東崎山だより 東崎山だより 平成27年8月号 通刊92号 355-0044 東松山市正代755-1 電話 0493-34-3706(6555) FAX 0493-34-6555 email:[email protected] HP:tosaki.web.fc2.com/index.htm 携帯 090-2446-5209 「利益」(りえき・りやく) 参考「さすらいの仏教語」玄侑宗久著 最近は、『利益』という文字を見せられたら、たぶん「りえき」と読む人が多いに違いありません。この 言葉、「りやく」と読んだ歴史の方が,遙かに長いようです。 ご承知のように「りえき」と「りやく」では全く意味が違います。 「りえき」は商行為によって人為的に得られ、「りやく」は神仏からいただくも のです。 主に自分の行為の結果として降りてきた利益を「功徳」と呼び、見知らぬ人 々の神仏への善なる行為の結果と思えるときに「りやく」と呼びます。 相手は、神仏ですから、その心は計り知れません。だから、たとえばお経を読 んだり布施をしたりという行為の結果が、いつどこに現れるかは不明です。そ れゆえ行為の結果は、自分に功徳としては降りず、利益として知らない場所の 知らない人に巡るかも知れません。 それでも、仏教徒である私たちは、この善なる行為をする、いや、それだから こそすると、覚悟したいものです。 ■「戒名」について 過日、ある檀家様を対象に「生前戒名授与式(在家得度式=ざいけとくどし き)」を行いました。 生きているうちに授戒し、心新たに仏教徒としてお釈迦様の教えを拠り所 として生きて行くという自覚をする大事な節目の儀式です。ここでは、その 中心となる『戒名』について説明します。 一般的に「戒名」というと、【道号・戒名・位階】(たとえば「○○=道号・△△ =戒名・信士=位階」)という全体と理解されますが、正しくは、真ん中の「戒 名」という一部分を指します。 戒名は、授戒の師である導師から授けられた仏弟子としての名前であり、 法名です。自分でつけてはいけないし、途中で変えることはできません。 亡くなってから戒名をつける場合、特に戒名の中に生前の俗名を用いる風 習は,戦争中若き戦死者を出した親の愛情を推し量って、ある僧侶がつけたの が始まりのようです。必ずしも入れなければいけないという訳ではありませんが、できるだけその人 の生前の実績や人格を彷彿とさせる用字を選んでいます。 生前につける場合は、戒名には、仏教徒としてのその人の目指す生き方を込めた用字を選んでいま す。 どちらの場合も、仏弟子の名前ですから、法理に叶った文字、宗教的・道徳的・修養的な意味を持つ清 字を用います。 -1- お知らせ ■お盆行事予定 ○迎盆( 迎盆(むかえぼん) むかえぼん) 8月13日 13日(木) ○棚経( 棚経(たなぎょう) たなぎょう) 8月14日 14日(金)*近隣檀家のみ ○施食会( 施食会(せじきえ) せじきえ) 8月15日 15日(土)午前11 午前11時 11時 世明寿寺 *護持会費等の納入が お 済 みでない方 みでない 方 は 、 併 せて納入願 せて納入願います 納入願います。 います。 ■「寺子屋のつどい」の開催について 地域のお子さん・地域の方を対象に「寺子屋のつどい」を行います。 ○日 時 8月22日 22日(土)~8 )~8月23日 23日(日) 午前6 午前6時から ○会 場 世明寿寺 ○内 容 坐禅・ラジオ体操・朝食(禅寺のおかゆ)・作務・学習・ゲームなど ○参加費 500円 *参加希望者は前日(8月21日)までに申込書を提出 電話(090-2446-5209)又はfax(34-6555)で ■第20回 仏教講演会 伝統仏教7宗派44ヶ寺で構成する東松山・滑川仏教会主催「仏教講演会」が開催されます。 ○講 師 荒俣 宏 氏(作家) ○演 題 「人生の埋蔵金」 ー現役力と老人力ー ○日 時 平成27 平成27年 27年11月 11月21日 21日(土) 開場13 開場13時 13時 開演14 開演14時 14時(終了予定16 終了予定16時 16時) ○会 場 東松山市民文化センター大ホール ○参加費 1000円(参加費の一部は社会福祉事業に) ○申込み 9月末日までに 月末日までに、参加費を添えて寺へお申し込みください。 までに ■今月のことば 「がんという病気は考え方によってはいい病気」(川嶋 朗 医学博士) がんはたとえ早期であっても死を意識する病気です。ここで死んでは まずいと思えば、なんとか病気を治そうと言う気力が湧いてくるし、習慣を 変えてでも生きようとするからです。 死を意識するということは、自分自身の寿命を意識することです。自分 自身の寿命を意識すると、「生きることには限りがある」と考えざるを得ま せん。ならば、その中で自分がやりたいことは何かを真剣に考えます。 それをやるためには、あとどのくらい生きていたいのかを考えるのです。 そして、限りある時間を自分のやりたいことのために有効に使うには、健康でいることが大切だと思 い、医療との関わり方をきちんと考えるようになるのです。 ■今月の行事等 ●写経会(坐禅会) ●寺子屋 9日、午前8時(坐禅は7時) 23日は休みます 22~23日 1,8,15,29日は休みます -2-
© Copyright 2024 ExpyDoc