ジョセフ• ランゾウ稲田 さん

国際観光都市富山に向けて
さん ︵富山市政策参与・哲学博士︶
愛する富山の価値を
海外へ発信したい
ジョセフ ラ
• ンゾウ 稲田
氏が富山市出身だったこ
私と富山のつながりは、チャッ
プマン大学時代、教え子であった
相澤行
とから始まりました。彼の卒業後
も交流は続き、日本を訪れた折に
は、富山はもちろん、京都、鎌倉
など仏教と関わりの深い場所に連
れて行ってもらいました。
もともと日本の文化や宗教に興
味があったのですが、富山市とそ
の自然にとても感銘を受けまし
た。そして、環境倫理に関するド
キュメンタリーフィルム﹁セイク
レッド・プラネット﹂を制作する
にあたって、富山に焦点を当てる
アイディアがひらめいたのです。
このフィルムはアメリカ、カナ
ダでも撮影を行い、富山では県知
事をはじめ富山市長、経済人、科
学者にお話を伺っています。持続
可能な社会とは、
その土地の政治、
経済、宗教など全てが関係してい
て 見 た 時、 な ぜ こ っ ち 側 が な い
今、富山市では中心部のウォー
キングマップを英語版で作る予定
作成してい ま す 。
パンフレットを、県からの要請で
とても質の高い立山博物館の英文
あります。そこで、博物館として
く、もっと情報を発信する必要が
の人には知られていないものが多
たくさんの宝がありながら、海外
う か と い う こ と で す。 富 山 に は
残る体験をいかに富山でしてもら
だいています。ポイントは、心に
についてアドバイスをさせていた
参与として、国際観光、国際交流
2年前、結婚を機に妻の住む富
山市へ移り住み、現在は市の政策
芸術家たちが帰ってきてほしいで
雰囲気になるでしょうね。街中に
て、音楽もあれば、とても楽しい
に、川沿いにレストランやお店が
す。松川もサンアントニオのよう
生かして観光客を呼び込んでいま
アメリカのサンアントニオにも
幅の狭い川があり、これをうまく
ます。
と 表 記 し た 方 が、 英 語
tree river
のキャッチとして素敵かなと思い
す ね。 そ の 時 に は、 松 川 を
ような目印や看板があるといいで
うですが、そのことを実感できる
敷地はとても広大なものだったそ
思います。例えば、昔、富山城の
課 題 で す。 愛 す る 富 山 の た め に、
今後はこれらの開発が最も重要な
富山市中心部には、磨けばさら
に 光 る 資 源 が た く さ ん あ り ま す。
の?と思いました︵笑︶
。
が あ り、 そ の 支 援 も し て い ま す。
す。
ま た、 も っ と 案 内 板 を 作 っ て、
歩く道筋をつけることも必要だと
富山城、松川のあたりは歩くのに
るものなの で す 。
絶好の場所ですね。行きは歩きで、
それにしても、松川の遊歩道が
片側しかないのは残念です。初め
連なって、アートスタジオができ
pine 海外からの視点でどんどん提案し
て行きたいと思っています。
帰りは遊覧船で帰ってくる、そん
なコースもあってもいいです。
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2013.4
2013.4
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[プロフィール]
米国カリフォルニア州出身。
1948年11月11日生まれ。
ケンブリッジ大学クレアホールカレッジ終身特別研究員。
カリフォルニアにて長年、
哲学の教授職を務め、
倫理と世界
の宗教についての研究成果に対し、数多くの国際的な賞を
受賞。
2011年、
富山市に移住。
2012年より現職。
趣味は、
料
理、
釣り、
バードウォッチング、
海外旅行など。