」や「需要連動型生産 れた「改正耐震改修促進法」では病院、店舗、旅館等の不特 減らすことにより、再塗装で生じるエネルギーを削減すると 体制」構築への取り組み、 またこの度のエネルギー安定供 定多数の者が利用する建築物の耐震診断の義務付け・結果 ともに長期間にわたって “住まいを魅せる” を実現します。 給問題やエネルギーコストの高騰に対応し、「省エネワーク の公表や耐震改修計画の認定基準緩和による増築及び 特に「光セラ」は、表面に施した光触媒により油分を含む汚 ショップ」で全社横断的にエネルギー低減活動の水平展開 改築の範囲拡大等の措置が講じられました。 れを分解する防汚性能と共に大気汚染物質であるNOx、 S の最大化を図ることにより、 エネルギーロスの徹底した削減 Oxを分解する大気浄化機能を発揮します。 を推進してまいりました。さらに社内外で発生した廃棄物の さらに良質な中古住宅流通の普及・促進の為、 「長期優良 住宅化リフォーム推進事業」 「既存住宅における高性能建材 また、地震の揺れを軽減する等の「軽さ」を特徴とする 再原料化の拡大や新築現場で発生する端材やパレットの 屋根材「カラーベスト」、 「ROOGA」の商品で、特に「カラー 回収再利用を促進し、資源循環活動、大気や水系への有害 等の既存住宅の耐震・省エネなどの性能向上改修を促進・ ベスト」においては、環境調和型商品である 「遮熱グラッサ」 物質の排出削減活動などを通じて環境負荷低減に努め、 助成する政策が本格化し、 リフォーム市場等の環境整備が や当社独自の高分子系下葺材に遮熱機能を付加した「遮熱 当社「環境推進中期計画」での目標達成に向けて、 より一層 積極的に推進されています。 ノアガードⅡ」などで住宅の厳しい自然環境や地震から “暮ら 取り組んでまいります。 導入促進事業」 「省エネ住宅ポイント制度(エコリフォーム)」 一方、環境保全を目的とする環境関連法も改正され強化 しをまもり” ます。 「遮熱グラッサ」は、環境省による環境技術 されています。 2014年4月施行の改正省エネ法の「電気の 実証事業の「ヒートアイランド対策技術分野」において効果 本報告書は、当社の2014年度の取り組みの内容と成果 需要の平準化に関する措置」により夏期・冬期の昼間の電気 が実証され平成23年度環境省環境技術実証マークを取 についてまとめています。本報告書を通して当社の考え方 需要を低減することや2013年末に採択された水銀に関す 得し、建物の蓄熱の抑制等で地球温暖化防止効果が期待 や取り組みについてご理解をいただくとともに、皆様のより る水俣条約、 2015年4月施行のフロン排出抑制法のほか、 できます。 一層のご支援、 ご指導を賜りますようお願い申し上げます。 廃棄物処理法や大気・水質の環境汚染防止関連法を遵守し、 地球環境や地域の生活環境、動植物の生態系を守らなけれ ばなりません。 ケイミューは、グループをあげて持続的発展が可能な ケイミュー 環境報告書 2015 る住まいの外廻りを創造していきます。 問題に直面している中で、持続可能な社会を実現する事が エネルギー需給の早期安定化等の課題も踏まえて、建築 2 事で窯業系サイディングと組み合わせた住宅外観を提案し てまいります。 2013年2月より、 パナソニックエコソリューションズ社か ら金属サイディング本体の生産を移管し、 さらに2014年度 から同役物の自社生産を開始しました。安定した生産体制 2015年6月 を確立し、本体、役物の一貫生産による事業付加価値向上 代表取締役社長 野浦 高義 ケイミュー 環境報告書 2015 3
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