【はじめに】 ・ホールのOTが増える中で、管理職だけでは個々の状況 把握や適時に教育への取り組みを十分に行うことは困難 になりつつある。 ・平成26年6月からOTグループ制を導入。 OTの構成 ・平成26年度にてぃーだホールに所属していた OTは13名。 【グループ制の目的】 ①若手OTが相談しやすく、経験あるOTが把握・指導 しやすい体制 ②各経験年数に応じた役割意識の向上 ③OT間の知識・技術の交流 ・施行後、アンケート結果を通してグループ制について検証 したので報告する。 《経験年数と人数の内訳》 【対象・方法】 *グループ制の紹介* グループ制導入8ヶ月後の平成27年2月、 リーダーを除く12名にアンケートを実施。 アンケートの内容:複数回答可のチェック方式と記述式 1 相談に関する項目 ・悩みの相談相手 2 〈導入前〉 指導に関する項目 ・指導相手 〈導入後〉 ◎サブリーダーには、事前に役割(相談窓口、まとめ役)を設定した。 ◎プリセプターとプリセプティー(1年目)は、同じグループに配置した。 3 【リーダー・サブリーダー間の連携】毎週1回、約40分のミーティングを実施 【グループ間での連携】毎週1回、約20分のグループミーティングを実施 ・相談内容 ・指導頻度 ・指導内容 グループ制に関する項目 ・自分の経験年数における役割意識 ・実施した感想 【結果】 ◎アンケートの回収率 12名/12名(100%) 《相談相手》 ・1~3年目全員が同じグループの先輩に1番多く相談。 ・4年目以上は同じグループ先輩やホール管理職など、 相談相手は様々。 《指導相手、指導頻度》 ・4年目以上全員が同じグループの後輩に1番多く指導。 ・頻度は、「よくある(5~4回/週)」が3名、 「時々ある(3~2回/週)」が4名。 《相談内容、指導内容》 ・相談、指導内容は概ね共通しており、「プログラム内 容、治療手技、ADL・IADL、評価内容」が多い。 《自分の経験年数における役割意識》 ・1年目は自ら先輩によく相談している。 ・2年目~3年目は後輩に対しても目が向いている。 4年以上では、後輩に対して意識的に声をかけア ドバイスを行っている。 ・後輩指導の際は、関わり方や言葉選びなど細やか な配慮が窺える。 《グループ制を実施した感想》 ・クライエントの経過が追いやすく、グループ内で の情報共有が行いやすい(7名/12名)。 ・情報共有により後輩をサポートしやすく、課題の 解決がスムーズに行えた。 【考察】 ・支援体制が充実したことで各キャストの状況をグループ内でタイムリーに共有しやすくなり、必要な関わり や指導が適時行いやすくなったと考える。 ・グループ形成の人数や経験年数を考慮したことにより他のキャストにも目が向き、個々が自己の経験年数を 意識した役割の実践につながったと考える。 ・サブリーダーの役割設定によりサブリーダーが役割を果たしやすくなり、グループ内での相談・支援のやり 取りも増え、OT間の知識・技術の交流も深まったと考える。 ・リーダーにおいては、サブリーダーとの情報共有を密に行うことでOT全体の状況をより把握しやすくなり、 各個人への支援・役割調整、ホール管理職との連携などが更に円滑に行えるようになったと感じている。 【まとめ】 ・今回グループ制を導入し、個々の状況把握や教育への取り組みが行いやすくなった。各経験年数に応じた役割意 識も向上したと考える。今後もグループ制を継続し、更にOT間の知識・技術の交流を深め、OT全体の質向上に 繋げていきたい。
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