動き出した 生活困窮者自立支援法

公開シンポジウムのご案内
動き出した
生活困窮者自立支援法
4月に生活困窮者自立支援法が施行されて以降、自治体では生活困窮者
自立支援制度はどのように実施され、どのような課題に直面しているのか、
支援現場の現状報告から明らかにしていきます。
そして、貧困拡大社会にあって、今後どのような生活困窮者対策・支援
を創り出していくことが必要なのか、そのあるべき姿を皆さんと一緒に考
えていきたいと思います。
【報告者のみなさん】※テーマは仮題です
◇生活困窮者自立支援事業∼包括的な伴走型支援の展開∼
谷口伊三美さん(大阪市東淀川区役所保健福祉課生活困窮者自立支援事業担当)
◇一時生活支援事業の現状と課題
長谷川 幹さん(ソーシャルサービス協会ワークセンター相談員)
◇生活困窮者自立支援制度に期待することー子どもとシングルマザーの貧困の実態からー」
徳丸ゆき子さん(大阪子どもの貧困アクショングループ代表)
◇動き出した生活困窮者自立支援法
加美嘉史さん(佛教大学社会福祉学部・総合社会福祉研究所理事)
コーディネーター
中野加奈子さん(大谷大学)
10月31日(土)午後1時半~4時半
日時●2015年
会場●国労南近畿会館
2階会議室
(JR・地下鉄天王寺駅北口から東へ徒歩5分。総合社会福祉研究所のあるビル)
参加費●1,000円
参加申込み●資料準備の都合上、事前に
お名前(ふりがな)・所属・職種・ご住
所・電話番号をメール、FAXなどで下
記までお知らせ下さい。
(※参加申し込みは裏面へ!)
【申込み・お問合せ】
総合社会福祉研究所
TEL06-6779-4894 FAX06-6779-4895
E-mail : [email protected]
HP : http://www.sosyaken.jp/
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 参加呼びかけ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2013年の生活保護法一部改正にともなって新たに「生活困窮者自立支援法」が制定され、今年4月から施
行されています。同法が制定された背景には非正規労働者等の増加に伴う生活困窮者の急増がありました。
とりわけリーマン・ショック以降、稼働年齢層の生活保護受給者の増加を契機に、生活困窮者に対する就労
支援や社会的に孤立した人々への「寄り添い型支援」の必要性が指摘されるようになり、厚生労働省の「生
活困窮者の生活支援の在り方に関する特別部会」において新たな生活困窮者支援のあり方が検討されまし
た。しかし、その一方で2012年に“生活保護バッシング”と呼ばれる現象が起こり、国は生活保護基準引き下
げ、不正受給対策の強化、親族扶養と就労指導の強化など生活保護費の削減を目的とする「生活保護制度
の見直し」とセットで生活困窮者自立支援法は打ち出されました。同法はこのような生活保護制度改革と一
体のものとして制度化された側面があります。
国は生活困窮者自立支援法を第2のセーフティネットの拡充・強化を図るものとし、「生活保護に至る前の段
階」での支援を行うこと目的に「生活困窮者自立相談事業」など各種支援事業を制度化しましたが、支援現
場・関係者では同法に対する見方は大きく分かれました。評価する立場からは、同法は社会的に孤立した生
活困窮者への寄り添い型・伴走型支援の新たな制度化であり、住宅確保給付金や就労支援、学習支援など
各種支援事業の実施によって第2のセーフティネットを強化するものとして期待をもって迎えられました。しか
し、他方ではさまざまな危惧も出されました。生活保護費の抑制が求められるなか、自立相談事業が要保護
者の生活保護の申請を抑制し、生活保護の利用を遠ざける「防波堤」(沖合作戦)の機能を担う恐れがあると
いう指摘をはじめ、生活困窮者に欠かせない所得保障の欠如、「中間的就労」における無権利性、そして自
治体の財政負担増加に伴う「任意事業」の未実施や自治体間格差など、さまざまな危惧や問題点が指摘さ
れています。いま生活困窮者自立支援法はこうした可能性と危惧される問題点という二面性を内包しながら、
私たちが住む地域で実施されていると考えられます。
シンポジウムでは今年4月に同法が施行されて以降、それぞれの自治体では生活困窮者自立支援制度は
どのように実施され、どのような課題に直面しているのか、支援現場の現状報告から明らかにしていきます。
そして、貧困拡大社会にあって、今後どのような生活困窮者対策・支援を創り出していくことが必要なのか、
そのあるべき姿を皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・参加申し込み ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
FAX送信先 ® 06−6779−4895
ホームページからもお申込みいただけます。® http://www.sosyaken.jp/
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