随意契約理由書 1 工事の概要 回線集約改修工事(以下「本工事」という。)は、交通管制センターと各種端末装置(既 設の集中式信号制御機及び情報収集提供装置(光ビーコン) )との通信回線集約による回 線使用料の縮減を行うため、集中式信号制御機と光ビーコンの制御機を改修して、接続 をする工事である。 現在、交通管制センターと接続している集中式信号制御機及び光ビーコンは、近接し て設置されているものの、情報の送信先が違うため、別々の通信回線を使用して情報の 送受信を行っているところであるが、交通管制センター内に新しい信号制御下位装置(光 ビーコン機能付き)を導入されることに伴い、本工事で交差点等の現場に設置されてい る信号制御装置、TTR(伝送装置)及びTCU(通信装置)などの改修を行い、1本 の専用回線で信号機と光ビーコンを遠隔制御でき、通信回線を集約し回線使用料の縮減 を図るものである。 2 随契理由 本工事の具体的な改修内容は、交差点等の現場に設置されている信号制御装置等が情 報を送受信することができるように、信号制御装置、TTR(伝送装置)及びTCU(通 信装置)などの電子基板を改造または別の電子基板に置き換え接続可能とするものであ る。 信号制御機等は、警察庁で標準仕様が定められ、その仕様に基づいて設置しているが、 本工事で行う改修は、標準仕様では定めていない機能を追加するものである。 しかし、機能的に同じ信号制御機や光ビーコンでも、製造業者が異なれば、その内部 の構造(基板の形状や配置)も大幅に異なり、機器に対する専門知識・技術を有するこ とでシステムの動作保証に対応しなければならないため、製造業者毎に改修内容や規模 が異なることとなる。 また、本工事を行うには、終日にわたり交差点の交通規制を行う信号制御機を改修す るため、交通の安全と円滑に支障を来さないよう施工することは当然であり、万一、信 号機が停止した場合は、交通渋滞や交通事故を誘発するおそれがある。 このため、本工事の施工は、信号機の停止が最短時間になるように迅速かつ確実に行 うことが必要となる。 上記を踏まえ、本工事の施工は、既設の信号制御装置、TTR(伝送装置)及びTC U(通信装置)などの電子基板を改修することができるのは、これらの製造業者だけで ある。 以上のことから、製造業者から見積書を徴収したところ、見積価格も予定価格の範囲 内であるため、地方自治法施行令第167条の2第1項第2号の規定により、随意契約 を行うものである。 以 上
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