SAS® PROFITABILITY MANAGEMENT

経営管理・管理会計ソリューション
主な機能
SAS Profitability Management
は、配賦ルールに従って最小粒度の
取引レベルで費用や収益を配賦し、
より精度の高い収益性分析を実現
します。意思決定者は、顧客グルー
プ別あるいは個々の顧客別、製品
グループ別や SKU(最小在庫管理
SAS® PROFITABILITY MANAGEMENT
単位)別、チャネル別あるいは組織
収益性を最小粒度で管理・把握
別といったさまざまな単位で収 益
性を確認できます。これにより、適
切な情報を得ることができるだけ
でなく、ドリルダウン機能により損
益計算書を掘り下げ、詳細に分析す
ることができます。
ビジネスメリット
SAS Profitability Management
は、業績向上につながる効果的な
収益 性情報を提 供します。意思決
既存ビジネスの収益性を改善するにはど
一方、各事業単位への費用の配賦に関し
うしたら良いのでしょうか。これは企業が
ては、IT・業務・物流・管理部門で発生
日々直面している課題です。どの部門も
する共通費や間接費のように複数の部門
収益性を分析していますが、その収益性
で発 生する共 通の費 用があるため、正
を専門的に管理し、分析する部門は存在
確な配賦は容易ではありません。従来の
しないのが現状です。
原価計算システムでは、例えば 顧客数
といった配賦基準にもとづいて共通費や
企業の収 益 性を向上させるための第一
間接費を配賦するので、配賦された金額
歩は、現状を把握することです。しかし
に対して納得感が得られない、などの課
業績向上につながる問題点の調査
多くの企業において見られるように、従
題が発生することがあります。
や改善策の実施が可能になります。
来の原価計算システムから得た精度の低
また収益性の高い優良顧客を獲得・
い情報に、財務データや業務データを組
こうした課題を解決する SAS の収益性
定者は、収益性に影響を及ぼす要
因についての洞察を深めることで、
維持し、顧客との関係性を深めてい
み合わせて顧客別や製品別のコスト分析
管理ソリューション SAS Profitability
くための差 別化戦略を取ることが
レポートを作成しているといった状況で
できます。
Management は、従来の原価計算シス
は、収益性を把握すること自体が困難で
テムでは実現できなかった最小粒度での
す。この方法では正確な収益性を測るこ
収益性分析を可能にしました。
とも、全社レベルの業績向上につながる
このソリューションを利用することで、以
効果的なチャネルの活用などのシナリオ
下の機能により、収益性情報を活用でき
対象ユーザー
SAS Profitability Management
は、経営層、財務担当者、経 理担
当者、または製品別・サービス別・
ビジネスユニット別・販売チャネル
別・顧客セグメント別などの収益性
を把握することが求められる IT マ
ネージャーや営業マネージャー向け
に開発された製品です。
を描くこともできません。
るようになります。
• 収益と費用の配賦基準の設定
費 用を正確にそれぞれの事 業単位に配
• 顧客を切り口にしたセグメント化
賦することができなければ、事業単位の
• サービス・コストの構造分析
正確な 収 益 性を求めることはできませ
• 新たな戦略の検証および実行
ん。妥当な配賦ができるかどうかは、会
計システムで収益や費用がどのように管
理・把握されているかに依存します。通常、
主な特長
顧客からの注文によって発生する収益は、
受注システムや請求システム、振替決済
顧客・製品・チャネルの価値を明確化し、
システムを経由して事業単位に認識され
その要因を分析
ます。
顧客グループあるいは個々の顧客別、製
品グループや SKU 別、チャネルあるい
は組織別、またはそれらの組み合わせに
ことができます。
よって収益性を分析します。さまざまな
ルールに沿って、最小粒度で
収益や費用を配賦
切り口でのセグメント別レポートも自在
SAS Profitability Management は次の
SAS Profitability Management は 配
に定義することができます。
ことを実現します。
賦ルール管理機能を備え、ルールの定義
• 柔軟性の高い配賦機能によって、費用
と管理のためのインターフェイスを提供
セグメント別の収益性を正確に分析し、
および収益を個々の取引毎に配賦し、
します。ユーザーが作成した新しいルー
深い洞察とともに視覚化
詳細レベルでの収益性分析が可能に
ルに、製品や SKU 毎に決められている
収益性に関する情報を、ユーザーに理解
しやすい形式で提供します。視覚化され
た使いやすい多次元分析レポート機能を
利用することで、特定の顧客・製品・チャ
ネル毎の費用や収益性の実態を把握す
ることができます。
• 膨大な取引やトランザクションを処理し、
最小粒度で収益性を分析、活用
• 個々の顧客や製品が業績に及ぼす影響
配賦を適用し、それぞれの顧客や製品、
SKU などに、そのルールに従った配賦
処理を行います。
を特定し、その原因を分析
• 業績要因やトレンドに関する情報を提
トランザクション・テーブルへの入力管理
供し、ビジネスを成長へと導く意思決
SAS Profitability Management は、あ
定を支援
らゆる外部システムやデータソースから、
次元や行動データ、ルール、トランザク
取引発生時のデータにもとづき、
費用や収益を正確にモデル化
Web ベースの多次元分析レポート
ション、レポーティング用の出力テーブ
最小粒度の取引レベルで費用や収益を
SAS Profitability Management は、従
ルといった情報を抽出することができま
把握し、モデル化。あらゆるレベルでの
来の原価計算モデルや ABC(活動基準
す。抽出したデータは、SAS Metadata
分析が可能となり、戦略を検討する際の
原価計算)モデルを含む各種原価計算シ
Server に登録することで利用可能となり
意思決定に役立つ情報を提供します。
ステムから抽出したデータをはじめ、請
ます。
求処理や請求書発行などのシステムから
取り込んだ、取引発生時のトランザクショ
拡張性
ン・デー タを 使 用して、Web ベースで
数多くの製品やチャネル、顧客毎の収益
OLAP(多次元)分析レポートを作成し、
や費用を、正確に計算することができま
顧客・製品・SKU といった分析軸別の収
す。拡張性の強化に伴って、これまでは
ク チ ャ を 利 用 し た SAS Profitability
益性を確認することができます。これに
不可能だった大量のトランザクション処
Management は、個々の取引から発生
よって企業は、詳細レベルでの収益性分
理が可能となり、詳細レベルでの収益性
する費用や収益を、ユーザー定義のルー
析の実施が可能となります
(例えば
「顧客」
分析が可能となりました。また分析作業
ルに従って配賦し、費用や収益の計算を
を分析軸にした場合、1 億件程度まで処
やレポート作成に費やしていた時間も短
行います。複数部門にまたがる共通費
理可能)
。
縮することができます。
ソリューション概要
数々の受 賞 歴を持つ SAS のアーキテ
や間接費を、製品やサービス、チャネル、
顧客別に納得感のある基準で配賦する
トランザクション・レベルでのコスト計算
従 来、費 用は部門 別や製 品グル ープ 別
などの集 約されたレベルでモデル 化さ
れてきました。しかし SAS Profitability
Management では、費用や収益が発生
した時点、つまりトランザクション・レベ
ルでモデル化することができます。各ト
ランザクション・レベルで費用および収
益を分析することによって、より正確に、
詳細に収益性を確認することができるよ
うになりました。また、このような最小
粒度での配賦ルールも容易に定義可能
です。
使い勝手のよい Web ベースのインターフェイスを採用し、損益計算書での自由分析を実現
多彩なコスト計算・コスト管理手法を
サポート
SAS Profitability Management は、コ
スト計算やコスト管理のためのさまざま
な手法やモデルに柔軟に対応しているの
で、それぞれの企業に最も適した方法を
選択できます。
主な機能
ドリル機能とカスタマイズ機能を備えた損益計算書
企業毎に必要とされる収益要因や費用要因、収益性分析項目、その他の項目(例
えば、資本コストやリスク許容値など)を損益計算書に追加することができます。
さらに Web インターフェイスを利用して、損益計算書を自由に分析できます。
拡張性に富んだ配賦機能
SAS Activity-Based Management
10 億を超える配賦先に対しても配賦処理を実行できます。
との連携も可能
SAS の活動基準原価管理ソリューショ
多彩な配賦機能
ン SAS Activity-Based Management
あらゆる配賦基準(費用、資本など)にもとづいて、顧客や製品、SKU などに費
で作成した配賦率を、SAS Profitability
用を配賦することができます。
Management へ取り込むなど、容易な
連携を実現します。
高度な分析機能
SAS の高度な分析機能により、収益性
に関する情報を現状の業務課題を解決す
るために利用し、収益性データを最大限
有効に活用することができます。収益性
は、顧客 構成や製品構成の予測、流 通
分析、最適モデルの予測など、数多くの
分析活動において重要な指標とされてい
ます。トランザクション・レベルで算出さ
れた収益や費用、収益性といったデータ
個別あるいは複数の行動を顧客、製品、SKU などに配賦可能
配賦ルールにおいて、1 つのトランザクションを単一の活動、あるいは複数の活動
に紐付けることができるので、個々の活動に関連する費用を別々にトラッキングで
きます。
柔軟なコスト計算ルール
単価あるいは総額といった別々のルールを使って配賦額を計算できます。
ルール作成機能
選択条件で、数値や次元に関する系列や文字列を対比させ、さまざまなコスト計算
手法(トップダウン、ボトムアップ、時間ベース、時間分割、時間指定など)を利用
した高度なルールを作成します。
を SAS の分析ツールに取り込んで、高
インポート機能を利用したモデル構築
度な分析を行うこともできます。
SAS Metadata Server に登録されている、単一または複数のテーブル情報を利用
したモデル構築が可能です。また、複数のデータソースから取り込んだ、形式の異
各種テクノロジーを共用できる
プラットフォーム
SAS が採用しているオープン・プラット
フォームは、共通のメタデータや統合型
のレポーティング 環 境、高 度 な分析 機
能、異なるプラットフォームからのデータ
統合などの有益な機能を、組 織 全体に
わたり提供します。種類の異なるプラット
フォームや複数のプラットフォームにも対
応可能なので、既存の IT 資産を無駄に
することなく活用できます。さらに SAS
のプラットフォームは、収益性情報への
アクセスや分析、レポート配信といった
一連のプロセスを強化するための各種テ
クノロジーを提供します。
なるテーブルにも対応できます。
他の SAS ソリューションや外部アプリケーションでも利用可能な、出力テーブル
SAS Metadata Server で出力・登録された、レポート用の各種テーブルを利用す
れば、すべての SAS ソリューションおよび分析製品、他社のアプリケーションにお
いても分析やレポート作成が可能です。
次元テーブルの管理
レポーティングや配賦ルールに使用する次元テーブルは、あらゆるデータソースか
ら無制限に取り込むことができます。
• IBM AIX 5.3
システム要件
• IBM AIX 6.1(推奨)
• HP-UX Itanium Release 11.23
クライアント層
(推奨)
• HP-UX Itanium Release 11.31
対応 OS
• Solaris on SPARC Version 9
• Microsoft Windows XP
(推奨)
• Solaris on SPARC Version 10
Professional SP2(32 bit)
Java
• Microsoft Windows Vista
(Enterprise、Business、Ultimate
• Java 5 SDK 5 Update 15
32-bit edition)
for Windows
• Java 5 SDK 5 Update 12
32-bit 互換
for Solaris
• Microsoft Windows XP
• Java 5.0.011 for HP-UX Itanium
• IBM 5.0.0.125 SR5 Professional x64
(build pap32dev-20070511)
• Microsoft Windows Vista x64
Web ブラウザ
Java Servlet コンテナ
• Microsoft Internet Explorer 6.0 SP2
• JBoss 4.2.0.GA
• Microsoft Internet Explorer 7.0 SP2
• BEA WebLogic Server 9.2
(推奨)
(Windows x 64 の 32 bit JRE on
HP Itanium はサポートしていません)
フレームワーク
• IBM WebSphere 6.1 with Fix Pack
• Eclipse RCP 3.2 以上
6.1.0.17(HP Itanium はサポートして
• Eclipse EPP 3.2
いません)
• JBoss 4.2.0.GA(注意:SAS 製品に
Java
は JBoss がリファレンス実装されて
• JRE 5 Update 15
います。別の Web サーバーを使用す
るか、当該ベンダーが扱う WebDAV
Java 診断ツール
コンポーネントを利用するかはサイト
• JUnit 3.8.1
毎に選択してください)
サーバー環境
Java 診断ツール
対応 OS
• JUnit 3.8.1
• Microsoft Windows 2003 Server
SP1(32 bit 互換)
• 4 つ以 上のプ ロセッサを 使 用する場
合 に は、Microsoft Windows 2003
Server Enterprise Edition が必要で
す。
• Microsoft Windows 2003 Server (32 bit または 64 bit 互換)
(推奨)
SP2
SAS Institute Japan株式会社 www.sas.com/jp
[email protected]
本社
大阪支店
Tel: 03 6434 3000 Fax: 03 6434 3001
Tel: 06 6345 5700 Fax: 06 6345 5655
〒106-6111 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 11F
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JP2009PM_MM